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11. 10. 12

秋色探訪(その3)

次は、もと来た道を途中まで戻って、大洲の手前で
市内に入らず、松山に戻る道を行きます。
大洲から今度は内子です。

内子の街の中心部から川を挟んで反対方向に
内子フレッシュパークからりという施設があります。
ここは道の駅も兼ねているのですが
この内子近辺の農家で収穫した農作物とか
その農作物から作った加工品や食べ物を
売っている施設です。レストランでは
そうした農産物とか地元の農家が飼育した
牛、豚、鶏を使った料理が食べられます。


このからりの前の道を右に、山のほうに行くと
大瀬と言う地区があって、そこが作家の
大江健三郎さんの生まれた場所です。
そうそう万延元年のフットボールの舞台として
イメージされる場所がそこでもある、ということですね。

こうした産直市はどこにでもありますが、1995年に
国の補助を受けて作ったこの施設は、その成功例で、
年商4億以上をコンスタントに稼いでいます。

昨年度は年商6億6千万だそうで、年間来場者は大体
60万人くらいだと聞きました。

食べ物の安全性への関心が高い昨今です。
ここの市場の品物は全部生産者の居住地区名と名前が
書いてあります。全てこのあたりのものばかりですから
立派な「地産」ですよね。しかも生産者の顔がちゃんと見えている、
そういう安心感もあって、ここの農産物の人気も高いのでしょう。

行ったときも、たまたま連休中、ということは
ありましたが、車がひっきりなしにやってきて
駐車場は満車状態でした。
俺も、車をどこに停めよう、、と思った時に
たまたますぐ近くの人が出たのでそこに停める
ことができた、ということです。

さっそく行ってみます。

Karari1


産直市のほうはもうお昼を過ぎていたので
品物も相当売れて、物によっては
もう売り切れのものも相当ありました。
秋ですから、栗、梨、といった季節のものも
ありましたし、、たまねぎ、にんじん、といった
ものもありました。そうそう極早生の路地ものの
みかんも出ていました。20個くらい入っていて
300円くらいです。
梨は一かごに大きな梨が4個くらい入っていて
1000円からありました。

ただ概して品物の値段はやや高めかな、と
思いました。

以前のこうした市では値段を安く、というのが
普通でしたが、最近は少々値段が高くても
味のよいもの、栽培時に有機栽培で作ったとか、
というふうに食の安全性に特に気を配ったもの
が評価されるようになってきた、
と先日のNHKの経済番組でも言っていました。
そういうこともあるのでしょうね。

お昼はうどんにすることにしました。
うどん、と言っても、ちょっと見た目が違ううどんです。
はだか麦の一種のもち麦で作ったうどんです。
うどんの麦は普通は小麦でしかも漂白していますから
白い粉ですが、はだか麦はそういう精白していない粉です。
なので、うどんとはいえ、見た目はむしろ日本そばの
ような感じです。

こんなの。

Mochimugiudon1

ちょっと持ち上げてみます。
Mochimugiudon2

うどんとは思えないような色の黒いうどんです。
はだか麦はこの辺で多く栽培されて収穫もあるのですが
(麦みその原料にしますから)まだもち麦の栽培はそう多くない、
と聞きました。
こうした雑穀のことを2人で話していました。

田舎の人間から見て、何が分からない、って
どうして都会の人は雑穀をあんなふうに
良いようなもののようにもてはやすのか、
それが分かんないよね、という話になりました。

大体、アワだのヒエだの、なんて田んぼの雑草です。

田んぼの中に、放っておいたらどうしようもなく
生えてくるものです。
また生えてきやがって、とイライラしながら
引っこ抜くようなものなのです。

もしくは田んぼの畔に、場所が空いているのと
根っこが生えるから畦が崩れないようにするための
生活の知恵で植える、ということは
あります。でも、文字通り雑穀で、はっきり言って
「どうでもいいような穀類」ということなのです。

そういうものが、十六穀なんとか、とか、九穀米とか言って
珍重された上に、途方もないような高価な値段が
ついていて、先日新宿の伊勢丹の地下でそれを見て
ひっくり返りそうになりました。

十六穀米の小袋が、ほんのちょっとで
1000円近くするなんて、信じられなーい。
伊勢丹の地下で驚愕してしまいました。

都会の人がそういう雑穀についてどういう生育をして
どんなものなのか十分知らないのをいいことに
身体にいい、珍しいといってとんでもない
値段設定なんてしてて、、
そこまで行ったら詐欺だよね、っていう話をしました。

