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13. 11. 07

瀬戸内国際芸術祭・秋会期:犬島精錬所美術館(3)

さて、ここまでをわりと駆け足で見ていきました。
帰りの船は12時40分です。
犬島に着いたのが10時半でしたから島の滞在時間は2時間
半分の1時間をそれぞれの展示を見て、後半の時間を
犬島の製錬所美術館で過ごそうと思っていました。


この島には明治の中ごろ、精錬所が置かれたことが
ありました。
10年ほどの短い期間でしたが、操業をしていました。
今はその工場の跡が美術館と産業化遺跡になって
保存見学ができるようになっています。

廃墟好きの人は1度来られるといいのでは、
と思います。

ここが美術館の入り口です。
Bijyutukan1

その製錬所時代の工場の跡がこうしてそのまま
残されている、というのか、捨て置かれていたものを
美術館として再生したのです。
Bijyutukan2

謙介がこの島を知ったのは小学生のころでした。
そのころから旅の本が好きで
(ちょうどそのころから、カラー写真を入れた
旅の本が刊行されるようになっていて、)
ある本の瀬戸内海編の中に写真家の緑川洋一さんが
この犬島のことを写真とともに紹介したページがありました。

今にして思えば「発電所跡」で撮った写真でしたが、
その写真を見て、「あ、ここに行きたい」と思ったのです。
それが小学校の6年くらいでした。

謙介は小学生のころから、鉄道の廃線跡とか
使われなくなった建物が好きな子で、、
そういうことで、犬島の廃墟の写真に
「ここ、いいなぁ。」と強い衝撃を受けて、
以来ずーっとこの犬島に行きたい、
という希望を持っていました。
ですが、何せ交通の不便なところです。
しかも、何かしらのきっかけでもないと、、
ということで、ずーっと行くことのできないまま、今に
至っていたのでした。
それで今回、2日しかない、瀬戸芸見物の日程で、
どこに行こう、となった時に真っ先に
「犬島! 」ということは思いました。
そうして、1日目は「犬島」を中心とする日程を組んだ
ということだったのです。
だから小豆島もおまけみたいな行き方しかしていませんし、、(笑)
昔の同僚のいる直島なんて、いつでも行けるわ、とか思って
まだ1度も行っていません。

瀬戸芸とか、福武のアートとして知られる前の
直島には行ったことがあったんですが。


ここが犬島製錬所美術館の建物です。
Bijyutukan14


この美術館には「照明」というものがほとんどありません。
闇の中に鏡と外光がかすかに感じられるところがあって
それを頼りに人は移動します。
お寺の戒壇めぐりをするような感じです。
最後に三島由紀夫が若い時に住んだ家の
遺構が美術館のオブジェとして飾られています。
この三島の家を福武書店の社長が買って
その遺構をそのまま保存していたのですが
この美術館を作るにあたって、その展示物として
活用するということになったそうです。
ここで三島に出会うとは、!を通り越して、
驚くような出会いになりました。

美術館は美術館ゾーンと、近代化遺産ゾーンに分かれています。
美術館ゾーンのほうは有料ですが
近代化遺産ゾーンのほうは、
誰でも自由に見学することができます。


お天気も良かったので、あちこち気分のおもむくままに
撮影してみました。


Bijyutukan22


Bijyutukan3


Bijyutukan4


Bijyutukan5


Bijyutukan6


Bijyutukan7


これはこの工場に必要な電気を発電するために
作られていた発電所の跡です。
Bijyutukan8


Bijyutukan9

工場の高台から桟橋にある
ゲストハウスのほうを遠望してみます。
Bijyutukan11_1


Bijyutukan11_2


Bijyutukan12


Bijyutukan13


Bijyutukan15

煙突があるので、ちょっと違うか、とも思いましたが
この風景なんとなく江の島の辺に似てません? (笑)
Bijyutukanenbo

美術館を出て、島の一番高いところにあるお宮まで行ってみました。
男木島もそうですがお宮さんは島の一番見晴らしのいい場所に
あります。
Inushimaomiya

港の近くに戻ってきました。豊漁を祈る恵比寿さんが祀ってありました。
Ebessan

集落の端にあった消防団の倉庫です。
ちょっとかわいらしい建物だったので。
Shoubousho

再び小豆島に戻る船の時間となりました。
帰りの船の整理券をもらえているので
(席の確保ができている、ということです)
のんびりと船の来る直前まで
風景を楽しむゆとりがありました。
Inushimasanbashi


瀬戸内国際芸術祭で島をまわるときの
ポイントをいくつかまとめてみることにします。
1つは交通機関のことです。

瀬戸内の島に渡る場合は、
始発に乗るのがポイントです。

謙介の過去の記録を見ていただければ
お分かりかと思いますが、たまたま時間が
遅くなってしまった粟島以外は全部始発便で
行っています。

なぜ始発なのか、と言えば
あとの行動に余裕が出るから、です。

たとえば午前9時とか10時の船に乗ろうとすると
その時間が移動には一番いい時間帯ですから
人が殺到します。その結果積み残しが出ます。
ということは、その船に乗れないことだって起こり得る、
ということです。


