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13. 02. 07

往復1000キロ・京都へ(4)

土曜日の朝ごはんです。
Asagohan1

真ん中の糸巻きをかたどった入れ物の中は白和えが
入っていました。 

左上の鍋には豆腐のもとが入っていて、
下の燃料が燃え尽きるころにそれがうまく蒸しあがって
豆腐ができるようになっています。

Tofu1


出来上がったのがこんな感じです。
この豆腐に葛粉でとろみをつけたあんをかけて
ネギとおろししょうがの薬味でいただきます。
お豆腐がきっと作り方が違うのでしょう。
豆腐本来に滋味があってとてもおいしかったです。

今日も午前中は両親が親戚のところに行きたい、
というので、常盤と上賀茂のおうちに行くことになっていました。
あ、自家用車だともうひとついいことがあります。
土産を買って、それを載せてこられることです。
ほら、なんたって土産はうどんですから、
やっぱりそれが3箱4箱となると重いですし、
送るとなったら一々送り状を書いて料金を払って
となりますし、、。

午前中は、その親戚の家を案内をして、
午後は、せっかく妙心寺に来ましたし、
今、ちょうど京の冬の旅のイベントで、妙心寺の中の
特別拝観をやっている、とのことなので
それを見よう、ということになりました。

その後、体力に余裕があったら、
街中まで出てもええな、という計画です。

午前中は、まずはなかんに近い常盤の親戚の
ところに行って、ちょっとごあいさつをしてきました。
それから、今度は取って返して、上賀茂です。
今日は、午後からまた雨が降る、という予報だったのですが
何とか曇りの状態で、ずーっと持っています。

昼食は親戚のお家で呼ばれました。
さて。妙心寺です。これが南門。

Myoushinji1

土曜日なのに補習か部活でもあったのでしょうか。
花高(はなぞのこうこ○)の生徒が帰っているのに
出会いました。この写真、わざと縮尺をちょっと大きめに
したのですが。左側の白壁の家の庇に何かあるのが
分かりますか?

Myoushinji3

ちょっと拡大してみますが、鍾馗さんですね。
しかし、この家の人、大胆と言うのか、こんな場所でええ根性してはる、
というべきなのか。(笑)
Myoushinji4

この家は、妙心寺の南門の門前にあります。
あのね。鍾馗さんって、坊さん除け のしるしなんです。
妙心寺の門前で、屋根に「坊さんはうちに入ってくるな!」のおまじないを
堂々とつけてるなんて、、、喧嘩売ってんのか、としか思えません。

うーん、これは謙介の想像ですが
そういう「鍾馗」さんが「坊さん来るな!」という意味があることを、
この家の人が知らなかったのかもしれません。
たぶん、そうだろうと思うのですが。
いつもここを通るときに、大胆な家やなぁ、と思っていました。

さて、妙心寺に入ってみます。
禅寺ですから伽藍配置が縦に一直線に連なっています。

Myoshinji5


これは中国の禅寺がそういう配置だったから、ということも
あるんだろうな、と思います。


実ははなかんに宿泊した理由がもうひとつあります。
ここの駐車場が広くて、車はどこにでもとめていいのです。
普通のホテルだと、京都では宿泊料金とは別に
駐車代を取られます。しかも駐車場のキャパシティに
限りがあって、遅くに着いたり、一度出して、また帰ってきたら
一杯で車がとめられなかった、なんていうことだって
普通にあります。でもここは、200台くらい車が
とめられるので、全然問題はありません。

妙心寺は、甲子園球場7個分の面積のお寺です。
中央に本坊がありまして、その周辺に塔頭寺院という
小さい(といっても結構大きいですが)お寺がいくつも
あります。

妙心寺は大きなお寺なので
寺務をするのも大人数になります。今は妙心寺の横に
寺務本所、という建物があって、すべてそこで寺務を
しています。

前にも言ったようにこのお寺、早くからIT化をすすめていまして
俺が見たのでは、すでに30年くらい前からIBMのコンピュータ
を入れたり、寺務関係のデータのコンピュータ入力もそのころから
やっていた記憶があります。 とは言いながら、表向きは
禅寺ですから、え? コンピュータ? 何それ?
というような顔はしていましたが。(笑)

一般拝観客には、そんなの見えないようにして
いました。サーバーだってお蔵の中に置いてありましたし。
でも、謙介、ここで半年くらいころがりこんで生活して
いましたので、お寺の本坊の事務机の横にIBMのコンピュータ端末が
置かれていて、お坊さんがデータ入力していたのを見ています。


なぜ、妙心寺に来たかというとその半年ほど住んだ庫裏が修理を経て
今年の京の冬の旅で特別公開されている、
というので、久しぶりに、見にいってみよう、と
思ったのです。

本坊の横を北に行きます。
Sando


これが妙心寺のメインの鐘楼です。
Myoshinshoro
メインというのは鐘楼がいくつもありますから。
禅寺の場合、鐘楼の鐘の音で、すべての日常業務が
進行しますから、まぁ学校で言えばチャイム、ということ
ですね。で、鐘があちこちから鳴ってはややこしくて
かないませんから、日常業務を進行するためのメインの鐘はここ
というふうに決めてあるわけです。

