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13. 10. 21

きしゃぽっぽまつり(その2)

今、四国で導入が検討されているのが
フリーゲージトレイン、という列車です。
計画では、新大阪から岡山までは
新幹線の線路を走って、
岡山から本四備讃線に乗り入れて、
瀬戸大橋を渡って四国に、
という運行を考えているようです。

Free19

経験された方ならわかるのですが
岡山駅での乗り換え、
本当に煩わしくて面倒で仕方ありません。

在来線のホームが1階。新幹線が3階。
その間に新幹線用の改札を通らないといけません。
旅行ですから、結構荷物を持っています。
途中で一度切符を出して、改札機にかけて、、
それでまた違うホームに行かないといけないのです。
乗り換えで時間だってロスします。

しかもJRになって以降本当に接続が悪くなりました。
前は10分くらいの接続で新幹線に乗れたのに、
最近は25分とか30分かかることがあります。
田舎の私鉄並みに接続が悪かったりします。

原因はJR西日本とJR東海の仲が最悪だからです。
新幹線は東京から新大阪までがJR東海です。
新大阪以西がJR西日本なわけですが、
JR東海は東海で勝手に走らせてるし、JR西は西で
勝手に、です。

ということで、新大阪どまりの列車が増えてしまいました。
新大阪から向こうとこちらでは会社が違いますからね。

JR西は会社分割の時に、米原から西は当然うちの
テリトリーになると思っていたはずです。ところが新幹線は
京都はおろか新大阪までJR東海になってしまったことが、
許せない、っていうことでしょう。


京都は、新大阪以東ですから、四国や広島・九州から
京都に行こうとすると新大阪でいったん列車を降りて、
別の列車に乗り換えないといけない場合が増えてしまいました。
これだって非常に面倒くさい。

だから九州新幹線のさくらだってそうじゃないですか。
さくら、は新大阪どまりです。
東京までは行っていません。
表向きは利用者がどうのこうのと言っていますが
そんなもの実際はJR九州・西のかっこいい列車が走るのが
東海は我慢ならなかったのでしょう。

確かに四国から快速・新幹線を使えば、バスの半分の時間で
京都まで行けます。
でも、岡山で乗り換えて、新大阪でまた乗り換えて
となったら、少々時間は余計にかかりますが、バスは運賃も列車の半額で
乗り換えもありません。
寝ていたら目的地まで運んでくれるのであれば
バスのほうを選ぶ、ということが多くなりました。

まぁそういう対策として、このフリーゲージトレインを走らせて
乗り換えの煩雑さをなくそう、ということになったのだと思います。

それで新幹線は標準軌で在来線は狭軌なので
線路の幅の違いに合わせてそのまま走ることができる車両を
作った、ということです。

車両は作って目下試験走行中なのですが
ただ解決しないといけない問題が山のようにあります。

この列車は高速走行の際の騒音や振動が問題だそうで、
現状では300km/hで走れない、とか。

新幹線も今や時速300キロ運転の列車が多くなりましたから
300kmで走れないとなると、あっちで別の列車待ち
こっちでまた待って、ということで遅くなるでしょうねぇ、、。


それからJR西日本が台車の重みによって
線路の傷みが早くなって線路保守費が増大することになるので
フリーゲージトレインが山陽新幹線に乗り入れるのを嫌がっています。

それから岡山駅の新幹線のホームから、在来線の本四備讃線の
線路にどうつなげるのか、ということもあります。

岡山からの本四備讃線、途中の茶屋町まで単線部分も
相当にあります。行き違い列車のための停車待ちだって
結構あります。岡山茶屋町間だって複線にしないといけません。
ですが、その場所はJR西日本の区間です。

でもその部分を通る列車の5分の4くらいはJR四国方面の列車です。
だからJR西は、複線にするんやったら、JR四国もお金出しなはれ、
と言っていますが、JR四国なんてJR北海道以上に貧乏で
そんな工事のお金なんて出せない、と言っています。

