« ブラマンジェ | Main | 現実を「間違い」という人 »

12. 03. 07

甘平

前にもお話しましたが、ここ最近
果物の伊予柑が売れません。
食べるときに手が汚れるのがいや、とか
皮を剥く時、力を入れなくてはならず面倒、
というふうな理由だと聞きます。

俺にしてみれば、そんな文句言う奴は
食わんでもええわ、って思ったりするんですが、、
農家の人は、やはり生活がかかって
いますから、その伊予柑に代わる後継品種を
あれこれと考えています。
しかも作物ですから、今日準備して明日すぐできる
なんてことはできません。新品種を考え、
何と何をかけあわせてどういうものを作るのか
机上で考え、実際にそういう苗木を作って
試験的に栽培して、、収穫の状態をみて
と、大変な時間と労力がかかっています。
そうやって作っても、市場の人気が今ひとつで
期待したほど売れずに、没になってしまったものも
山のようにあります。

それでもとりあえず新品種として出たもの、
その試行錯誤で、本当にいろいろな品種の
かんきつ類がこの時期、こちらのスーパーでは
売り出されています。

こないだ種類を数えたらざっと10以上の新しい
品種が出ていました。

まだこうした品種のかんきつ類は
栽培面積が非常に少ないので
県外には一部しか出ていません。
それで県外に出るのは上等な品物なので
同じものでも、>びっくりするくらい高かったりします。


これからそんな県外に出ていない新しいかんきつ類に
ついていくつか官能検査をしましたので
その紹介をしたいと思います。


先日、会津の友達のところにも
季節のご挨拶を兼ねて、
今、こちらのスーパーに出ているかんきつ類を
少しずつ買ってお送りしました。

だって伊予柑を段ボール箱ひと箱もらうより、
聞いたことのないような新しい品種のかんきつ類の
あれこれ入った詰め合わせをもらったほうが
断然楽しいでしょ。

今回の紹介は甘平(かんぺい)です。
実は、この甘平が伊予柑の後継品種として
県もイチオシで、栽培を奨励している品種なのです。

Kanpei1


県外には今のところご贈答用でしか出ていません。
それで値段を見たら、1個が900円から500円
というとんでもないような値段がついていました。

でも、農協がやっているスーパーに行くと
生産者が直接出荷したもので、
ご贈答用に出せないようなものが
「謙介のお財布にも優しい価格」で
売っています。
これで1袋5個入って250円です。

Kanpei2

1個900円というと、全然買う気になりませんが
1袋5個で250円だと、1個50円見当ですから
安心お手頃価格ですよね。

なんでこんなに安いのか、と言えば、皮の表面に
傷があって、ご贈答用には向かないからだとか。
でも味には何ら違いはありません。
袋から出してみました。
下の写真からはわかりにくいのですが、「平ら」という字が
入っているように、伊予柑とかネーブルに比べると
やや全体的に高さが低くて扁平な感じがします。
大きさは幅が13センチくらいです。
伊予柑と同じくらいの大きさです。
たださっきも言ったように、扁平な感じです。

この甘平は西之香と不知火を掛け合わせてできた
新しい品種です。
どうしてこんなに値段が高いのか、と言えば、
もちろん栽培面積がまだ少ない、ということもあるのですが
花が咲いて、小さい実がなった時を10としたら
熟して食べられる実になるものは、そのうちの半分か
多くてせいぜい7割までなのだとか。 栽培面積はまだ少ない、
熟す効率もあまりよくない、ということで結果的に価格が
1個500円になっているということだそうです。


Kanpei3


皮を剥いてみます。
剥こうとしてびっくりしました。
皮がものすごく薄いのです。
ひょっとしたら普通の温州ミカンよりもっと薄いかもしれません。
2ミリあるかどうか、です。
八朔とかザボン(文旦)のあの厚さに比べたら、本当に
拍子抜けするくらいの薄さです。
しかも皮を剥くときに、白いすじすじした
繊維の部分が皮のほうについていき、
果肉側の袋にはあまりつきません。
力を入れずに、しかも
きれいに皮が剥けるので、
伊予柑の欠点と言われた皮が剥きにくいの、
手が汚れるの、ということは全くありませんでした。
これが皮を剥いたところです。

