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13. 12. 25

ひとりじゃダメですか?

降誕祭が来るたびに、世間は
カップルだの、好きな人と一緒に、だのと
本当ににぎやかなんですが、、

改めてお聞きしてみたいのですが、
ひとりじゃダメなんでしょうか?

ひとりはみじめ、とか、ひとりはさびしい、と
言う人もいますが、本当にそうなのでしょうか?

謙介、何度も言っていますが、
最初の赴任地は離島でした。
通算3年いましたけれども、

最初の1年目なんて
それはそれはさびしいものでした。

あのころはインターネットはありません。
携帯電話もありません。
仕事はやたら忙しかったのと吸収することは
ものすごくあってバタバタしていました。
でも最悪だったのは職場の人間関係でした。
上司は???な指示ばかりだし、、


その合間には結構本を読んでいました。
(逃避もあったかもしれません)

学生の時にとびとびにしか読んでいなかった
夏目漱石の全作品を読むことにはじまって
本当にいろいろな本を読んだ、と思います。

そんな中に岸恵子さんの、『パリ・東京井戸端会議
という本がありました。

これを読んで、一人でいることは決して孤独なことじゃない、とか
仕事をする上での心がまえ、などなど、と
本当にいろいろと触発されて考えるところがあったわけです。

で、謙介の読んだのは新潮文庫版だったので
新潮社に、岸さんのパリのご住所を伺って
「ご本でとても励まされました。」というようなことを
書いて送ったわけです。
(あのころは、その本を出している出版社に聞けば
著者の住所は教えてくれましたから。今だと絶対
無理でしょうね。)

手紙を投かんしてから、あんなすごい大女優に、
しかも何とまぁ自分の思いだけぶつけて、
と冷静になって、ああバカ、と冷静になって
自己嫌悪になったりしましたが、もう手紙は
パリの空です。

それから半年くらいしてから、郵便配達のおばちゃんが
「この手紙、あんたやと思うんやけど」と言って
エアメールを渡してくれました。
パリの岸さんからのお返事でした。

「あのころはまだ若くてよくもまぁ、あんなことを
書いたものよ、というところもありました。」というお手紙でしたが
「どうぞ負けないでがんばってください。」という大女優の
お励ましの手紙で、「フン! 」と変な自信がついて(笑)
何とか3年間、島の生活を全うすることができました。

3年してから転勤したところに
大学の心理学科のカウンセリングを
専門に学んできた同僚がいました。

彼女に「どうしてこういうふうな気持ちに
なるのだろう? 」というようなことを聞いていくうちに、
自分の気持ちというのは何を求めているのか。」とか
「○○さんに好意を持てない自分がいるのは、
どうしてなのだろうか?」とか考えるようになりました。

そこから「自分とは一体なぜこういうときに、
そんな考え方をするのか。」と
いうほうに関心が行くようになって、
それまでの自分の考え方とか
思考方法を全部書き出してみたわけです。


それは決して簡単に行くものではありませんでした。
カウンセリングをしていた同僚が適宜
話を聞いてくれもしました。
(まぁそれもカウンセリングでしたけど)

途中で本当にその作業が嫌になってしまって
(そりゃそうです。自分のどろどろの部分をわざと
こじ開けて見ようとする作業ですからね。)
途中で放っておいた時期もありました。

その一方で仕事ががぜん忙しく、
加えてよりしんどいことに
なってしまって、、
朝の7時半から明け方の4時までずーっと仕事を
していた時期もありました。

それでも何とか5年かかってようやっと
自分、ってこういう人間なのかなぁ、ということは
おぼろげにわかって、さらにそれでいくと
やはり自分の今の仕事は自分に向いていないのだ
ということが分かって、それで紆余曲折があって
今の仕事場に滑り込めた、というわけなのです。


孤独というのは、自分と向き合うことのできる
いいチャンスなんですけどね。

でも、世間の人って、
自分とどう向き合えばいいのかわからない、とか、
ひとりは怖い、とか、こわい、というまではいかなくても

そんなの面倒くさい、というような気持ちになります。

なんだかひとりになる前に先入観が働いてしまって
みんな誰かとつながっていたい、ということになるんでしょうかね。

見捨てられ恐怖、っていうのがあるんですかね。

でも、自分って、どういう考え方をする人間なのか
その考え方の根元には、どういう経験が影響を与えているのか、
そんなことはひとりになって落ち着いて自分と向き合ってみないと
出てこないことだ、と思います。

