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13. 07. 16

美文字ってよくわからん (その2)

前回の続きなんですが、、。

タイトルにもありますが、
「美文字」っていったい何なのでしょう??
俺、そもそも、この言葉の意味が分かりません。

たぶん、こんな名称を付けたのって、字を習ったことのない
広告代理店のおっさんが、クライアントから頼まれて

「きれいな字、っていうのではインパクトがおまへん。
なんぞ、これに代わる新しい言い方、考えてくれへん? 」

とか頼まれてひねくりだした言い方に違いありません。(笑)

だって、美しさなんて、個人の価値基準が
それぞれまちまちですからね。

下の書は俳人の河東碧梧桐の書ですが、
碧梧桐の書は評価が高いのです。

Hekigoto


これは、井上有一の書ですが、
謙介、好きですねぇ。
Uichi

これね、無茶苦茶でかい紙に書いた字なんですよ。
縦横が5メートル四方くらいの紙に。

ね、こうした書は
いわゆる整った字では
ありません。

でも、線が美しいとか、形がデフォルメされていておもしろいとか、
そういう別の美しさがある、ということです。

じゃあ、これが、「美文字」と言ってる人たちの
言うような美しい文字か?
と言えば、おそらくは違うだろうと想像します。

だって見たら言いたくなりません?
「こんな字のどこがきれいなんや、俺、さっぱりわからんぞ。」
とか。

こういうふうな例を見ていただいたらわかると
思いますが、整ったいわゆるお習字の字のことを、
美文字なんていうのは、少なくとも書を習った人間が
言う「美」の字の遣い方ではない、ということです。

もし、書を習った人であれば、整っていなくて
欠点ばかりだけども、そんなものを超越するような
魅力のある字がたくさん存在することを知っています。

だからこんな「美文字」なんて言う言葉なんて遣えないでしょうし、
「遣うはずもない。」と思うわけです。

で、昨日の問いに戻ります。
そうしたら、おっさん、おばさんになって字の練習を
しても、全然上達しないのか、ということです。


じゃあ、ちょっと、実験してみましょうか。

まず縦書きで、自分の住所を書いてみてください。


今からやってみるのは視覚のトリックを利用する方法です。


その際、考えないといけないのは
一字一字の文字の整った書き方は無理なのです。
一行、と言った文字群で見てみましょう、
ということです。

どうするか、と言えば、縦書きであれば
中心線をそろえる、ということと、
字は縦長に書きましょう、ということです。
縦書きの場合、視線は上から下におりていきますが、
その時に、さーっとスムーズに視線がおりていくように
するのです。
そうすると、すっきり見えます。

それから字と字の間は少しあけたほうが
(ほんの少しです。ぎっしりと字が詰まっていたら、
視覚的に暑苦しい。)いいと思います。

ということで、今度は字を縦長に意識して書いてみて
ください。それから字と字の間をほんの少しあけてみる。

で、最初に書いた字と、後から縦長を意識した字を
比べてみてください。
いかがです?

ちょっと見やすくなっていません?
え? 大して違わん?

それは困りましたねぇ、、。(笑)
まぁその辺を意識して書くようにしてみてください。


Img_4999
右端のが縦長を意識して書いたもの。
真ん中が平たく書いたもの。
左端は、中心がぐらぐらしているもの。
まぁこんなふうです。

横書きだったら、字の下の線をそろえたらいいでしょう。

いちばんいけないのは、字の中心線が
ぐにゃぐにゃしていることです。

それだけです。

まぁ、そういう「視覚的なトリック」をつかえば、
字の配置がすっきりと見えます。(たぶん)

字が下手か上手か、という前に、
字の配置がぐちゃぐちゃで読みにくい、という人が
結構多いんです。

もうちょっと空間の処理の仕方を考えたら良くなるのに、
という人、結構いますからねぇ。

まぁ手始めにそれだけ守ってみてください。
あれこれ言っても、
「ええええ、そんなややこしいことできんぞー。」
って言うにきまっているので、一番簡便な方法を
紹介してみました。 ちゃんちゃん。

(今日聴いた音楽 幸せを売る男
 1981年 宝塚歌劇 逸翁に捧げる夕べ から
 逸翁は阪急を作った小林一三さんの雅号です。
 阪急の池田に逸翁美術館、という小さいけれども
 いい美術館があります。まぁ東の五島美術館と
 似たようなものですが。 このときの出演は
 専科・花組・月組・雪組・星組  まぁ要するに
 当時の宝塚歌劇団ぜーんぶ、ということですね。
 宝塚歌劇、今年で創立百周年ですね。)


