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11. 05. 06

ペがありませぬ

今回、ユックフェが大々的に報道されたので
あちこちのユックフェの写真が出てたんですけど、、。

ニュース写真に写ったユックフェ、あれこれ見てたんですが、
正しいユックフェ、っていうの、ひとつもありませんでした。
ユックフェには必ず添えられるべきものがついてないのです。
ペがついていません。

え? ペ、ってなんじゃ?
ぺ、ってこれの実です。
これ、何の花か分かります?

Pe1

もっとアップにしましょうか。

Pe2

これ、梨の花です。こないだ行った鳥取で撮影してきました。
韓国語で梨は「ペ」といいます。
スカみたいな発音だけど、ぺ。(笑)

あのね。ユックフェには必ず梨を添えないといけないんです。
これはもう韓国では決まりみたいなものです。
韓国行って、たっかい韓定食食べさせられた人だったら
その中にユックフェがあって、ひょっとしてそれを
食べた、っていう人いるかもしれません。

どうしてかと言えば、韓国では梨に解毒作用というのか
食中毒を防ぐという薬効があると信じられていて、それで
必ずユックフェには梨のスライスがついています。

だから逆に言えば、食中毒のおそれが必ずあるよ、
というのがはっきりしてる料理、っていうことです。
対処するための「薬」が添えられているわけですから。

え? 今、梨の季節じゃないじゃないか? って。
だから、そういう梨が出回る時期にユックフェって
食べるものなんです。

韓国では食べ物は薬とつながっていましたから
寒い時期には冷たいものを食べ、暑い時期には
熱いものを食べることになっていました。
ですから、ユックフェは、本当なら今より寒い秋から
冬にかけて食べる、というものでした。
その時期ならぺだってありますし。

ついでに言うと冷麺も冬のお料理。
寒い冬に暖かいオンドルの部屋で冷たい冷麺を食べる
というのが韓国の伝統的な食べ方だったんですけどね、、。
今や冷麺なんて夏の料理だ、って思ってる人が多いです。
ですからチゲ(鍋物)が夏の料理ですね。

梨に果たして食中毒防止の薬効があるのかどうかは俺、
よくわかんないです。 
そうではなくて昔のかの地の人々は、冷蔵技術とかなかったから
いつでも食べる、っていうんじゃなくて
期間を決めて、この時期、って食べていたように思います。

今や日韓とも食べ物のシーズンなんて
なくなってしまったも同然、という感じがします。


おそらく日本に入ってきた段階で、梨なんてあんなもの付けてたら
高くつく、とか業者が思って多分梨はなしよ、というような
ことになったんだと思いますが、、。

食文化を本場と違った場所に移す、というのも本当に
難しいものだ、と、ユックフェの写真を見ながら、、
おそらくはほとんどの人が今回のこの事件で
考えたと思う方向性とは全然見当違いのことを思っていた
謙介なのでした。

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はんとうもんだい」カテゴリの記事

Comments

おはようございます。
ユッケの梨無しは僕も疑問でした。
梨って季節商品ですからね。
保存も効きませんし。

大阪の鶴橋で、韓国の方がやっている料理屋で食べたことがあります。
梨がちゃんと載っていました。

沖縄では、、、何故かリンゴが細切りになって載っています。
似てるからいいか!的な発想でしょうか。

Posted by: タウリ | 11. 05. 06 at 오전 8:43

---タウリさん
そうでしょう? 韓国の人が作ったユックフェであれば梨が必ず添えられていると思います。それがやはり本当の食文化と思います。リンゴは、タウリさんのご想像のように似たもので、間にあわせようとした(笑)のかもしれませんね。 そういうものが一緒にあるんだ、という意識はあるんでしょうね。韓国の梨は、日本のものと品種が違うせいでしょうか。年を越して、1月あたりまではあります。でも、やはり季節ものではあります。

Posted by: 謙介 | 11. 05. 06 at 오전 11:11

謙介さんこんにちは。
鳥取出張お疲れ様でした。
神奈川新聞にも生で食べる肉の出荷はないので生肉は食べないようにとの保健所の注意が記事になっていました。
ありえないはずの食べ物がどうして普通にお店にあるのかが不思議です。
行き付けの寿司屋さんは鰹が戻って来て放射能に汚染されていたらどうしようと心配しています。
お肉も電気もそれなりのお値段でよいから安心して食べたり使ったりしたいものです。

Posted by: ラジオガール | 11. 05. 06 at 오후 2:18

---ラジオガールさん
いつも栄養学の話を聞いている栄養士の友達によると、やはり食べ物の値段というのは、それ相応で、安いものには何かひっかかるものがあるよ、ということでした。最近は卵が高くなったので以前のような安売りに卵が使われる、ということはなくなりましたが、やはり安売りの卵は賞味期限が切れて売れ残ったものを表示を変えてもう一度出したりしたものだ、とかいうふうに何かある、と思ったほうがいい、とのことでした。やはり安全はある程度のコスト負担は必要、ということだそうです。でも、少々お金がかかっても、ラジオガールさんのおっしゃるとおり、やはり安心したものを食べたいですよね。

Posted by: 謙介 | 11. 05. 06 at 오후 6:51

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