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12. 03. 26

バリアフル(2)

ホテルに着きました。
ここのホテル、って、京都にいた人間にとっては
言うときの区切りをどこでするかが問題なんです。

今では京都ホテルオーク○なので、たぶん
京都、ホテルオークラ、ということなのでしょうが
昔から京都にいる人間にとってみればここは
京都ホテル、という名前のホテルでした。

なので長年の習慣でつい京都ホテル、と一気に
言ってしまった後で、オーク○をつけてしまうんです。
言い方の習慣、ってあるために
京都ホテル、 おまけで、オーク○ と何度もやってしまって、
結果どうしても語感がしっくりこないんですよ。

さて。
チェックインをして荷物を部屋に運んで
(ベルボーイさんが運んでくれたので
ホッとしました。)

こんなお部屋でした。


Oheya

お部屋はきれいな西向きのお部屋で
京都の市内が一望できます。
このホテル、京都でも17階建と高層建築です。
古いホテルの建物から、新しい現在の建物に
改築するとき、ビルの高さもすごく高くしたので
大問題になりました。 というのも
京都市内からは比叡山~東山、という山の稜線が
きれいに見える、という眺望のすばらしさが
あったわけです。ところがこのホテルが高層建築
となってしまうと、その山の稜線が断ち切られた形に
なります。加えて、そんな高層建築を建てて、京都の
景観が損なわれるではないか、ということでものすごい
問題になりました。 結局すったもんだの末に建設
されることになって今に至っています。

それはともかく、、。
ちらっと見た窓外の景色は京都の夜景がきれい
だったのですが、、。
こちらとしてはもうそんなのんびりと
夜景が、、なんて言っているどころの話ではありません。


一段落したらお食事です。
ホテルの食事は諸式お高いので(笑)
なるべく近場で外に行こうと思いました。

観光客の行かない、京都の地元の人しか
知らないようなお店、何軒か電話をして
聞いてみたのですが、3月の休み前の日なんて
どこも送別会とか慰労会で一杯です。
何とか300メートルほど歩いた木屋町沿いに
ある豆腐料理の店の席が取れました。

またそろそろ歩いてお店に移動です。
10分少々で到着しました。
19日の京都、むちゃくちゃ寒かったです。
お店、階段はありませんか? と聞いて
おいたのです。確かに階段はありませんでしたが、
1・2段の段差がいたるところに。嗚呼。

もうその都度、そろそろと足を上げて、階段のぼって、、
と大声で叫んでは
移動の繰り返しです。
コースの豆腐料理を頼んだのですが
何せお年寄りのお世話で
正直言って、何を食べたのか、写真も撮れなかったし
覚えていません。
2人とも、一応自分で食べられはするのですが
気をつけていないと袖口におしょうゆをつけたり、
食器をひっくりかえしそうになったりしますし、
視野だって狭くなっていますから、
料理のはいったお皿を
ちゃんと眼の前に持っていかないと
見えていなかったりします。
食事も途中でうつらうつらして寝てしまいそうになるので、
「おいしい? 」とか「これはいかがですか?」とか
勧めてみたり。

ようやっと最後、お豆腐のプリンまで来たときは、
ちょっとため息が出ました。
今回の結婚式は8ヶ月くらい前に決まったのでしたが
決まったときに、出席について聞くと「行きます。」とのお返事
だったので、謙介も覚悟を決めたのでした。

でもまぁしんどいのはしんどかったのですが
家にこもっていないで外に出る、ということは
やはりお年寄りにとっても大切なことだと
思うのです。
生活上のはりになったのでは、と思いました。

でも、本当に都会っていう場所は健常な人には
便利なのかもしれませんが、
お年寄りとか障害のある人には不便なところだな、と
改めて思いました。


阪急電鉄全体でいくつ駅があるかは知りませんが
その中で一番大きくて施設もちゃんと整って
いそうな梅田の駅でさえ、ろくに設備が整っていません。
トイレは不便な場所、エスカレータ、も少ない。
やたら段差が多いし、、
改札口や切符売り場は遠すぎ。
会社の戦略(ピタパを使わせるようにしている)
なのだろうとは思いますが、交通弱者にとっては
不便の極致です。

日本は高齢化社会になっています。
繰り返しになりますが
俺が中学校だったころには、
日本の人口は1億を超えたら
大変な食糧危機が来るから
人口は少ないほうがいい、と言っていました。
マスコミなんて今では毎日
少子化少子化、って騒いでいますが、ウン十年前までは
増えたら危険、って言っていたのですから
謙介はどうして減ったらだめなの?
って思います。そういうふうにしたかったんでしょうに?
理想通りのどこが悪いのさ、とか。
人口政策なんてその時々の都合でどうとでも
変わるんですから、本当に人間って勝手なものだと
思います。

お年寄りに車の運転は止めて公共交通機関を利用せぇ、
というのであれば、そういうお年寄りが
使いやすい交通機関の設備なりダイヤなりに
なっていないといけないはずですが
全然だめです。
パソコンだってお年よりには非常に使いにくい代物です。
よく小さな□とか○にチェックを入れろ、という指示が
ありますが、あんなもの、手の細かな働きの鈍っている
自分で服のボタンでさえ止めにくい、と言っている
お年寄りに、場所を合わせてクリックなんて無理です。

施設も非常に使い勝手が悪くて問題だらけで
バリアフリーではなくてこれではバリアフルじゃないか、と
思いました。

今、若くて元気な人だっていつかは
歳をとります。なかなかそんな年とった自分なんて
想像しにくいのですが、謙介も今回の旅行ではこうした
周囲の状況もあって、そういうふうに歳をとって
いく自分というものを考える機会になりました。


それからホテルに戻って今度は入浴です。
いつもは介助なしで入っている、ということだったので
お風呂にお湯を入れて、入ってくださいね、
と言って外に出ました。
それが1時間経っても出てこないので
これはと思ってバスルームに行ったら
浴槽の中で寝ていました。
起こして、身体を拭いて、お風呂から出てもらって
着替えをします。
またこの着替えが、、、
で、寝るときになって、はたと思い出しました。
おしっこ大丈夫日やろか、と。
ベッドサイドの椅子に座ってもらって、「ちょっと出てくるから。」
と大声で言ったら「分かりました。」と言ってくれたので
(本当に分かったのかどうかは不明。)
急いで1階フロント脇の、コンシェルジュのディスクに行って
「尿漏れ防止のパンツはありませんか? 」
と聞きました。
ない、ということでしたが、相談して、客室係の方に
防水シートを持ってきてもらうことにしました。それを
ベッドに敷いて、ということにしたのです。

お風呂から上がって、下着も着替えて、
おじいちゃんうつらうつらしていたので、
もう寝てもらいました。

なんだか明日が思いやられるなぁ、とも
思ったのですが、俺もお風呂に入って、
明日の日程のチェックをもう一度したら
疲れがどっと出て寝ました。


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