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14. 01. 08

わかりあえない、けど

隣国の某アジュマがあちこちで
日本の悪口を言っていて、
日本なんて、って言ってとても嫌っているようで、
もう外交も凍結したい
というようなことになっていることらしいですね。


あのアジュマがあの国のトップになった時、
アジュマはどういう人なのか、
という人物評がマスコミにずいぶんと
出ていたのですが、
謙介、そういうのを読んで、
どれもちょっと違うんじゃないか、
って思っていました。

そういう人物評のキーワードの中で、肝心な部分が
欠落しているのではないか、と思っていたからです。

どこが欠落しているのか、と、言えば
彼女が「ハングル世代」だ、ということです。
彼女に対する人物評で、ハングル世代、っていう
言及の仕方をしていたものは、正直見かけませんでした。


これは、ちょっと注釈が要りますね。

韓国の「国語事情」が絡んでいるから、なのです。
言っておきますが、国際事情ではありません。
国語事情なのです。

謙介の専門の日本語学でもそうですが、その時その時で
学会の主流の学説とか論、というものがあります。

たとえば、今さっき謙介の専門を「日本語学」と
言いましたが、30年ほど前は「国語学」と呼んで
いました。

それが世界の中の日本語という言語の
研究じゃないとおかしい、ということになって
国語学が今では日本語学、という呼び方にかわって
日本語学の呼称がいまや主流となりました。

栄養学でもそうですね。
ベータ・カロチン、なんて今では言いません。

ベータ・カロテンです。
まぁそういうふうに学問の世界でも
時代によって主流になる学説が変わってくること、ってあります。

韓国でいう国語学の世界にも、そういう学説の
流行り廃りがありました。

で、今の60歳前後の人が
かつて学校時代に受けた国語の授業というのが、
「一切漢字表記を認めない。ハングルだけを
教える。」という韓国の固有性が一番幅を利かせた
時期だったのです。

漢字は一切教えず、ひたすらハングルだけ、しか
教えなかったのです。

その結果、あの年代の人の中には
自分の名前すら、漢字で書けない、という人が
普通にいるようになりました。

韓国の文字政策ですが
その後、漢字学者が力を盛り返して、今では
若干の漢字も教えるようにはなっています。

地理的に見たら簡単にわかりますが、
韓国というのか朝鮮半島は
鴨緑江一つで中国と向かい合っているだけですから
韓国語の中に漢語由来の言葉がごまんとあるわけです。


チョンチョルは電鉄、チャドンチャが自動車、
シガンが時間、マンドゥが饅頭、
ハッキョが学校、ペックヮジョムが百貨店です。
みなさんだって知ってるサムソンだって
漢字で書けば三星ですし。
三菱のようになりたくて、サムスン、ってつけたんです。


だから漢字を学ぶと、言葉の意味も分かって非常に
学習に楽なはずなのですが、、、。

韓国も、1950年代には漢字を多く使っていたのです。


これは朝鮮戦争の時、つまり1950年代の東亜日報ですが、
漢字表記が多いでしょ。


Tonairubo

というのか、助詞だけがハングル表記なので
ハングルの読めない日本人の方でも、
ある程度意味が把握できるのではないか、とさえ思います。


で、こっちが最近(2013年)の東亜日報ですが、
上に比べて漢字がえらく減ってしまっているのが
お分かりいただけるか、と思います。
Tonairubonow
こうなるとハングルを読めて意味が分からないと、無理ですよね。

これは朝鮮戦争後、1960年代から1970年代にかけて
韓国の国語教育において、
日本統治時代の反動があって、「ウリナラ」が唯一崇高なもので
あって、そのほかのものはすべてダメ、と排斥されることに
なりました。

で、言葉も、ハングル以外は一切教えない、としていた時期があるのです。
それが今の60歳前後の人の年代なのです。

ですから、韓国の文化が世界で1番崇高、という
教育を受けている世代、ということです。

だからそういう年代の人にとっては、日本が言ってくることは、
一切妄言としか受け取れない、受け取らない、
ということです。
そういう世代をハングル世代と呼んでいます。


アジュマが就任する前後、彼女の人物評が日本のマスコミの
記事であちこちから出ていましたが、彼女の世代は
そういう特徴を持った世代だから、という観点に立って
今後の日韓関係について論評した日本のマスコミは
どこにもなかったように思います。

謙介は、おそらく彼女が日本に対して強硬な言動をするだろう
ということは予想していました。
それは↑に書いたような理由だからです。

それでも謙介は別にアジュマがああでもいいじゃないか、と思います。

大切なことはそこから始まるように思うからです。

謙介がソウルにいたときも竹島の問題が
あって、結構日韓関係がぎくしゃくしまくった時期では
ありました。

加えてやはり日本人と韓国人のものの考え方の
大きな差の間で、結構イライラすることがありました。


たとえば、日本人だと、宅急便を送るときにはどうします?

