これからも
ここ数日一気に春というのか初夏みたいな気温になって
いたところもあったみたいですが、また急激に
寒さが戻ってきたようです。
この時期、一気にあんな頭の中に虫がわくような異常な
気温になるほうが特異なことだと思います。
季節は行きつ戻りつしながら、
ゆるゆると本格的な春になっていくのでしょう。
思い出せば、まだまだ寒かったあの日。
仕事の関係で東京に電話することが多かったのですが、
急に電話がつながらなくなってしまいました。
電話がつながらない→(阪神淡路大震災の記憶)→
何か大災害が起こったのでは?
と類推して慌ててテレビをつけた画面に現れたのは、
押し寄せる津波の映像でした。
信じられない、と思うと同時に、
阪神淡路大震災のことや台風の被害を見たりする機会の
あった自分としては
どこかで、ああ、これが自然の恐さなのだ、と
思うところもありました。
それから刻々と伝わってくる状況、
さまざまな映像、人の声、
安否の分からない人の数、
その少し前に東北に行っていましたし
もっと前に、福島に行って、福島県内のあちこちを
友達とまわりました。その時の楽しい思い出は
記憶にはっきりとあります。ですがそんな場所と
目の前のテレビの画面の場所が同じとは
到底思えませんでした。
あまりの変貌の激しさにただただ息をのむばかりでした。
あれから丸2年。
復興といっても地域差・個人差もあるでしょうが、
本格的な問題解決以前にまだ準備段階での問題が
山積していて、それすらも片付いていない、と感じます。
まだほんのとっかかり、くらいのことでしか
ないように感じます。
大切なご家族・家も仕事も故郷も全てなくしていながら
それでも、負けられない、と再び立ち上がって前を向いて
歩き出している人たちを見るにつけて
ただただすごいな、と驚き賞賛するしか
ありません。
この間、何度も「もし自分が仕事も家も
何もかも根こそぎ全てを失ってしまったらどうだろう。」と
自問自答しました。
そんな大変な中、前を向いて立ち上がらなければ
とおっしゃって、歩み出そうとしている方々を見るにつけ
本当にすごいなぁ、と思います。
自分にできることなんて本当に少しでしかありませんが、
あれ以来、お米は福島の友達が作っている
お米に切り替えました。
今年で2年目です。
福島の農水産物は、大変厳しい検査を徹底して行っていて、
全然問題のないものしか流通していないはずなのに、
風評被害が出ているのは、本当に悲しいことです。
うちでは毎食おいしくいただいています。
一口に生活再建、と言ってもまだまだ今からのことですね。
原発事故の処理の問題だって、正直なところ、
全てはまだこれから、というところではないでしょうか。
生活の足がかりができるまでの道のりだって
本当に大変とは思いますが。どうか一歩一歩
歩んでいってもらいたい、と思います。
自分もこれからも復興をずっと見ていきたい、と
思います。
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Comments
僕も、別に東北のものだろうが関係なく、買うようにしています。
まぁ、人によるのでしょうけど、東北のものだからって何を気にするんでしょうね。
正規ルートで流通してるんですから、何も問題ないはずです。
でも、何故か安くなってたりして…。
復興は、何がどこまで進んでいて、何がどう進んでないのか、はっきりさせてほしいです。
なんだか、曖昧に2年が経ちました、ってだけで終わりそうな感じで、それでいいの?っていう…。
Posted by: まさぜっと | 13. 03. 12 AM 1:25
こちらのスーパーでも福島産ってあまり見なくなった様に思います、売れ行きが悪いのでしょうか。福島の物を買うのも支援のひとつだと思いますが…その代わり関西産の物が売られる様になりました、希望が多かったんでしょうね。淡路の牛乳とか、坊ちゃん牛乳なんてのが売ってます。
必要なところへ必要な支援が行き届くといいですよね。
Posted by: アリクイ | 13. 03. 12 AM 6:51
---まさぜっとさん
3月6日の朝日に、そういうアンケートが出ていました。東北の農水産品は避けたいと思いますか? という問いに、5割以上の人が避ける、と回答したそうです。それで福島の産品が非常に厳重なチェックがなされて出荷されていることを知っていますか? と言う問いに、2割が知らない、との回答だそうで。こんな回答が出ていて、俺のほうがびっくりしました。こういう考えをしている人って、多いんですね。
まさぜっとさんもおっしゃるように、正規に販売されているのに、問題ないはずなんですがねぇ、、。
