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11. 10. 19

秋色探訪(全9回のうちその7)

今治と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますかね。
やっぱりタオルでしょうか。
え? タンカー?
いっつぐれいと。(笑) 
今治は造船の町ですしね。
え? 焼肉のたれ?
おーーしぶいなぁ、、。


晩餐○の日本食○の本社は今治にあります。
こんなところで焼肉のたれを作っています。


Yakiniku2_2

これが焼肉のたれの工場です。


これは工場です。決して宮殿ではありません。
なのでここで作ってる焼肉のたれの名前が
「宮殿」って、もう笑うしかありません。
ここの会社は結構変わっていて、
社内恋愛どころか社内結婚が大いに奨励されます。
社長は今、社内結婚したカップルは何組目、と
数を発表するのが趣味だそうです。

それから入社試験の中に面接があります。
それで謙介のように「きちゃない顔」の人は
落とされます。顔の良し悪しが合格不合格のポイントに
なるのだそうです。
まるでスタ○のバイトやんけ、と思います。
(この「やんけ」はNHKの朝ドラのえいきょうです。笑
ついでに言うと、あの時代の岸和田方言では
「きしわだ」とか「だんじり」なんてきちんとした
発音はしませんよね。やっぱり
「きしわらのだんりり」でっせ。(もっと発音が
変化すると 「らんりり」もあり。)
でも「きしわらのだんりり」という発音の正統性を
追究すると今度は、折角のこのドラマの舞台とか
心のよりどころがふ抜けたものになるので、どこかで
妥協しなくてはいけなかったのでしょうね。)


よかった、っと。顔で入社の可否が決まるような
仕事場でなくて。

この中には後世界の食文化の博物館もあります。
ただここは、土日祝日の見学はできないんですよ。
平日のみ開館なのです。
なのでヒシさんをお連れすることができなくて
残念でした。

それでは気を取り直して。

今治の食べ物の名物は2つあります。
一つは焼き鳥。
ここの焼き鳥はちょっと変わっています。
普通は串に刺した鶏肉を炭火の上で焼くスタイルですよね。
ここの焼き鳥は一口大に切った鶏肉を
鉄板で焼くの
で、焼きながら上から重いこてを
ジュー、っとあてて焼くんです。
だから普通の焼き鳥のように串に刺さっていません。

このあいだ食べログを見ていたら
近畿地方の人が今治に来て
今治のある店の評価を書いているのを
読みました。 

そこには炭火で串に刺した焼き鳥で
なくて、鳥を炒めたようなものが出てきた
一体これは何だ!って怒っていました。
それは、単に今治の焼き鳥が
そういうものだ、ということを知らなかったから、
ということだと思います。
それで怒っても、それは単にあなたのリサーチ不足ですね
としか言えないなぁ。

串に刺して炭火の焼き鳥、という店も
少数ながらありますが
そんな焼き鳥なら日本のどこででも
食べられる焼き鳥の形態であって
わざわざ今治で、食べる必要もないと思います。


でもね、謙介はその今治の焼き鳥をなかなか
食べる機会がないんですよ。

正直言うと今までに食べたのは1回だけ。
というのが、焼き鳥屋さんって、どうしても
晩の営業です。晩に今治にいないといけない。
加えて、ああいう店はお酒を飲まないといけない。
肝臓疾患の患者にお酒は無理で、だから
焼き鳥とごはんで食事をする、というのが
ああいう店ってできにくいんですよね。
なので機会がそうそうないのです。


そういうことで今治の焼き鳥は会議のときに
晩の懇親会でいただいたのがいまのところ最初で
最後です。

その鉄板焼き鳥がひとつ。

もうひとつは焼豚卵飯。
前に謙介の住む市内に焼豚卵飯の店があったんです。
で、その時、はじめてそんなものがあるのを知ったんです。
それでどんなものか食べに行ったわけです。

で、出てきたものは、ご飯の上に
薄く切った焼豚を載せてあって、
その上に目玉焼きを置いた丼でした。
上から焼豚のたれがかかっていたかと思います。
「なんや、まんまやんけ。」

はじめて作ったのはこの今治の中華料理の店の
まかない料理だったそうです。それがいつか店の
客に出すメニューとして定着したのだとか。


でもね、これだと折角食べにいくのに
全然おもしろくありません。
正直家で作ろうと思えばできるものです。
ご飯をよそって、焼豚載せて、目玉焼き載せて、、
ですもん。

