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11. 05. 31

鉄ちゃんツアー (その1)

最近、旅の形態がずいぶん変わってきている、
という話を聞きます。有名な観光地へ行って、
パシャパシャと写真を撮って、、、という旅ではなくて、
そんなに広い範囲ではないにしろ、歩いて回って
その地区のいろいろなものを見る、というふうに
変わってきている、と、聞きます。

謙介の実家の街でも、数年前から、いろいろな
コースに分かれて、それぞれ専門の方が
案内に立ってくださって、日ごろは気づかない
ようなものを案内してくれるツアーをやっています。

今回、そのツアーの一つに参加してきました。
費用は、朝9時半に出発して午後1時過ぎに終了
というもので、ツアーの経費も一人1500円です。

今回参加したのは、「鉄道を歩く」というツアーです。
講師は鉄道史研究会の先生やら、土木史の先生やら
郷土史の先生3人がついて、各ポイントで説明を
してくれる、というのです。定員は10名。

しかも本当に懇切丁寧な案内とともに、
たくさんの資料もいただけて、
参加してから、の感想ですが、こんな充実した
ツアーだったらまた参加したい、と、思いました。


土曜日、台風が近づいてくるんだけど、、と、朝の8時に
心配しながら家を出ました。雨は細い雨が
時折ぱらぱらと降るくらいでした。
雨具としては、ポンチョスタイルの雨がっぱに傘、という
格好です。
9時に集合場所の商工会議所に到着しました。
参加費、1500円を支払って、資料をいただきます。
メンバーは
講師の先生が3人。参加者としては
男の人が5人。女の人が5人
です。女性が半数に驚きました。
みたところ一番若いのが30代で、最高齢は70代の
方でした。
9時半小雨は降っていますが、予定通り出発です。
まず、出発地からそう遠くない記念碑の前に来ました。


Kinenhi

明治22年の5月23日にここから、四国の鉄道がスタートした、という地点です。
ただ、四国の鉄道のはじめはその前年の明治21年に
これが走っていたのですが。

Botchan_2

ただまぁこれは、軽便鉄道であって、本格的な
鉄道ではない、という考え方をすれば、
上の記念碑の場所からの鉄道が
四国の最初になりはするんですけどね。
というのか、明治22年の5月段階で
兵庫県の姫路以西で鉄道が走っていたのは
四国しかありませんでした。

山陽鉄道が設立されたのが明治22年ですし、、。
九州に鉄道が走ったのが22年の12月ですから。

記念碑の前で、四国の鉄道についての説明がありました。
ここにその多度津の駅舎があったのです。

実はこの駅舎、文学作品にも出てきています。
志賀直哉の『暗夜行路』の中にこんなふうに。

  多度津の波止場には波が打ちつけて居た。波止場の中には
  達磨船、千石船といふやうな荷物船が澤山入って居た。(中略)
  停車場の待合室ではストーヴに火がよく燃えてゐた。其処に二十分
  ほど待つと、普通より少し小さい汽車が着いた。 彼はそれに乗って
  金刀比羅に向かった。

主人公の時任謙作がこの駅を使った数か月後、
駅は移転をし、暗夜行路に出てきた駅は
使われなくなってしまいます。
古い駅は名作に書かれたことによって
もう今や実際には何も残ってはいまぜんが、その
よすがを後世に残すことになりました。
そこから歩いて今度はここに来ました。


Kojyo2

明治22年の鉄道開通とともに、この地に鉄道の整備工場ができて
以来、今に至るまで四国の国鉄・JRの車両の整備とか改装の一切を
ここで行っています。


Kojyo1
この建物、近代化遺産に指定されています。(というのか、ここの
建物のほとんどが指定されているとのことです。) 太平洋戦争のさなかには
鉄道車両の整備だけでなくて、戦闘機の部品まで作っていたとか。

この工場は1年に1度、鉄道記念日近くの日曜日に一般開放されて
自由に見学ができます。

今日は見学ができませんでしたけど、よく見たら、
車庫のところにこれがひっそりとたたずんでいました。

Kojyo3

フリーゲージトレインですね。ただしこれは第一次車です。
目下四国で実験中です。岡山まで新幹線の線路を走って、
そこから在来線の本四備讃線に乗り入れて、という
計画があってそのための実験データの収集を目下行っているようです。

ただJR東海はフリーゲージトレインが走るのを嫌がっていますし、
岡山からの本四備讃線が単線で、この複線化をどうするのか
電車だと松山までは行けても、未電化の高知・徳島方面は
どうするのか。全部お金と絡んだ問題があって
課題は山積のようですが、四国は導入の試算をしたところ、
現実的にペイできる、というようなので、経済性は
何とかなりそうだと聞きました。果たしてどうなりますことやら。
今日はここまでにします。

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Comments

沖縄には電車がないので、電車の旅はすごく憧れます。
広い意味での電車でいえば、モノレールはあります(全線で27分ぐらい)。
電車、列車、汽車の区別ができません。

NゲージやHOゲージも好きで、KATOやTOMIXのサイトを見て「ほしいなぁ」と思っています。

いろいろな解説をいただきながらのデイトリップはさぞ楽しかったことでしょうね。
そういう企画を目敏く見つける謙介さんもさすがです(笑)。
続編を楽しみにしています!

僕は「沖縄に路面電車を敷設しよう」の推進者です(一人だけだけですが)。
コストや敷設面積、沿線拡張のしやすさ、那覇市内の電車需要を考えると、路面電車が一番だと思うからです。

数年前にドイツのニュルンベルクに行った際に、鉄道博物館に行きました。
ルートヴィヒ2世の玉座付き客車などがありました。
日本でいう御料車のようなものです。
2007年に作られたJR東日本E655系電車が厳密な意味での御料車でなくなったのは、ちょっと残念です。

Posted by: タウリ | 11. 06. 01 at 오후 5:22

---タウリさん
電車は動力源が電気のもので、電車の屋根の上にパンタグラフがついているとか、見にくいのですが床下のシューというものから電気を取って、モーターを動かして走るものです。汽車は中国では日本で言う「自動車」ですが。(笑)今、謙介の手元にある日本国語大辞典では「汽車」は①蒸気機関車で客車や貨車を牽引し軌道を走る列車、また、その機関車。②電気機関車で牽引する列車の俗称。長距離列車を指して言うことが多い。とあります。ですから電車は汽車の範囲には入らない、ということです。ブルートレインのように、機関車が客車を引っ張っているものを汽車、と正確には呼ぶ、ということだそうです。沖縄、俺も富山みたいな、ライトレール型の路面電車が走ったらおもしろいのに、と、思いますねぇ。

Posted by: 謙介 | 11. 06. 01 at 오후 8:28

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