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13. 10. 29

さんじゅうまんえんのひと

今から7,8年ほど前のことです。
うちの仕事場で、仕事関係の中国・四国地区の研究会を
開催することになったのです。

その研究会は謙介の仕事場の所属している団体の会で
中国・四国地区の諸機関が持ち回りで行うものでした。
毎年きちんと開催している会で、謙介の仕事場での回が第39回
だったと思います。
結構大勢の人が集まるものでした。

大体がフォーラムとか研究会なんて
構成が決まっているのでなかなか
新しいことをする、というものが難しく、、
結局のところ、なんとなく
その構成通りに行うようになってしまったのでしたが、、。


それでも会場をどこでするのか、から
はじまって、会のプログラムをどうするかだの
そのためのホテルの手配
懇親会をどこでするか、とか
考えないといけないことがてんこもりで
本当にバタバタしました。

その行事の中に、大体恒例で
講演を入れることになっていました。


あまりにシリアスで眠くなるようなものではなくて、

講演のテーマはその地元らしさが出たもので、
そこそこ聞いておもしろそうな、というようなものを
選ぶ必要があったのです。

謙介の通勤コースに温泉があるのですが
その近所に博物館がありまして、
その館長先生(当時)だったら
話もおもしろいんじゃないか、と考えたわけです。


それで上司に相談したら、それはいい、という
ことになって、早速博物館に電話をしたわけです。
「館長先生に、ご講演をご依頼いたしたくお電話をしたのですが。」
と博物館の方に電話をしましたら、
「館長のプロデュース一切は
東京のなんたらオフィスという会社がやっていますので
そちらと交渉してくださいね。」
という話でした。

で、謙介、そのなんたらオフィスに電話をしたわけです。
するといかにもてきぱきとした有能な印象の女性が
電話に出られました。

「館長せんせいに、ご講演をお頼みしたいのですが
○月×日の、、時間は、、時からで、ご講演いただく
時間は1時間半ほどです。」

「そうしましたら、価格表とか、依頼に関する資料を
添付ファイルでお送りしますので、それでご検討
ください。」とのことでした。


で、速攻で「価格表」が送られてきたので、(早い!)
拝見しましたら、1時間半のご講演の
料金が30万円、かっこ交通費別 となって
いました。

謙介のところのその研究会は講師の謝礼の予算が
決まっておりまして、それが5万円。交通費、諸経費を入れても
出せる限度は10万円が限度でした。

もちろん上司と相談しました。
「あまのゆーきちせんせい、聞いてみたら、
講演料が30万円、かっこ交通費別、だそうです。」
と話したら、「そら無理やなぁ。」とまぁ予想通りの
お答えで、、。

謙介、そのなんたらオフィスに、正直にいきさつを書いて
メールをしました。

「こちらは、こうしにおしはらいできるおかねが
10まんえんまでなのです。
30まんえんではちょっとむりなので
こんかいはやめにします。」
と送りました。

そうしたらまた速攻で

「りょうきんは、ごそうだんですが20まんえんではいかがですか。」
とじゅうまんえんさがってきました。

「にじゅうまんでもむりです。10まんしかだせないのです。
どうもありがとうございました。」と言って引き下がるを得ませんでした。

ということで価格的交渉の結果、無理ということで
あまのゆうき○せんせいは見送られ、結局
謙介の知り合いの大学の先生に事情を話して
お願いをしてご講演をしていただいたのでした。


でも、あの時のああいう経験から、
そうかぁ、ああいう人を呼ぶと、30まんえんくらいかかるんだ、
ということがわかりました。

もちろん、そういう講演会の講師で、有名な人を呼んだら
それ相当のギャランティをお支払いしなければならない
というのは一般常識として知ってはいました。

ですが、そんな値段なんて人それぞれで違うじゃないですか。


あの人はいくら、この人ならいくら、というような
価格設定があって、交渉する段になって
はじめて会社から料金を提示されて、ああ、この人は
こういう価格設定になっている、と知ったのです。

ふーん。と現実を学習した次第です。


でも、それ以来、あまのゆうき○せんせいの
お名前が出てくるたびにうちの職場では
30万の人、ということになってしまったのです。


しかし謙介、こうも急にお亡くなりになるとは思ってもいませんでした。
というのが、つい先月、9月の15日に
こちらでイベントがあって、それに出てたのを
ローカル紙の記事で見たばかりだったのですよ。
先々月の8月の30日にもこちらに来られていましたし、、。

ほかの新聞はずいぶん前の広告批○誌のころの
写真を使っているのもあったりしましたが
こちらのローカル紙の死亡記事の写真なんて
(ローカル紙にはめずらしく)
本当に最近も最近、つい1か月前のそのイベントの
写真を使っていました。


つい先月までお元気だったのに、急変なさったのですね。

ということで、訃報記事を見た上司が言った言葉は
「さんじゅうまん言うたあの人、死んだんやって? 」でした。


今年は島森路○さんも4月に亡くなったばっかりだったのに
今度のあまのせんせいで、、広告批評関係の方が
相次いでお亡くなりになってしまった、という
年になってしまいました。


(今日聴いた音楽 花ぬすびと 歌 明日香 1982年
 ♪ ごめんね ごめんね ごめんなさい の「い」の
 部分の音が、なんだか中途半端な高さで、落ち着きが
 悪いな、あという気がずーっとしているんです。
 今も聴くたびに、もうちょっと音を下げたら良かったのに
 と思ってしまいます。
 でも、あの時代の曲って、ちょっと理屈に走るところ
 があって、それがあの曲の「こだわり」というのか
 「自意識」だったのかもしれません。)

 


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