岩手や宮城の沿岸部にボランティアに行った方に写真を見せてもらったり、話を聞くのですが、ご存知のように東北って地形の差が大きくて、そういうふうな地形の差が震災の被害の差にもなっていて、それが震災の復興をいろいろにさせている一因だ、ということも聞きました。 新聞もドキュメンタリー風な読み物は多いのですが、実際の状況を知らせた記事となると少ないように思います。この辺をもっと知らせる工夫が必要ですよね。どうなっているのか分かりませんもん。
Posted by: 謙介 | 13. 03. 12 AM 8:29
---アリクイさん
坊ちゃん牛乳はうちの家から東にちょっと行ったところにある工場で作られています。最新鋭のぴかぴかのきれいな工場です。でもなんでも松山とか愛媛ならやたら「みかん」だの「愛」だの「坊ちゃん」とネーミングに入れるのは安易だろ、って思うのですが。それが謙介、2日に1度はスーパーに行くのですが、こちらの地元のスーパーでその坊ちゃん牛乳、って売ってるの見たことがないんです。おそらく地元だと上に書いたようにまた「坊ちゃん」か、と多分突っ込みを入れられる可能性があるので、それは県外用にしたのでしょう。
四国はどちらかといえば農産物とかは生産地ですし、東北から遠いですし、地域的に西日本なので、食べ物の味とか嗜好も東日本とはやはりずいぶん違うところがあるから、かもしれませんが、東北の産品、ってそんなに多くないのです。それでも自分にできることはこれくらいなので、今後もずっとこういう形で支援していきたいなぁ、と思っています。
Posted by: 謙介 | 13. 03. 12 AM 8:43
東北は海岸沿いをメインに広い範囲で被害が出ました。
2年経ち、どれだけの復興・再建ができたのか、国家予算はきちんと使われているのか、スピーディーに検証が必要と思います。
マスコミも美化した内容ばかりではなく、きちんと考えて報道してほしいものです。
朝に放送している○ズバ!ではMCが東北を訪れた様子が流れました。
海にほど近い地域を震災6ヶ月後にも訪れたらしく、今回再び訪問という設定。
あまり変わらず建物がほとんどありませんでした。
「何も変わってない、国は何をしているんだ、全然復興していない」と息巻いていた。
高地移住するかしないか、何度も繰り返した悲劇を止める方法を模索している最中で、同じ場所に同じように街を再現することが復興だとは思いません。
マスコミがこれだと、誰も正しい検証なんかできないのだろうなと諦めた気持ちになってしまいました。
しかし、東北には今も多くの被災者が厳しい日々を送っていらっしゃいますし、被害が少なかった地域も震災の影響を受け続けていると思います。
遠く離れた場所からですが、迅速な復興を願わずにはいられません。
Posted by: タウリ | 13. 03. 12 AM 9:39
---タウリさん
マスコミがどんな報道をしているのか、と思って、昨日・今日と新聞各紙を見てみたのです。
(朝日・毎日・読売・日経・ジャパンタイムス・ローカル紙)そうしたら、今、どのような状況で、どういうふうに予算が使われて、どう変わったのか、まだ変わっていないのか、というふうなことより、感情的な記事ばかり目立ちました。 確かにそういう人の気持ちに寄り添う記事も必要と思うし、あっていいでしょう。でも、それともにタウリさんのおっしゃるように検証も必要です。震災以後、もう2年という、まとまった時間が経過しています。この間だって、少なくないお金と人が投入されているはずです。そうしたものは効果がどういうふうにあったのか、もしくはなかったのか、必要なものは何なのか、(それは各自治体によって違うと思うのですが)そうした調査だって全然です。 阪神淡路の時は、被害、と言っても兵庫県1県がほとんどで、しかも広い兵庫県の総面積から言えば、南の沿岸部と島嶼部、というある意味限定的な被害でした。(今回の東日本大震災のような非常に広範囲な被害面積に比べて、限定的、ということです。)それぞれの自治体の意見をどう生かすのか、大変とは思いますが、そうした意見の反映こそが復興に大きくつながってくると思うんですが。ただこうしたことは、一度決まって動き出したら、加速度がつきますから、それまでの事前調整とか手続きが大変なんですけどね。早くその部分が何とかなって欲しい、と切に思います。
Posted by: 謙介 | 13. 03. 12 AM 11:00
福島のお米を食べ続けていらしゃるんですね、ステキです。
Posted by: holly | 13. 03. 12 PM 10:25
---hollyさん
こないだは久しぶりに直接お話できてうれしかったです。どうもありがとうございました。 自分は何ができるか、と思ったら、やはり福島とか宮城とか岩手とか、そうした東北のものをできるだけ使ったり、食べたりすることが応援になるんじゃないか、と思いました。それで、ずっとこういうふうにしています。
Posted by: 謙介 | 13. 03. 12 PM 10:50