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10. 11. 01

大団円

ここで何度かお話してきました
瀬戸内国際芸術祭ですが
昨日、10月31日で終了しました。
主催者の発表によると、100日間の来訪者は
93万8000人だとか。
目標来場者数が30万人、ということでしたから
3倍強の来訪者があった、ということのようです。

瀬戸内沿岸に住んでいて、
毎日目の前に島のある風景は見ていても
島に行ったことがない、という人も結構たくさんいます。

今回の現代アートを見に行く、という「ついで」が
できたおかげで、今まで島なんか行ったことがなかった、
そういう人が実際に島に渡って、島はどういうところで
どんな人が住んでいて、どんな生活が島で行われているのか、
そういうことをはじめて見知った、ということだけでも
意味があったのではないか、と思います。

その一方でよかったよかった、ではやっぱり
済まされないような問題も多々あったようです。
実際島に行って、ばあちゃんと話していたら
それなりの問題があるなぁ、ということは
感じました。
まずひとつ、一番大きかったのが ゴミ問題でしょうか。
島外から来る人が、あちこちでお弁当を食べて
そのゴミをほったらかしにして帰る、とか
どこにでも捨てて帰っていく、ということが
日常的にあったようです。
どの島にも以前は島の中にゴミの焼却場があって
そこの前にゴミを出しておけば、出張所とか役場の人が
焼いてくれていました。島内で処理できていたのです。
ところが最近はダイオキシンの規制が厳しくなった結果
そういう大型のごみ焼却施設でないとゴミの処理が
できなくなり、小豆島とか直島、と言った
大きな島は島内で処理できるのですが、小さな島は
すべて島外での処理に変りました。
そうした散らかされたゴミを毎日掃除して、集めて、と
それはもう大変だったようです。
おまけにどこにでもゴミを捨てるから、島の人の
知らないところでゴミが捨てられて、それが腐敗して
悪臭を漂わせたり、カラスがやってきて、ゴミを散乱させたり、
と、いうことがあったようです。
それを処理するのが島のお年寄りです。
毎日毎日、自分が捨てたのでもないゴミの山を
老齢の人が処理しないといけない。
捨てるほうは何気なくポイ、なんでしょう。
でも、それを片付けるお年よりは、本当に毎日
大変だと思いました。
それから、交通機関があまりに混雑をしすぎた、
ということもありました。
俺が島に渡った日もそうでしたが、人口が200人くらいの
島に、毎日何千人という人が怒涛のように押し寄せた
わけです。 オオエのばあちゃん、
「私や、もう人見るだけで疲れてしもうたわ。」
とおっしゃっていましたが、本当にそれは実感だと思います。
あれは本当にびっくりしました。
島の道路という道路に人がわんさか歩いているのですから。
加えて、島の通常の交通機関としての役割も果たせなく
なってしまっていたようです。

ここで何度も言いましたが、小豆島・直島・大島には
病院がありますが、そのほかの島には病院がありません。
島外の病院に行かなければならないのですが
船がもう積み残しが出るくらいの満員で、島のお年寄りが
普通に市内の病院に行くことすらできなくなっていた、
と聞きました。

ざっと島の人に聞いてみても、こうした問題が
出てきていたようです。
今回の芸術祭、島を知ってもらう、ということでは
まずまずだったと思いますが、こうした点が課題
になりましょうか。
イベントが終わりました。ハイおしまい、
というのではなくて、これがはじまりとなって
さらにいろいろな新しい試みが生まれてきたらなぁ
と思いました。


           ×      ×

金曜の晩からなにやら風邪っぽいと思ったら、日曜になって
とうとう風邪ひきの症状が本格的に出てきてしまった。
なので日曜は何もせずに只管寝ていた。

今日は診察日だったので、主治医に早速話す。
「謙介さんの場合は、風邪くらい、と甘くみないで
くださいよ。大変なことになりますから。」
と言われ、風邪ひきのことまで相談するの、って
と躊躇しなくて良かった、と思う。
でも前の主治医は「風邪ひきの治療はがんセンターの
役目ではないから。」とスパッと断られていたのに、、
今度の主治医は、ちゃんと言え、と言う。
でもまぁ、言ってよかったか、なぁ、と、少々複雑な
気持ちで帰宅。

ということで、謙介は目下風邪ひきです。
どうか皆さんもお気をつけくださいますよう。

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