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12. 04. 26

ほうかな方面へ(3)

朝起きたのが、6時前でした。
カーテンを開けて外を見ると、やはり雨は降っていました。
激しい雨でなくて、ひそやかな春雨のようでした。

朝食をいただいて、8時20分にホテルを出ます。
会場は昨日の会場と同じところですから、
また魑魅魍魎や、イノシシやら野ザルをけちらして
会場まで行かねばなりません。(笑)

会場に着いたら、8時半でした。
なんと会場のもう半分くらい人が来ていて、、
(どんだけヒマなんや。)
ちょっとびっくりいたしました。

会議は、途中休憩を挟んで、11時に終了しました。
(そう難しい案件はなかったですし、、予定したことを
淡々と済ませるだけ)
11時17分のバスで、西条駅に行きます。

西条って、お酒がおいしいところで「酒都西条」とか
言っているらしいのですが、「○茂鶴酒造」とかあるし、、
(もちろん、その前の基本的な条件として水が非常にいい)

でもね、お酒の一滴も飲めない肝臓病患者に
ここのお酒はねー、水がいいからとっても味がいいのよ、
とくに「きれい」というお酒が一番いい、って言われたって
何の役に立ちましょう?


会議が終わったら、みやげに酒を買うんだ、という人を
尻目にとっとと西条駅に向かいます。

このバス、乗車時間はほんの15分くらいなのに
運賃、280円もします。


帰り、会場から西条駅まで会議に参加していた
知り合いと一緒に帰ったのですが、
その人も、「こんなちょっとの距離で、この値段ってさー
ありえないよねー。」って言っていました。
客が乗らないから高い、高いから乗らない、
乗らないからまた運賃値上げ、、、本当に
このパターンがどこまでも繰り返される、ということでしょうね。
田舎ではカーシェアリングなんて無理ですね。
一家に一台は車がないと生活できません。

西条駅です。 今度は昨日の逆パターンです。

Saijyo3


西条の駅の北側のお寺ですが、
中国地方独特のつやつやとした光沢のある瓦葺の
お寺がありました。 
Otera

この瓦、光沢があります。ということはつるつるです。
雪が降ってもつるつるなので、滑りやすく、積もった雪が
下に落ちやすい瓦なのです。

こういう瓦、この辺とか、島根でもよく見ます。
このつやつやとした瓦を載せている家を見ると
ああ、中国地方に来たなぁ、と思うのです。

10分ほど待つと、電車が入ってきました。


Densha2


この電車で三原まで行きます。
三原で岡山行きの電車に乗換えで、
糸崎経由で尾道へ、と言うコースです。
糸崎を電車が出ました。

西条から三原まで
電車はずっと山に囲まれた地域を走っているのですが、
糸崎を出る頃になって、ようやっと海が見えてきました。
(西条なんて山の中だし、、。)

Shimanami


(あとでこの橋を渡ってまた戻るのですが、、)


尾道到着です。
雨は上がってなんと日差しが出てきました。
今度は昨日より多少時間があります。


まずはお昼を食べなければなりません。
尾道の知り合いから、「ここが絶対いいの!
変な尾道ラーメンなんか食べるより絶対いいからね!」
と言われていた潮そばの店に行きます。

昨日行った銀行の前を10メートルほど行くと
右に曲がる路地があります。
その路地をずっと行くと、このお店があります。
パンのなる木のすぐ近くです。


Ushiosoba2

ここの潮そば、こってり、というのがおいしいの! というお薦め
でしたので、まよわずそれにしました。
なんかやたら「!」のつく話し方をする熱い人でした。


Ushiosoba_2


お店はカウンターの8席しかありません。
時間によるとすごい行列ができてて、、食べるのに待たされるんだけど、、
聞かされていたのですが、行ってみると1席だけ
空いていてすぐに座れました。
ややあって「お待ちどうさま」という声とともに
カウンター越しに丼が渡されました。
麺が自家製麺で、しこしこしていました。

麺はおいしかった。スープはスープでおいしかった。
でもね、この麺に、このスープとなると、、
ちょっと出されたラーメン全体のバランスとしては
ちょっとよくないように謙介は思いました。

麺とスープが互いに自己主張しすぎていて
全体の調和がとれていないように感じました。
このスープだと、普通の機械製麺の麺でも
いいようにも思いました。
(まぁこういうのは、あくまで個人の嗜好ですけどね。)


でもまぁ、おなかがすいていたこともあったので
あっと言う間にいただいてしまいました。

この店の前を南に出ると、海岸通に出ます。

しばらく歩くとこんなところがありました。
Teppan1


こうするともっとよくわかりますか、ね?

Teppan2

『てっぱん』の中で、初音ばあちゃんに
トランペットを海に投げ捨てられて、あかりが
採りに飛び込んだところ、ですね。
土堂(つちどう)の突堤です。

前にみなさんの尾道って、
小津監督の尾道なのか、大林監督の尾道なのか
ということをお伺いしましたが、あのてっぱんの
ドラマの中では、大林監督の尾道のイメージも
使える部分はうまく使っているように思いました。

尾見としのりさんとか藤司純子さんをキャストに
したのもそうでしょうし、、尾道の風景も
そのイメージを生かすところは生かしていたように
思いました。(狭い街なので、使える場所、というと
似たようなことになってはしまうのですけどね。)

ただ時間はまだゆとりがあったので、向島に渡ってみることに
しました。
今、向島に渡る船の航路は5本あります。
それぞれ、民間の違う業者が入っていて
やっているのだそうです。 向こう岸まで5分程度。
橋はありますが、橋の位置は東のはずれで遠いし、
船は市内の中心部に乗り場があってしかもピストン運行で
頻繁に出ていますから、船のほうが便利です。 
香港のスターフェリーみたいです。

