そや京都、いってきたろ。(その3)
次はここまで来たのですから、
久しぶりにお隣に行くことにします。
博物館を出て、北に上がります。
隣は豊国神社です。
豊国神社はもちろん豊臣秀吉をお祭りした
神社です。
境内の向こう側にはお寺があります。
ここが方広寺。
大きな鐘楼です。わざと人を入れて写してみたので
大きさがおわかりいただけるのではないか、と、、。
ここの鐘が例の家康がいちゃもんをつけた
「国家安康」の文字の入った鐘です。
で、その国家安康の文字なんですが、
鐘の上のほうに白く囲った場所が見えます?
そこがその銘のある場所です。
実物を見ていただいたら、こんなもの、意図的に気にして見ないと
気がつかないじゃないか、っていうような字の大きさです。
家康の意図が最初から「言いがかりをつけるためだった。」
っていうのがこの鐘の実物を見ていただいたら、よりはっきりと
分かるような気がします。
方広寺を出てまっすぐ西へ行きます。
すると道の左にこんもりとした塚があります。
これが耳塚(鼻塚)と呼ばれている塚です。
豊臣秀吉は朝鮮半島に二度にわたって
攻め入って、かの地を征服しようとしたわけです。
で、そのときにかの地の人々を多数殺しました。
で、その殺した証拠として、人々の耳をそいだり
鼻をそいで日本に持って帰った、と。それを埋めて供養した
のがこの耳塚と呼ばれている塚です。
ここには日本語・英語表記の案内とともに
ハングル表記の説明もありました。
耳塚をさらに西に向かいます。
道が急に狭くなって商店が並んだ一角がありました。
そこを抜けると以前の京阪電車の線路のあとが道路になった
通りに出て、鴨川を渡ります。
まだ、なんにも緑はなくて、ちょっと寒々とした光景でした。
でも、後、二週間もすると、緑がそろそろふきだすように
出てくる時期となるのでしょう。以上で東山区を終わります。
このあたりは鴨川以東が東山区、西が下京区です。
それから高瀬川も渡ります。
川を渡ると、古いビルが建っています。
ここがスーパーマリ○とウ○ーの館です。(笑)
と、いったら、ええええ?って言われそうですが。
だってここが任天○の最初の本社なんだもん。
お店の看板が出ています。トランプは左から読んでかるたは
右から読むんですね。
前にも言いましたが、うちのオヤジの頭の中で
任天○って言えば花札とかかるた、トランプを
作ってる店、という認識です。
というのか、京都出身の年寄りの認識だと大抵
任天○=花札の会社、ということに
なっているんじゃないかなぁ。
任天○、最初はそういうばくち用品花札・トランプ類
を作っている店でした。今もそういうものだって作ってますけどね。
それがやがて花札・トランプ→娯楽方面の何か→ゲーム機
だっていつまでも花札が売れる時代でもありませんもん。
このままではあかん、という危機意識が会社の業務転換を
はからせたのでしょう。
今や世界のニンテン○ーですが、
元は山内任天○だったのです。
ここをさらに西へ行くと、広い道に出ます。向こう側に塀が
延々と連なっているのが見えてきます。
ここが東本願寺の持っている渉成園という広大な庭園です。
京都駅に近い場所にあるお庭なんですが、観光客にはあまり
知られていないところなので、ゆったりと散策ができます。
どうしてみんな人ごみで埃っぽい清水とか祇園へばかり行くのでしょう。
やっぱり有名なところに一度は、と思うんでしょうか。だけど
人ばっかりで、ゆっくりできないじゃないですか。
ゆっくりと落ち着いた京都、というのであれば、こういうところに
来ればいいのに、と思います。
京都駅にも近いし、決して交通の便が悪い場所にあるわけでも
ないんですが、、、。
ただまぁ今年はご存知のように大きな節目の大イベントがありますから
それがはじまったら、ここにも人が大勢来るかもしれませんが。
ここは別名枳殻亭(きこくてい)とも呼ばれています。
なのでからたちが植えられています。
からたちを漢字で書くと枳殻ですので。
早速中に入ってみましょう。