田舎の人間から見れば、雑穀は文字通り
雑な穀類なのであって、
その雑穀がどうしてあんなに「身分の高い」(笑)扱いを
受けるのかがどうしても理解できません。

このうどんのだしはおそらく地元のヤマ○だと
思われます。ですが、具に大豆が入っているから
大豆もだしにしたかもしれません。

おつゆのだしですが
かつお節とか昆布とかしいたけばかりではありません。
そんなものが手に入らなかった山村では
大豆をうどんのだしに使っていた、という
ところも結構あります。


うどんを食べていたら
何やら英語が聞こえてきました。
顔を見たら日本人、という人も居ましたが
聞こえてくるのは英語。
アメリカの日本人二世とか三世の人が
あぐりかるちゃーの視察にでも来ていたのかなぁ、
と思いました。
ふぉーりんぴーぷるが、ということもありますが
さっきも言ったように、ここは産直市としては
非常に成功している事例ですので
全国の農業関係の人がしょっちゅう見学に
来ています。

うどんの後は、明日の朝食用のパンを買いました。
地元の小麦を使ったパン工房があって、2時間おきくらいに
どんどん新しいパンが出来上がっていきます。
新しいパンが並んでも片っ端から売れていくので
あったらすぐに買わなければなりません。

うどんの次はデザートです。
ジェラードをいただきました。このジェラードも
この辺の農家の農産物を原材料にして
こしらえたものだそうです。

謙介は季節なので栗のジェラードをいただきました。

Kuri

この辺は江戸時代に幕府に献上する栗を作っていた
ほどで、いい品質の栗が採れます。
さっぱりめのアイスの中に甘い栗の粒粒が
アクセントになっていていい味でした。


さて、おなかもいっぱいになったので、今度は内子の
街並みを歩くことにします。
街の端に確か駐車場があったはずなのに、、
と思って探していたのですが、ちょっと違う場所に出てきたので、
ちょうど歩いていたおじいさんにこの辺に駐車場はないですか
と聞いてみました。
「そこの児童館の裏。」という明快なお答えで、、。
行ってみると、児童館の裏に商工組合があって
そこにたーくさんの駐車スペースがありました。

児童館の横には旧内子町の図書館が
ありました。
ものすごく立派な建物です。
Uchiko1

元、内子の警察署だった建物を図書館にしたのだと
後から伺いました。

この図書館からちょっと行ったところに内子座が
あります。

Uchikoza1

前にうちの仕事場の関係の人がここで
コンサートをしたことがあって、そのとき来ましたし、
毎年夏には上方から有名な浄瑠璃語りや三味線、
人形遣いの方々をそれぞれ
お招きして内子座文楽をしています。

今年は第15回で、8月の20日に
大夫は豊竹嶋大夫・豊竹咲大夫
三味線は人間国宝の鶴澤清治・竹澤團七
人形遣いはこれまた人間国宝の吉田文雀という
豪華な顔ぶれで実施されました。
謙介もねぇ、行きたかったのですが
何しろ8月の24日には発表がありまして、
そのちょっと前なんて、連日打ち合わせと修正と
報告でヘロヘロになっていたころでした。
文楽、、いいなぁ、と思いつつもそれどころでは
ありませんでした。

というのか、毎年夏のこの時期、というのは
お盆明けで仕事が山のように集中していて
忙しさのピークです。そんなわけでなかなか
行けません。


実はこの内子のある喜多郡というところは伝統的に
文楽の盛んなところで、高校にも伝統芸能部という
部があって、文楽をやっているところが
あります。高校の部活もそうですが
秋になると集落で文楽をする催しがあったりします。
現に今週、近くの西予市というところで文楽の催しが
あります。


早速中に入ってみます。

Uchikoza2

金比羅大芝居の金丸座よりは
一回り小さい感じです。

収容人数もこの内子座が650人で
金丸座が790人です。
金丸座は花道も本花道と仮花道の二つありますし、
升席は横10、縦10の合計100あります。
それと比べると、やっぱりちょっと小ぶりかなぁ、と
思いました。建築は大正時代なので、
電気の照明を最初から念頭に入れて
作られています。


大向こうから見た舞台です。

Uchkoza3

今度は真逆に舞台から客席を見渡したところです。
回り舞台が見えていますよね。

Uchikoza7

ここの座布団も金丸座と同じあなざぶとんでした。
背面飛行は嫌よ。

Uchikoza4
ちょっと前にそういえば作詞家の阿木○子さんがプロデュースした
曽根崎心中をフラメンコでやる、という公演があって
その時にあなから寄贈されたもののようです。


長くなりました今日はここまでにします。


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