送り状を荷物に貼って、配達日・配達時間の指定を言った後で
言われた代金を払うとお店が控えの部分を切り取って、
返してくれますね。
日本人だとそれでオッケーだと思います。
あとは配送会社を信用して何も言わないでしょう?


でも韓国の人はそこからです。
どのルートを通っていくのか?
荷物はどのように梱包されるのか?
運んでいる最中に問題は起こらないか?
もう質問ではありません。 詰問というのか、
文句をつけるかのように喧嘩腰で
いいまくりです。


日本人だと、一々そんなこと言わなくたって、、
相手はプロなんだから、
任せたらちゃんとしてくれるはずだよ、と
信頼を置いて頼むと思うのですが、韓国人はそうはいきません。

韓国人には、やはり儒教の国の痕跡が残っていて
学者の言ったことは無条件で信用するのに
それ以外のそうした宅配関係の人とか
商売をしている人は、下の位に見て
エキスパートとして見る、という感覚はまるでありません。
だから、絶対に信用するなど、ということは一切ありません。


普通の人は信用しない代わりに、
客観的に史実を追って分析していくと、
韓国には相当に嘘っぱちででたらめなことを言ってる
学者の説なんかを何の根拠もなしに信用します。

それで、そんな似非学者でも、周りから
信用されて、それなりの地位の人であったりします。

で、そういう似非学者が新聞に寄稿したり、公式見解を
述べたりしますが、韓国の世論もそれを盲目的に信用してしまいます。
学者の言うことだから、って。

で、今のような状況になっているわけですよね。

日本では技術に優れた人のことを「匠」と呼んで尊敬しますが
韓国にはそんな尊敬の概念はありませんでした。
なぜならそういう工芸とか技術を行う人間は位の低い人でしたから。

そういう史実の客観性とか身分差別のことで
ソウルにいたとき、しょっちゅう喧嘩になりました。

こちらは相手の言うことにいちいち反論がありましたし、
向こうも、日本人の言うことは、間違っていると思っています。
もうどちらもどちらで、納得はできません。

当然喧嘩です。
喧嘩になって言い合いになって、物が飛び交って、、
で、最終的に得られた結果は、お前は日本人で、それなりの
言い分があるのだろうし、ウリ(われわれ)は、われわれで言いたい
ことがある。もうそれは仕方がない。
お前は日本人なのだから韓国人にはなれないし、
われわれだって日本人にはなれない。
もうそれでいいじゃないか、 という結論になりました。

どうしてそういう結論になった、かと言えば
やはり本音で、真剣に相手の意見を聴いて
その意見について、遠慮なくこちらも意見を言った
確かに意見はずーっと対立したままだったけれども
そうやって遠慮なく話をして、お互いスーッとすることが
できたから、だと思います。

最後になって、韓国人の友達は
だけどな、友達なんだよ、と言って肩をたたきました。
謙介が泣きそうになっていたのを見て
「泣くな、バボ(ばーか)! 」って言って
タオルをにゅ、っと差し出してくれたのです。

おそらく、こいつらととことん分かり合えることは
ないかもしれない。でも、ここまで言いたいことを言い合って
ぶつかり合った、という経験は共有できた、と思いました。

おそらく日本人から韓国人はわからない存在でしょうし
韓国人だって、日本人はわからない存在でしょう。
だったら、本音で、ガンガン話してみることだと思います。
分からなくっていいです。 分かり合える、なんて
謙介は無理だと思っています。

でも、意見をぶつけ合って話をすることで
そこから何かしらのお互いの意見の「着地点」というのか
「落としどころ」は見えてくるように思います。

それはネットの世界ではだめです。
必ずフェイス トゥー フェイスで直接話をすること。
向こうが何を言ってきてもひるまないこと。

分かり合えなくてもいい。
すべてはそこからスタートするように思います。


(今日聴いた音楽 時代 歌 中島みゆき
 めぐるーめぐるーよ じだいは めーぐるー
 よーろーこびー かなしみーくりかえーえし、、
 最初この歌が出たとき、謙介は正直言って
 あまり好きな曲ではなかったんですよね。 
 声に安定感もなかったし。 だけど、気が
 ついたら歌ってた、という曲でした。)

