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10. 10. 18

瀬戸内国際芸術祭(その3)

どうもすみません。瀬戸内国際芸術祭の
来場者、謙介は先日65万人は行くだろう、と
言っていたら、先週の金曜日に70万人を超えたそうです。
どうやら1週間で10万のペースみたいで、、
この分だと、ひょっとしたら10月31日までには
80万人はいくかもしれんなぁ、と思います。

うーん。
この来場者人数というの、
なかなか判断が難しいですね。
沢山の人が来れば、それだけ落ち着いて
見られない。せっかく来られても十分見ることができない、という
フラストレーションと徒労だけ抱えて帰ることにも
なってしまいます。
かといって、あんまり少なすぎると今度は
当初の目的の一つである離島の現実を知ってもらう
ということにもつながらないわけで、、。
主催者は30万のかたがたに来ていただければ、
一つの目標には達した、ということでしたから
それで70万人というのは、行政サイドの
目標は十二分にクリアした、ということになると
思います。それにリピーターが多いとも聞きましたし。
ただ問題はその中身なんですが、、、。

うちのブログでもそうです。
おいしい料理の写真とか、
ブログ主の顔写真でも頻繁に載せるとか
もっと短い文章で、どんどん発信すれば
アクセス数は伸びるかもしれません。

でも、折角書いている文章を
5秒とか10秒で画面をパッパパッパ
変えられるのは、(いくらアップしてしまえば
著者から文章は離れる、とはいえ)
不本意です。
イラチ(大阪弁で言う気短な人)みたいに
2,3秒でページを切り替えらたりしていると
書いた人間としては悲しいです。

そういう人って何らかのデフォルトで
アクセスしてくるわけですが、
どうせ見ながら言ってるのは
「うへーなんだよ、この長さ。
バッカじゃねえの。」とかね。


俺は、アクセス数がどうのこうの、というより
自分の書いたものが
どこまで読んでいる方の気持ちの中に届いて
いるのか、ということを思います。

前に心理の専門の人と話をしていたのですが
同じ何かを調べようとした時に、
パソコンで調べるのと、
従来どおり本とか学術雑誌で調べるのでは
後になって本人の頭の中に、その調べたことが
残っている度合いで言えば、圧倒的に書物からだそうです。


パソコンは簡単に何でも調べられますが、
調べたことを忘れるのも簡単だそうです。すぐに忘れてしまう。
パソコンで調べたものは自分の頭の中に
定着しない、もしくは定着しにくいという話でした。
そんなすぐに忘れてしまって何も残らないような
ウエブ上のブログではあるんですが、、、。


そのアクセス数とか来場者人数ということで言えば、
うちのブログもそうなんですよね。
アクセス数がどうのこうのということより、
ブログ主と読んでくださっている方の間になにかしらの
言葉のキャッチボールができたり、
思いが共有できたり、響きあったりすることのほうが
よほど自分にとっては大事なことだと思って
います。

韓国や中国の品物のように安くて短時間のうちに
何でもありのケンチャナヨ品質で大量に出せばいい、
というのではなくて、
きちんと時間をかけて読んでくださる方がおいでで、
その人に向かって、丁寧に責任を持って文章を書く、
いままでもそういうスタンスでやってきましたが
これからもこのスタンスで行きたいなぁ、と思います。

アクセス数がいくらいくら、になって何位になった、と
いうより、その中身がどれほど自分にとって
満足のできる文章とか内容であったのか、
そのほうがよほど俺自身にとっては大切なことです。
そこのところを大切にしながら
これからも書いていきたいと思います。

話を元に戻します。


そんなすごい数になっているセトゲイの
来場者の人数のことを考えながら、、土曜日に島に行ってきました。

土曜の朝6時に起きて、朝ごはんを食べて、7時のバスに乗ります。
いやぁ、何年ぶりだろ。このバスに乗って島に行くのって。
以前はホント嫌で嫌で。(笑)
駅前に着きました。