で、しかも走行音がやかましい。
また騒音問題が起こってくるように思います。


まぁそれで、このフリーゲージトレイン、総論賛成
各論反対の見本みたいなことで、、
さぁ、 実現するんでしょうか、はて???
という列車なのですが、、。


この実験、ずいぶん前からやっていて、
今の車両は2代目です。
(この2代目も、先月、お役目が終了したそうです。)

最初の車両もあったのですが、
これはもう解体されることになっているそうです。


Oldfree

でも1号機を作って、さらにまたしつこく2代目を作って
実験している、ということですから、何かしらの
実施にはなるのでしょうか??
四国より九州で実用化しそうな話は聞きましたが、、。

で、もちろん展示は2代目のほうです。
Free2


で、この車両を秋田新幹線のように、途中まで連結して走っていって
岡山で切り離す、という計画のようです。

正面のカバーをとると、連結器があります。
Free3_1

これが車輪部分です。この部分の幅が伸び縮みするわけです。
Daisha


係りの人に伺いましたら、80メートルくらいの区間を時速10キロで
走りつつ、線路の幅を次第に広げたり縮めたりしていくのだそうで。
ですから駅の近くにそういう線路幅を変える区間を作って
駅に入るための減速と車輪幅の変更を行えば時間のロスは少なくて
済みます、という話でした。なるほどそうですよね。

早速中に入ってみました。
これが運転席。
Free4


新幹線の区間を走りますから、当然新幹線と同じような運転席の
構造になっています、ということでした。
この試験列車は3両編成で、両端の車両には、各種測定装置を
置いてあるので、座席などはありません。

Img_5820

中間車には、こんなふうな座席です、というデモンストレーションとして
座席が設えられていました。

Freeseat1


窓を見るとこんなふうです。
Freeseat2


課題はいろいろあるにせよ、実現したらいいなぁ、
と思いながら車両見学を終えました。
これで車両関係はひとあたり見たので、
もう一度あちこち歩いてみました。
工場の一番北の端に行くと、
高知へ行く特急の「南風」の車両が置いてありました。

Nanpu


このディーゼル特急車両、振り子型といって
カーブになっても、客室部分が傾いて
速度をあまり落とさずにカーブを曲がることが
できて、、、という車両です。

それで、そのカーブになった状態で車両を傾けた状態の
乗車実験をさせてくれる、というのが1時からあります、
とありました。

その実験の参加は時間の関係もあってパスしました。


それと謙介、この多度津工場で見たかったものが
あったのです。それは、この工場の建物です。

実はこの工場の建物のほとんどが
通産省認定の近代化産業遺産に認定され
去年には国の登録有形文化財にも登録された、という
ニュースを見ていたからなのです。

今回の工場開放では、ちょっと見ることができなかった部分では
あるのですが、何せ、明治時代の建物だって
使われているのだそうです。


で、最初に見に行ったのがこれです。近くまで行けなかったのですが、、。

Souko1

この建物、今は鉄道工場の建物なのですが
元は伊予西条にあった軍のゼロ戦の格納庫だった
建物です。おそらくゼロ戦の格納庫で
今も現役で使われている、なんてここだけでしょう。