もちろん除夜の鐘もこの鐘を使って鳴らします。
そこからもうちょっと北に行くと、、ちょっと前までは
修理をしていて足場が組まれて、シートがかかっていたりして
見えなかったのですが、、
あ、きれいに修理が終わっていました。
この奥の建物の一室に謙介、しばらく住んでいたのです。
この門から出入りしていました。
Kuriura
ついでに言ってしまうとこの建物は世界遺産です。
世界遺産に住むのはかっこいい!という気もしますが
冬は結構トホホなのでした。
というのが、世界遺産の建物ですし、
もちろん世界遺産になる前から国指定の重要文化財なのですが、
ですから特に火の始末について非常に注意をしていました。

でね、何がトホホ、って、この建物、夏は結構涼しいのです。
京都の市内ですが、周りは一切アスファルトが使われていない
普通の土ですし、何せ木が多いですから、空気が動いて
風ができます。アスファルトの放熱もないので
妙心寺の内と外では気温が2、3度違いました。
夏は良かったのです。 ええ。夏は。
問題は今の時期です。 暖房器具はコタツとオイルヒーターだけ。
天井まで3メートルくらい高さのある建物です。
しかも外と内を仕切るのは紙の障子だけ。
隙間風はじゃんじゃんはいる。底冷えはする。暖房器具はこたつと
パネルヒーター。
もう、冬は着れそうなものは全部着て、、。
まるっきり平安時代の女房ですよ。
十二単どころか、十五枚くらい、着て、、
う、うごけない、、、とか。

もちろんトイレは外でしたから
行こうと思っても冬は決心が要ったのです。
寒い。でもおしっこ行きたい。でも寒い。うーん。
この繰り返しで、、。

お風呂は南門を出てちょっと東に行ったところに銭湯が
ありました。そこまで行きます。
久しぶりに建物を見て、そのときのことをあれこれと
思い出したのでした。

長くなりましたので今日はここまでにします。

(今日聴いた音楽 ペイパームーン 歌大橋純子 
 こののびやかで突き抜けるような歌声、好きです。)


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Comments

あー、和食だなぁというメニューですね(笑)。
朝から美味しいお豆腐をいただけるなんて幸せだと思います。
お坊さん達も“鮭”を召し上がるのでしょうか。
お粥さんならもっと良かったかも(^^)。

鍾馗さんを掲げていたお宅、遠い昔に向かいのお寺さんから、やれ修繕費だの、やれお布施だの、いろいろ言われたのかな。
もう金出さんから来んでえぇ~、という意味で取り付けたとか…?
あくまで推測です(^_^;)。
僕の大学の同級生が、モル○ン教の布教兄達を断るために、玄関扉に「俺は神だ!!俺を信じろ!!」と書いていたのを思い出しました。

宗教法人は外から見えないお金をたくさん管理していますし、それなりに収入があるでしょうから、IT化は必須だったのでしょうね。
不動産も莫大ですし、様々な形でお金が動きますから、コンピュータに頼りたくなるのも分かります。
奉行シリーズの特別版で『寺社奉行』とか発売になっているかもしれません(苦笑)。
あっ、その名称は日本史で習ったような気がします。

Posted by: タウリ | 13. 02. 08 at 오전 8:23

---タウリさん
 多分、坊さん除け、ということは知らなかった、と性善説に基づいた(笑)解釈をしておきたい、と思います。結構この鍾馗さんを掲げた家、京都ではありまして、、そういえば前に大徳寺の前の商家でも軒に置いてありました。お坊さんは、朝はおかゆにつけもの(もしくは梅ぼし)だけですから、これは俗人用(笑)の献立です。朝食、お粥のもあったんです。両親は朝粥の朝食でした。
 IBMのコンピュータですが、俺が見た時は、それぞれの檀家の人のデータを入れていました。命日とか何回忌をいつしなければならないとか。 何せ、お寺ができて600年以上ですから、その入力だけでも膨大で、、。たぶん今は全部データベース化していると思います。お寺って結構どこよりもIT化早かったんですよ。携帯電話だって、まだ持っている人が珍しかった時代からお坊さんは持っていました。だって、いつ檀家さんの誰それさんが亡くなったので、お葬式を、という連絡があるかもしれないじゃないですか。ですからお坊さんの携帯電話普及の速度は、一般の人よりはるかに速かったです。寺社奉行っていうのはなさそう(笑)ですが、どうも寺院用のそうした会計ソフトはある、と聞いています。
 

Posted by: 謙介 | 13. 02. 08 at 오후 12:39

鍾馗さんは災難除けと聞いていたのですが、坊さん除けの意味もあったのですね。
宿坊の朝食、とても豪勢ヽ(´▽`)/
伝統的粗食(お粥と漬物)より現代的粗食(ハンバーガーなど)の方が、安価で早く手に入りますから、お坊さんの食生活は、時間も手間も掛けた健康的で贅沢なものとも言えますね。

Posted by: mishima | 13. 02. 08 at 오후 1:23

---mishimaさん
本当にインスタントとか調理済みの食品が大量に安く出回るようになってしまった結果、以前なら「ごく普通」だった食事が高いものにつくようになってしまって、、。だしでも、お寺は今も昆布だしですが、昆布の値段が高くなって、工場生産の人工だしで調理したほうがいまや安くつく時代です。 宿坊の朝食ですが、おそらく謙介だけだったら、そこからもうちょっと東に行った円町に吉牛とかすき○があるので、そっちで食べたかもしれません。でも、こういう朝食もいいなぁ、と思いました。

Posted by: 謙介 | 13. 02. 08 at 오후 1:52

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