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Comments

新年のご挨拶が、遅くなりまして申し訳ありません…。
本年もよろしくお願いいたします。

中韓両国とのゴタゴタ、イライラしますね。
なんだか、話しても分からない人たちって印象です。
全く、話が通じない感じがします。
隣の国よりも、欧米諸国や東南アジアの方が話が通じるような気さえ…。
でも、謙介さんのように本音でぶつかり合うしかないのでしょうね。
国家レベルでやることが出来たら、その時は一つ進める気がします。

中国や韓国では商業が凄く低く見られてる、だから老舗の店や企業が無いって聞いたことがあるんですが、本当なんですね。
まぁ、中国は共産ですから仕方ないでしょうけど…。
日本も士農工商とか言ってましたけど、実際は昔から商業を重んじてずっと隆盛を誇っていたわけで、その辺からして違うなぁと思いました。

近くて遠い国ですね。
中華思想の中に居た国と、抜け出した国の違いなのでしょうか…。

Posted by: まさぜっと | 14. 01. 09 at 오전 12:03

---まさぜっとさん
こちらこそ、本年もよろしくお願いします。
まさぜっとさんのあたたかい言葉で去年は
なぐさめられたことが何度もありました、
しんどいことを経験されているからこそ、の
言葉だなぁ、と本当にうれしかったです。

中国も文化大革命までは、結構な老舗が
あったんです。北京の瑠璃廠というところに
老舗の書道用品店がありまして、そこには
よい品の筆とか墨があったのですが、
文革以後、品物の質ががっくり落ちて
しまいました。文革で古いものはすべて
過去の遺物、と、言われ、古い職人さん
とか、技術を持った人たちが場所を
追われて、ひどい場合は殺されてしまい
ました。後に残ったのは若くて技術や
経験のあまりない人たちばかりでした。
それで、中国の古きよきものは根絶やしに
されてしまったのだと思います。
朝鮮半島の場合は、やはり身分差別が
すごくあったからだと思います。
ただちょっと注意しないといけないのは
中国とか韓国の情報で日本に入ってくる
のは、ほんの一部でしかない、という
ことなのです。実際にソウルなり、
北京は置くとしても、上海とか、青島とか
ほかの街に行ってみると、全然反日なんて
どこの話? というようなこともあります。
日本人だっていろいろな考え方の人が
いますよね。安倍さんのやっていることに
賛成、という人もいれば、安倍なんか嫌い、
っていう人もいます。
韓国人もいろいろですし、
中国人になったら、もういろいろすぎる
くらいで、、(笑) そういう違う
意見の人もいます。
ですから、変にアジアだから、という
親近感も持ってはいけない、って
思うんですよ。相手がエジプトの人とか
ケニアの人だったら、ああ、外国の人だ
と思ってそれなりに接するでしょ。はじめからわかってもらえるとか思わないと思うん
です。中国人も韓国人も外国の異文化の
人なのだから、そういうケニア人に
接するときと同じような距離感を持って
接するのがいいと思うんです。
それが今まで韓国・中国に住んで、
その場所で現地の人に接してきて
思ったことなんです。 

Posted by: 謙介 | 14. 01. 09 at 오후 3:51

宗家の芸は体に負担がかかりそうですものね。
三津五郎さん復帰するようですが無理は禁物!松竹なんてどうでもいいしー。結局更新はしませんでした・・・一門の為にとは思えないので。私は本当はファンではないのかもしれない。消費税も上がるし、いよいよピンチ・・・亀鶴・壱太郎くん普段観れない役者さんが見れて嬉しい浅草でも値上げ松竹一体どういうつもりなんですかね。どうにかなると本気で思ってるなら本当に馬鹿ですな。