Ekimae

まずしないといけないのは昼飯の確保です。
島なんて食べるところがありませんから。
駅の構内のキオスクでおにぎりと水を買っておきます。

そして桟橋に行きます。

島行きの切符売り場で驚愕してしまいました。
もうねぇ、いつもの状態を知っているから
あまりの人の多さにただただ驚愕するばかりなので
ございますよ。


何とか島往復の切符も買えました。
通常だと往復1000円なんですが、
(ちなみに謙介が島に住んでいた頃の往復は720円だった)
セトゲイ開催中は市の補助が出るとかで
往復600円に低く設定されています。

桟橋には島行きのフェリーが二隻。
通常島行きの始発は8時。
島に行く船はこちらからは偶数時に出て
島からこちらへは奇数時に出る、という
ことになっています。
ですが10分早い臨時便があるというので
それに乗ることにいたしました。

さっそくここで知り合いに遭遇。
元、この船会社の前のフェリー「第三まごめ丸」
の船長だった○川さんです。
「ノリコちゃんのおとうさん。こんにちは
お久しぶりです。」
早速挨拶やらその後の話を少しします。
それでは、と言ってノリコちゃんのおとうさんは
バス乗り場のほうに。謙介は船のほうへと
分かれます。

Sanbashi


それにしてもこの人、人、人。
もうこれまた驚愕です。

さて船に乗りました。
どうせ40分くらいなので1階の車両甲板の
片隅に座ります。
客室には座れるどころの話ではありません。
みんな甲板に立っています。
どうせ最初の寄港地まで15分少々ですから。

Meon1


乗ったら案内の放送が流れるのはいつもどおりだったのですが
びっくりしたのはその後です。
何と、「レディスアンド、、」と
英語の案内放送が流れました。
これまたびっくり。

途中別の島を経由して、再び出航です。
島が見えてきました。
船がミヤマの鼻に差し掛かると
ぽー、と汽笛を2回鳴らします。
これが船到着の合図です。

船が島に到着しました。
1年ぶりの島です。
しかし港の変りようったら。

これが去年。
Minato09


これが今年。(ちょっと高さが微妙に違いますが)
Minato9


去年はこの島で降りる人なんて10人もいませんでしたが、
今日は一体何百人が降りたのでしょう。ひええええ。

Kaeri1


桟橋にSさんが俺のためにお出迎えをして
くださっています。
いやいやお久しぶりでございます。
という挨拶をして、すたすたとそのまま
市の出張所の建物へ。その間も2人ほどの知り合いに遭遇。
「あれま、お元気ですか。謙介さん。」
「ご丈夫そうで何よりです。」
そんなこんなでちょっと歩いたらすぐに知り合いに
会うのですから、
なかなか前に進めません。
ようやっと
出張所に着きました。
事務室でお土産をお渡しして、久しぶりに
いろいろなお話をします。
今、Sさんが島の対外関係の全ての統括
をなさっているのでものすごく忙しそうです。
先日この島で火事があって、火元の家に住んでいた
90歳のおじいさんが亡くなってしまい
セトゲイ出品作品で展示の作品が
1点燃えてしまう、という悲しいことが
ありました。そのとき、総合プロデューサーや
県知事との対応もすべてSさんがやった、
と新聞記事にもありました。

「あの火事は、消防の不手際ですわ。
目の前が海で水やなんぼでもあるのに、
消防のポンプが動かん、別のポンプは
謙介さんも知ってのように
豊玉姫神社のとこやし(島の集落の一番上の端)
持ってきたらかからん。燃料タンク見たら空。
燃料を調達して、ポンプのエンジンかけて、、
というところまでで40分かかっとったですわ。
そこから放水したって、、そやから港のところの
ポンプがサッと動く状態だったら、目の前に水なんて
なんぼでもあるんやから、あんな火事なんて器具がしっかり
点検して使えるようになってたら
5分で消せとったわけですよ。」Sさん怒る怒る。
「消防のからの点検はどうだったんですか? 」
「ああ、まぁ点検には来よるんですよ。
年に1回とか。だけど、今まで毎年来とるのに、
いざとなったら、使い物にならん、
一体どういうわけですか? 」と先日も市のほうに
ちょっと強く言うたんです。」
一体市の消防はホンマに点検しとったのでしょうか。
俺もそう思います。
「何せ○○さんところやから。謙介さんやって知っとるでしょ。」
「あそこで火がついたら集落の一番下の端やから
みるみるうちに上に火が回ったら島の集落全滅やないですか。」
「そうでしょ。やから消火になったときに、ワシ、
消防に怒鳴ったんですわ、上の家に火が燃え移らんように
してくれ! 言うて。」
「そりゃそうです。上に火がいったらとんでもないことになる。」
「それと不幸中の幸いで、風がなかったんです。それが
よかった。」
「風が吹いていたら一発ですね。」
「ホンマにそうですわ。」

