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13. 11. 05

瀬戸内国際芸術祭・秋会期:小豆島・犬島(1)

百余日間、春・夏・秋と3シーズン
それぞれの日数にわたって開催された
瀬戸内国際芸術祭2013も昨日で終了しました。
閉会前日の11月3日の段階で、
人出は104万8500人だった、という報道でしたから
最終的には105万人が参加した、という美術展
になったのだろう、と思います。

今までの美術の展覧会のように
美術館で、そこに展示された作品を見るのではなく
作品は瀬戸内の穏やかな文字通りの風光の中の
そこここにいろいろな芸術作品存在します。

そうして、作品をじっと見るだけでなくて
それに触ったり、見たり、時には作者と一緒に
作品の制作に参加したり、作品を食べたりもしながら
島から島へ渡って行く巡礼の旅も、
毎回、いろいろな発見や経験があって
楽しくおもしろい経験になりました。 
そんな展覧会だからこそ、100万を超える人が
こうした島に訪れることになったのでしょう。

うちのブログも見学の参考にしようと思った方が
見に来られるようになったのでしょうか。
この芸術祭の開催中、いつもと一桁違った
アクセスがありまして、まずはそのことに
びっくりしていました。
(もう芸術祭も終わったし、アクセス数も
急激に減って、また前のような数に
落ち着いてくるのではないかと思っています。)

さて、11月はじめの連休を利用して
最後の芸術祭を楽しんできました。
そのご報告を今回からまた連載形式で
してきたいと思います。
よろしかったら付き合いください。

いろいろと考えていた
瀬戸内国際芸術祭の見学計画ですが、
台風が来たために
島に渡る計画を全面的に変更しなければ
ならなくなりました。

いろいろとスケジュールを調整したり検討した結果、
行ける日数は2日です。2日間で
どの島に行きたいか、
その島のどんな作品を見たいか、と
ガイドブックを片手にあれこれと見た結果

犬島・玉野港・小豆島・女木島・男木島の5つの
場所にしようということになりました。
(お前、それはいくらなんでもあちこち
選びすぎじゃね? とか言われそうですね。笑)

2日間の強い味方がこれです。
Pass
東の6つの島を巡る乗船パスです。
これですと、最初にこのパス券を購入したら
乗船に際しては、このパスを提示するだけで
オッケーです。
(ただし、高速艇は乗船定員があるために
整理券が必要なものもありましたが。)


今回の芸術祭も定期航路以外に
臨時の航路がいろいろとありました。
そういう航路はさすがに臨時なので
若干運賃が高いんですよね。
でも、このパスだとそういうのも全部パスの提示で
オッケーなので、便利です。

例によって(笑)朝の7時過ぎの桟橋です。
Sanbashi1


さすがに来たときは誰もおらず一等賞。(笑)
Sanbashi2

7時40分の高速艇で小豆島の土庄(とのしょう)
に向かいます。
7時半過ぎ、小豆島からの始発の高速艇が
入ってきました。
これが折り返しの土庄行の便になりました。
Tonoshoukousoku
今日の予定は、小豆島を経由して岡山市の犬島を
見学して、また高速艇で小豆島に帰って、小豆島の
いくつかの展示を見学して夕方の高速艇で四国に帰る
という日程です。

小豆島の土庄までは高速艇で35分、
フェリーだと1時間です。

フェリーでのんびり、というのでもよかったのですが、
今回はあとの日程もあったので時間短縮、ということで
高速艇にしました。

7時40分のこの便は
通勤便でもあるので、
特に整理券が必要でした。(ほかの日中の高速艇の便は要りません)
が、何せ1番に来たので、
整理券もしっかりいただきました。

船は桟橋に到着して
あっという間に島からのお客さんを下ろすと
さっとお客さんを乗せて、
(やはり整理券が必要なはずです。120人乗りの
船が満席でした。)

7時40分、定刻に桟橋を出航しました。
しばらく行くと、赤灯台が見えました。

離島勤務だった時に、毎週月曜、
この赤灯台を見ては、
これから1週間の仕事のことを思って
憂鬱になったのを思い出しました。
その島が灯台の右側に見えていますが、、、。

Akatoudai

船は35分で無事に小豆島の表玄関、土庄の港に
到着です。 桟橋を降りると、さっそくの作品。

Tonoshoko1

これは、韓国の崔正化(チェ ジョンファ)さんの作品
太陽の贈り物という題がついています。

オリーブを形どった作品。
ようこそ太陽とオリーブの島へ、という
歓迎の意味があるように思いました。
このオリーブの葉1枚1枚には島の小学生の
それぞれのメッセージが彫られているのです。

Messeji_3


この作品のモチーフにもなっていますが
小豆島、というと、誰しもすぐに思い出すのがオリーブですね。

明治41年に当時の農林省がオイルサーディンの缶詰を
作るためにそのオリーブオイルを自国生産できないか、という
ことになって、日本で3か所ほど試験栽培を行ったのですが
(小豆島・鹿児島・三重)
結局小豆島だけうまく根付くことになりました。

それ以降小豆島は日本のオリーブ栽培の中心となりました。
今、日本のオリーブの95パーセントは小豆島産です。
Olive1
というわけで島のそこここにオリーブがあります。

