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11. 11. 30

おべんきょうじゅんかん(1)

11月19日から30日まで、ばたばたとお勉強旬間でした。
19日20日は上洛ついでに恩師のところに行きましたら
新しい本の出版の話が先生からあり、その本について
謙介がまた編集をする、ということになりました。
20日に実家に戻り、23日のお休みの日には
肝臓の講座があると聞き、参加させてもらいました。

Obnenkyo1


これは事前に申し込みをした人しか参加できない講座
だったので、新聞に告知が出たその日に申込みをしました。
しかも会が終わってから、このシンポジウムに参加した
肝臓の専門医が、10分程度ですが、薬等の相談に
乗ってくれる、というものもあると聞いて、これはいいかも、、
と思って参加したわけです。


講座での中心になった
話は前に俺がここでお話をした肝臓の薬の新しい薬が
近く承認されるので、その薬を使えば従来
難治性と言われた人にとっても、効果が期待される
という話でした。

それだけでなく、今回出た薬の次のまた
新しい別の薬が大体3年後をめどに市場に出る予定
ということです。目下肝臓病の薬と言えば
週1回のペグインターフェロン注射と1日に2回程度の
リパビリンの服薬ということになっているのですが、
近い将来にはこのインターフェロンの注射が
服薬に置き換わるようになるとのことでした。

まだその薬についてはそこまでしか
聞けなかったのですが、それでももうちょっと待ってみるに
値するような、話が聞けたことは収穫でした。

ただ、終わってからの肝臓の専門のお医者さんに
よる相談会については、ちょっとがっかりしました。
前にもお話しましたように、この新しい薬は
1日3回食事の後に服用するのですが
その食事と食事の間は厳格に8時間あけなくては
ならない、とされています。
たとえば朝の5時、昼の1時、晩の9時という具合に
きっかり8時間開けて食事をし、服用しなければ
ならないのです。

が、しかし、なのです。
前にも言ったように、朝の4時とか5時とという時間に
普通食事します?


謙介はできません。

これで薬を飲め、と言われても
正直、コンプライアンスは守れません。

そのことをお医者さんに相談したわけです。
これ、本当に8時間、厳密に開けて飲まないといけないのですか?
と。
そうしたら、そのお医者さん、「え? そんなことになっていたなんて
知らなかった。」とお答えでした。

俺ね、何も外科とか耳鼻科のお医者さんに聞いているのでは
ないのです。一応、県下の肝臓の専門医、しかも、この
会に出ておいでなのは、肝臓の専門医の中でも県下では指導的な
立場にある先生です。

ですが、「知らない。」って。
「治験が少ないからわかんない。」
でも、「新しく薬が出るから使え。」って、、。

俺だったら、少なくとも人に物を薦めるときは、
そのものがどういうもので、どういういいところがあって
どういう欠点があって、っていうことは最低限
熟知したうえで薦めますけどね。
それが責任、というものではないのですか?

そこいら辺のベーカリーのパンなら
「おいしかった。」「俺の好みじゃなかった。」と
いう程度の話で済むでしょうが
こと話は医学的なことです。
人の生き死に関することです。

これには本当にがっかりしました。

いいかげんがっかりしたその晩、
実家に戻りました。
翌日からまたハードな研修があって
そこに移動しなければならなかったからです。

研修会場はこの街です。


Obenkyo3

さてここはどこでせう。

ととさんのなは ばんどーえーじ 
かかさんのなは せとうちはるーみーにございまーすぅぅぅ。(ウソ)

会場はここです。

Obenkyo2


そのまえに、会場の別の場所に行って
お宝を見せていただいていたのでございます。
それは、地図でした。
地図たって、お宝の地図ですから
そんじょそこいらの地図ではありません。

どんな地図かと言えば
伊能忠敬さんの測量した四国の地図だったのですよ。
昔は当然ですがコピー機はなかったわけです。
じゃあ、複写はどうしていたか、といえばですね。
まず伊能さんの原図がありますでしょ。
その上に薄くて丈夫な紙、
そうですね、具体的に言えば
竹をバラバラにして、その繊維で漉いた和紙、
これなら丈夫で薄いです。
この竹紙を原図の上に載せて動かないように四方をとめます。
そうしておいて、原図を忠実に1ミリごとに針でつついて
竹紙に穴をあけます。
そうしておいてその穴同士を結んで線を描き、複写をしていったのです。
今ならスイッチ1押しですが、昔はこういう方法で
絵は複写していたのです。
見せていただいたのは、伊能さんの元図を複写したものでしたが
非常に精巧な地図でした。

伊能さんの地図、東日本版と西日本版では
大きく異なるところがあります。
ご存知ですか?
東日本版はほぼ海岸線の測量しかしていません。
ところが西日本版は、その土地で有名な目印になる山も
結構測量しています。

