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11. 05. 16

緑の映える季節になりました、が。

東日本の大地震から二ヶ月が経ちました。
このところお気楽な出張の話ばかり
していましたが、やはり東日本の震災のこと、
毎日その状況を見ては、ため息をついています。


時間の経過とともにいろいろな情報源を通して
入ってくる被災地の写真、津波の時の
体験談がどんどん聞こえてくるようになってきました。

しかしまだ行方の分からない人が何万といて、
いまだ被害の全貌すらつかめていない状況の上に
福島の原発は周辺の方々に今も大きな
犠牲と負担を強いつつ、今もって解消のメドさえ
たっていません。

うちの職場にいて、実家が宮城の松島で、
震災後実家に戻った女の子から、
今日職場のパソコンにメールが来ました。
地震の時、ご実家は揺れで母屋が倒壊して
しまったのだそうです。でも後から建てた離れの
ほうは大丈夫だった、とのことです。
津波は松島は沖にある島々のおかげで
巨大な津波の力が弱められ、他の地域ほどの
被害はなかった、と、聞きました。
しかし、あの日以来、彼女のお母さんは
それまでは身体が弱いなりに起きて、日常の
家事は何とかしていたのに、あの日以来、
寝込んでしまって、起き上がることができなくなっている、と
言います。お父さんのほうもあの日の午前中、ちょうど手術を
したのだそうです。そして病室で麻酔の
醒めるのを待っていたら、あの地震が来て、、
ということでした。今はお父さんのほうは退院できた
といいます。しかし、病み上がりの人と、寝込んでしまった人
2人をかかえ、さらに家の片づけをしないといけない彼女の
暮らしを思うと、本当になんという言葉をかけてあげたら
いいのか、言葉につまってしまいます。


彼女の近くの家は被害は比較的少ない、と言っても
やはり海底のヘドロが
押し寄せてきた、と聞きました。

あの汚泥の臭い、本当に堪えられるものではありません。
ものすごく臭いです。

俺も島にいたときに
しょっちゅう海浜清掃で海に入って海底の汚泥の
処理したことがありましたから、その臭さ、
実感として、ものすごくよくわかります。
どぶの臭いにさらに海の磯臭さがミックスされたような
悪臭で、食欲なんか全くなくなります。
おまけに少々の水で流したって、その臭さは
落ちるようなものではありません。
しつこい臭いです。
さらには水を含んだその泥は本当に重くて
なかなか取り除けるものでもありません。

そういうものすごい臭いが、あたり一面に
全部臭っているのだ思います。

さらにその汚泥は乾いたら軽くなるので
風に飛ばされる黄砂のように処々方々に飛んでいきます。
その飛んだものが肺を通してからだの中に入ると
たぶん身体には絶対よくないはずです。

そんな中で家の後片付けとか、まだ見つかっていない
人の捜索とか、行わなければならないのです。

海のヘドロのことひとつだって大変な問題な上に
さらにいろいろな問題が一気に生じて
本当にそういう方々のご心中を考えると、部外者の自分が
軽々しくがんばろう、なんていう言葉、とてもじゃないけれど
言えません。

昨日の日曜は日赤の募金活動のお手伝いをしてきました。
被災された地域からは遠く離れた場所で
実際にボランティア、とか炊き出しに行く、というのは
なかなか出来ませんが、
やはり何とかしなければ、という気持ちは
みんなすごく持っていることを改めて実感しました。

新年度になって、ただでさえ忙しい4月なのに、今年はうちの
職場もいろいろと変更があって、みんなその新しいシステムに
慣れていないので、なかなかうまくいかなくて。

ちょうどしばらくそんな日が続いて。今年の連休は特に
その仕切りなおしの休みでもあったなぁ、と思います。
もうじき高速の土日祝日1000円が終わる、ということで
特に今年はいつもの連休より人出が多かった、と
新聞にありました。

俺は前々から勉強を見ている高校生2人が3年になった
こともあって受験対策で日本史と古文の勉強を
見てあげたのと、連休中は本当にどこも人出が多そう
なので、家にいて、あまり遠出はしませんでした。

市内の公園で地元の焼き物の展覧会がある
というのでそれに一日出かけた、というくらいでした。
出かけた公園もこんな感じです。
あまり人が居なさそうに見えますが
それでもこの公園、連休中は3万7000人くらいの
来場者があったとか。

Kuririn1

中にこの地方の暮らしの道具をいろいろと展示している建物があります。
その中庭です。


Kuririn3

14日の土曜に棟方志功の版画の展覧会に行ってきました。
Munakata_2


実はかつて棟方志功が四国に来た時に、この庭で抹茶を
出されたのですが、その時の様子を版画の作品にしたのがあります。
その作品も展示されていました。

たまたま展覧会場の前のスペースで
津軽三味線のミニコンサートがありました。
ちょうど津軽三味線の演奏を聴きながら
棟方志功の版画を見ることになりました。
あの大胆な構図の作品と、太棹の三味線の
力強い音色があいまって、本当にすばらしい
ひとときを過ごすことができました。


緑の美しいこの時期は、案外
気持ちが安定しづらい時期ですね。
みなさんはいかがでしょうか?


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Comments

あれから2ヶ月が経って、普段の生活は前とほとんど変わらなくなりました。Jリーグも再開し、応援仲間と大騒ぎできるようになって、気持ちも電話をいただいたときとは変わって落ち着いています。
仕事も予想したとおり異動になりました。慣れないことで大変ですが、地道にやるしかないと思っています。

松島の方、お気の毒です。ヘドロはほんとひどいです。謙介さんの書いたとおり、臭いもですが乾いたヤツも。元の職場の片付けに行っていたころ、帰ってくると喉は痛いし、カゼ気味みたいになってました。

Posted by: 悠太 | 11. 05. 16 at 오후 10:11

---悠太さん
ベガルタ仙台の応援、例年にも増して悠太さんをはじめ地元の人の気持ちは熱がこもっているように思います。お部屋の片づけの話とか日常のこと、悠太さんの更新を拝見しては、いろいろなことを考えていました。
 松島の女の子からは写真が送られてきたのですが、「最初帰った時は、思わず立ち尽くして言葉がありませんでした。」というコメントが添えられていました。
 悠太さん、本当に長期のことになると思いますので、お体は十分気をつけてくださいね。西の人間のしかも半病人にできることなんて、「白石温○」を買うとか、「牛たん」を買う、とか募金をする、くらいのことしかできませんが、気持ちはいつも思っています。悠太さんのブログの更新楽しみにしています。お話いろいろ聞かせてください。

Posted by: 謙介 | 11. 05. 16 at 오후 11:34

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