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12. 10. 15

われ、茶しばきに行けへんけ(その6)

土曜日の新聞に、謙介が大学の時
青年心理学を教えていただいた先生の
死亡記事が出ていました。

このあいだから、友達とも言っていたのですが、
だんだんそういう「時期」になってきたのかなぁ、、
としみじみ思ってしまいます。

人はいつかはお別れの時期が来る、
そういうことはわかってはいましたけれど、
自分が授業を受けた先生って、
自分の中ではまだ学生で、先生は教壇に立っている
とばっかり思ってしまうのです。
時間の経過っていうのを全然考慮に入れていない。(笑)

ところが実際は、やはりそれなりに時間が経っていて
紅顔のびしょ(ええい! どさくさにまぎれて
なんとどあつかましい。)自分もおっさんになってしまったし、、
先生もご老人になった。そうして
こういうふうに実際にお別れをしなければ
ならない時期に来てしまった、という現実がやって
くるわけですね。しかし、こうして実際に
お亡くなりになってしまうと、やはり辛いなぁ、という
感情が先に立ってしまいます。

そういえば、その先生からアイデンティティについて
教えていただいたよなぁ、、、と思い出したりしました。

さて、先日来のご報告に戻ります。

まず、朝起きて
食事をとりに1階のカフェテリアに向かう前に
テレビをつけて台風の位置を確認しました。

こういうときだけ予想って当たるんですよね。まったく。
台風の進路は予想通り、南紀を掠めて、中部に上陸、
という感じです。
ですが、幸い、大阪は薄曇で、少し明るみのある雲間からは
陽さえ射していました。
台風は来る直前になると天候が急変するらしいのですが
大阪はまだその影響がないようでした。

朝食を済ませて急いでチェックアウトをして、
大阪駅からJRで京都に向かいました。
梅田なので、阪急でも良かったのですが
帰りのバスが京都駅からで、荷物をコインロッカーに
預けたかったですし、駅の高速バスの案内所で
本日の運行状況を確認する必要もありました。
なので、大阪駅から新快速で京都に向かいました。

京都駅で一旦下りて、ロッカーに荷物を預け
高速バスの案内所に行きます。
今日の四国方面はどうでしょう、と聞くと
「とりあえず朝の8時半のバスは運休です。」というお答えです。
バスだと、明石海峡大橋と大鳴門橋をわたるのですが
ここが強風で渡れない場合もよくあって、、
この二つの橋が結構運休の原因になるのです。

謙介の乗るバスは夕方17時50分のバスなので
台風の進路、通過状況によって、どうなるやら
分かりません。
午後3時には運行するかしないかの決定をする
そうなので、宴会が終わって京都駅に来たら
分かっている、ということなのだ、と思いました。

まだ空は曇ってこそいますが雨は降っていません。
近くで、、どこか、と考えた末、東福寺に行こうと思いました。
東福寺なら奈良線の電車で1駅です。

早速奈良線のホームに行きます。

Kyotosta


奈良線はローカル路線なので、東海道線とか
北陸線というようなメインの路線と違って、
ホームからして、とてもひなびた感じがします。
もともと京都から奈良に行くメインのルートは
奈良電もとい、近鉄電車がメインです。なので国鉄はおまけ、
みたいなものでした。それでも、ここ20年くらいですかね
JRも結構近郊路線の改良をして、そこそこ営業努力も
してきました。

前に大きな事故のあった福知山線も
以前はおしっこ臭い客車が機関車に引っ張られて
のんびり走っていて、大阪から宝塚方面に行く
メインルートは長らく阪急の専門だったわけです。
それをいいことに阪急も宝塚線の改良はせずに
JRよりマシ、というところで手を抜いていたのです。

それがJRもこれではあかん、と思うように
なって電化はするわ、車両もましな車両をがんがん投入するわ、
もちろんスピードアップはするわ、とそれなりに営業努力を
した結果、阪急の客をJRに引っ張ってくることに
成功しました。
そこに至って、ようやっと阪急もあわてて
宝塚線の改良工事をした、ということがありました。
そういうことで、奈良線も、以前より、多少、
車両もましになったり、快速電車が走るように
なりました。(でもまだまだメインは近鉄ですけどね。)


東福寺に着きました。
ここも妙心寺と同じく臨済宗のお寺で
臨済宗東福寺派の総本山です。
ですからここも禅寺で、お寺の中に雲水さんが
いて、寺務をしている、ということです。

ここから東福寺までは500メートルくらいです。
そう確かに東福寺の入り口までは500メートル
くらいなんですが、東福寺は大きいお寺なので
門に着いてから、本坊までの距離が遠い、のです。

Tofukuji1_1

このときは、見ていただいたら分かるように
アスファルトが濡れていません。
台風が近づいているというのに
風もそよ、とも吹いていませんでしたし、
雨だって降っていなかったのです。


途中塔頭の明暗寺の前を通ります。

Meianji

ここが尺八の道場だったところですね。
そうそうまじめなほうのしゃくはち
虚無僧のずた袋に「明暗」と書かれて
いたのは、このお寺で尺八を習った
ということですが、、、。