それからこの建物も有形登録文化財の建物です。
Souko2
工場の建物ですが竣工が1941年。
中はこんなふうです。

Souko21

1941年だなぁ、と思ったのが屋根を支える構造です。
普通なら鉄骨でしょ。
ところが、これ、木製なんですよ。

だって、比較的新しい建物はこんなふうですもん。
Souko3


1941年は昭和16年ですから太平洋戦争の
始まった年ですね。
おそらく鉄なんてもう使えなかったのだと思います。

こういう建物一つを見ても、時代背景が影響している、
というのがわかりますよね。

最後にPR館に行きました。
ここに列車のお椅子の変遷、というのがあって、、。

これが明治のはじめ。
Meiji_1


大正時代。
Taisho

修学旅行専用電車の。
これ、覚えています。
Kibou

それから新幹線の0系のいす。
0kei
これも懐かしい。 結構このデザイン
好きでしたけれども、、。


ということであちこち見学して、これで終了です。
お昼も食べないで見てまわったので、、
おなかがすいています。

お昼どうしようかなぁ、と
思ったのですが、、
一番近いのは上海○のラーメンなのですが
前に多度津の街歩きをしたときに食べたので、、
今回は素直にうどんにすることにしました。
工場からそう遠くないところで、、
新しいうどん店ですが、

Maruya

「肉ぶっかけの冷たいん、とエビかつ」をいただきました。
Maruya5

ちょうど近くの造船所の工員さんも来ていて、大賑わいでした。

ということで今回のきしゃぽっぽまつり見学編はこれでおわりです。


(今日聴いた音楽 桔梗が丘 歌平井堅 ニューバージョン 2013年
 謙介の聴く曲としては驚異的に新しい曲ですねぇ。(笑)
 桔梗が丘は三重県の近鉄沿線の名張にある住宅地です。
 歌自体が鉄道、というのではありませんが、関西の人間の
 イメージは、桔梗が丘=近鉄なので。

 京都に住んでいた時、テレビでここの宅地分譲のCMを
 結構見ていましたから、 自然と名前を覚えました。
 名張は実際は三重県ですが、ここの住民は、
 大阪に仕事に行く人が多いですから、
 実質は大阪府名張市、という感じです。謙介の友達が
 この桔梗が丘からさらに東に行った青山町に住んでいるの
 ですが、彼も青山町から大阪の寝屋川市まで通ってますし。

 津の友達に言わせると、「名張はお妾さんの多い街やねんわ。」
 ということなんですが、さぁ、どうだか。 
 「リバーナ」というベタな名前のショッピングセンターがあります。 
 なばりを逆にしただけやん。(笑)

 桔梗が丘から次の伊勢神戸で乗り換えて、上野市まで。
 高校生の時の平井さんは上野高校までそうやって通学されて
 いたのでしょうね。)

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Comments

JRの縄張り争いですか利用者ないがしろにするのは間違ってますが、地元超ローカルとJR東海が仲が悪くて連絡が…
新春浅草歌舞伎に猿之助さんが出演されるので折角なら歌舞伎座、国立劇場はテレビ放映がされそうなので新橋演舞場で海老蔵さんでも観ようかな。花形でやっぱりオーラにびっくり‼天性のものですね。演目によっては歌舞伎座としたい所ですがお値段が…浅草が安いように感じますが歌舞伎座も以前は1等¥15000 2等¥12000 3A¥4000 3B¥2500でしたからね…今の値段はちょっとぼったくり⁈
私は右○さんが苦手なので(初めて舞台を観た時から違和感が)澤○屋も好きではないし(襲名は猿○さんの都合で息子孫、劇団→猿之助さんが犠牲になってるような あれは歌舞伎じゃないという意見もありますし、お一人ならともかく劇団のことがあれは好きに舞台に立つというのも難しく、ファンにも他の人と組んで欲しい、澤○屋なんてどうでもいいなんて意見も。
平日なら3等がとれるかなと遠征するので2泊はしないと、福助さんの襲名も7月頃から歌舞伎座が空いてきたようですしそのテコ入れに利用されているのでは…今度の犠牲者は誰でしょうね。幸四郎さんも落馬されたようですし、松竹いい加減に土日祝日はともかく平日は週2位休演にして役者にお稽古の時間+チケット値段の再考するべきではないかと まあ無理でしょうが犠牲になる役者とその舞台を観る観客が悲惨です。