どうしてなのか、と言えば、伊能さん
東から測量を始めたのですが、最初は幕府の隠密と
勘違いされ、海岸線しか測量させてもらえなかったのです。
ところが時間が経って、西日本の測量の頃になりますと
伊能さんのやっていることが知られてきます。
各藩、伊能さんを大歓迎し、藩によっては
手伝いの人間をつける藩、伊能さんに藩の人間に
測量を指導して欲しいと言った藩まであったそうで、、。
要するにそういう待遇の変化が地図に現れていた、
ということのようです。
ということで、西日本版の伊能図は比較的
書き込みが多い、ということです。

拝見させていただいた四国図についても
阿波から土佐に抜ける今のJRの土讃線沿線は
ちゃんと道の測量を行っています。
今でこそ快適な国道やら高速道路が走っていますが
江戸時代は道の状況も非常に悪かったと思います。
大変なご苦労があったのでは、
とその地図を見ながら思ったのでした。

お宝地図を拝見した後、研修会場で
3日間、スケジュールびっちりの研修をしました。
1日目こそ開始がお昼の12時半からでしたが
2日目からは朝の9時からで、、(終了は毎晩9時半)
3日目、夕方に終わったときは、本当に達成感が
ありました。
しかも今回、終わってからまだおまけがありまして、、。
会場の人が、中で研修会をしているのに
とっとと建物全体の鍵をかけて帰っていたのです。
帰ろうとしてドアに手をかけたのですが
鍵がかかっていて開きません。
「あけてくれーあけてくれー。」で1時間。
この会場で以前働いていた方が参加者の中にいて
その方が関係方面に携帯から電話してくれ、
マスターキーを持っている警備会社に連絡がいって
警備会社の人がかけつけ、開錠されて
ようやっと我々は解放されたのでした。

4時に終わって、そのまま普通に帰ることが
できていたら、6時前には家に着いて
晩ごはんの用意だってできたのですが
何せ解放されたのが5時過ぎです。

いくら地方都市だって夕方は道路が混みます。
4時に出るのと5時に出るのでは道路の混み方が
全然違います。
仕方なく渋滞の中をのろのろ走って、6時に高速に乗り
家に着いたら8時前でした。

建物のそうした管理についてどうなっているのでしょうか。
この会場の人は、申し送りとか、伝達がなかった、という
ことなのでしょうね。うちの仕事場では、こういう会議の時は
担当者が必ず残って、終わりを確認してから施錠して
警備会社に申し送りをしつつ、管理をお願いする
ということになっています。
それが仕事に対する「責任」というものだと俺は思います。

 
ただでさえ疲れていたのに、このことで余計に神経を
すり減らしてすっかり疲れてしまいました。
さすがに疲れていて、お風呂に入って
寝たのが10時で、翌朝10時まで12時間
ずっと寝ていた、のでした。
ちゃんちゃん。

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Comments

>会場の人が、中で研修会をしているのに
とっとと建物全体の鍵をかけて帰っていたのです。

 あり得ない!
 閉じ込められている間に,誰にも何も起きなくて幸いでした。
 ・・・まあ,万が一そうなったら,ガラスを叩き割ってしまえばいいだけでしょうけど(苦笑)

 あまり結びつけたくはないんですが,制度とか社会以上に人が劣化し始めているようで・・・;;;

Posted by: Ikuno Hiroshi | 11. 12. 01 at 오후 8:58

---Ikuno Hiroshiさん
そこの人、会場で何人かお会いしたのですが、会議の途中も平気で寝てたりして、本当にやる気があんまり感じられない感じでした。国立の施設って、あんなふうなのかいな、って思ったりしました。本当に人間の劣化が激しい、と俺も感じています。

Posted by: 謙介 | 11. 12. 01 at 오후 10:43

新しい薬は3年後ですか!
命にかかわることですから、慎重に実験してからじゃないと市場に出せないのはわかりますが、もどかしいですね。
海外承認と国内承認の時間差は以前から問題になっていますが、WHOなど世界的な機関が承認する仕組みにして、全世界で共通して使えるようにして欲しいと思います。
移植などの生命倫理にかかわる問題も、世界で統一できないのでしょうか。もちろん、宗教や民族独特の倫理観があって難しいのでしょうけど、国内未承認の手術を受けるのに募金を集めて海外で手術を受けるニュースを見るたびに、何とかできないのかなあと思います。

Posted by: mishima | 11. 12. 05 at 오전 12:58

---mishimaさん
ドラッグ・ラグの問題が、おっしゃるように結構いろいろな人から話題になるようになったので、多少は日本国内でも承認が早くなりつつあるとは聞きました。でも、やはりお医者さんの言う迅速に、と、患者の気持ちとしての迅速の間には、同じ文字ではありながら、それこそ大きな隔たりがあるようです。新薬の承認については、やはり人種が違えば薬の効果も違う場合があってひとしなみにいかないそうなんです。 でも、せめてもうちょっと早ければ、と思います。

Posted by: 謙介 | 11. 12. 06 at 오후 1:27

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