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12. 07. 12

あーあ、の映画

火曜日、映画を見てきました。
映画好きの友達から、その作品散々に言われていたんです。
「あれ、見に行こうと思うねんけど。」
「止めとけ。お金と時間がもったいないわ。」
「どうして? 」
「駄作! 」
「そんなに? 」
「話にならん。」

とまぁ散々な言われ方でした。
いやまぁ、不入りの映画なんだろう、とは
想像できました。公開当初は1日2回上映でしたが
1週間目から1日1回上映になって
今日(7月12日)で見に行った映画館では上映終了でした。
3週間の上映です。 自主映画だって、2週間くらいはしますもんね、、。
3週間で打ち切り、って、、やはりよほどかなぁ、、と
思ってはいたのです。

火曜日、開始10分前にシネコンに着いて
前に買ってあった特別鑑賞券を当日券に引き換えて
指定されたスクリーンの部屋に入ったら、、
90席で、お客さん、俺、一人でした。
うわー、貸切か? と思ったら、映画の始まる直前になって
もうひとり来て、合計2人です。

え? 何を見に行ったの? って?
そりゃもう「愛と誠」ですわ。

友達はこういいました。

 いくら三池崇史であろうとも、
 これはないんじゃないか。
 プロデューサーは、こんな
 無謀な企画にGOサインを
 出して、いいのか。
 しかも、それなりに大予算の
 映画だ、と。
 ここまでふざけた映画で、
 怖くなかったか? 
 三池だから大丈夫、とでも
 思ったのか。でも、観客は、
 あきれ返ってそっぽを向く
 のではないだろうか。
 そして、劇場は閑古鳥が
 鳴くことになる、かもしれない。
 たぶん。


 最初、西条秀樹の歌に合わせて
乱闘シーンで主人公の太賀誠と
ヤクザが踊りだすんです。
振り付けはパパイヤさんだって。
 どうして西条秀樹の歌なのか、
といえば、この映画、元はマンガ
なんだけど、その実写版の映画が
30何年か前に作られてて、その
主人公の太賀誠を西条さんがやったから。
実はそれだって謙介知っています。
今回は妻夫木くんが主人公の太賀誠
をやっていますが、彼が西条さんの
歌を歌いながら踊る。こんなふうに↓

 乱闘シーンで歌いながら踊る、って、、。
ウエストサイドストーリーか?
なんだかその辺から(その辺たって
それ全編のごく最初のほうだったのですが)謙介
帰りたくなりましたわ。

 早乙女愛(武井咲)は、自分のすべてを
犠牲にしてまでも彼の世話をしようとします。
それは、最初は子供の頃の事故への償いだったのですが。
なんだか見ていると、途中からそんな「償い」
っていうのがぶっ飛んでしまって、要するに
早乙女愛は、太賀誠が好きで、どこまでも
追っかけていってる、というふうに変容してきます。

しかもその追っかけ方が、たとえ地の果てまでも
という感じで、早乙女愛の眼だって据わってるし、
ストーカーじゃねえか、と思ったりします。
どんなひどい状況でも、すべて愛ちゃんのご都合の
いいように考えて、「誠さんは本当は優しい人なの。」
と一点の曇りもないような笑顔で言われた日には、
主人公の太賀誠、本当にどうしようもない男として
描かれてますが、少し同情したくさえなりました。

3分の2くらいまできて、太賀誠がここに来た
理由と言うのが分かります。自分を捨てた母親が
どうもこの街にいる、ということがわかって探しに
来た、ということのようでした。飲み屋をやって
いるのはいいのだけど、酒癖が悪くて酔って客に
乱暴を働いて、騒動になり警察に引っ張られることも
何度も、になった母親は、人生を悲観して線路に
座って死のうとします。そこに誠が来て、一緒に
死のうとするけどやはり死にきれない。
誠はなんだかんだといいながら、この自分を捨てた
母親のことを思っているのです。だけどそれは嫌でも
認めたくない。だけど、母親と列車の近づく線路に
座っているときの様子は、ようやっと一緒になれた
という気持ちがそこにありました。

自分を捨てた母親への倒錯した気持ちの前で
きりきり舞いする少年の話がテーマと言ってしまえば
それでこの映画の「帳尻」は合うのでしょう。

でも帳尻だけ合ってもクソおもしろくもない映画
なんてたくさんあります。逆に内容はしっちゃかめっちゃか
で帳尻だって全然合ってないけど、面白い、っていう
映画だってあります。 帳尻だけ合って内容が
まったくなくて、しかも2時間15分延々と引っ張った、、
で、その結果何があったのか???
と、問うてみても何も出てこない。


そんな割のあわない気持ちを抱えたまま
映画館を後にした、のでした。 

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