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12. 08. 21

オリンピックの読書感想文って?(その2)

昨日、別の用事があって、本屋さんに行きました。
そうしたら、感想文の書き方とか
何とかの仕方、っていうHow to本のところに
結構人だかりができていました。


それで俺もそこでちょっと
作文の書き方、っていうのと
数学がおもしろくなる、っていうのと
科学が好きになる、
っていう本を見てみたんですけど。

で、つくづく分かったことは、あんなもの、
専門家に書かせたらろくなもんにならねぇな、
ということでした。

だって、専門家って、当然それが好きなわけでしょ。
そうしたら、これくらいはできるだろう、
って思って書き始めるんでしょうが、できない人間に言わせると
すでにその段階でもう要求水準が高すぎるわけです。

数学が好きになる、って本で、いきなりややっこしい
文章題出されたって、興味を喪わせるだけです。
その後、すぐに関数だの数式だのが出てきて、
あ、もう眼が拒否。頭は休止。(笑)

でも筆者は数学が好きだから、
「ね、おもしろいでしょ? 」なんて書いてある。
文系のおっさんは「こんな苦役のどこがおもしろいねん。」
と思ってしまう。

数学の好きな人間は
これくらいのこと簡単に分かるだろ、って
思うかもしれないですが全然ダメです。


でも得意な人は自分はできるし、好きだから、そこまでの
配慮ができない。謙介のようにバカな人間の程度が想像できない。


それから、最近理科離れが顕著だということも
あるのでしょうが、テレビでよく科学実験の番組を
していますが、文系の人間から言わせてもらえば
正直あれももうちょっと考えろよ、
って思います。

ああいうのも科学好きな人が制作に携わっている、
って思うんですけど、、。
たとえば不思議な現象の実験をしますよね。
物体がふわふわと浮くとか、
風もないのに、そよいだように見えるとか、。
物質が空中で一瞬静止したように見えるとか。
で、種明かしがあって、、
それだけです。

だから裾野が広がらないんだ、って思います。
その後に続く「何か」がないんだもん。
おもしろい実験でしたね。
びっくりしましたね、
仮説が証明できましたね、
それで終わってしまってるんだもの。 

だけど実際、大切なのはその後じゃないですか?

その後で、これはね、こんなふうに応用されて
こんな技術に使われているんですよ、
これを生かして、こういうものが開発されてね、
われわれの日常生活にこう生かされているんですよ、
っていうのがないんです。

どうしてもう一押ししないんでしょう。
惹きつけようと思ったら、夢とかロマンだけではダメなんです。
科学好きな人はそれでいいんだろうけど、
そうじゃない人には、さらにその次が要る。

実生活の中でこういう役立ち方をしている、
っていうところまで見せないと。


どうしてか、って言うと、
見ている側の「自分」の内面にまで降りてきて
共感させるとか、理解できるような段階にまで
おろしてきて強く訴えかけるようなしかけが
何も無いんです。

身近なことだと興味だって関心だって持ちやすいのですが
自分から遠い存在のものなんて、さほど興味を抱かない。
仮に抱いたとしても、そんなの長続きしません、って。

ああ面白かった、
楽しかった、でおしまいです。深く心に刻み付けられずに
そのまま忘れてしまう。


だからオリンピックだって同じでしょ?

見てるときはああ、ドキドキした、すごい!
ですが、オリンピックが終わってしまったら
オリンピックで何があったのか、なんて
きれいさっぱり忘れてしまいません?
たとえば4年前の北京オリンピックのこと、覚えてます?
北京の前のオリンピックの開催都市ってどこでした?

忘れちゃうんです、ってそりゃそうでしょう。
だってその競技と自分自身の内面との間に何の感情的な
重なりもないんですから。

もっと言ってしまえば、はなから自分自身とオリンピック競技に
何の感情的な接点も見出せない人は、大体がそもそも
オリンピックなんて見ないんじゃんないですかね?
あんなもの興味が無い、って。


だって自分に関係ないことについては、原則人間は
無視するか、見てもすぐに忘れてしまいますもん。

でも、本当にオリンピックの読書感想文、って、、いったい、、
(まだ言ってる。)

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Comments

僕も、それは凄く思っていました。
科学って、実生活で活用されてナンボですもんね。
理科離れがどうのこうの言われてますけど、こういうところから浸透させればいいのに。
世の中の工業製品とか、ほとんどの人が「なんとなく、そういうもので出来てる」っていう意識だと思いますけど、もしかしたら、基本的なシンプルな原理のものから出来てたりするかもしれません。
そういうところから科学立国を再興していただければと思います。
という、他人任せな私…。

Posted by: まさぜっと | 12. 08. 21 at 오후 10:40

---まさぜっとさん
まさぜっとさんもそういう意見でいらっしゃったんですね。理系の人は、他人にあれこれ言われるのが嫌だから、きっと仮説が確かめられたら、そこからは自分で考えるから、放っておいて、って思うのかもしれませんが、そんな人間ばかりとは限らないと思うんです。 もっと実学的に、実用的に、こういうふうに科学が活かされていて、っていうところまでおろして説明をしてもらわないとさっぱりわかんない、って思います。そうしたらきっと「共感」できる部分だってもっと増えるでしょうし、そういうところから「興味」を持つ子だって出てくると思うんですけどね。今のあの科学の方法って、ものすごく間口の狭い、しかも高いところにまでいかないとわかんねえよ、っていう方法で、ちょっと文系の人間にはなじめません。もっと考えて欲しいと思います。(よね。)

Posted by: 謙介 | 12. 08. 21 at 오후 11:24

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