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12. 09. 04

綺麗になったらいいかといえば、、

去年、一昨年と、受けていたお勉強の会場が
高知であったので
高知にでかける機会がけっこうありました。

首都圏の人を対象に「実はまだ1度も訪れたことのない都道府県
ということでアンケートを取ったら、高知が1位だった
というのを見ました。

高知というと、もう反射的にワンパターンで
坂本龍馬かよさこいばかりで
四国の人間として正直うんざりするのですが、
高知の魅力はやはり海や山が身近にある、という
ことでしょうね。


瀬戸内海沿岸に住んで、高知に行って何に驚くか、
といえば雨の降り方です。
雨粒の大きさが全く違うのです。
瀬戸内海沿岸だと、「ぱらぱら」ですが
高知は「ぼたっぼたっ」です。
静かに降る、小雨なんて、高知では考えられません。
何度か高知で雨に遭遇もしましたが、
ゲリラ豪雨とでもいうような雨が降ってきて、
車のワイパーを超高速度で頻繁に動かさないと
前が見えない、ということもしばしばでした。

そんな雨があるかと思ったら、スカッと
夏空が拡がって、、。
濃い緑の四国山地に、青い空、ふわり、と白い雲が
ところどころに浮かんでいて、、それはそれは
さわやかな夏の風景を見ることもできます。

高知と言うと南国土佐、という感じがするかもしれませんが
実は四国の県庁所在地で言えば一番涼しかったりします。
暑い、のでいえば高松とか松山のほうがずっと暑いです。
高知が32度くらいのときに、高松は36度っていうことが
しょっちゅうですから。

謙介は高知は海よりどちらかといえば山のほうが
好きなんですが、、でも、高知の海に出かけて行った
ことも何度もあります。
高知の南西部、宿毛の沖に沖ノ島という島があるのですが
そこに以前ダイビングに行ったことがありました。
(まだ20代だったころのことですが)
宿毛からその島の旅館の船で行ったのですが、
もう海の色が瀬戸内とは全く違っていて
そのときにはじめて黒潮、というものが
本当に黒い色なのだ、ということを知りました。


と、いってもそのときは黒潮の実物を見ただけ、
という程度だったんですけどね。

このあいだ2年間の研修の最後の記念講演ということで
海洋学がご専門の先生から黒潮についての
お話を聞く機会がありました。

俺もその講義を聞くまで、黒潮は、海の恵を
もたらすもの、とばっかり思っていたのですが、、。

黒潮そのものは
魚にとっては何の栄養もない、
単なる海の流れだ、と聞きました。
これにびっくりしましたですね。
黒潮の中にはプランクトンというのか
生物が存在しない。だから水がきれいで澄んでいて
結果黒く見えるのだそうで、、。
ですから黒潮だけの恵みというものは
何にもない、ということでした。
その黒潮の流れとほかの潮の流れの
ボーダーラインのところに海藻が茂ったところが
できて、そうしたところにプランクトンも集まるし
そのプランクトン目当ての小魚がきて
その小魚目当てに大きな魚が来て
というふうになって魚が集まるようになる、
とのことでした。ですが黒潮そのものは
無生物の単なる潮の流れであって
何の恵みもない、と伺って、謙介ちょっと
びっくりしたんですけどね、、。

と、ここまでのこの話は前にしたと思います。

ですが今日の問題は瀬戸内海なんです。
毎年沿岸の各県が、水質浄化、ということで
汚染水を直接流してはいけない、
排水にしても基準を設けて海の環境美化に取り組んで
きたのです。

その結果、30年前とは比べ物にならないくらい
海がきれいになりました。

ところが、海がきれいになった結果、
魚が住まなくなってしまったのです。
水がきれいになったのと反比例するように
魚の漁獲高が急減していって、、
魚が住まなくなってしまった。

なんとまぁ「水清ければ魚住まず。」ということわざどおりに
なってしまった、のです。
まぁねぇ、人間でもそうですよね。

整然と区画された、人工の都市計画された
街では自殺率が高い、と聞いています。
やっぱりごちゃごちゃとして、一見したら
整理も整頓もないようなカオス状態のほうが
人間も他の生物もなんとなくホッとできる、という
ことなのかもしれません。


今度のおやすみ、家の中の整理をしなくちゃ、と
思っていたのですが、
やめよっかな~。

ははあ、やっぱりそこに持ってきたかったわけね。(笑)


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いなかのせいかつ」カテゴリの記事

Comments

 瀬戸内海の漁獲の話,新聞でも見たんですが,ちょっと「はて?」と思いまして。
 人口が爆発的に増え工業化が進む前の,本当にきれいだった時代の瀬戸内海の漁獲量はどうだったんでしょうね?
 そこから踏まえて考えないと,水質だけでは対策も空回りしてしまうんじゃないかな〜と。

 それはともかく,一進一退というか現状維持の体調,できるだけ長く保ってくださいね(微笑)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 12. 09. 05 at 오전 12:56

高知って、確かに南国イメージです。
でも、涼しいんですね。
しかも雨の降り方が違うとは…。
うーん、奥が深いです。
黒潮についてもビックリです。
黒潮って、もう栄養満点、コッテリな海のごちそう地帯だと思っていました。
まさか死の海だったとは…。
綺麗なところに魚も人も近寄らないんですかね。
綺麗じゃない僕のところには何も集まってきませんが…。
って、最後の画像は、え?
まさか、あの国?かの国?どの国??