Posted by: ゆき | 13. 10. 24 at 오후 5:52

フリーゲージトレイン、かなり時間かかっているようですが、実現できるのでしょうか?確か以前、高松におじゃましたときも看板を見た覚えが。仕組みからすると、なかなか難しいようですけど。
岡山で列車を切り離すなら、秋田や山形みたいにレール3本にしてミニ新幹線で走らせた方がいいんじゃない?と思うんですが、JR同士の意地の張り合いなんでしょうかねえ。

Posted by: 悠太 | 13. 10. 24 at 오후 9:13

---ゆきさん
分社化して以降、「お客様本位の会社に脱皮いたします」と口では言っていますが、本当にそうですかねぇ、と思います。 接続のこともそうですし、田舎の駅ならまだありますが、大都市の駅になると軒並み待合室、というものがなくなってしまいました。あんなもの作るとホームレスの人がそこで、寝たりするから、という話も聞きましたが、お年寄りなんか列車の時間待ちに座る場所がなくて困っています。そういう人は金を出してカフェにでも行け、ということなんでしょうか。そんなこと言ったって、たとえば大阪駅なんて、ちょっと離れたビルにはありますが駅構内のカフェの数とか席数とかたかが知れています。結局待つところがない。駅がきれいになる一方で、どんどん使い辛い駅になっていっていることか。
 まぁ、澤○屋さんは、おっしゃるようにそれこそ好きなことをしていて歌舞伎界の大半からはずっと浮いた存在でしたし、、。ほかのところは距離をとってる感じですね。成田屋のぼん、ええ、やはり血筋でしょうか、オーラはあります。前にこんぴら歌舞伎で「暫」でしたが、最後、、花道に立ち止まって睨みをきかせるところなど、やはりぞくぞくしました。血筋というのか、天性のものを持っているなぁ、とその時改めて感じました。 今、あの方、ブログを熱心に更新中だとかで、12月だか1月にそれをまとめた御本も出版予定だそうです。
 幸四郎丈、大丈夫ですかね。なんだかんだと言ってももう71歳ですからね、、。

Posted by: 謙介 | 13. 10. 24 at 오후 9:51

---悠太さん
実は瀬戸大橋の鉄道の線路は4本ありまして、目下真ん中の2本しか使っていないのです。両端の2本は新幹線用なんです。最初は、フル規格の新幹線を、と思っていたのですが、ここ15,6年、ずっとこの軌道可変列車に執心のようです。書きましたように仕組みだって難しいですし、解決しなければならない課題が山積で、、新幹線ができたら、ますます都会への集中が激しくなって、過疎がいっそう進むような気がしてならないのですが、、。謙介的には別に今のままでもいいんじゃない? と思っているのですが、、。果たしてどうなりますことやら。

Posted by: 謙介 | 13. 10. 24 at 오후 9:56

LCCのピーチが関西空港と松山空港の間を運航するとのこと。JR四国がますます苦しくなるでしょうから、危機感も半端ないと思います。今日の写真はとても興味深く拝見させてもらいました。

Posted by: かわちゃん | 13. 10. 25 at 오전 7:47

---かわちゃんさん
コメントありがとうございます。前には伊丹・関空の大阪線があったのですが、いつも搭乗者数が少なくて、伊丹便だけになっていたので、その復活ですね。
JR四国は今、長期計画として考えていることが二つある、と聞きました。一つは、このフリーゲージトレインの導入と、予讃線ルートの変更です。 今、伊予西条から海岸線沿いに今治に行っているのを国道11号線と同じく、西条からまっすぐ西へ走って小松から桜三里を抜けて松山に行くルート。これなら相当の時間短縮ができます。が、今治が黙っていない、ということになると思います。ただ検討ははじめているそうです。本州の3つの会社と違って、3島の会社はどこも経営基盤が脆弱ですし、その中でもJR四国は一番弱小ですから、、危機感も相当大きいでしょうね。

Posted by: 謙介 | 13. 10. 25 at 오후 12:11

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