離島航路は船の便数が少ないですから
お昼に出たらその次の便は、午後3時、ということも
あったりします。

そんな遅い便で行くと(その島で宿泊するのであれば
問題はありませんけれども)作品の公開時間は、
早いものですと午後4時半くらいまでのところも
ありますから、船が見学地の島に着いて、
行ったら数分で閉館、
ということになりかねません。
帰りの船の便の確保だって必要です。

実際、何か所かのインフォメーションセンターに
道案内の地図をもらいに行った折にみかけたのですが。

おそらくは都会の人でいつも
電車やバスが頻繁にあって、そういうことで
困ったことがない人なんでしょうね。

「次の便は○時です。」と3時間先の時刻を
言われて途方にくれている人を何人も見ました。
直島の美術館なんかでは入館時刻を予約して行く、
というところもあります。その入館時刻に合うような
船で行こうとしても、その船に乗れないことだって
起こりえます。
現にその人は11時からの見学予約で10時の船に
乗ろうとして、人がわんさと詰めかけて、乗れずに
ああ、どうしよう、ということになって
インフォメーションセンターに来ていた、
という人でした。


まぁそういうことなので、可能な限り、始発便でさっと
行くことです。 

それだったら、早い時間に行って、
開館前から待って、ゆっくりと展示を見て、
人がどっと来る前に、さっと引き上げる、
そのほうが次の見学先に行けたりします。

これは、邪魔をすることにもなってあまりお勧めは
できないのですが、、。

開館前に行くと、開館の準備をしている
スタッフを手伝ったりして、そこからまた
単に鑑賞しただけでは聞けないような
作品制作の話とか、ほかの情報だって
聞くことができますよ。


それから行くときの服装です。
島ですから、突然藪に入ったり、岩場に行くこと
浜辺に行くこともあります。
粟島とか犬島はそんなに高低差はありませんでしたが
男木島、高見島、伊吹島は結構急坂を上り下り
しないといけません。

展示の家だって、中には廃屋だったところを展示スペースに
していたり、元牛小屋を使ってる、というところだってあります。
船に乗ったら、風や波のしぶきの潮水がかかることもあります。

島は犬や猫が多いですから、
うん、、ふんじゃった、ということも
あります。
それからヒキガエルを踏むとか。 
男木はヒキガエルが多いですから。
ヒキガエル、って、人が来ても逃げません。
しかもカエルのくせに跳んだりもしません。
のそのそ動くだけです。
下をよく見て歩かないと踏んじゃいます。

そういうことになってもオッケーな服装とか足回りで
行くべきです。


男木に行く船で、あれは多分
ミッソーニの服だろうと思うんですけど、それに
ヒールの高い靴を履いて、おしゃれオーラを全身から
漂わせていた人がいました。

そんなもの、男木のあの坂道では困ったことになるよ、
と思いましたけどねぇ、、。
途中おんばファクト○ーの前で
みーこちゃんのお母さんにばったり会って、謙介
話し込んでしまったんですが、その時に、その
ミッソーニの人がよろよろと歩いて来るのに遭遇しました。

都会でギャラリーを巡るんじゃないですから、
特に足回り。


それからトイレの問題です。
ガイドブックにもトイレを見たら
すぐに入って用を足しておきましょう、とあります。

今回の芸術祭用に仮設トイレを
設けてくれてはいますが、それとて
何百人も、何千人も来る人には間に合わないことも
あります。
謙介の場合は、ハンディタイプの
どこでも用を足せる簡易トイレ持っていっていました。
トイレを見たら、困った状態になっていなくても
とりあえず入って用を足す。
これは大切です。

見に行くときに必要な注意はその3つですかね。


さて12時35分。船が見えてきました。
ほかの島に渡る人が多かったのでしょう。
行くときは満席だったのですが、
帰りの船は半分くらいの乗船割合でした。

Moichidohune


1時5分、船は定刻に土庄港に戻ってきました。
Tonoshomachiai
次は1時40分のバスに乗ります。
今日はここまでとします。


(今日聴いた音楽 ラ・メール 歌シャルル・トレネ
 トレネが思って歌にした海とはずいぶん違うもの
 かもしれませんが、、。1992年盤 CD 
 この曲、高校の音楽の教科書にも載っていました。 
 いやまぁ最近の音楽の教科書に載っている曲なんて
 なんでもあり、という感じなのですが、ウン十年前の
 お堅い教科書にですよ、シャンソンが教科書に載る、
 って珍しいことなのでは、と今にして思います。 )


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