春宵桜花一睡夢
姪の結婚式が京都であったので、月曜日お休みをもらって
月火と京都に出かけておりました。
ホテルのロビーには桜の花が活けてあって、本当に
春爛漫、という感じだったのですが
今年は本当に寒い毎日で、行った日の京都の最高気温が
9度、というありさまで、まだまだ花の季節には
ほど遠い、という感じでした。
結婚式は、ホテルのロビーの大階段を使って行いました。
その場にいたお客さんもぜーんぶ参列者です。
下の写真は新婦と新婦の父が入場してくるところです。
実は謙介はこの式に参列したお年寄りの介護係りという
お役目があったので、前日に入って、来るお年寄りの
お世話をしました。
バスや新幹線で到着するお年寄りを駅まで
迎えにいって、ホテルまでおつれしたり、
夜は、尿パッドを忘れた、というお年寄りがいれば
一階のコンシェルジェのディスクに走っていって
防水シートを借りて部屋まで持ってきてもらうように手配したり、、
翌日はおじいちゃんが礼服に着替えるのを手伝ったり、、
トイレへ行きたい、と言われたら、一緒についていって
服の裾を持ったり、終わった後は便器の外にこぼれて
しまったおしっこのためにトイレの床を拭いたり、
帰り道が分からなくお年寄りも多々いるので、
こっちですよ、と誘導して
披露宴会場に戻ってもらう、と忙しいことでした。
なんだか考える暇もなく次から次へと
事態が起こって、その後片付けとか
処理をしている間に式は終わってしまった、
という感じでした。
その間、親戚との会話もしないといけなかったですし、
料理が来たら、写真を撮ったりもしましたし、、。
(最初、料理の写真を撮りたいなぁ、と思いました。
やはりちょっと場所をわきまえたほうが、とも思ったのですが
来たらみんなパシャパシャ撮っていたので、、、(笑)
また今度載せますね。)
でも考える暇がなくてよかったかもしれません。
下手に「どうしてホテルオークラのトイレで
はいつくばって床にこぼれたじいちゃんのおしっこを
自分は拭いているのだろう」と、しみじみ思うと、
やっぱりちょっとなぁ、、という気になったでしょうし、、。
今回結婚式で親戚が集まったのですが
前に会ったときは、しっかりとした受け答えを
してくれていた人も、やはり次第に歳をとって、
あちこちうまくいかないことが生じつつあるのだ
ということを今回ばかりは痛感しました。
すべての年よりを送り届けて、自分も何とか
高速バスの出発時間ぎりぎりに京都駅に到着した
時は、もう本当にふらふらでした。
式の始まる日の朝、
ホテルの15階から見た風景です。
正面手前、やや右寄りに3つ並んでいる岡が双が岡です。
あの岡から西が「嵯峨野」と呼ばれる地域です。
このホテルの位置から双が岡は陽の沈む方角ですが
謙介はあの岡の向こう側に住んでいましたから
双が岡は日の出の太陽が見える場所だったのです。
学校を終えて、すでに四国に赴任していた両親のところに
行くことになって、この街を出ることになった日も
ちょうど3月の今くらいのことでした。
あれから本当に長い歳月が経ちました。
振り返ってみると月並みな言葉ですが
あ、っという間の歳月だったように思います。
両親はもう一泊するということだったので、帰りは
自分ひとりだったのですが、そのバスの中で、
そうした歳月のことを考えました。
振り返ると本当に早かった歳月。
そうしてこれからの年月。
自分はどうなっていくのだろう、と
考えると、いつもの疲れてくたくたの
はずだったのですが、全然眠くならずに
ずっとそのことばかり考えていました。
(でもどうせ なるようにしかならないでしょうから
いくら考えても仕方ない、といえば、仕方ないのですが、、)
こんな「時間の速さ」を憶うのは
やはり今の季節が春だから、でしょうか。
そんな歳月のことを考えながら
京都から戻ってきたのでした。
これ、披露宴の会場から見た京都の街なんですけど、、。
え? 全然京都っぽくない? (笑)
真ん中から、右にある緑の一角って
京都御所ですし、、。
謙介、よく京都御所によくテニスやソフトボールを
しに行きましたよ。(笑)
こう見ると、今の京都の街並みって結構
白っぽいビルが建っているということなんですね。
渚ゆう子の京都の恋という歌の中に
白い京都に雨が降る、、という歌詞があるんですけど
謙介の中の京都の街は黒っぽい、というイメージだった
のですが、、。
この写真を見たら、歌詞の通り結構「白い京都」って
言えるなぁ、って思ったのでした。
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