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12. 09. 27

機会

このCM、って小豆島で撮影したんですけどね。
小豆島の大部というところです。
CMでも出てきていますけど、小豆島といえば
しょうゆとそうめんとオリーブ。

ここのそうめんは産地偽装もなくて
ちゃんとここで作られています。


CMで使われたしょうゆの醸造元は、たくさん製造して
いろんなところに卸したりはしていないのですが
味がいい、ということで地元では知られた醸造元です。
ここのしょうゆは、謙介がかつて住んでいた島にも
送られてきていました。というのか、住んでいた島のしょうゆは
大抵ここのしょうゆでした。だから謙介もどんな味なのか
知っていたのですが。

この大部は島の北側なんですが、北から山を越えたら
南側はオリーブ畑が広がっています。今年の春だったか
イタリアでオリーブ油の品評会があって、小豆島のオリーブオイル
が選定されたベスト10の中に2社入った、と聞きました。
そのオリーブ畑を下りたら内海(うちのみ)で
ここからさらに半島の先に行こうとすると
二十四の瞳の舞台になった
岬の分教場があります。


このCMでも最初の部分で出てきますが、
故郷にいる親が倒れて、その面倒を見ないと
いけない、というようなことを自分の周囲でも
最近よく聞くようになりました。
転んで、それから寝たきりになった、とか
寝たきりになって、認知症の傾向が出てきたとか、、
そういう親の介護とか生活をどうするのか、という
ような話です。

こないだ、高校の時の友達2人と一緒に
奈良に行ったときにも、やはり親とか家の仕事の
話が出てきました。
消防士の友達のところのオヤジさんはぶどうを栽培して
出荷している農家です。
オヤジさんも今年81歳で、、
「ぶどう、どうするん? オヤジさんやって、いつまでも
元気でいてくれたらええけど、、体力やって気力やって
だんだん落ちてくるやろうし、、」
という話になりました。
「まぁあれはオヤジの生きがいやから、、。とりあえず
オヤジが元気でやる気がある間はぶどう続けるけど、、。」
「自分はどうするん? 」
「俺は、、、できんわ。」と彼は首を横に振りました。

そもそも彼のオヤジさんも、若いときからぶどうを
作っていたわけではなくて、オヤジさんは
農機具メーカーに就職して技術者だったのですが
50歳の時にリストラにあったので、オヤジさんの
オヤジさんがやっていたぶどう栽培をそのまま
引き継ぐ形ではじめたそうです。
ぶどうは、オヤジがしたい、というところまでやって
後は、どうするかなぁ、引き継いでやってもらえる人がいたら
その人に任せてもええんやけど、、。
なんだそうです。
彼の奥さんのショーコさんは、看護師さんだったのですが
数年前に亡くなってしまいました。

今、彼は3人の子どもの子育て中です。
学費、部活の遠征費、食費、携帯電話のお金、、その他もろもろ
「もうね、お金が毎月毎月ヒラヒラと飛んでいく。」と言っていました。

もうひとりの友達のYくんの家も農家です。
「畔の草抜け、とか、農薬まくの手伝えとかうるさいんじゃ。」
「農家はどうするん? 」彼は公務員です。
「今のところは分からん。 」だそうです。

自分の周囲でも、親の介護の問題がよく
出るようになってきました。
それから、親のやっていた仕事をどうするのか、、。
結局片付けないといけない問題だらけで、、
ため息が出て、「どうするかなぁ、、。」
で、終わってしまうんですけどね。
確かに問題先送り、ということだってあるかも
しれないのですが、問題が起こってから、そのケースに
あわせて、具体的にその対処方法を考えないと
いけないのも事実で、、
いつもその辺で考えるのはおしまいになります、、。

子どもだと成長するとか発達していくとかで
次第に何でもできるように
なってはいきますが、
親は確実にだんだん歳をとっていきます。


自分自身のことに限っても
20代のころは、全然面倒がらずに
できていたことが、面倒くさくなってきたり
集中が続かない状態が起こるように
なってきました。
若いと、今の状態が自然で、その状態がいつまでも
続くように思うかもしれませんが、
歳を取ると、思ってもいなかったところで
自分の変化を感じるようになって、、、これが歳をとる
ということなのかなぁ、と、考えてしまうことが
よくあります。

ゲイの人って、いつまでも「若さ」にこだわる人が
多いように思います。それかもしくは
年老いていくことへの過剰なまでの恐怖を
持った人とか。

いません? なんだか自分が一番輝いていた時期の
ファッションをずーっと続けていて、周囲から
浮いてしまっている痛い人。


でもね、そんなふうだからいつまで経っても
成熟した文化になり得ないんじゃないですかねぇ。
今の現実の自分の位置を客観的に見て
じゃあ、これからの自分をどうするのか、
そういう自分の立っている場所をきちんと
把握できないと何にもはじまらないと思います。

昔はよかった、っていうのも、
歳とったなぁ、と嘆くのでもない、
今の自分を見据えて、じゃあどうするのか?

そういう考えがないと、おそらくいつまでも
成熟どころか、未熟なまんま立ち枯れて
しまっておしまい、というようになってしまうんじゃ
ないですかね。


今度の週末、京都に行きます。
また行くの? って言われそうなのですが。
恩師の先生を囲んでパーティを行う、
という連絡が先日来たのです。
今は名張に住んでいる友達に
「どうするん? 出席すんの? 」って聞いたら、
「今年になってな、俺、喪服8回も着てんねん。
最近なぁ、、多いさかいなぁ、、会える機会に
ちゃんと会うておかへんと、今生の別れになったら
どもならんし、、。」
「こっちやって、いつ災害に襲われて、どうなるやら
分からへんし、、。」
「そやから行くねん。」ということでした。
去年の東日本大震災以降、俺の気持ちも180度変化を
したように思います。その前は、機会があったらまた、
って言っていたんですが、地震以後は、「会えるようだったら
会いましょう。」になりました。

秋は、つい深くいろいろなことを奥まで考えて
しまう時期ですね。


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Comments

>謙介さん
 私事ですが、嫁ぎ先は
兼業農家で田んぼも2町ほどあり
種から刈取りまで、一家総出で
やっていましたが、機械の故障と
義母が膝を痛めて昨年からは、田
んぼは他人に貸しています。
 私たち夫婦には男の子が二人い
ますが、長男は航海士になりたい
ようで寮生活をはじめ、次男に
跡を継いでほしいというのも、無理
強いしたくありませんしね…
 自分たちの人生も秋になってきた
ましたね。子供が手を離れたら、
今度は親の介護が待っていると思うと
重いですね…

Posted by: yoko | 12. 09. 28 at 오후 12:10

---yokoさん
そうなんですよね。友達も3人子どもがいるのですが、上の男の子は、技術屋さんになりたいとか、真ん中の女の子は看護師になりたいとか、そういうふうで農業を継ぐ、ということにはならないそうです。でも、それはそれでその子の人生だから仕方がない、と彼も言っていました。そうですね。気がついたら、いつの間にか、そういう立場に立っていました。 とはいえ、この先、どうしようか、どうなるのか、全然先のことが見えないし、予測が立たないので、、どうしたものか、と思うばかりです。もう居直りと先送りで(笑)行くしか方法がないかなぁ、と思っているところです。

Posted by: 謙介 | 12. 09. 28 at 오후 3:15

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