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13. 05. 24

巡礼旅(5)

1日目の夜は昼間階段の上り下りやら、結構な距離を歩く、という
ことがあったせいでしょうか。割に早くに寝ました。

でも。
おとうさん、朝の4時半から起きるのはやめてね。

Shirakawain7


何とかオヤジをなだめすかして 6時まで寝てもらい
朝ぶろに入ったりしてもらって、ようやっと8時。
(写真は朝の7時過ぎです。なんとなく景色に
紗がかかったような感じです。 このはっきりしない感が
山紫水明どころの京都らしいといえばらしい、のですが、、。)

午前8時が
ここの朝食の時間です。 (ちょっと遅め)

Asa1

でもね、ここのお味噌汁、本当においしかったです。
化学調味料ではなくて、鰹節と昆布でしっかりとってあって
そのだしがちゃんと味わいがありましたし、、
湯豆腐もおいしくいただけました。

昨日と同じところで、同じテーブルだったので
やはり周囲から聞こえてくるのは、ふぉーりんぴーぷるの話す
英語ばかりで、、。でも食べているご飯は上のように純和食。
なんだかちょっと変な感じでした。


この日の午前中は紫野の親戚の家に行きました。
親戚の家を出て駐車場に行こうとしたら、
オフクロが「京都駅はどんなふうになったの? 」
って言ったので、お昼御飯も兼ねて京都駅に行きました。

かつての京都駅の面影なんて、どこにも
ありません。(改札口の位置は変わらないのですが
景色が全然違いますからそんなこと言われたって
やっぱり違う、っていう気になってしまいます。)

京都駅前で言うと、京都中央郵便局
関西電力、新阪急ホテル、京都タワーが
まぁ同じくらいのものですかね。

駅の中も、少し案内しましたが、
あまりの変わりようにびっくりしたわ、ということでした。

伊勢○の中の和食店でお昼を食べて、出発です。
まずは烏丸通をひたすら北に。
四条烏丸をこえて、烏丸六角で右折します。

たぶん西国の札所の中で一番街中にある六角堂へ。
Rokkaku2

六角堂の駐車場は満車、ということだったので、
近くのコインパーキングを探そうとしても、、これまた
満車で、、。だって土曜の午後の四条烏丸界隈です。
空いているはずもありません。

それでもなんとか幸運に一か所だけ空いていたコインパーキング
があったので、そこにとめました。

まずは六角堂にお参りをします。
Rokkaku1
それからオフクロが、錦市場に行きたい、というので
東に行きました。
錦市場、たいそうな人出でなかなかスムーズに歩けません。

オフクロは鰊の炊いたものを買いたかったそうですが
うまく鰊の煮つけも買うことができました。

錦近くの喫茶店でちょっと休憩して、、
西国巡礼の再開です。
今度は滋賀の大津方面を、
大津の近辺に三井寺、石山寺、岩間寺と3つの札所が
あるのですが、道路の混雑状況とか、参詣の所要時間
とか勘案したら、
たぶんその中の2つのお寺に行けたらいいなぁ、
という気がしました。

六角通りの駐車場から北に上がって御池通りに出て東に。
河原町御池で右折して、河原町三条から東に。
後は道のまま。ずーっと行ったら、東山をこえて
山科をこえて、、、勝手に浜大津につきます。
浜大津で左折して、ちょっと行ってさらに左折すると三井寺
なのですが、あれま。
なんだかいつもと状況が違います。
琵琶湖畔から三井寺まで車が混雑しているのです。
一体どうしたことでしょう。

到着してわかりました。
この日、三井寺は「千団子祭」というお祭りだったのです。
Miidera1
境内にある鬼子母神のお祭りだそうで、安産、子育て
のお祭りだそうです。生まれた赤ちゃんが独り立ちするまでには
多くの困難が伴います。 元気に育つためには
神仏に祈らずにはいられないことだと思います。
ましてや、ここは、ちょっと前にいじめの事件で大きく報道された
大津ですし、、。 しかもその事件の起こった中学はこのお寺から
近い場所ですし、、。
ちょっといろいろなことを考えてしまいました。

でも、不思議だったのは、
安産・子育て・といいながら、出ていたお店で圧倒的に
多かったのは植木を売る店でした。全体のお店の8割
くらいが桜とか楓、松、といった植木や、花の苗を売る店で
縁日につきもののたこ焼きだとか、リンゴ飴、ベビーカステラ
いか焼きなんかのお店もあるにはありましたが、至って少数でした。

