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13. 03. 12

編集作業終了!

今年度末(年度としては今はまだ平成24年度ですよね)
出版予定のうちの仕事場で毎年出している論文集の
最終校正を編集委員が集まって先週の金曜日にしました。

謙介はこの仕事の主担当になって、もう10年以上に
なるのですが、この仕事だけは全然慣れません。

その年の全作業が終了した段階で、
どこがうまく行かなかったのか、
それについて、どこをどのように改善したら、
作業が問題なく進むのか、他の人の意見も聞いたり
自分で分析したり、いろいろと考えて、
その改善点を次年度に生かしてくるようにしていますし、
実際にやっているときも各工程のステップを
確認しながら行って、
大きなミスはないようには
気をつけているつもりではあるんです。
でも毎年毎年違うところで必ず問題が発生します。

というのも毎年執筆者が変わるし、その執筆者が
ほんとわがままで
「ほかのところでは~だったから、ここも同じようにしろ。」と
言いだしたりするのです。

でもね、一番最初にうちの執筆規定というのを渡して、
原稿の枚数は40枚以内。欧文の場合は文字数は、、
等々投稿の決まりを書いたものを渡しているんです。

にもかかわらず、40枚が限度のところに
いきなり80枚の原稿を持ってきて載せて、って
言ってきたりします。

それで、その原稿を別の専門の先生に見てもらって
一応予備知識をこちらも入れておくわけです。
その専門の先生から、
その80枚の原稿は上・下とか、1、2、3部とか
適当なところで分割して掲載しても
何の問題もない、と聞いておいたわけです。

それで、その書いてきた先生に、
「規定にあるように40枚までしか掲載できません。」
ともう一度言いました。
するとその先生、「規則は厳格ですか? 」
と聞くので「もちろんほかの方にも厳守してもらっています。」
と言いました。

そんなもの
一人を特別扱いして枚数オーバーさせたら
みんな、「あの先生がいいんだったら、私だって
枚数オーバーは許してもらえる」と言いだすのに
決まっているのです。

なので、他の人の手前もありますから
「この規定は厳格に守っていただかないといけません。
先生、論文を上下に分けるとか、1、2、3部に分割して
掲載ではいけないのですか? 」
と聞いたら、「それはできない。」とおっしゃいます。

「では掲載は無理です。」と申し上げたら、
「私だけ特別扱いしろ。」と、言い出す始末。
小学生みたいでしょ。まったく。

なので「そんなことはできません。他の人も枚数制限
なしにしろ、なんて言われたら統制がつかなくなりますから。」
と申し上げたら、
とうとう最後にはその京都大学の名誉教授の先生、
怒り出して謙介に「あんた、辞職しろ。」
と脅迫してくるし、、。

こっちも引き下がりませんから、
去年はそれで大喧嘩になりましたが。(笑)

そのやり取りを聞いていたほかの人が「規定を守るのが嫌、とか
規定が守れないんだったら、最初から書くなよ。」という意見も
出ましたが、本当にそう。


 
結局、編集会議の結果
今回に限り掲載するが、以後二度と投稿は禁止する。
今後はその先生の掲載は一切認めない、
ということで片づけました。

まぁこんな調子です。
俺もね、雑誌の編集って、長いことやっていますから
いろいろと経験してきて分かったのですが、
書く側なんて最初から枚数規定なんて
くそくらえ、って思って無視してかかっているようです。


ただこちらとしては、投稿募集の時に口頭で
「執筆規定は厳守してください。枚数オーバーでは
掲載できません。」と何度も言っているし、
そう書いた規定の紙だって渡しています。

今更見ていない、聞いていない、たって許しません。


まるっきり松山恵子さんなんですよ。
「だから言ったじゃないの。」です。

それから論文ですから、採用にあたっては査読、というものが
あります。審査委員が読んで、この論文は載せてもいいのか
載せるに値しないものか、もしくはちょっと直したら載せられそうか
というのを判断します。

で、謙介はその査読のもう一つ前段階の下読みをするんですが、、
そういう意味で今年は不作の年でした。

謙介の担当している分野だと、論文の中身を読まなくても、
最後書かれた註とか、参考文献とか、
どういう引用論文を使っているか、を見たら
その論文の水準なんて大体想像がつきます。

(もちろんお役目なので、読みますが)


今年は、こんなもの論文以前の代物で、論文になってないなぁ、
と思うものが多かったです。


で、こちらは一応形式だけ見て、整っているかどうか
チェックして、査読者に原稿を回したのですが、、、。

査読から帰ってきた論文を見たら、やっぱり要訂正の朱だの
付箋だのがあちこちに入っていました。即掲載可、と決まった論文は
少なくて、ほとんどの論文が書きなおしの結果掲載可、となりました。
それでも結局20本の論文の投稿がありましたが、
内6本が論文になってないから掲載不可、となって、
14本の掲載になりました。


で、掲載してもいい、となった論文を集めて、
その掲載順を決めて印刷屋さんに原稿を渡したのが
去年の暮。
1月から校正をして、(3校まで)それが終わって、最後の確認校正
を全員でしたのが、先週の金曜日だった、ということです。

校正の途中で、やはりこれは執筆者に来てもらって確認しないと
いけない、ということが起きます。 
で、来てもらって原稿を直してもらったり、、。
いなければ携帯を呼び出して、原稿を読み上げて
「これでいいのか? 」と確認します。

朝の9時から作業を開始しました。
校正の途中でも本当にあれやこれやとアクシデントが起きます。
3時間の校正が終わって、執筆者全員に念押しもできて、
全部原稿の校正作業が終了したのが夕方の4時です。

校正って本当に時間がかかるのです。

たとえばこれは謙介の論文の英文タイトルなのですが
英文表記一つでも下のどっちにするの? という
判断を求められるわけです。

 Re-examination of the Word of "Takadama"
   and "Nuku" (to go through) in Manyo-shu.