Kanpei4

お味は糖度14パーセントですから、
甘くてジューシーです。
うまーい。
勢いで2個食べてしまいました。
ちょうど3月の初旬が一番おいしい季節だそうです。

農協のスーパーに行くと
さっきも言ったように
今の時期、ものすごくたくさんの品種が出ています。
今日は甘平についてのご報告でした。

|

« ブラマンジェ | Main | 現実を「間違い」という人 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

Comments

>謙介さん
 梅の香りが漂う、よい気候になってきましたね。
 甘平ってネーミングはいまいちだけど、美味しそう(じゅるっ)かんきつ類の香りも届いて
きそうです。
 こちらでは、小女子が最盛期を迎え始めました。。

Posted by: yoko | 12. 03. 08 at 오후 1:46

---yokoさん
毎年のことなんですが、今の時期(2月の終わりから3月のはじめ)が晩柑類の出る時期で、一番かんきつ類のバリエーションが多い時期です。でも、次から次へと新しい品種が出て、しかも外見はみんなオレンジ色で丸いので、よーくスーパーで表示を見てチェックする必要があります。しかし、かんきつ類の新品種の命名もうむちゃくちゃです。はるみにはるかに小夏に天草に甘平に、、わけがわかりません。 海のものでも季節が、、そうですね。今年は大漁でしょうか。

Posted by: 謙介 | 12. 03. 08 at 오후 10:59

 甘平,なんか三国志にそんな人がいたよなぁ・・・と調べてみたら,甘寧と関平が頭の中でごっちゃになっていたようです(笑)

 改良を進めて歩留まりがよくなれば,沖縄の小売りにも並ぶようになるでしょうか・・・

Posted by: Ikuno Hiroshi | 12. 03. 09 at 오전 12:20

---Ikuno Hiroshi さん
いよかんの後継なので、やがてもっと栽培面積は広がるんじゃないか、と思っているのですが、、。まだ収量が少ないので、、もうちょっと広まるまでは時間がかかりそうです。

Posted by: 謙介 | 12. 03. 09 at 오후 4:27

あー、僕も皮を剥くのが面倒でミカンを食べなくなった一人です(>_<)。
将来は庭のある家に住み、グレープフルーツとブラッドオレンジを栽培してみたいです。
イチゴとかマンゴー、メロンを栽培してみたいのですが、どれも難しそう。

瀬戸内と言えば、ミカンやオリーブの印象です。
新しい品種、ニーズに合った品種を作り出すにも時間がかかりますね。
出来た頃には違った状況になっていたり。
お米とはやはり違うなと思います。
鹿児島にはザボンの皮に切り込みを入れる器具があり、ハトの形をしていて可愛かったですよ。

Posted by: タウリ | 12. 03. 09 at 오후 10:28

うちの下の娘は伊予柑が大好きで、先日もスーパーで見つけて買って帰り、せっせとむいて食べています。新品種もいいんでしょうけど、伊予柑ファンも居るという事で…。

Posted by: アリクイ | 12. 03. 09 at 오후 11:34

---タウリさん
スーパーに行ってあれこれ試したのですが、やはり本当にいろいろで、むきにくいのだけど、食べたらものすごくおいしかった不知火みかんとか、むきやすかったけれども味はイマイチだったとか、本当にいろいろありました。たぶんこれからもっといろいろな品種がでてくると思います。気長に待つしかなさそうです。

Posted by: 謙介 | 12. 03. 10 at 오후 3:16

---アリクイさん
たぶんまだまだいよかんが中心ではあると思います。底堅い魅力がありますので。いよかんは、そろそろ今年のシーズンはおしまいですね、、。

Posted by: 謙介 | 12. 03. 10 at 오후 3:18

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/54151433

Listed below are links to weblogs that reference 甘平:

« ブラマンジェ | Main | 現実を「間違い」という人 »