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11. 01. 25

牛丼で思い出すこと

謙介の通勤コースの道路、
ひそかに牛丼屋通りと呼んでいる箇所があります。
300メートルほどの間に、なか○があって、すき○が
あって、吉野○が建っています。
都会ならそんなのよくある
状況かもしれないですが、
田舎にしては珍しい牛丼屋密集地域。

しかし牛丼屋各社一体どこまで競争で価格を下げるのでしょうか。
部外者はのんきに安くなった、と喜んでいるのですが、、
それぞれの会社の人はやはりどこまでこの競争が
行くのか、とため息の出るようなことではないか、と
思います。

と言いながら、俺は牛丼、実は、めったに吉野○
とか、なか○とかすき○というふうなお店で食べることは
ありません。一番最近、こういうお店で
牛丼を食べたの、って、、、えーっと、いつだったかなぁ、、
と思い出すのに、ものすごく時間が
かかるくらい以前のことだったりします。
同じ吉野○の系列の、はな○うどんだって
大昔に一度だけしか入ったことありません。


謙介は牛丼っていつも家で作ります。
自分で作るから、たまねぎ以外に
にんじんとか太ねぎも入れて、、。
しょうゆとみりんとお酒で味をつけて
後はしょうがのしぼり汁を入れて味を
整えます。
自分で好きなように作るから、
つゆだくも、卵とじ牛丼も、
思いのままです。


そういえば、
こないだ大河ドラマの初回分を録画していたのを
再生して見ていたら、あしかがよしあきさんが出てて
ちょっとぶきみー(笑)な感じでした。

いきなりの展開ですみません。
え? 牛丼とあしかがさんと何の
関係があるのか、 って?

はいはい謙介的には大きな関係があるんです。
もうね、謙介的には牛丼⇒あしかがさんだったりします。

実は以前、そのあしかがさんの28代目ご当主さんと
5年ほどご一緒に仕事をしたことがありました。
28代目というのはもちろん、たかうじさんから
数えて28代目だそうです。もちろん「義」の字が
名前の中に入ってはいます。 しかしご当主さんの
お名前は、今の世の中では結構あちこちで見る
名前なので、あ、そう言えばちゃんと「義」の字が
入ってるなぁ。すごーい、と
改めて認識するというのか気づくまで
全然そんなことも思わない名前でした。

いつだったのか、俺がちょっと遅めに仕事場の構内の食堂に
行ったら、行くのが遅かったために、
何も残っていませんでした。
日ごろ同僚が「ぴょんやんしょくどう」と言ってる
食堂ですが、それでもいつもだったら
うどんとかカレーくらいはあったのに、その日はまるで
何も残っていませんでした。
すごすごと仕事部屋に戻ろうとしたときでした。
そのご当主さんに会いました。
「どないしたの。(この人のアクセント、
京都弁なんです。)」
「ごはん、全部売れてしもて、何も残ってはらへんのですて。」
(こちらも京都弁です。)
とりあえずその時はそれだけでした。
仕事部屋に戻って、あーあ、仕方ないなぁ、と
机の中に入っていた飴をひとつ取り出してなめて、
また仕事に戻ってしばらく
したころです。
「謙介さん? 」
「はい。」
書類から顔を上げると、ビニールの袋を
持ったご当主さんが目の前に立っていました。
「これ、買うてきたし、食べたらええよ。」
「じゃ、お金払います。」
「ええよええよ。」と言って、とうとうお金を受け取ることなく
部屋を出て行かれたのでした。
その当時、仕事場の近くにあった焼肉屋さんが
昼だけ出していた牛丼です。
その店の肉は、輸入物ではなくて、佐賀牛を使っていた
店で、だから牛丼だって300円とかいうような値段じゃ
なかったんですよね。
おいしくいただきました。
歴史上のご先祖さまはともかく、、ご当主さんは
こういうふうにお心の優しい方でした。

と、いうわけで謙介の中では牛丼⇒あしかがさん、という
太い線でつながっているわけです。

しかし、さっきも書きましたけれど
牛丼屋同士の戦い、っていつまで続くのでしょうかねぇ。
ああいう売れた売れない、っていうので
「勝ち組」だの「負け組」だのって、言われたりするんでしょうか。