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Comments

そうですかぁ、もう上手くはなりませんか・・・・・(+_+;)。
謙介さんの仰る、綺麗に見せる工夫を頑張ってみます。
私の字は職場で書く書類はこれまたひどいもので、あとで自分で見ても「何て書いてあるの?」と他の人に聞きたくなるぐらいです。
サインも年々崩れ、今では苗字の最初の1文字の名残をかろうじて見て取れる程度。
基本的に、綺麗に書こうという意識が欠除しかかっています。
前記事も絡めてですが、私の場合は字を書く姿勢もかなり悪く、紙を若干斜めにしないと真っ直ぐになりません。

「三つ子の魂百まで」ですね。
幼い頃の基本的な教養・教育というのが如何に大切なのかということだと思います。
今更ですが、習字といいますか、楷書の書字を学んでおきたかったです。
ご教示いただきましたように、文字配列の“軸”に注意して書くように心がけようと思います。

Posted by: タウリ | 13. 07. 17 at 오전 11:13

---タウリさん
タウリさんが実際に書かれた字ですが、どこがひどいのでしょう。 
とても丁寧で誠実な文字をお書きだと思います。これは小さいときに習われたか、習いはしなかったけれども、おかあさまの字をよくご覧になって影響を受けられているなぁ、と思いました。 とはいえ文字を書くのはその場面場面とか状況によっても異なりますから、いつもいつも正しい姿勢で、丁寧な字が書ける、なんて絶対にありえません。
謙介だって、後から急いで書いたメモを見直して、いったいあのとき、自分は何をメモしたのか、全く読めなくて、途方にくれたことも一度や二度ではありません。まったく自分の書いた字ながら、古文書の解読みたいなことをするはめになったこともあります。
タウリさんの場合は、そういうふうに過去の基礎のストックがありますから、今からもう一度、でもやってみられる値打ちはあるように思えます。とはいえ、お仕事お忙しいのが現実ですよね。 なので、とりあえず、整って見える、というトリックを駆使して(笑)しばらくやってみてください。

Posted by: 謙介 | 13. 07. 17 at 오후 4:35

謙介さんお久しぶりです。
一日に三回化けなおしても化けの皮がはがれる嫌な夏がやってきました。
美文字ですか。
今は美魔女とよばれている年代の女性のことを少し前までは「若作り」と呼んでいたようです。言葉は時代によって変化するんですね。
最近は休憩を若い方ととることが多いのですが話題が異性と芸能界限定でついていけません。私と同じ年代の話題は①健康、持病②親の介護③終の棲家、大人の話題でしょう?

Posted by: ラジオガール | 13. 07. 19 at 오후 10:00

美文字、なんだか話題ですね。
字が上手で綺麗な人をみると凄く羨ましく感じるのです。
僕は、綺麗と言われることもあれば、読めないって言われることも…。
その時の精神状態でコロコロ変わるようです。
ブログネタにしようと思ってたんですけど、無駄に字を書くことに嵌ってたりします。
就職活動中の資料の裏紙がたくさん余っておりまして、テレビ見ながらとかネット見ながら、耳に飛び込んできた言葉などをひたすら書いてみるんです。
なんだか、落ち着きます。
そんなときの字は、なんだかマトモに見えて、何回も何回も書いてしまうんです。
写経って、こんな感じなのかなと思ったり。
でも、大人に成ってから、もう根本的なトレーニングは無理なんですね…(T_T)。
美子ちゃんのペン習字でもやろうかと思ってたりしてたので…(笑)。
これからは、今回教えていただいたコツに注意してやってみます。
あ、あと、書き順って大事だったりしますか?
正しい書き順で書いたりすると、印象が変わるような気がしたんです…。

Posted by: まさぜっと | 13. 07. 19 at 오후 11:13

---ラジオガールさん
うちのバイトの大学生と話していても、タレントとか歌手の名前になったらさっぱりわかりません。 高校の時の同級生、との話になったら、もうラジオガールさんと同じです。介護のこと、終のすみかをどうするか、ですね。本当にそういう話が中心になっていますね。 これから暑い日々がさらに続くと思いますが、どうかお体ご自愛ください。

Posted by: 謙介 | 13. 07. 19 at 오후 11:28

---まさぜっとさん
字を書くと、気持ちが落ち着く、ということあります。そういうとき、って、気持ちも落ち着いていますから、自分で見てもなかなかいい字になっていることが多いです。
最近、新聞のコラムとか、古典を鉛筆でなぞって書く、ということがよく言われていますが、気分を変える、とか気持ちを落ち着ける、ということで、いい効果があるといわれています。もし、ご負担でなければ、気持ちが乗ったときにお書きになったらいいと思います。あくまで、書きたい、とか書こうか、って思ったときに、やってみられたらいいんじゃないか、って思います。
毎日暑いので、やる気が全然ありません。 まさぜっとさんもどうぞお体大切に。

Posted by: 謙介 | 13. 07. 19 at 오후 11:34

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