時間はお昼です。焼き鳥屋だって
こんな時間開いていません。
ということでもうひとひねりしました。

今治ラーメンというラーメンがあるのを
思い出したのです。これこれ、と
思って、今治ラーメンの店に行くことに
しました。

Bariisan


これは今治のキャラクターの「ばりぃさん」

結構人気があるんですよ。
今治の名産がさりげなく入っています。
頭が来島海峡大橋。
腹に巻いているのがタオル。
おなかに見えているのが造船。
焼き鳥の元の養鶏で鳥っぽい全体像。(笑)

キャラクターグッズもいろいろありますが
このばりぃさんは結構人気があって
ちょっと前には、ばりぃさん切手も出ました。

あ、ばりぃさんじゃなくてラーメン屋でした。
大丸の横の道を西に行くとJRの高架があります。
その高架をくぐってちょっと行った道の左に
光○というラーメン屋があるんです。
そこにしました。

Mitsuya


今治ラーメン、って、市内の店の何軒かが
提供しているようなのですが、
行ったラーメン屋は大きな道に面していて駐車場も
あったので、そこにした、ということです。
行ったのが12時過ぎで、、
店の前には5人ほど待っている人がいました。
ヒシさんに「どうしましょう? 」と聞いたら
「待ちましょう。」ということだったので、行列に加わる
ことにしました。
うどん屋さんでも行列はできますが、うどん屋の行列は
10分もあれば自分の番が来るのでさほど苦痛を覚えないの
ですが、やっぱり30分も待つと、田舎の人間はつい
なんで待ってまで、、と思ったりします。
そろそろかなぁ、と思ったころ、ようやっと番が回ってきて、、。
でもそれはカウンターに座れただけで、そこからまた
ラーメンが出てくるまで、時間がかかって、、

ようやっと出たのが並んで45分くらい経ったころでしたかね。
これが今治ラーメンです。

Imabariramen


まずスープですが、魚の骨から取ったスープとラードを
ミックスしたものです。
来島海峡の新鮮な魚は特に身が締まっています。
味は今治沖の伯方島で精製している伯方の塩を
使っています。
でもあの塩は伯方島で生産はされてないんですけどね。
原料はオーストラリアの塩です。
前は南米のブエノスアイレスとかあっちのほうでしたが
今はオーストラリアだそうです。
そこから伯方島へ持ってきて
最終精製してるだけなんですけど、、。

そういうこともあって味の○の作ってる「瀬戸のほんじ○」は
岡山県の玉野市で塩水から生産しているから
商品名も瀬戸の本物の塩、と言いたいのでしょうし、
袋の表面に「瀬戸内海で作りました!」
と嫌味をかましているわけです。

それから今治の鶏の薄切り。
レモンは今治沖の岩城島(いわぎしま)の名産です。
これも今治のもの。最初からレモンを絞るのではなくて
途中からレモンを絞って味の変化を見ると面白いです。
後、ゆずこしょうを好みで入れて食べます。

ラードが入ってはいますが、その脂っぽさをレモンがうまく
抑えてくれているように思います。

島で3年間生活したとき、新鮮な魚が手に入るのが
当たり前な生活をしていたせいか
魚の鮮度とかにおいにすっかり敏感になって
しまいました。

口の中に入れた瞬間に、あ、これは鮮度の落ちた魚だ
新しい魚だ、と分かってしまいます。
それは何も刺身でなくて、魚の煮つけでも
新しい魚で作ったかどうか分かります。


謙介、あのつけ麺に入っている魚粉がものすごく嫌いです。
あの腐った魚のようなにおいのする粉をどうして
わざわざ入れないといけないのか、
って思います。あれ、最近のはやりなんですかね。
おまけに口の中でざらざらするし、、。


麺は細めのストレートです。
後、具として簀巻きという蒲鉾が入っています。
簀巻きも今治の名物です。
今治ラーメンのマーク入り。
実はこのマークの真ん中を黒い点にかえると
以前の今治市の市章になります。
今治ラーメン
おいしくいただきました。

お昼を食べて、次はお風呂に行こうと
思っていました。
このラーメン屋さんからそう遠くないところに
風呂屋があるのです。

すんごい独特な建物の風呂屋です。
あの建物は一度見たら
絶対忘れられないような
建物です。
(次回お見せします。お楽しみに。)