Posted by: まさぜっと | 12. 09. 05 at 오전 1:13

---Ikuno Hiroshiさん
お言葉ありがとうございます。 
本人と同様に変な病気で、、節制をしてしなくても病状はさほど変化しない、んだそうです。なので、しつこく追跡調査をして、変化があればすぐに別の方法をとりましょう、ということになっております。
確かに水質、ということだけで見たら、瀬戸内海、30年くらい前よりずいぶんきれいになったなぁ、とは思います。神戸とか大阪の港でも、以前は水が茶色く濁っていたのですが、今はそういうところも見た限りですが、あんまり見えなくなったなぁ、という気がします。 そうですね。魚、って大雑把にくくっても、、ねぇ、、。どの魚がどれくらい変化したのか細かく見ていかないと、分からないでしょうし、、。総量として減った、ということなんですかね。ただ漁師さんに聞きましたら、瀬戸内海、海藻の生えない、砂地だけの部分が増えているそうです。こうしたことも原因なのかまぁ、と思います。

Posted by: 謙介 | 12. 09. 05 at 오전 6:04

---まさぜっとさん
瀬戸内海側の雨は、集中豪雨というのかゲリラ豪雨のときは別にして、普通の雨だとやはり静かに降る、という感じです。 高知、というのか太平洋側の高知とか和歌山とか三重のあたりの雨は、普通のときにも車のウインドウにぼた、ぼた、と雨粒が落ちてきます。ぱらぱらしとしとなんてかわいらしいものではありません。雨雲が高知県側の山にぶつかって雨を降らすので、太平洋側の雨雲がそこでブロックされて大雨になりやすいのです。その高知県側の山を越えた少ない雨雲が瀬戸内海側に来るので、瀬戸内海側は、まぁ言ったら「雨雲の残り」しかやってきません。だもんで、ぱらぱらとしか降らないんですよ。誰もこないって、、謙介のところも来ません。(笑)
あそこは、北緯38度線以北の場所ですね。

Posted by: 謙介 | 12. 09. 05 at 오전 6:14

病態がご本人の節制調節と関係なく自立しているのであれば、病気任せという厄介な状態ですね。
何事にも早期治療が大切ですから、定期的なチェックで初期の変化を逃さないようになさって下さい。

ダイビングをしているとよく分かりますよ。
慶良間はとても透視度が良いのですが、それはプランクトンなどの浮遊物がないためで、それを食する魚も少ないです。
混合した流れがあるところは魚群を見ることができます。
シミラン諸島は透視度がそれほど高くないのですが、プランクトンや藻類が多く、恐ろしい数の魚群を見ることができました。
人間がいかに頑張っても自然を作り出すことはできないのですね。
少しでも手が加わると自然を離れ、人為になってしまいます。

沖縄では海水温上昇やオニヒトデによって十数年前からサンゴの死滅が問題になっています。
最近ではサンゴの植え付けを行って復活している場所が出てきています。
一見良さそうですが、これには異論もあります。
その場所になかった別の種類のサンゴを植え付ける場合があり、それは環境にとってどうなんだ、という意見です。
サンゴであれば何でも良いというわけではないようです。
種類や形態、広がり方によってそこに住む小魚も影響を受け、食物連鎖全体に影響するのだとか。

健康も自然も、一度無理を超えてしまうと回復は相当に苦労が多いようです。

Posted by: タウリ | 12. 09. 05 at 오전 9:47

---タウリさん
慶良間のお話を聞いていて、四万十川を思い出しました。あの川、透明度が高くて清流で有名ですが、どうしてなのかといえば、上流、中流がすべて岩山で、土砂が水に流れ込まないから、なんですよ。流域は過疎化もすすんでいて、確かに人家の少ない、ということもありはしますが、、。もう四国にはそういう意味でいえば手付かずの自然と言うのはほとんどない、と言っていいかもしれません、都会の人がたまにきて自然が一杯、って言っているのは大抵里山で、そういうところは長年掛けて田畑を作ってきて、の風景ですから。都会の人は要するに、人家が見えていなければ、すぐ自然が、、っていうんですが。(笑)
サンゴの天敵のオニヒトデですが、最近の愛媛大学の調査では、オニヒトデから出る物質が魚の成長にはいい癒しになっている、という調査が出たそうで、、。だからサンゴにはよくないのですが、魚にとってはお助けの生物だとか。 サンゴのお話ですが、今、新潟でトキの繁殖をやっていますよね。あれだって異論があって、あんなふうにトキばかり増やして、自然環境とか生態系がまた変わってしまったらどうするんだ、という反対意見もあります。自然を守る、という言葉とかスローガンを言うだけだったら簡単ですが、実際に現場でどうしましょうか、となったら、やはり難しいようですね。

Posted by: 謙介 | 12. 09. 05 at 오전 10:53

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