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13. 04. 18

島へ(セトゲイその3)

謙介、実のところ最近あんまり体調がよくないんです。
先週見せてもらった肝臓の諸数値、(ASTとかALT)
主治医としばらくどうしますかね、って
紙に打たれたデータを見て、考えこんでしまいました。

まぁそういうこともあって疲れやすいんですが、、。
でもセトゲイは期間が決まっているし、
っていうんで、若干無理して出かけたわけなんですけれども。

島に渡る人がすんごく多い、と聞いていたので
(事実前回のときも驚愕するくらいの人出でしたし、、)
早めに家を出ました。 

四国本土側からは船は偶数時に出ます。 
つまり、8時、10時、12時、
14時、16時で18時が最終です。

桟橋には7時20分に着きました。
船が着いたのが7時40分ごろです。
これは以前と変わりません。

Meon

前の船よりエンジンが大きくなった分、速度は速くなった、と
聞いていたのですが、、。
そう速いとも感じませんでした。
ちなみに謙介が島にいた頃乗っていたのはこの船です。
Magomen3
この船会社を退役したあと、今はフィリピンに行った、と聞きました。
でも、この船って、ここの航路の船会社に来たときでさえ、
すでに中古の船だったんです。ですから、もうこの船、
40年くらいずーっと使われているんじゃないですかね。
すごい耐久性です。


それからやはりセトゲイの効果ですかね。
船内案内、以前は日本語だけだったのに
後に英語のアナウンスがついて、
そっちのほうに「びつくり」いたしました。

↓島が見えてきました。こっちは浦の浜です。
Shima1

島にもうすぐ到着です。船がこの辺に来ると、汽笛を鳴らして
全島に船の 来襲  到着を知らせます。

勤務していたときはこの時が嫌で嫌で、、
まーた島での生活が始まるのか、と、思ったら、、、憂鬱で憂鬱で、
どうしようもなかったんですけどねー。

今日は、全然仕事は関係ないので、もうるんるん♪(死語)です。
Shima2

港に接岸です。以前は真ん中の辺にアスファルトの部分が見えて
いますが、あの辺に船着場がありました。若干埋め立てをして島の平地が
広がった、ということなのです。 

左に見える白くて亀の甲羅みたいなのが
2010年の前の芸術祭のときに作られた交流館です。
今回も島の総合案内を行う、瀬戸芸の参観者が必ず立ち寄る、
といってもいいような建物です。
Koryukan

ただ謙介さんはもう道は大体分かっているので、
交流館には寄らずに、すたすたとあるきはじめました。

謙介の計画は南の展示物から北へと見て行く計画を立てていました。
おそらく南のほうがちょっと遠いので人がこない、と踏んだのです。
これが島のメインストリート。軽トラだったら何とか通行可能です。
この道をナンバー無しの車が走っていきます。
Mein2
ここいらへん、よくひきがえるが出ました。
ひきがえる、って、他のかえるのようにぴょんと跳躍しないんですよね。
尻をつついたら、のそのそと歩くだけ。
背中もいぼがあって、ちょっとグロテスクです。


浦の浜に出たら桜が咲いていました。 謙介にとってはこれが
「さまざま桜」なのだと思いました。
Samazamasakura

島は猫が多いです。 で、人に慣れているというのか、
最初から人なんて関係ない、と思っています。完璧マイペースです。
俺がカメラを出してもこのまんま。 まぁ前からずっとそうでしたけど、、。
Cat

昔の牛小屋のあとです。 もう島に牛は一頭もいません。
一時は、何百頭といたんですが、、。
段々畑の耕作にも使っていたし、
牛の糞は肥料になっていたし、
それから今風に言えば牛を他所に期限付きで
レンタルに出して、その賃料で稼いでいたりもしました。
Ushigoya