東福寺、さっきも言ったように
東福寺派の本山ですから、お寺がでかい。
入り口から、山内に入って、どんどん行かなければ
なかなか到着しません。

山内に谷があって川の流れがあります。
そこを屋根つきの橋が3つ架かっていて
この東福寺の名所になっています。
この橋が一番下流の臥雲橋です。
Tohukuji4_1
臥雲橋からまんなかの通天橋を見たところです。
ここはもみじの名所で、紅葉の時期になると
もみじの中に橋が浮いているように見えて、
それが本当にいい眺めで、、
寺一番の撮影ポイントで、人でごった返します。
でも今はそういうシーズンではないので
静かなものです。

Tohukuji5

日下門から伽藍に入りました。
禅寺の特徴ですね。
三門から、仏殿、方丈がほぼ一列に並んでいます。

Tohukuji4_2

さっき見た通天橋を渡ります。

Tsuten1

橋の透かしがきれいでしたので、、。
Tsuten2


通天橋から今度は下流の臥雲橋を見てみます。
Tsuten3


橋を渡って回廊に導かれながら緩やかに上がっていくと

Kairo1


開山堂と普門院があります。

Kaizando
(↑こちらが開山堂)


Fumonin
(↑こっちが普門院)

東福寺、明治の初めに一度諸堂が焼けたことが
あって、本坊の建物はそう古いものではありません。


開山堂をお参りして今度は庫裏から方丈に
行きます。
Kuri


方丈の周囲には重森三○の作庭による庭が
あります。

Niwa1


禅寺の庭、というと大抵の人が思い出すのが
龍安寺の庭ですかね。
龍安寺というのは、
友達のバイト先、でした。
友達がここで夜警のバイトを
していたので、夜、よく遊びに行きました。

昼間は観光客でごった返すのですが、
夜は観光客もいなくなるので静かです。
そんな静かな夜に、友達といろいろな議論をしました。
でも、よくよく考えてみたら龍安寺って
世界遺産なわけで、、。
その世界遺産の建物で、のんびりと
こたつに入って、みかんなんか食べながら
「お前、あいつといつまで付き合ってるねんな、
あんな性悪とつきあうのなんか、やめてまえ。」
とかいうような話をしていたわけで、、(笑)


龍安寺といえば、あの石庭も、ですが
この東福寺の庭も同じように
がんじきの親玉を引っ張って、白川砂に
模様をつけています。

Ryoanji


あの竜安寺の石庭は、英語の案内によると
ZEN GARDEN という別称がついているようで、
時々、あのがんじきの親分を引っ張ってつけた模様に
何かしらの意味を見出そうとする人がいます。
(正式には砂熊手、って言うんですけど
がんじきの親分のほうが言いやすいので
ここではがんじきの親分にしておきます。)


龍安寺のあのがんじきでひいた模様って、
実は昔はありませんでした。
ただ単に組石があって、それ以外は
ただ白川砂の庭があるだけだったのです。

それを明治になってから、模様をつけてみよ♪
とか考えた暇人がいて
やりはじめたのが今の「↑」です。

原初段階の作庭師の立場から言えば、
模様なんてつけない状態でそのまま、
おいておいたわけです。


大体が禅、というのは
「あるがまま」「なすがまま」を大切にしますよ、ね。 

そういう禅の教えに対して、
あんな装飾的な意匠をすること自体、
禅の考え方からはかけ離れたものに
なってしまっているんじゃないか、と
俺は思うんですけどね。

あ、でも、、、。
俺ね、龍安寺で、そのがんじきの親分、使わせて
もらったことがあるんですよ。
普通のがんじきは竹製ですが、さすがに
親分だけのことはあって、龍安寺のは鉄製なわけです。
なので、あの親分を引っ張るの、
ものすごい力が要るんです。
(でないとあんな模様は出ない。)
体育会系の部活をした人なら
使ったことがあるかもしれませんが、
運動場の整地用のローラー。
あれを引くのと同じくらいの力が要ります。
そう考えると、あのがんじきの親分を
引っ張る行為自体が修行と考えたのか???
はて?
だったら少し分かる気も(笑)しますが。
無心になってがんじきを引っ張るのも修行に
なるような気がします、


ただまぁ
ここもそういう模様がついていますけどね。
果たして、それが禅の教えと一致するのかどうか、
そんなことを思いながら、庭を見ていました。

東福寺、一回で終えたかったのですが
長くなったので、東福寺のお庭編、もう一回続けます。


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Comments

>運動場の整地用のローラー

それ、「こんだら」という名称だと思っていました。
“巨○の星”(根ではありません)というアニメの主題歌にそうあったからです。
「♪重い~ぃこんだぁら・・・・・」
高校生ぐらいまで本気でそう思っていました。
まさか「♪思い~ぃ込んだぁら・・・・・」だったなんて(苦笑)。

竜安寺石庭は見損ねました。
近くまで行ったのですが、雨が降ってきたので取りやめになったのです。
残念でした(>_<)。

Posted by: タウリ | 12. 10. 16 at 오후 12:08

---タウリさん
結構、あれ、重い「こんだら」で覚えてしまっていた人が多い、と聞きました。やっぱり、おもいぃぃこんだらぁ、と、いうふうに歌うからではないでしょうか。思い込んだら、と一気に続けずに「おもい」と「こんだら」ではっきりと分けてしまうようなことで、それであんな解釈になったのか、と。ですから歌のことばの切れ目、というのも結構大切なんですよね。
龍安寺、また機会があったら一度是非。というのかあの辺、等持院とか龍安寺、妙心寺、仁和寺、と見所がこれでもか、とあって、迷ってしまうのは確かにありますね。

Posted by: 謙介 | 12. 10. 16 at 오후 12:20

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