今は庭園鑑賞にふさわしい時期では正直ありません。
緑だって少ないですし、花だってあんまりありません。
ちょうど行ったときには植木屋のにいちゃんが来て、
樹木のメンテナンスをしているところでした。
こちらがボーっと松の木を見ていたら、「こんにちは。」
と声をかけてくれました。見たら植木屋のかっこいいにいちゃんが。
うひょ。
まぁそれはそれとして(笑)、池の鯉とか、遠景の東山、
木々をわたる野鳥、をゆっくりと
眺めていたら、それはそれでのんびりとできます。
庭のあちこちに茶室や書院があって、そこからの風景も
なかなかです。
お客さんは俺を含めても3人くらいでした。
おかげさまでほとんど貸切状態(笑)
気持ちものんびりゆったりしました。
さて、下京区を終えて次は中京(なかぎょう)区に行きましょう。
渉成園を出てさらに西に行くと
仏教関係の出版社の
法蔵○があります。
そうして、東本願寺の前に出ます。
ここからちょっと南に下がって再び京都駅前に行き、
地下鉄に乗ります。
地下鉄は市バスの乗車券は使えないので
ピタパカードで乗ります。
ピタっと改札機にあてて、パッと通るからピタパなんでしょうけど
ベタなネーミングですねぇ。(笑)
烏丸四条で乗り換えて市役所前で降りて
寺町通りへ。 三月書○で本を見て御幸町の柳桜○で
お茶を買って再び市役所前から地下鉄で(烏丸四条乗り換え)
北大路駅へ。で、ここは北区です。
いまだに北大路駅と言われるより、烏丸車庫、と
言われたほうがしっくり来る謙介です。
以前、ここには市電の烏丸車庫がありました。
ここの近くにはおばが住んでいたので、
小さいときからよくうろうろしていた場所です。
市電が廃止になったのが1978年の9月30日でしたから
もうあれから30年以上経ってしまいました。
この辺であの頃のまま、というのは、滋賀銀○と隣の中信の建物と
車庫の前にあるキリスト教の教会のビルくらいでしょうか。
これは以前と全然変わっていない建物です。
ちょうど大谷大学の前あたりから北を見た1976年の風景です。
滋賀銀○の建物。反対側にはリーブル京都の本屋さんが
ありました。(ちょっとアングルが微妙に違いますが)同じ建物の
現在です。
ちょうどお昼前になりました。
ここでおなかがすいたときは、
滋賀銀○からさらにちょっと北に行った
グリルゆた○に行きます。
真ん中の赤いテントの店がそうです。
ここのカウンター席に座って、
お店のおっちゃんおばちゃんと話をしながら
ご飯を食べると、あ、ひさしぶりの京都やなぁ、と
しみじみしてしまうのです。
サービスランチを食べて、
(料理の写真を撮ろうとしたら、何やってんねん、
料理が冷めるがな。はよ食べと言われてしまって、
撮れませんでした。わはは。ちなみにこの日の
サービスランチは、ポークソテー、魚のフライ
ポテトサラダ、生野菜 ごはん )食後にデミタスカップの
珈琲をいただいて、再び出発です。
(今日聴いた音楽 リヒャルト・ワーグナー作曲
トリスタンとイゾルテ から 愛の死
歌 ジェシー・ノーマン サー・コリン・ディヴィス指揮
ロンドン交響楽団 1975年 ロンドンにおける録音)
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Comments
お庭ではなく,植木屋のかっこいいにいちゃんを鑑賞したんですね,わかります・・・うひょ(笑)
ああ,任○堂と表記すると「花札」系,ニンテ○ドーと表記すると「ゲーム」系,と認識してます,僕の頭の中では(苦笑)
Posted by: Ikuno Hiroshi | 11. 02. 24 PM 9:32
---Ikuno Hiroshiさん
それがですね、その植木屋さんの全体の雰囲気というのは、ちょっとやんちゃっぽい、というのか、もうヤンキーのにおいがするわけです。にもかかわらず礼儀正しく丁寧に腰を折って挨拶をしてくださったわけですよ。もうそのギャップがあなた。(笑)
Posted by: 謙介 | 11. 02. 24 PM 11:26