ハウツー本
この間、東京に行ったので、時間の合間に
あちこちの大きな本屋さんに寄って
どんな本が店頭に並んでいるのか、見てみた。
前回も少し話したけれど
行ったところがビジネス街に近い本屋だった
せいなのか、やはり東京、という場所柄のせいなのか
経済関連とか、次世代のリーダー養成
に関する本というのがたくさん出ている、という
気がした。
時々、そのニュースに接して謙介自身としては
「なんで? 」と思うニュースがあって
ああ、世間、ってそうだったのか、と気づく。
世の中の流れと自分はそういうふうに
乖離していたのか、とか。
先日「ユックフェ」が高級食になった、という
記事が出ていてこれもびっくりした。
え? ユックフェって高級な食べ物だろ?
と思っていたので驚く。
あ、そうか、そういえば
こないだの焼肉屋の食中毒事件
で売られていたフェって、
そういえばすごく安い値段だった、
なぁ、と思い出した。
いまだに誤解があって、韓国で焼肉は
日常的に食べる食べ物だ、って思われているのだけど、、。
焼肉なんてやっぱり韓国では高級な料理の範疇だと思う。
たまのお祝いとか、何かの打ち上げで食べに行くような。
日常的に言えば圧倒的に魚、それも白身の
魚を食べるほうがずっと多い。
一番大衆的な魚がイシモチで、
後、タラとかだったりする。
普通の焼肉でさえそうで、
ましてやユックフェなんて、、
日常的に食べるものではないし、、。
だからそもそもが高級食なんだけどさ。
生肉をあんな安い値段で出していたこと自体に俺はびっくりした。
よほど新鮮で清潔な肉でなかったら提供できないし、、。
そのことひとつとってみても
普通に考えたって、ユックフェって
値段は高くなるはずで、それを安く提供できるのは
やっぱり肉にからくりがあるはずだ、って疑って
かかかるのが普通じゃないか、って
謙介は思っていたのだけど。
今回、肉の管理方法が変わって、ユックフェ用の肉を
提供できる部位がものすごく減った、と、
それで今までの価格で提供できなくなって
ユックフェの値段があがったり、店で出さなくなった、
というニュースを聞いた。「今まで安い値段で食べられて
いたのに、、もうあんな値段で食べられないの?」とか。
このニュースを聞いて、俺がびっくりしたのが
「大抵の人はユックフェってあんなふうに
安い値段で出してくるもの、と思ってたのか。」ということに
俺はびっくりした。だって、俺の頭の中では
ユックフェ=高級なもの、値段の高い珍味
というイメージしかなかったから。
そういうわけで今更高級食に、たって、あれは最初から
そういうものじゃないか、としか言えないし、、。
あんなの今まで大衆食だったほうが俺はイサン(異常)って
思ってるのだけど、、。
やっぱり世の中と乖離してるなぁ、、俺。
前にもお話したけれども、
今の政府もマスコミも何かと言えば
日本の将来問題として少子化が問題、って言うけれども、
謙介が中学生の頃までは、日本は将来人口が爆発的に
増えていって1億人を超してしまうだろう、と。
1億越えたら大問題で人口が多すぎで困る、って
マスコミは言ってたし、これ以上日本の人口が
増えたら食糧不足になって大問題だ、って
中学の社会科ではそう習った。
それがいまや少子化が大問題で、
少子化問題担当に大臣さえつける
ありさまで、、それもあれまぁ、って思う。
人口爆発で1億人超えたら日本は困る、って
言ってたんだから人口が減るのは
いいことなんじゃないの? って思うし、
そうしたかった、ってやいのやいの
言ってたのに、ねぇ。(笑)
地球の温暖化だって
謙介が高校の頃は地球は寒冷化するだの
氷河期が来る、って言ってたのに、、、。
温暖化だってさ。
謙介、マスコミとか世の中がこういうふうな
流れになってる、と聞かされても、ふーん、
としか思わない。
だってマスコミとか世間なんてその時々の都合で
自分の主張を無節操に180度変えて
きたのを何度も体験してきたもの。
要するにその時々で一番力を持っているとか
発言力があるのが世の中の流れで
それが本当にいいものか、正義から出ているか
っていうのは、また別の問題だと思ってるから、、。
世の中の流れ、というので思い出したのは
で、こないだ本屋さんで見た本の中で
ビジネス書とか経済関連の本と同じくらい
多いなぁ、って思ったのが
ハウツー本の類。
たくさん売ってる、っていうことはやっぱり
それだけ需要がある、ということなのだろう。
よく売れるから、なんだろうね。
ハウツー本の方向性を見たら
今の世の中、どういうことをみんなが
考えようとしてるのか、興味と関心が
行こうとしている分野はどういう方面なのか、
そういうことは敏感に分かる気がする。
だけど。
こないだの東京の会議で一緒になった人が
心理学の専門の人で、、その人が怒って言ってた。
心理学関係のハウツー本、あれって、
本当に何とかならないかねぇ、、って。
ハウツー本、って「こうすればいい。」ということしか
書かれていない。
たとえば、人の話の聞き方の本があった、とする。
そういうハウツー本に書かれているのは
どういう聞き方をしたらいいか、ということしか
書かれていない、と。
聞くことが一体どういうことなのか、ということを
まず知った上で、どういう聞き方をしたらいいのか、
だったらいいけれども、
聞き方のコツしか書かれていない。
その本を読んだときは、なるほど、とは思うけれど、
読んだ人間にはそれだけのことしか残さない。
なぜならその人の意識の深いところでそれが
「経験」となっていないから身につかない。
と彼は言っていた。
確かに俺のよく分かる分野で言えば
こうすれば字がうまくなる、というような
ハウツー本がたくさん出てる。
俺も気になって何冊か見たけど、、
やっぱり心理学の専門の人が
言ったのと同じで、なぜ、そう
書かなくてはいけないのか、という
最初の説明がないまま、
どうでもいいようなテクニックのことしか
書かれていなかった。
大体が本を読んで分かる、とか、
DVDを見ただけで
分かるなんてうそうそ。
そんなもの、ムリです、って。
中学とか高校の部活を見たら分かると思う。
毎日毎日基本練習をして、身体にしみこませて
無意識に、とっさの場合に
身体が自然にその状況に反応するようにする、
そういう身体を作ることが部活の練習の
基本だと思う。
俺、別に体育会系の部活ではなかったけれども
書道の練習をやってきたから、おそらく
基本練習を積む、ということはそういうことなんだろうな
ということはよく分かる。
基本動作とか、基本反応を
身体の芯から、骨の髄に叩き込んで
それができるようにすることが一番大切でしょ。
それを頭だけで分かろうとしたって
そんなもの結局のところ身に付いていないから
めっきなんてすぐにはがれてしまう。
だからあんなハウツー本読む暇があったら
実際に身体を動かして、自分の中で
経験を積み重ねたほうがずっといい。
身体を動かして、自分の身体の中に
経験を蓄積させて、人生の中の
どんな「ムチャ振り」にも適応できるように
しておくことのほうがよほど大切だと思うけど。
それにハウツー本でそう書いてあったって
目の前に現れる「実際」は本のようになって
いないことだって山のようにあるしね。
だから実際と違っていたりするし、、。
だからハウツー本なんて、
俺だったら全然薦めないけどね。(笑)
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