Posted by: ゆき | 14. 01. 09 at 오후 10:12

---ゆきさん
うちも親戚にすい臓がんで亡くなった人が
おりますし、謙介自身も、半年に1度
超音波で胆・肝・すい臓を調べてもらうの
ですが、主治医は「超音波で分かる部分に
ついては異常はありませんけどね。」
と、しかおっしゃらないのです。
あの部分は臓器が重なっていますから
転移なんて容易に起こってしまいます。
予後もあまりよくありません。
(最近は若干よくはなってきて
いるとはいいますが。)
ですから、大和屋さんのことは決して
他人事などとは思えません。
まだ50代で、病気にかかる年齢と
してはお若いほうですから、瞬く間に
全身にがんが転移する、ということだって
あり得ますし、、。
だからゆきさんもおっしゃるように
無理をさせないで、1年くらいお休み
したっていい、と思うのですが、、。
本当にろくなことをしません。あの会社。
もうね消費税も上がるし、どさくさに
まぎれて値上げしたいのですよ。
こういうところで、価格据え置き、とか
打ちだしてがんばったら、ファンだって
多少は振り向いてくれるでしょうに、、ね。

Posted by: 謙介 | 14. 01. 09 at 오후 11:05

>謙介さん
韓国の友だちは、謙介さんがおっしゃったハングル世代です。でも、職業に貴賤はないと思って
いて、子供も好きな事をしたらいいと思っている
珍しい?韓国人です。
 多分、彼自身が漢陽大学を出ていても、借金問題を抱えていたり、事業に失敗したりと、大変な
おもいをしているからだと思いますが・・・
 国民の8割近くが大学を出ていますが、就職も
すごく大変なようですね?日本の就職難民なんか
比じゃないとか。
 オーストラリアとニュージーランド、ベトナムと中国、大体隣国とは仲悪いですねぇ?
でも、外国にいるとどういうわけか韓国人と日本人って一番親しくなれたりして不思議です。

Posted by: 陽子 | 14. 01. 19 at 오후 7:56

---陽子さん
あけましておめでとうございます。
ことしもどうぞよろしくお願いいたします。
ハニャンデですか。
韓国にいた時に実感したのですが
大学の格差というのがものすごくあります。
頂上はソウル大で、高麗大学が来て、、
という順序というのがはっきりあるのを
感じました。 韓国の場合大卒でも
非常に就職難のようです。うちの仕事場に
いた、韓国人の留学生のバイト学生は
国に帰っての就職をものすごく心配
していました。彼は浦項出身だったのですが
浦項のような地方都市では、本当に
就職の口がなかなか見つからない、
と言っていました。加えて韓国は人材育成
なんかしません。会社のその場その場の
状況で人が足らなくなったら、雇うし
要らなくなったら、首切り、だそうです。
若い人材を入れて長期的な視野に立って
そういう人材を育成していく、という
ことがまったくないそうで、、。
まぁ、その辺は今の日本も似たり寄ったり
かもしれませんが。加えて韓国は景気も
よくありませんし、彼から現状の
話を聞くにつけても
ものすごく就職が難しいのがわかりました。

Posted by: 謙介 | 14. 01. 19 at 오후 9:20

>謙介さん
ポハンですか?造船所のある所ですね?
確かポスコって大きな製鉄所があったような?
韓国は、ソウルに仕事も大学も集中していますからねえ…
でも、その韓国の子、日本に留学できたという
事は資産家で兵役も終わってるのかな?
私の韓国の友達のお嬢さんも日本に留学して
ソウルに帰って、今は翻訳の仕事をしている
ようですが、正社員ではないので大変なようです。
うちのぐうたら息子も、努力家の彼等の爪の垢
でも、煎じて飲ませてやりたいです。

Posted by: 陽子 | 14. 01. 19 at 오후 11:42

---陽子さん
そうです。日本が韓国に技術移転をして
(これだって戦後補償のひとつなんですが)
浦項総合製鉄所が建てられて、それが
今のポスコとなりました。
製鉄所を中心に発展していった街です。
(というのか、それ以外に主だった
産業はないと思います。)
彼は一度韓国の大学を卒業しています。
その間に軍隊に行っていますから
ちゃんと兵役も修了しているとのことでした。よく大家さんが(老夫婦)できにくく
なっている高いところの掃除を手伝った
とか、これこれの作業を手伝ったとか
いう話を聞かせてくれました。
とても穏やかな性格で、また仕事も
一生懸命に取り組んでいて、うちの
仕事場のスタッフもみんなあの子は
とてもいい子だった、と口をそろえて
言っていました。そういう人だったので
面接でもその仕事ぶりや人柄を認めて
もらえたらいいのにね、という話を
していました。 

Posted by: 謙介 | 14. 01. 20 at 오후 1:43

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