確かに会社経営ということでは
他社より多く儲けを出す、って必要なのかもしれないのでしょうが、
食べておいしい、開いててよかった、っていうお客さんの
気持ちを暖かくする、っていう部分が、まずはじめに
あってもいいんじゃないでしょうか。

相も変わらず今年の年初の経済の雑誌を見ると
このところの大手流通グループの経営状況が
どうのこうの、って書いてありました。

今日も長崎の岡政デパートが7月で店を閉める、って
記事が出てましたね。
あ、今は岡政って言わないんだった。(笑)
博多大○長崎店でした。

「売れない」だの「消費低迷」だのって書いてありますが
スーパー大好きの俺に言わせたら、経営の最高責任者の人に
聞いてみたいです。
あなたは自分の店の売り場で日常的に買い物していますか?
って。現場も見たことなくて経営できるのか? って
そもそも聞きたいです。

確かに整然としてものすごくきれいです。
きれいですが、まるで買いたい気持ちの全然起こらない
まるで工場のような品物の並べ方です。
あれで人が買いたくなると思いますか?
って聞きたいです。

京都の錦市場へでも行ってみたらいいと思います。

錦の場所は、洛中のそれも真ん中ですから、
確かにあそこは交通のアクセスもいいです。
でも市場の指定駐車場なんてありません。
無料でとめられるスペースだって皆無です。
それでもお客さんはどんどん来ます。
確かに京都の洛中は大規模な開発ができませんから
広大な場所でのショッピングモールは作れない、
だから脅威がない、ということかもしれません。
でも、そういうショッピングモールの食料品売り場って
さっきも言ったように正直買う気が起こりません。

錦のそれぞれの店先の棚に並んだものは
目にどんどん飛び込んできます。
漬物や焼き魚、お惣菜、鮮魚、野菜、お菓子、くだもの、
みんなおいしそうです。
見ててわくわくします。
整然と並べられて工場みたいな売り場とは
正反対の躍動感があります。品物が
何かを語ろうとさえしています。
だからそれを見るのを楽しみに人が集まって来る
ということもあるのではないでしょうか。

JRの大阪駅の中に「いかりさん」が
ありますが、あそこもすごく楽しいです。
いかりすーぱーの製品、他所のスーパーに比べて
高い価格設定ですが、それでも売れているように
見えます。ひとつには阪神間で確立された
いかりのブランド力というところもあるかも
しれませんが、何より売り場の棚を見てて
楽しいですもん。今日は何があるだろうか、
というドキドキする発見だってあります。

いかりさんはいいのですが、買い物袋で有名な
東京にある本屋と同じような名前の高級スーパーは
全く感心しません。
謙介はあの店の青山と鎌倉のそれぞれ別の店で
何度か賞味期限切れのものをつかまされそうに
なりました。

他所より値段が高い、ということは、
離島のよろずやではないのですから
それなりに品質管理だってきちんと行われていないと
いけない、と思うんです。
賞味期限が切れて半年も経ったものを
平然と棚に置いて商売していたらダメでしょう?
そんな商品管理、問題外だと思います。


俺が実家の近所の委佐子の店が好きな理由は
あの店、日用品のコーナーははっきり言ってだめですが、
食料品の部分には、そういうワクワクした躍動感が
あるからです。

きれい、整然としている、品質管理がいい、
大手のスーパーってそれだけしかない感じがします。
それ以上に訴えかけてくるものが何もない。
手にとってもらう、のが勝負なのであれば、
もっと買い物客の目をひくような「力技」がないと
だめだと思います。

文学部の人間なので、経営効率の前にそんなふうに
人間の生理とか買うまでの心理っていうのをまず
考えてしまうのですが、、
しかしこういう全然非効率な人間の生理
を考えるのって、経営の合理化とかを言う
会社経営にはマイナスなんですかね。(笑)

やっぱり謙介はそういう経営の効率とか数字
っていうようなものには向かない人間だと
つくづく思ったのでした。(笑)

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