それで香川県の花も香川県の木も
オリーブです。 
Olive2

オリーブオイルといえば、
料理にやたらオリーブオイルを
かけまくるので有名な例のあの方も来られています。(笑)

Mokomichi

小豆島のオリーブオイルですが、島産のいくつかの製品は
去年と今年のロサンゼルス国際エキストラバージン
オリーブオイル品評会で2年連続金賞を受賞したそうです。

世界中から460点の出品があった中での
審査で、イタリアをはじめ各国の審査員の評定で86点
以上のものが金賞ということだそうですから、
製品の国際的な評価も高いのです。

実はオリーブオイルだけでなく、ごま油も小豆島の
特産だったりします。「かど○のごま油」はこの
土庄に製造工場があります。
Kadoya
ごま油、この小豆島でも結構使うのです。
何に使うのか、といえばそうめん作りです。
小豆島はそうめんでも有名です。
そうめんを延ばしていくときにごま油を表面に塗って、
延ばしていくのです。

それから、壺井栄さんもこの島の出身です。
「二十四の瞳」の舞台は
内海町の半島の先に田ノ浦分校という小学校の
分校があったのですが、そこがこの小説のモデルの
学校と言われています。謙介もずいぶん前に
一度行ったことがあります。

あの小説が映画になったのは、
木下恵介監督が「喜びも悲しみも幾年月」で
謙介のいた島の灯台でロケをしたのですが
また瀬戸内の島で撮りたい、という木下監督の
意向があって、二十四の瞳を映画化する、
ということになったようです。


もちろんこの銅像の後ろの木もオリーブなのは
言うまでもありません。
Heiwanogunzou_1

小豆島は島四国という八十八か所のミニ版がありまして、
3泊4日の短期間で全部の札所をまわれるので、

2週間から1か月はかかる四国の札所をまわれない人に
特に人気があります。毎年春になるとこういう小豆島の
霊場巡りに来るお遍路さんがどっととやってきます。
ここはその霊場巡りの総本山です。
Reijyo

これが土庄の街の中心部です。ここは島です、
と言われなければ、ちょっと島とは思えないのでは
ないかと思います。普通の街なみでしょ。
バスだって大きなクレーン車だって普通に走っています。

さすがに淡路島みたいに電車が走っていた、
というまではいきませんが。
Tonosho

で、ここです。
川のようですが、川ではありません。
Dobuchi1

実はこれは「海峡」なのです。
向こう側と手前はそれぞれ瀬戸内海です。
だからこの部分は、海峡なのだそうで。

何せギネスブックにも登録された世界で一番狭い海峡。
渡るのに1分とかからない。(笑)
海峡というとロマンチックな感じもしますが、
ロマンチックの、「ろ」を言ったところで渡りきってしまいます。

森進一は♪背伸びして見る海峡を、、と歌いましたが
背のびなんてあなた(笑)全然要りません。

Dobuchi2

海峡を後にして、犬島への高速艇が出る
時間が近づいてきましたので、桟橋に戻りました。
途中にあった「ドレメ」
なんとなく建物もおもしろかったので。
Doreme

それから小豆島、と言えば、もう「おしょうゆ」ですが
醤油メーカーもマルキンのような大きな全国規模の会社から
こういう小さい規模の醤油屋さんまでいろいろとあります。
Shouyu

桟橋に戻ってきました。 犬島行の高速艇は70名くらいしか
乗れませんので、出航の30分前に先着順に人数分の整理券を渡して
それで確認をして乗船、ということになります。
この船で犬島まで25分です。

犬島へは通常対岸の岡山市本土からの航路しかありません。
ですが芸術祭開催中は島から島へ渡る臨時の航路が
いろいろと開設されていて、それに乗ると便利です。
Inushimahune1_1

これが整理券です。
Kippu

犬島への高速艇、さすがに高速艇というだけあって早い早い。
沖に見えているのは豊島です。ここも会場の島ですが
今回は行きません。 というのが、豊島美術館は
芸術祭が終わっても恒久的な施設としてあるわけなので
まぁ人の少ないほうが、落ち着いて見られるのでは、
と思って、行かなかったのです。直島も同じような理由です。

Inushimahune2

船は満員のお客さんを乗せて、犬島港に到着しました。
我々が降りると、今度は犬島からのお客さんを小豆島へ運ぶために
あっという間に離岸していきました。
島での着岸時間は10分もなかったのでは、、。
この島も例によってナンバーのない車(笑)ですね。
Inushimako

犬島に上陸するとすぐに「帰りの高速艇」の
整理券を配ってくれます。
ただ謙介のようにもう一度小豆島に戻る人もいれば
豊島、直島、と言った別の島に渡る人もいるし、
別の島とか岡山本土から来た人が別の島に、
ということもあるので、行くときと帰るときでは
人数も相当違いました。
ここが犬島港のビジターセンターです。

Inushimaminato

長くなりましたので、ここでいったん措きたいと思います。

(今日聴いた音楽 オリーブの首飾り 
 演奏はもちろんポールモーリアグランドオーケストラ
 なんだか最近は「手品のBGM」ということになっている
 みたいなこの曲ですが。(笑) ポールモーリアさん
 指揮棒を持たずに指先をすぼめて指揮をされて
 いたのが印象的でした。 高校生の時に聴きに行った
 記憶があります、、。)

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