あ、見えてきました。歩く方舟と題した作品だそうです。
ちなみに作品の左端に島が写っていますが
その島が、こないだ吉永さんにお会いした大島です。

Ogeijyutu1

ちょっと方向を変えて、、。
Ogeijyutu2

次の会場に向かいます。 この景色、見晴らしがいいでしょ。
でも、この見晴らしのいいのが実は恐いんですよ。
下の写真、見晴らしがいい、というのは、風をさえぎるものが何もない、
ということなのです。
冬になるとこの方向から風がストレートに吹きつけます。
身体が飛びそうになるのです。

Keshiki


これが2番目に見た作品。「移動に注意を要する教室」だそうです。
Idouni
教室の入り口には変な表示がありました。
Henna


途中、昔働いていた仕事場に寄りました。
久しぶりで、人はすっかり変わってしまっていて、、。
(まぁそれで良かったんですけど、、。)
でも昨日お話したように、謙介が書いたへったくそな字の
掲示物があって、、思わず破って捨ててやろうかと思いました。

気を取り直して、、。

再びメインストリートを今度は北へ歩きます。
Mein1

おんばファクトリーです。 おんば車(手押し車 元は乳母車がなまって
おんば車になったのですが、赤ちゃんの成長後不要になると、
それはそのまま荷物の運搬用の車になりました。)
さまざまなおんばぐるまが注文されて作られています。

後ろが注文主と、それぞれの方のおんばぐるまです。
見たら、写真に写っている人の3分の2は謙介の知り合いでした。
Onba

おんばファクトリーを降りて出てきたところで、おばあさん二人が
立ち話をしていました。よーく見たら、あらま。
「まーちゃんとみーこちゃんのおかあさんではありませんか? 」
不思議そうな顔をしているので、「○○です。」と告げたら
ぱーっと笑顔になって「まぁまぁ、ごじょうぶだったですか。」
そこから20分、立ち話をしました。
おばちゃんの話から謙介が島にいたころの人の
現況を知ることができました。


次は香川の特産の漆を使った「漆の家プロジェクト」です。
Japan_2

高橋さんの「SEA VINE」という作品です。
焼き物の下絵に島のスケッチをして、それを花びらにして焼き
花を作って部屋にこうして飾ってあるというものだそうで、、。

Ogeijyutu3

玉姫さん(神社)に一度上がりました。
この階段をあがるのが非常にしんどかったです。
前回来た時も、やはりしんどかったことに変わりは
ないのですが。それでも前はふうふう言う程度で
上までのぼることができたのですが、
今回は途中で目の前が暗くなったり
したので、ちょっと休憩をはさみつつ、のぼりました。


するとその神社からちょっとはなれたあたりに
ももえちゃんのおかあさんが立っていました。
ももえちゃんのおかあさんは、
なぜか非常に哲学的な面持ちで、そこに立って
下の風景を眺めておいででした。
彼女にどのような情動がその時に流れていたのかは
謎ですが、、、。
「○藤さん。」
「あんた誰かいなぁ。」
「○○ですよ。」
「まーあ。」
ももえちゃんのおかあさんは相変わらずのちょっと甲高い
声で家族のその後を話してくれました。
もうこんな調子で、あっちで知り合いに会い、こっちでまた会いで
お芸術作品を見ている時間よりも
ばあちゃんたちと話をしている時間のほうが圧倒的に長かったような、、。(笑)
神社から島の景色を見たあと、かおるちゃん(♂)の
おうちのほうから降りてきました。
写真の右斜め上にこんもりとした木の茂りがあるのが
神社です。
Kaoruchan

途中の家です。これも牛を飼っていた建物だと思います。
お城の櫓か要塞みたいでしょ。
Ie

これは記憶のボトルという作品です。
島のいろいろな人の写真や、記念のものをひとつづつ瓶の中に入れて
それをシャンデリアのようにつるしてあります。
自分の写真があるかなぁ、と思ってみましたが
見た範囲ではありませんでした。
Ogeijyutu4