この突堤からもう少し東に行くと、その渡船のひとつ、
尾道渡船の乗船場がありました。
ここから船に乗りました。

この尾道渡船は、二隻のフェリーが交互にピストン輸送を
しています。 船が着いたので、急いで乗ろうとしたら
船員さんに「あわてなくても大丈夫」と言われてしまいました。
船には、謙介と、もう一人おばちゃんと、後、自動車が2台乗りました。
船員さんは、船長さんと、後は船が桟橋に着いたら、埠頭と船を固定
させるロープをかけたり、乗船運賃を徴収する係りの人と合計2名です。


自動車は最近よくアイドリングストップ、ということで
信号待ちしているときにエンジンを止めてしまうことが
よくあるようになってきましたが、
船はそんなことはできません。
桟橋に着いている間も、潮の流れに船が流されないように
絶えずエンジンを動かして、船を桟橋に向かって
押し続けていなければなりません。
たぶんこの船のエンジンはディーゼルだと思いますが
船がエンジンを切るときは、
一日の航海がすべて終わったとき、ですね。
外洋航路の船で蒸気タービンエンジンの船なんかは
1度エンジンをかけたら1ヵ月くらいは
ずーっと動かしっぱなし、なんていう船だって普通にあります。

それでもたぶん一応の出航時間というのは
あるのでしょう。やがて船は後ろのゲートを上げて
エンジン音を大きく海に響かせながら動きはじめました。

Tosen2

対岸まで5分です。

Tosen1

船は桟橋を離れていきます。さようならぁぁぁぁ 

船はゆっくりと向島との海峡を進みます。

Kaikyo


以前に関門海峡の渡船に乗ったときのことを
思い出しました。

船は広い広い海を渡り、大航海の末に
はるばるとこの島に到着したのであった。

Tosen5_2


とか重々しく書きたいですが、
何せ航海時間は5分ですからね。
あっという間劇場です。

向島の桟橋、あれ? と思いました。
だって、ドラマの時と違うんだもん。
ドラマの時は、こんな感じだったのですが、、

Mukaijima8


いまや、これです。

Mukaijima3_2

「おかあさん、忘れんさんな。ますやみ○よ。
ますやみ○。」の看板がありゃーせんのです。
どこへ置きなさったんでしょう?


Masuya

よく見たら、桟橋の東側に放置置かれていました。
あはは。

桟橋の事務所の壁に、船の時刻表・運賃表らしきものが
一応掲示してありました。
おそらく大抵の利用者はそんなこといまさらいわれなくたって、、
というような人ばかりとは思いますが、、。
大人は片道100円です。
運賃は、向島側で徴収するようです。
(行くときは、船が向島に着くころに集めにきました。
帰りは先払いだった。)

Mukaijima3_1


本当に文字通りこの地域の人の足なのですね。
運賃表があってもピストン運航ですから
始発と終発の時間の表示だけで、時刻表がありません。
この表を見ながらそう思いました。


桟橋の前にはバスの待合所がありまして、、
この建物も大林映画に船の待合所として出てきましたから
「あ、見た見た。」とお覚えの方もおいででしょう。

Bus1

あの映画で使われていた呼子丸は、あの後、老朽化が一段と進んで
しまったために、朽ちて沈没し、修理が不能ということでスクラップに
なってしまったそうです。 ここではかつてのその船の思い出、
ということで、かつての船の艤装品を展示してありました。

Bus2


Bus3

ひときわでかい「ろ」の看板。

Ro

船の櫓を作っている会社です。


島の中はこんな感じです。


Mukaijima9


ここも謙介の仕事場の近くと同じで、新聞屋さんは
「まとめて」1軒のようです。
つまり中国新聞も朝日新聞も読売新聞も毎日新聞も日本経済新聞も
すべて一軒の新聞配達屋さんが請け負うわけです。

田舎で、うちは毎日だけ、とか、うちは読売だけ
なんて言うのは商売が成り立ちません。
そんな新聞ごとに各専売店がある、なんていうのは、
人口がある程度しっかりいる都会の話です。


しかも、そんな総合の新聞専売店だって、最近は
3,4年に一度くらい、それまでやっていた店が止めて
店主が変わる、ということさえよくあります。

経営が成り立たない、という現実だってあります。
田舎は結構新聞の専売店ひとつだって大変です。

「おたく、今、何新聞? え? ふらんくふるたーあるげまいね?
頼みますよ~、おくさん、一か月でいいからちょうせんにっぽうに
変えてくれません? 」なんて勧誘に来るのは
人口のある程度多いところの話です。(まぁ↑なことはないでしょうけど。)
田舎は、勧誘なんてないでしょうね。
何せぜーんぶ同じ店で販売も配達も扱ってるのですから。(笑)


「どれかおくさんの好きそうなの購読してくれませんかね。」
とか。

さて。

ドラマのてっぱん一家もそうでしたが
この辺って、「村上姓」が多いです。
村上といえば、やはり村上水軍を
思い出しますね。


ドラマ『てっぱん』でロケをした「鉄工所」。

Tekkousho

俺の書道の先生もここからそう遠くない大三島の出身で、
本名を村上正一と言いました。
出身が今治の大三島だったのと、大阪に出てきて
工業科の学校を出て、やがて住んだのが
大阪の三島郡のほうだったので、
号を「三島」にしましたが。

島を少し歩いて、また桟橋に戻って、
尾道の街のほうに戻ることにしました。

尾道の街のあちこちにこのゴールデンウィークにある
港祭りのポスターが貼ってありました。

Minatomaturi

尾道というと、秋のべっちゃー祭りが
有名ですよね。

またまた長くなってしまいました。
今日はここまでといたします。

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