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12. 05. 15

みけりんこうえん

このこうえんはみけりんのガイドブックにも
「是非行ってみましょう。」というおススメの
星3つの公園です。

謙介、以前にフランスの翻訳小説を読んで
おりました。そうしたら、
「テーブルの上にミケリンのガイドブックが、、」
とあったのです。 うーん、思うんですけど、
翻訳をする人、って出版社の人選だって、
その語学が堪能なのはもちろんのこと。
加えてある程度文化にだって通暁した人を選ぶ
でしょうに? 

でなくたって、タイヤ屋の「あの販促雑誌」なんて、
みんな知ってるようなものでしょうに?
ひょっとしたらNHKみたいに、固有名詞を出すのを憚って
ちょっと変えてミケリン、としたのか、、。
謎です。

ともあれ
音がかわいいので、
そのまま本ブログでは「みけりん」を採用しています。

で、そのみけりんのご選定にも選ばれたし、
一度は行きたい日本の公園に選ばれたので
行ってみることにしました。

ここが東門です。

Higashimon_2

以前、路面電車が走っていたころは
北門が正門だったのですが、
今ではこちらのほうが大通りに面したので
この東門が正門になりました。

早速入ってみます。

Iriguchi


緑が美しい季節です。
眼に冴え冴えとした新緑が飛び込んできます。

公園の真ん中に商工奨励館、という建物があって
その西側に、この公園に来た有名な人の植えた松が
植わっています。

昭和天皇が植えた松もあったのですが、
ちょっと前に、その松に雷が落ちて
焼けてしまいました。

で、意外なもの、というのはその説明版を見ていて、
びっくりしたのです。
ここにはエドワード8世のお手植えの松があるのです。
エドワード8世、というのは、「王冠を捨てた恋」と言われた
有名なあのイギリスの王様ですね。


Igirisuou1

これです。

Igirisuou2

大正11年は1922年ですから、ちょうど90年前。
最初植えたときは、おそらくひょろひょろした松の苗木
だったと思うのです。
90年後そのひょろひょろした
苗木はここまで大きくなりました。

エドワード8世、日本の皇太子(後の昭和天皇)
が訪英した答礼として日本に来られたようです。
その時、大軌(今の近鉄)の奈良線の電車にも
乗った、とあります。 ひやあ、エドワードさん、
石切とか瓢箪山も通ってはるんですねー。びつくり
どうもそのあと、この公園に来られたようです。

つい先日、そのエドワード8世がこの公園に来たときの
こちらのローカル紙が発見されました。その記事によりますと、
このお庭で、鯉つりをした、のだそうです。
鯉つりをしたのですが、とうとう1尾も釣れずに
終わってしまって、かえすがえすも口惜しい、
という表情でお帰りになった、ということだそうです。

そりゃ、鯉だって命がかかっていますから、、。
簡単には釣られません、よね。(笑)

最初に、北庭のほうに行ってみました。
結構たくさんの人が訪れていたのですが、
公園が広いので、人の多さが気になりません。
ゆったりとした感じで歩くことができます。


Kitaniwa


今度は北庭から南のほうに行きます。
途中、茶畑があります。
この公園の一角に、昔のこの地のお殿様が
薬草園を作りました。この薬草園の管理人を
任されていたのが平賀源内だったわけです。

ですからこの辺を平賀源内がうろうろと歩いていた、
ということですね。


Chabatake

今ではその薬草園は跡形もなく、その当時を伝えるものとして
わずかにこの茶畑と、数種類の漢方薬用の樹木が残っている
だけだそうです。
この茶畑は、今も近所の小学校の生徒が、この時期に
ここで茶摘をしています。

そこからしばらくすると、杜若の植わったところに
出ました。
ちょうど今が盛りです。

Kakitubata_1

南の端に、公園の中で一番大きなお茶室の
掬月亭(きくげつてい)があります。


Kikugetu1_3

この掬月亭にまだ皇太子だったときの大正天皇が来られて
4日間ほど、ここでご滞在になった、と説明にあります。


Taishou1


それが、不思議なことがひとつありまして。
何かと言うと、大正天皇のお手植の松だけ
他の人のお手植の松とは離れたところに
あります。
ちょっとそれが不思議というか謎なんですが、、。

おそらく、前に植えた松の年代は大正で
この大正天皇の松は明治です。
なのでたぶん、明治のころには
まだ、お手植の松をどこに植えるのか
その場所についてきちんと決めていなかったので、、
ということではないか、と思われます。


Taishou2


池の側から掬月亭を見たところです。
このように張り出した構造になっています。
お茶会があって、以前に何度か行ったことが
ありました。


Kikugetu2

そこから楓の散歩道を歩いていきます。
風がそよそよと吹いて、その風に若葉が揺れて
それだけ見ていても見飽きません。

Minaminiwa

さて。南東隅の太鼓橋の上に来ました。
ここから見る南庭の風景が好きです。


Enko_1


ゆっくりと散策していると本当に時間の経つのを
忘れてしまいます。庭の風景も一歩歩くごとに
風景がどんどん変わっていくので
見飽きません。
いつもここに来ると新しい眺めが発見できて
おもしろいのです。

南庭を回ってまた真ん中の商工奨励館にやってきました。
この建物の東側に民芸館があります。
ここにはこの街の暮らしの中でつかわれてきた工芸品、民芸品を
展示してあります。
民芸品というとなんとなく古いお蔵の中に
しまわれていたもの、というイメージがありますが
それは何も古いものではありません。
現在使われている家具もこうやって置いてあります。

郊外の牟礼で作られている家具です。
実はこの家具屋の息子と謙介は同級生です。


Mingei


ここの家具は、京都のハイア○トリージェンシーでも使われています。

Touzan

久しぶりにゆっくりとした時間を過ごすことができました。
たまにこうしてリフレッシュする、って大切ですね。

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Comments

 香淳皇后のお手植え松は,まだ枯れずに残ってるのですね・・・昭和天皇のが枯れた後を見守ってるんでしょうか・・・と,ちょっとセンチメンタル(苦笑)

 エドワードさん,誰か水の中に潜って針に鯉を付けて差し上げればよかったのにね・・・って,池じゃ無理か(笑)
 まあ,代わりにシンプソン夫人との恋を得たってことで(←落語じゃあるまいし)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 12. 05. 15 at 오후 11:20

---Ikuno Hiroshi さん
そうです。立札にありますように、香淳皇后のお手植えの松は今も元気に育っています。文字通りの常盤の松として。鯉、池で底が見えているような深さしかありませんからねぇ、。無理だと思います。 そうそう大正天皇は松茸狩りに行った時、やたら松茸が生えているので、御付に向かって、「お前ら、松茸を事前に植えたんだろう。」とおしゃったそうですから、(笑)でも、カモ狩りみたいに事前に麩でもやったらこっちに来るように手なづけておいて、ということくらいはできたかもしれません。でもまぁ東洋の島国のさらに田舎のお庭の鯉釣りが「ボウズ」だったからと言って、人生捨てたものではありませんよね。そうそう。シンプソン夫人を娶ったわけで、ちゃんとおっしゃるように帳尻はあった、と俺も思います。

Posted by: 謙介 | 12. 05. 16 at 오후 10:19

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