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11. 10. 13

秋色探訪(その4)

内子座を出て、商店街をしばらく歩くと、
「商いと暮らし博物館」がありました。
ここは明治時代の薬店だった佐野家の旧家を
そのまま博物館にしたものですが、、
ところどころに人形が置いてあって
その人形の近くのスピーカーから
人形の台詞が出るようになっています。
人形がものすごく不気味で怖かったです。

Kusuruiya


人形も不気味なのですが、邸内何か所かにある
スピーカーから出る台詞を聞いていたら、
全編これ愚痴ばかりで、、
下女のところでは、「食事の用意をしたら、今度は掃除があって
子守があって、あーあーあ忙しいばっかり、、」
丁稚のところでは、「薬瓶の柄ガラス瓶が重いし、
道路ががたがた道で、瓶が割れると困るし、、」
手代のところでは、「忙しいばっかりで、薬剤師資格を取るため
の勉強ができない、、」
という感じでした。ヒシさんが「全部文句とか愚痴ばっかりですね。」
と言いましたが俺もそう思いました。
人形は気持ち悪かったのですが、それでも
明治のこの辺の大店の商家がどういう構造をしていたかは
よくわかりました。

博物館を出て、しばらく行くと銀行があったので
ここを左折します。

Ginko1

同じ銀行でもこないだの東京の支店は
こんな↓感じでしたから、えらい雰囲気が違います。(笑)


Bank

前に三重に行ったとき、こんな銀行もありましたけど、、。

Hyakugo_seki

さすが川喜田半泥子がかつて
頭取をしていた銀行だけのことはあります。
この川喜田半泥子の息子が川喜田二○さんですね。
あのKJ法の。あ、またまただっせん。


ここからが古い街並みが残っている地区です。
八日市・護国の町並みといいます。
手前のほうに行くと宇和島方面、
奥のほうに行くと、松山方面です。


Yokoichi


連休でしたが、人が少なくて落ち着いていたのが
良かったです。たぶん高速道路の無料化をしていた
6月ごろは、こんなお休みになると、人がどーっと来て
いた、と思われます。 お店の人には悪いですが
人が減ったせいで静かに落ち着いた風情で
街並みを歩くことができました。

ちなみにこの内子の街並み、
某タイヤ屋の販促用ガイド本では
1つ星の評価です。


Yokaichi2

この街は明治に入って木蝋の生産で栄えました。
その木蝋の商売で財を成したのが芳我(はが)家でした。
芳我の家は、上の家、本家、下の家と、それぞれ
分家を行って木蝋の生産をしていました。

Haga


これが芳我の本家です。
お金に糸目をつけずに建てた建物、という気がします。
本当にどっしりとした建築です。
加えて細部の金具とか土壁の模様まで
凝りに凝っています。

この中にある木蝋の資料館を見学して
どういうふうに木蝋ができていたのか、
ということを知りました。


この辺で木蝋の生産が始まったのが
江戸の後期だったそうです。
この芳我家の主人が木蝋の精製で
画期的な方法を考案して、それまでの
不純物が混じった粗悪なものから一変されるような
精度の高いものを作り出したそうです。
そのことでこの辺の木蝋の評価が高くなり
また当時の市場で高値で売り買いされ、
莫大な財を成した、と
聞きました。


そうして国内の商工奨励博覧会はもちろんのこと
パリ万博でも優秀な製品と世界的にも賞賛された木蝋でしたが
しかし、その繁栄はそう長い間ではありませんでした。

やがて産業構造の大変化が起こり、
それまでの「ろうそくの照明」はやがて
ガス灯、電燈へと変わっていきました。
それとともに木蝋の需要は急激に減ってしまいました。
今まで蝋を取る櫨の木の植わっていたこの辺は
産業は養蚕へと大転換していき、いたるところ
桑畑になっていきました。


この街道沿いの家々を見学して
また駐車場に戻り、内子を後にしたのでした。


ヒシさんがみやげを買いたいというので
お菓子屋に案内した後、一度部屋に戻って
荷物を置いて、夕食に行くことにします。

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