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13. 11. 27

京の秋の旅(5)・おみやげ編

京都のお菓子、と言っても、洋菓子なのか和菓子なのか、
にはじまって、和菓子でも、おまんじゅうなのか
団子なのか、せんべいなのか、棹物(羊羹)なのか
というふうに、本当にいろいろあって、どれかひとつ
というわけにはなかなかいきません。

和菓子は季節によってもいろいろありますし、、
本当に一つに絞る、なんてできません。
たまに京都でお菓子、何を買えばいい?
と聞かれることがあるのですが、返事に困ることが
あります。 そういう時は、あんこは好きか?
クリームのほうが好きか? とか
いろいろこちらが聞いて、それだったら、、、
ということでアドバイスすることもあります。


今回、たまたま大徳寺の近くに行ったので、
田丸○さんに寄りました。
Tamaruya10


ここはお店が本店と堀川寺の内の支店と2つだけです。
前にもご紹介しましたが、ここで大好きなおせんべいは
「白川路」です。 
Tamaruya6
うすい胡麻の入ったせんべいですが
本当に芳ばしくおいしいのです。
Tamaruya5
今の美智子皇后陛下が、お産の時につわりがひどくて、
何も食べられなかった時この「白川路」だったら食べられる、
ということで、お納めした、ということも
あったそうです。


田丸○さんに今回行きましたら、今、ちょうど
「白川路の胡麻丹」がありますけど、と
紹介していただきました。

これは同じ「白川路」というおせんべいなのですが、
胡麻の含有量をどん、と増やしています。

長方形で、丸く反った形は
なんとなく八つ橋みたいだなぁ、と思いました。

Tamaruya1

これが一包みです。
この「胡麻丹」は、最初に紹介した「白川路」と違って
田丸弥の中でも熟練の職人さんでないとうまく作れない
おせんべいだそうで、そういうことで、生産量もたくさん
できない、のです。店頭にあったら、ラッキー、というような
おせんべいなのです。
Tamaruya2

献上銘菓とあるのは、昭和天皇に献上したお菓子だからです。
Tamaruya9

裏には田丸弥十六世とあります。
田丸弥の十六代目のご当主が責任を持って
作った、ということでしょうね。

Tamaruya3

中を開けてみます。
パラフィンの紙に包まれて中に三枚入っていました。

写真で見る限り、なんだ八つ橋みたいじゃないか、と
思われるかもしれませんが、
八つ橋のように肉桂の香りはしません。
包装をあけると胡麻の香りが一段と強くします。
Tamaruya4

上のお店の外観ですが、謙介がはじめてこの田丸○さんに
オフクロの用事で行ったのが、もう今から30何年前のことですが
その時と今と外観はほとんど変わっていません。
(のれんが変わったくらいです。)

歴代の宮中におせんべいを納めてきたお店ですが
外観は至って地味で「京のおせんどころ」という紙でも
なかったら、知らない人は何の店やら??? と
思うかもしれません。

最近はフランスのタイヤ屋の販促雑誌で
なんとか星になった、とか、通信販売の取り寄せランキングで
2011年度ベスト1だったとか
そういう宣伝をやたらするところもありますが、
ここは別に看板に宮内庁御用達とか、宮中御用とかも
ありません。本当に地味です。
(確かに店の中に入ったら、さすがにそういう額は掲げて
ありますけれども、まぁそれはうちのお店のお品は
こういうことでありますよ、という自信と紹介くらいのものだ
と思います。)

「うちの商品はわかるお人だけわかってもらえたらそれでいい」
というのが京都の老舗のあり方ですね。○○で大評判、とか
顧客満足度1位とか、ワーワーとは決して言いません。
地味にひっそりとあります。

というのか、 謙介がご懇意にさせていただいている
御幸町の栁桜○にしても、この田丸○にしても
京都の老舗は大体そういう店構えです。

老舗だから威張ってるか、と言えば全然そんなことは
なくて、至って敷居も低いしカジュアルで気楽です。
でも、おせんべいは歴代の天皇陛下にお納めして
いたりするわけですからお店の実力はやはりすごいと思う。

京都の街にはそういうふうに全然派手な宣伝など
もしないし、お店自体もとっても地味なたたずまいでありながら
その実、お店の実力はすごい、という
ところがあっちにもこっちにもあります。

そういうお店の力がこの街の魅力のひとつ、
でもあるのだろう、と思うのです。

ということで、田丸○さんのおせんべい、
今回のお土産のひとつとしたのでした。

今回は、さすがに高速道路のETCの機械
7月に新品に取り換えたばかりだったので
誤作動、ということはありませんでした。

(今日聴いた音楽 燃える秋 歌 ハイ・ファイ・セット


  1979年   作詞五木寛之 作曲武満徹  
 映画のテーマソングでしたね。どこが作ったか、と言えば
 東宝・三越だったと思います。たまたま先輩の書道の
 個展が今はなき大阪の高麗橋の(わざと北浜と言わない)
 三越であった時に行ったら、全館「燃える秋」の看板
 出まくりでしたから。 東宝・三越の中でも
 確か主導したのは三越の「なぜだ!岡田」さんだった
 と記憶しています。それはともかく、謙介はこの曲、武満さんの
 映画音楽の中でも好きな曲です。)
 

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Comments

おせんべい、あまり選択しない部類のお菓子ですが、時々いただきますと、何故だか安心できるものです。
型を使うとはいえ手焼きだと思いますので、一枚一枚の思い入れが宮中にも届いているのだと思います。
京都という街は歴史の重みがありますね。
沖縄に宮内庁御用達のお店があったのか分かりません。
戦前にも、歴史のある店は何店かありますが、衛生面や日本本土への輸送を考えると、認定されるのが難しい状況だったと思います。

私は漉し餡系が好きで、きゅう肥が合わさると更に好きです。
栗や豆などの混ぜ物がない、シンプルなお菓子が好きです(*^^*)

Posted by: タウリ | 13. 11. 28 at 오전 9:05

---タウリさん
謙介も正直おせんべいはお菓子をいただくときの選択肢の中には入ってこないのです。
ただ、ここのおせんべいだけは例外で、大徳寺まで来たら、あ、田丸○がある、と頭の中で「行きたいシグナル」が点滅します。(笑)
京都の伝統的なお菓子屋さんの中にも、沖縄の黒糖を使ったりしてお菓子を作っているお店もあると聞いています。そんなふうに沖縄の風土の中で生まれたものが京菓子の中に生きているというのも素晴らしいことだと思います。
そうですね。戦前はやはり輸送手段が船便しかありませんでしたし、その輸送方法も常温の輸送しかなくて、今のようにチルドとか冷凍、と言ったような(ちょっと怪しいところもありますが。笑)低温輸送ができないので、送られるものは限られたものしかなかったかもしれません。
タウリさんはこしあん系がお好きなのですね。こしあんはあんこをさらすのに手間がかかる分、上品な味わいになりますよね。

Posted by: 謙介 | 13. 11. 28 at 오후 1:56

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