そうして最後に見たのがエアダイバーという作品です。
これは見ている人間が海の底から瀬戸内海を見ている
海底から俯瞰した(というのも変な言い方ですが)
瀬戸内海を立体的に描いた作品です。

Ogeijyutu5

これを見終わってこの島の作品は全部見ました。
今回は体力&気力がなかったので島の北側の
灯台までは行きませんでした。
(もう何度も行ったし、、。)

交流館に寄って、すこしお土産を買っていましたら
うまい具合に船が来たのでこれに乗って、一旦四国本土に戻ります。

Kyoryukan2


午後から島、その2へ行きました。
長くなったので今日はとりあえずここまで、にします。


(今日聴いた音楽 山下達郎歌 さよなら夏の日
 1991 なんだか夏の終わりの人のいなくなってしまった
 砂浜、って、ちょっと惹かれます。 この島の南側の
 人の住んでいる集落のある地域には実は以前は
 浜辺はなかったんですよ。 以前は周囲のほとんどが
 岩場だったんです。 今は砂を入れた人工海浜を
 作ったようです、、。)


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Comments

写真で紹介していただいた“お芸術”の6割ぐらいが理解できず、3割ぐらいが“お芸術”と気付かないものでした。
生来才覚がないようです(>_<)。
「山に脚」は風景の邪魔をしているのでは?と思ったぐらいです(苦笑)。
どちらかと言いますと、石垣に目が行きました。
とても綺麗で、撮りようによっては素敵な写真になりそうです。

疲れやすいというのは気になりますね。
大事になさってお過ごし下さい。

Posted by: タウリ | 13. 04. 19 at 오전 8:48

---タウリさん
今回のこのさまざまな作品については、まず、エントリーして審査があって、その審査にパスした人だけが創作・展示していい、ということになっているそうですが、、。
謙介も正直???というような作品が少なくありませんでした。移動するのに難渋する教室なんて、小中学校の家庭科教室をむちゃくちゃにしただけ、という気もしましたし、、。玉石混交といった感じでしたが、その地域の展示物全部見たら、さすがにその場所で1つくらいは、ああ、これはおもしろい、というものもありました。中には、「だから何? 」っていうようなものもありましたけど。ただまぁえええこんなんで現代アートなんだったら、、ということで、お高くとまっている、という感じはさすがにしなくなって、敷居はぐんと低くなった、という気はしました。
身体、気をつけます。身体が不調だったら何もできませんよね。ありがとうございます。

Posted by: 謙介 | 13. 04. 19 at 오후 1:31

お体大事になさってくださいね、休むのもお仕事になさって十分体を休めておいしい物を召し上がって下さい。
謙介さんの写真と文で、すっかり島に行った気分になりました。海と空がとてもきれいですね!
アーティストって今まで誰も使ったことのない表現をって求めていくので、たいていの事はやりつくされた今、なんだかなぁって物を作っちゃったりするんでしょうね。音楽も斬新な響きを追求して、和音を使い尽くしたら、トーンクラスターとかミュージックコンクレートとか民族音楽とか…。なんだかなぁっていうたくさんのものの中から残っていくものができるのでしょうけれど、一般人が見る物なんですから、やっぱり見て楽しめる物がいいですよねぇ。

Posted by: アリクイ | 13. 04. 20 at 오전 8:10

---アリクイさん
 お言葉ありがとうございます。身体の状態を見ながら、にします。いつも無鉄砲に行ってしまって、後からしんどくなって、、で、全然学習しない人間なのですが、そろそろそういうことを真剣に考えないと、ととも思います。
 島は、ほとんど平地がなくて、隣の家に行くにもぐるっと大回りをして石垣の間を縫っていかなくては、というような不便さはあるのですが、石垣とか家の連なりを見たら、そっちのほうが綺麗に見えて、こっちのほうが意図しない芸術作品じゃないか、って思います。 

Posted by: 謙介 | 13. 04. 20 at 오전 9:11

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