うーん。謙介、思ったのに、鬼子母神さまのお祭りと
時期的なことからみて、春から夏に植える野菜の苗を
売るための市だった、ということだったかなぁ、と
思いました。
Miidera2

早速三井寺の境内に入ります。
境内の鬼子母神堂とかその周辺は人であふれかえって
いたのですが、そのほかの本堂とかは静かで落ち着いた風情でした。

三井寺というと近江八景の三井の晩鐘ですね。
Miidera3
たまたまどなたかが鐘をついたところに行き会ったのですが
さすが、特別ないわれだけのことはあって、
とても落ち着いた、それでいて響きのよい
すばらしい音色の鐘でした。
Miidera4_1

前にも言ったように西国巡礼の札所の本尊はすべて観音さまです。
なので、三井寺も本堂とはべつのところにこの西国の観音堂が
ありましてですね。ちょっと離れています。
Miidera5


そこに行くのが、また階段なのであります。
謙介はまだかろうじてさっさと登れますが、やはり両親を連れて
となると、ちょいと時間がかかります。

観音堂は小高いところにありました。
Miidera7
今はビルが建ってしまって眺望がいまひとつに
なってしまいましたが、(それでも湖畔のヨットは見えました。)
かつての昔は、すごく眺めのいい場所だったんだろうな、
と思います。

早速おまいりをして、御朱印をいただきます。
Miidera6


今やスピード時代ですし、
バスで御参詣というふうな一度にたくさんの方が
わーっと御朱印受付にやってきたりします。

そのせいか、各札所に強制乾燥用のドライヤーを
おいていたりするところが多いのですが、、
あれ、正直言っておすすめできません。

というのが、御朱印って、そこのお寺の
御本尊名が書いてあって、御朱印が
押してあるわけですよね。
実はその御朱印の「朱印」は油分を
相当に含んでいるのです。

ドライヤーを当てると、その熱で、朱印の中の油分が
溶け出てきてしまって、油のシミがせっかくの御朱印帳に
できてしまいます。
場合によったらその油のせいで汚く見えてしまう場合だってあります。

だから、御朱印はドライヤーなんか当てずに、しばらく
放っておいて自然乾燥させるのが一番なんですが、、。

三井寺での御参詣を終えたのが3時50分でした。
ここから湖畔沿いに車を走らせます。 
土曜の午後だからでしょうかね。
浜大津から膳所(ぜぜ)の辺、ものすごく混んでいて、、
ちょっと走り出したか、と思ったら、今度は瀬田の唐橋の
ところがまた混んでいて、、
石山寺に到着したのが4時20分でした。

Ishiyama1

前に来たとき(小学校の3年くらい)は、この門の前に
車をとめた記憶があったのですが、、
今回は駐車場のほうにとめて、ちょっと歩きました。

謙介の心づもりとしては、三井寺から石山寺までなんて、
さほど時間はかからないだろうと思ってたのですが、、
ちょっと急がなくてはなりません。
石山寺の拝観受付が4時半までなのです。
御朱印の受付だって、4時40分で終了です。

おじさん走りました。受付で拝観料金を払って、後から来る
両親に券を渡して、御朱印帳を抱えて石段を駆け上がって、、。
Ishiyama3_2

御朱印受付に出したのが、4時30分でした。
ぎりぎり何とか間に合いました。
御朱印をいただいて、帳面をふーふーしていたら
両親が到着。 お参りをしていたら、オフクロが
そういえばここで紫式部の人形を見た、と言い出して、、。
それを聞いたお寺の人が、ここです、と教えてくださいました。

紫式部の人形を見て「そうそうこれこれ」と
いっているともうおしまいの時間です。
Ishiyama3_1

庭を写真に撮って、再び石段を下りてきたら、
我々の出を待って、門が静かに閉まりました。

今から岩間寺まで、というのはちょっと無理なようなので
今回の旅は、これにて巡礼終了です。
でも、どこも新緑の美しい時期でしたし、それぞれの
お寺とも非常に特徴があってどこも印象に残るお寺ばかりでした。

京都市内で今回行けなかった清水寺と醍醐寺は
また今度、ということにしました。


石山から京都の岡崎まで、来るときだって
結構時間がかかったので、帰りもおそらく
時間がかかるだろう、と思いましたが、、
やはり5時前に浜大津を出たのですが
途中の山科あたりが結構混んでいて、
岡崎に戻ったのは6時を過ぎていました。
今日はここまでにします。


(今日聴いた音楽 聖母マリアの被昇天の祝日のための聖歌
 アレッツオ フランチェスコ コラディーニ スコラ カントールム
 指揮 フォスコ・コルディ  5月は聖母マリアの月ですしねー。)

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