そこに行ってみようと、ということでした。
で、行ったら、がーん。

しかし、

閉まってる。
ええええええ。せっかく今治まで来たのにぃぃぃ。
まぁいいや。写真だけも撮って帰ろう、と思いました。


その時、入り口の油性の太書きマジックペンで
書きなぐったような営業時間の表示が目に入りました。
営業は午後2時30分から、とあります。
今は1時半でした。なーんだ。 
まだ時間になってないだけだったんだ。

とりあえずいろんな方向からの外観写真を撮って
出直すことにしました。
1時間ちょっとどこで時間をつぶそうか、、と
思った末に、商店街に行くことにしました。

商店街では、商人(あきんど)まつりという
イベントをしていました。
商店街の中では、どうしてなのか
よくわかんないのですが、高知の
よさこいを踊る集団が何組も来て
順番によさこいを踊っていました。

ここの商店街、前にも言ったように
以前は店もたくさんあって活気のある商店街
だったのですが、、今は商店街の
店のざっと見て半分はシャッターを
おろしています。
正直さびれたなぁ、という感じが
します。 

確かに離島航路がなくなったこととか
人の流れが変わったということも
あるのですが、後から聞くと
この街の店主の息子や娘の次世代の人たちが
結構早い時期から危機感を持って
新機軸をやってみようとがんばった
らしいのですが、その時の当主たちが
今までそれでやってきてよかったの
だから変える必要はない、とか
これが今治の商売の方法だとか
言って、それまでの方法に固執して
新しい商売の方法とか時代に乗った
やり方をことごとく排斥したのだそうです。
それで時代の変化についていけなかった、、。


まぁそういうことであれば、
商店街の店舗の半分が
シャッターを下ろしている
この状況と言うのは、まぁ仕方がない
と言うこともいえるかもしれません。

さびれた商店街によさこいの
大音量が聞こえてもねぇ、、
うらさびしさがいっそう募る感じがして、、。

確かにそれを見に来る人は
そこそこ来てはいたんですけどね、、。
でも来て買っているのは商店街の
買い物ではなくて、商店の前に出た
屋台の品物で、店に入って買い物する
というふうにはなっていないように思えました。 
なんだかイベントはイベント。
商店の営業は営業、で、全然無関係、
という感じがして、、。じゃあいったい何の
ためにこういうイベントをしてるのかなぁ、
という気がしました。

と、今回はここで一旦措きます。

(今日聴いた音楽 竹田の子守り歌
 赤い鳥 2010年盤 一時放送禁止になっていたのが
 こうして聴けるようになってよかったです。)

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Comments

謙介さん、おはようございます。

日本食研の工場すごいですね。外観はウィーンの宮殿ですね。何で今治でウィーンですかね。社長がウィーン好きなんでしょうか。あの会社のCMが変わっていて、結構気に入っておりましたが。

家でたべとん、というのは「食べよう」ですか?でも恐らくは、「食べたい」でしょうか?家でも食べたい今治ラーメン?なかなかおいしそうです。

今治は日本で有数のお金持ちの町なんですよね。資産規模で言ったら(でも税金は払っていないでしょうが)、日本一の町かもしれません。でも、お金は使わない金持ちばかりなので、食生活は地味なんでしょうか。

Posted by: まさぞう | 11. 10. 20 at 오전 7:01

---まさぞうさん
この「食べとん」はですね、「食べてごらんなさい。」ということなんです。
松山の言い方で「食べてごらんなさい。」を「食べとおみ」という言い方があります。元は「食べておみなさい。」が短縮されて「食べておみ。」だったのが「てお」の部分が音便化されて「たべとおみ。」
という言い方に変わったのです。今治方言は語尾を撥音便化して撥ねる傾向があります。松山の「たべとおみ」が今治では「たべとん」と変化した、ということです。ですからまぁ標準語ですと、「一度食べてごらんなさい。」と勧めている、ということになります。今治の辺の食生活はメリハリがあるというのでしょうか。祭りとか特別の催事の時は、やはりお金をかけるのですが、普段は慎ましいと思います。それと田舎なので、近所や知り合いから魚とか野菜とかくだものを結構もらう機会が多いです。それからJAが強いので、スーパーなどではなくて産直市に行って、安い野菜を買ってきたりします。全部が全部、ということは言えませんが、そういう傾向はあるようには思います。ちなみに月賦を考えたのも今治だそうです。

Posted by: 謙介 | 11. 10. 20 at 오전 9:22

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