公式の発表ではこの島に展覧会のために訪れた人は
会期中、昨日までに
7万人ということになっていますが
それは今日乗ったメインのフェリーの
乗船者だけのカウントだそうで、今、臨時で
他の島と結ぶ高速船が毎日数便運行されいるのですが
その人数はカウントされていない、とのこと。
多分、10万人は来てるんじゃないですかね。」
とのことでしたが、俺もそう思います。

それでこの島有史以来初めてじゃないですか?
こんなに一時期にわーっと人が押し寄せたの、って。
と言ったら、わしもそうおもいます。とのこと。
誰が考えたってそうです。しかし、3ヶ月で7万、
すごいことだと思います。

Sさん、せっかくこの島に来ていただいたのだから
気持ちよく来て見て帰っていただけるようにしたい、
とのお話です。
毎朝、5時に起きて、島内に仮設のトイレを設置してあるところが
あるのですが、そのトイレの掃除と、周辺のお掃除をして
後、婦人会がおうどんとか蛸飯とかカレーを作って
出しているそうですが、そこも見に行くんです、とのこと。
それで島内の店も、ちょっと見よらんとあかんのですわ。
ぼったくりみたいな商売しよった店があって、
ちょっと言うたんですけど、、。

後でその婦人会の方のやってる交流館の
お店に寄ってみました。
うどん300円。カレー500円
たこめし300円とありました。
もちろんそこでおばちゃんたちが作っています。
まぁまぁ良心的な値段じゃないか、と思いました。
それでは長くお引止めをしても、ということで
Sさんとお別れをして、いよいよ島のお芸術見学です。

展覧会見学用のパスポートはいくつか種類が
あって、全てを見るための2日間有効なものが5000円。
それから各島単位のものもあります。
それで俺はこの島だけのものを、、と思いました。
これだと1500円です。
島の港にできた交流館に行きます。

Minato7


Minato8


天井はいろいろな国の文字がちりばめてあります。
正面に見えているのがおばちゃんがタコ飯やうどんを
売っているところです。
K原のおばちゃん、こんなアートの建物の中で
お仕事をしています。すんごい。
ちなみにこの建物は恒久的な建築物です。

こんなお芸術ができていてびっくりです。
さて、今から島の中をうろうろです。
迷路のような島の道ですが、道はわかっているので
さっさと歩いて行きます。
それにしてもものすごい人が来ています。
ところどころにアート作品が展示されています。
ちなみにこれが去年です。

09082

で、今年はこういうふうに。
Opus551


前の連合自治会長のSさんのお宅だって
アートしています。

Sakinaka


これは島に夕立を降らせるアートだそうです。

Yudachi


それからこれはオルガンというアートで
片方にふいごがあって、
そのふいごを上下させると空気がパイプを伝わって
いろいろな音が聞こえてきます。
片方でふいごを押しています。
もう片方で聞いている、という図です。

Organ2


それとともに、窓を覗くと、こんなふうに
文字の書いてあるのもありました。

Organ1


ええ。もちろんこの歌、謙介だって歌えます。
でもねぇ、この歌ものすごーく長いんですよ。
だって1番から55番まであるんだもん。

♪「昔ながらに芳しく 備讃の瀬戸の真ん中に、、」
ってはじまる曲なんですけどね。
でもなんで19番にしたのか、、その辺がよく分かりません。

この歌、島ではお祝いとか人の集まった会の最後に
必ず歌われる歌です。
今も学校で教えているそうなので、今の子どもも
含めて全員島の人は知っているはずです。

でも本当にいろいろな人が島に来ていました。
いつもの静かでのんびりとした島に
すんごい人がワッと来ています。


長くなりました。
今日は一度ここで措きたいと思います。

(今日歌った曲 男木郷土唱歌
 橋本仙太郎作詞・作曲 )

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