« セトゲイ始動 | Main | 大島へ (2) »

13. 03. 25

大島へ (1)

以前、映画のセカチューを撮影した街の沖にある
大島という島で映画鑑賞会の催しがあったので、
昨日の日曜日、出かけてきました。

鑑賞会で上映される映画は昨年封切りの
「北のカナリアたち」です。


実はこの大島には
大島青松園というハンセン病の療養所があります。
映画の鑑賞会もその療養所の集会場のような建物で
あったのですが。

療養所、と呼び方だけ聞くといかにもここで
ハンセン病を治療するという感じですが
実際は、離れ小島に療養所という名の隔離施設を
作って、そこにハンセン病の患者を棄てて、
死ぬまでそこに居させるというものでした。

ここに連れてこられた人の中には
この島で、4,5年療養して良くなったらまた戻ってくればいい
と言われて、しかし実際は亡くなるまで島から出るのを禁止されて、
この島でそのまま亡くなってしまった人が何千人といるのです。

島からの外出を禁じられたただけでなく
またハンセン病になると家族でも縁を切るとか
一切の消息を不明にして、泣く泣くこの島に来られた
という人がほとんどだった、と聞いています。

それこそ俊寛ではありませんが
島に島流しにしておく、という考えがありありと
その根底にあったというようなものでした。

今ではハンセン病の医学的な解明が進んで
今では治療にさまざまな方策が
取れるようになってきたにも拘わらず、
永年の固定観念というのか偏見はなくならず、
今も誤解に基づく差別が残っています。

今では治る病気ですし、患者数も
昔に比べたら、日本では激減してしまいましたので
(あくまでも日本国内では、ですよ。外国に
行けばまだまだ患者さんは多い上に
治療環境が整っておらず、病状を悪化
させてしまう人も少なくない、と聞いています。)

一時は800人以上の方がこの療養所に
居られた、ということです。
実はこの療養所の定員は500名だったのですが
そこに800名も収容されていたのです。

それだけでもむちゃくちゃだった、ということが
わかろう、というものです。

さっき言いましたように
日本では患者数は減ってきていて、
ここの療養所も現在70名ほどの方が
暮らしておいでで、しかも全員が高齢の方ばかり
だそうです。

3年前の瀬戸内国際芸術祭ではこの島も会場の
ひとつになりました。今回も会場の島のひとつに
なっています。ただ、今回の映画鑑賞会では
チャーター船で島に行って、映画を見て
またすぐに帰る、というスケジュールだったために
芸術祭の作品はまた別の日に行く、ということに
なりました。

この鑑賞会は
映画を観た後で67歳の女性とのお話の会が
あって終了、というものでした。

この映画鑑賞会、会場のキャパシティの関係で
50組100名限定でした。
参加希望のはがきを送りましたら、
鑑賞券が送られてきました。

鑑賞券は2枚送られてきました。どうしようかと思案した挙句、
毎年奈良旅行をしている例の高校の時の友達に電話をして
みましたらその日は空いているから一緒に行けるよ、という
ことだったので、2人で行くことにしました。

Kippu


はがきにありましたように、3月24日、9時40分出帆の
船なので、遅れないように、9時20分に桟橋に行きました。

チャーター船は右側の県営第二桟橋から出ます、という
ことでした。
Minato
桟橋では映画会社の係りの方がプラカードを持ってもう立って
いらっしゃったので、そこに行きます。 なんだかこんな時期に
桟橋に立つと、以前仕事で島に住んでいた時のことを
思い出してしまいました。
Sanbashi1_1

9時35分に船が桟橋に横付けになりました。前から詰めて座ってくださいね、と
いうご指示なので、最前列のシートに腰掛ました。

Hune2

何せ最前列なので隣はもう操舵席です。
Hune1

航海中だって操舵室なんてないので、もう船長さんが
こうして操船しているのが見えていました。
Sencho


乗客数が多かったのと、波で船が揺れて、足元がぐらぐらして
乗船に手間取ったので、9時45分の出航になりました。
写真の右側のフェリーボートの先のほうに見えている島が大島です。
Shukkou
大島へは療養所の船2隻が定期便で運航しています。
1隻は高速艇でもう1隻はフェリーです。
フェリーのほうは当然船足も遅くて40分かかります。
高速艇は20分で島に到着します。
以前は、小さい船が島へ通っていた(おそらく40分くらいかかっていた)
のですが、今では20分です。 ちなみに療養所の船は「官有船」
と今でも言うくらいで、国が運行している船です。
出港して15分。島の建物がはっきりと見えてきました。
Ooshima1

島の港に到着です。前にいるまつかぜが高速艇タイプの
官有船です。
Ooshima2

港に上陸して桟橋を渡ると、すぐに大島青松園の正門がありました。
Seishoen1

ここもセトゲイの会場なので、島のあちこちにも
その旗が立てられていました。
Hata1

長くなりましたので、今日はここで一旦措きます。


(今日聴いた音楽 愛情物語を観ましたか 布施明歌
 詞が美しく胸に響きます )

|

« セトゲイ始動 | Main | 大島へ (2) »

おでかけ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/57008036

Listed below are links to weblogs that reference 大島へ (1):

« セトゲイ始動 | Main | 大島へ (2) »