そんなふうに思っていたところにこの本を読みました。

Kokami

この本で鴻上さんも
 自分が「本当は何をしたいのか?」 
「本当は何を考えているのか?」
を知るためには、ちゃんと一定の時間、
何もせず、退屈し、孤独になる
ことが必要なのです。

とあって、

 「本当の孤独」とは自分と深い対話をすること

と、まとめでお書きです。


謙介も島で3年いて、その間、いろいろと自分の内面を
考える時間を持てたように思います。
人と付き合うにしろ、まず、自分はどういう人間なのか、
というところをちゃん知っておく必要があるように思います。

それをしないで、「さびしいからとりあえず誰かと一緒に
いたい」って言う方向から入ると、(離れるのが怖いから、
っていうので、自分の気持ちを押し殺して相手に合わそうと
してみたり、自分の気持ちは別なのに、ずるずると相手から
離れられなくなってしまって、」最近、なんだかそんな原因で
起こる事件が結構ありませんか?


自分は今、どうしたいのか。
自分の気持ちはどうなのか。


ひとりになって自分と向かい合うことをしないとそういうことって
考えるようにはなりません。

鴻上さんは「友達100人できるかな」なんていう歌が
みんなの気持ちの中に変に刷り込まれてしまっているから
友達がいないのがダメみたい思ってしまうんだ、
とおっしゃっておいでです。

みなさんは友達100人います?

知り合った人みんなから好かれたいですか?
そりゃ無理だと思います。

宣伝はカップル、って言いますけど、
そうしないとものが売れませんからね。(笑)

別にそんな「会社の事情」にこちらを合わすことを
しなくてもいいでしょう。

だから自分の納得のいった人と付き合う、
それが仮に1人か2人でもいいではないですか?
俺はそれでいい、って思いますけどね。

ひとりはダメなんですか?

と改めて問いたい今宵です。


(今日聴いた音楽 元気を出して 歌竹内まりや
 まぁ彼女の歌には The Christmas Song
 なんてのもありますけど。(笑))


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Comments

我欲の世界かもしれませんね。
私もほしい!ほしい!と言うタイプ(^_^;)ですが、そう思ったり言ったりしている間はきっとできないのだと思います。
そういうものから離れたとき、欲から昇華したときに、何かしらの縁がもたらされるのかもしれません。
謙介さんが書いていらっしゃるように、独りの時間というのは何かを学んだり、悟ったり、雑念を受けずに感じ入る時間なのだと思います。
解脱できたら、新しい世界が待っているという発想かなぁ。
というわけで、私は煩悩まみれなので、しばらくは独身修行という状況が続きそうです(^.^;)。

Posted by: タウリ | 13. 12. 25 at 오후 9:51

たしかに、会社の都合ですよね。
一人静かに文庫本でも読みながら
豊かな時間を過ごされても儲けは
少ないですからね。夏目漱石なんて
いまやネットで無料で読めますし。

Posted by: ともぞう | 13. 12. 25 at 오후 10:57

---タウリさん
なんだかお相手って、探したい探したい、っていう肩の力が抜けたとき、というのか
万策尽き果てて、あきらめたとき(笑)
に、気がついたら、、、ということが
あるのかもしれません。難しいですね
冷静さと探し続ける情熱とを両方持ち続け
ないといけませんから。
自分の身の周りを見ていると、え、どうして? 一番合わないタイプ同志じゃないか、
ってくっついて、2、3か月ですぐに
おしまい、っていうパターンの人が
結構いるんです。
どうして顔とか外見、って言うんじゃ
なくて、もっと相手を良く見て、
(内面まで分析して)自分に合うタイプ
かどうか、っていうのを見極めないのかなぁ、って思います。顔は自分の好み、ったって性格的に合わないのであれば、それは
自分が無理をするわけですから、長続き
しない、って思うんですけどね。
そういうためには、まず自分はどういう
人間なんだろう、っていう部分が分かって
相手とするならどういう人がいいのか、
って考えておかないと、いけないんじゃ
ないですかね。そのためにもまず自分は
どういう人間なのか、って、ちゃんと
知っておいたほうがいい、って思うのが
謙介の意見です。

Posted by: 謙介 | 13. 12. 25 at 오후 11:07

---ともぞうさん
お元気でしたか?
そうなんです。一人だと金を使いたがりませんから。二人だと、バブルのころみたいに
豪華ホテルでディナー、なんてことはしないにせよ、プレゼントの交換があったり、
ビストロくらいでちょっと豪華目の食事が
あったりしますからね。ついでに言うと
「自分へのごほうび」っていうのも、
金を使わせたがる手段ですね。(笑)

Posted by: 謙介 | 13. 12. 25 at 오후 11:12

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