 Re-examination of the word of "Takadama"
and "Nuku" (to go through) in Manyo-shu.

これで違うわけです。 何かといえば WordのWを
大文字にするか、小文字にするか。 それを雑誌の
タイトルの中で統一させなければなりません。
(ね、めんどくさいでしょ。笑)

それから原稿の執筆者が外国にいたりすることも
あって、これもまた結構面倒くさい。
時間に余裕があったらメールのやり取りでオッケーなのですが

最後の校正段階になると、問題点が見つかったら
すぐにその場で問い合わせなければなりません。

向こうは夜中だろうとか、食事の時間だろうが
そんなこと構っていられません。
国際電話をかけて、聞く、ということもしないといけません。
これがまた非常に面倒なんですよ。
視覚的な要素がなくて口で言って
耳で相手に理解してもらう、って、非常に難しい。
今回はそれがなかっただけまだホッとしています。
一昨年はそれがあって、、本当に往生しました。


その日は印刷屋さんが原稿を取りに来ることができない、というので
印刷屋さんの会社まで原稿を持って行って、
直した個所を印刷屋さんの担当の方と
ひとつひとつ全部確認していって(これで2時間)
終ったら7時でした。

毎年のこととはいえ、もうちょっと何とかスムーズにいかないのか、
って思うんですけどね、、。
スムーズに行ったためしがなくて、、(笑)
でもまぁ原稿はすべて印刷会社の担当の人に念押しして
渡してしまったので、謙介の用事はほぼなくなりました。

毎年、最終校正はしんどいのですが、
それが終わると、その分、あ、これで今年も終わったあぁぃ、とい気持ちに
なれるので、うれしいです。

会計のほうから出版は今年度中に現物が来るようにしろ、と言われて
いますが、後、3週間あれば大丈夫でしょう。

ということで、今年も終わったぁぃ、とちょっと
気分のホッとしたj謙介なのでした。

(今日聴いた音楽 山下達郎歌 YOUR EYES
 アルバム For You 所収 1982年
 もう30年も前の曲なんですねぇ。
 すべて終わって安らかな気持ちになれる曲で
 ございます。)


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Comments

編集委員、お疲れ様でした。
20本のうち6本が掲載不可ですか。その6本の執筆者、学生や一般人ならともかく、教官だったらえらいことですね。
「今回に限り掲載するが、以後二度と投稿は禁止する」それでその先生も納得されたのですか?
人間関係を使い捨てする。とでも言えばいいんでしょうか。いろんな人と衝突して、交友が狭くなり孤立する。年寄りは頑固になると言いますが、今から自戒したいです。
それこそ、孤立してから「あんた 泣いてるのね」なんて言われないように(笑)

Posted by: mishima | 13. 03. 13 at 오후 12:50

---mishimaさん
その京大の元先生の原稿、いくつかに分けて掲載しても問題ないのです。翻訳です。 短い章句をずーっと訳していったもので、1から10まで、とか11から20まで、というふうに分割だって可能です。でも1人だけが延々とページを使われてしまうと、他の人だって延々とやっていいんだ、って解釈しますから。実はその先生、あちこちでそんなふうに掲載で問題を起こしている方なんですよ。それで他の雑誌では、あんまり長すぎるから、その先生が印刷費を一部負担する、ということにもなった、と聞いています。それで最初から、その先生には何度も枚数を厳守ですよ、と口頭で伝えてありました。それでも、何とかなると、思っていたのでしょう。 できないとなると烈火のように怒るのは、一番その先生の衝かれたら困るところを衝いたからなのでしょう。あれ以来、原稿募集のメールもその先生に送付するのはやめました。またしばらくしたら書かせろ、とか言い出すかもしれませんが、経緯を知っている人間がいる限りは、おそらく無理だと思います。

Posted by: 謙介 | 13. 03. 13 at 오후 1:46

お疲れさまでした。
原稿依頼をして困るのは、1)書いてくれない、2)提出期限を守らない、3)書式形式を守らない、ってどこでも同じなのですね(苦笑)。
私も広報担当なのですが、実務は別のスタッフが行っているので比較的楽です。
広報誌と年報、ホームページなどを担当しています。

それにしてもいい歳して逆ギレとは、役職者やその道で知られているとはいえ、尊敬とは程遠い方ですね。
しかも「京大の……」と曰ってまでとは、虎の威を借る“狸”のようです(苦笑)。
mishimaさんも仰っているように、ご自分で損をしていると思います。
私も耳が痛いので、自戒いたしますm(_ _)m

Posted by: タウリ | 13. 03. 13 at 오후 4:39

---タウリさん
 この先生、ある分野(言ってしまうと、非常に狭い分野なので、すぐに類推されて個人が特定されてしまうので申し上げられないのですが)では有名な先生で、著書も数冊出しておいでなんですけどね。
 研究と人間の出来不出来はやはり違う、ということですねぇ。こういう編集の仕事をしていると執筆者のわがままに付き合う、ということが結構多いです。 自分も原稿を書くときに、こういうふうなことにならないように、と自戒をしたいと思います。

Posted by: 謙介 | 13. 03. 13 at 오후 7:43

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