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10. 09. 13

奈良へ(その1)

前回は広島・京都でした。
今回は、、
え? また違うところ行ったの?

そうなんです。ということで、今回は9月9日・10日編です。
今回は高校のときの友達、例の「いきなり不比等」くんが
奈良に行きたい、と切望していたので、その案内です。

朝、6時に出発です。
今回の車はでかいので、楽です。
さすが33ナンバー。(笑)

高速道路は途中雨が降ったりして心配されましたが
9時半、無事に明日香村到着です。
奈良までは3時間半でした。 
友達は「なんやこんな程度の時間
で来れるんか。」と言っていました。


今回は明日香村を大まかに南から北に向かって見ていく計画です。
まずは高松塚古墳。
去年来た時は、まだ造成工事中でしたが、(↓去年)

Takamatsu1

さすがに今回は
もうちゃんとできていました。

Takamatsu2


もう一度高松塚資料館に入ります。
最初の発掘のときに、無防備な格好で調査したためにカビやら
雑菌が入ってしまい、壁画が今は見るも無残な形になってしまって
います。今回、壁画を剥いで保存、ということになりましたが
もうこれ以上ひどいことにならないように願いたいです。

高松塚を見終わって、今度は天武・持統天皇陵に行きます。
何か仏教系の団体がここで盛大なおまいりをしていたようで
その儀式の終わった直後に来た、という感じでした。

Jitou

陵の見学を終えて今度は橘寺に行きます。
自転車だと結構時間がかかりますが、車の移動は
あっという間です。もう少し秋で暑くなかったら、
自転車で回りたかったのですが、真夏のような
日盛りでは、、体が無理、ということで車での
移動になりました。 車だと、田園風景をのんびりと、
というわけにいかないのが残念です。 ただそのかわり
行きたいところが決まっていたら、そこをピンポイントで、
要領よくまわることはできます。

Tachibana3


橘寺を見て、次は岡寺に行きます。
去年は急坂を自転車で必死に上がった岡寺も
今年は、あっという間でした。

次に今度は飛鳥寺に行きます。

Asukadera

飛鳥大仏を見たのち一旦外に出て、
蘇我馬子の首塚に行きます。

Akamashi5


後ろの甘橿丘がまだ夏の風情です。

そして、ここから北に。飛鳥資料館に行きます。
Asukashiryoukan


ここで彼に飛鳥地方の一応の説明をしました。
ここには明日香各地で見つかった石造物が移転保存
されていてさまざまな石像を見ることができます。
これは当時の賓客をもてなす施設跡から出土した
石造の噴水です。


Asukashiryoukan2


それから明日香村の大きな模型があって、
飛鳥時代にどういう建物が建っていたか、
ということが分かるようになっています。

ここの近くのよろずやでパンを買って食べて、次は
甘橿丘に登ります。
朝からずーっと説明していたので
この辺で声がかれてしまいました。

Amakashi1
ここから東を見ると、飛鳥坐神社を中心とする集落がきれいに見えます。
(本当は夕方のほうがよかったのですが、ちょっと時間が早かった。)

そして北を見ると大和三山がこれまた美しく眺望できるのです。
左から畝傍山(うねびやま) 右の三角形が耳成山(みみなしやま)
右端のちょっと分かりづらい丘のようなのが香具山(かぐやま)です。
またこんど香具山の写真は出します。

Yamato3

丘のふもとには飛鳥川が流れていました。
この日も暑くて、川に入りたかったのですが
おっさん2人が折角の清流を汚しては明日香村の
人に怒られるでしょうから(笑)断念しました。

Asukagawa

甘橿丘を下りて、飛鳥坐神社の前を通って、
家持のおかあさんの大伴夫人(おおとものぶにん)
のお墓の場所に行きます。

Bunin

このお墓の近くに藤原鎌足の誕生地の伝承のある場所があります。

Kamatari1

産湯の井戸だそうなので行ってみました。

Kamatari2


薮蚊がわんわんいて大変でした。

ここを見て石舞台に行こう、と、思ったのですが、
途中でもうちょっと時間があったので
飛鳥宮跡に寄ってみることにしました。
この辺に都の中心があって、もうちょっと北には、
この都に来た使節や賓客をもてなす施設がありました。
そうしてその都の周囲を巡るように寺院が建てられて
いたのでした。

Itabukinomiya1

明日香村は、本当にあちこちで眺める風景が
すべて絵になる美しさです。


ここの見学を終えて最後の見学地石舞台に行きます。
石舞台、大学の学科旅行かゼミ旅行かで
大学生の集団が来ていました。
なんだか名所を連れられて、回っているだけ、という感じで、、
彼らが石舞台にいたのは僅かに5、6分でした。
せっかく本物を見ているのに、時間に追われて、、もうちょっと
ゆっくりしたらいいのに、、と思いました。

Ishibutai1


Ishibutai2

そうこうしているうちに石舞台の公開終了時間です。
今宵の宿はこの石舞台近くです。
飛鳥保存財団の運営している祝戸荘というところに泊まります。

うちの職場に来るJT○の人に聞くと、全国47都道府県のうち
一番宿泊関係の施設が整っていない都道府県が
奈良県なんだそうです。
そこそこの値段で、しかも整ったホテルがないんだそうで。
というのも、JRか近鉄に乗ったら、3、40分で大阪ですし。
それと奈良はやはり開発も規制を受ける場所が多いですから
大きなホテルが建てられない、という事情も
あるでしょう。

でも今回は彼が奈良で是非泊まりたい、ということだったので
この明日香に泊まろうと思っていました。
知り合いの大学の研修所が明日香にあったので
聞いてみたら、一杯でした。
そこ以外は民宿かなぁ、と考えていたときに
思い出したのがここだった、ということです。
建物は一番前に母屋があって、その後ろに階段状に
研修棟がある、という感じです。
部屋の名前は、額田とか間人(はしひと)とか
鎌足とか、飛鳥時代の人の名前がついています。
で、謙介一行の泊まった部屋は、、

Iwaido1

「いきなり不比等くん」ですから、もうばっちりです。
晩は、こんなご飯です。

Iwaido2


朝は撮るのを忘れてしまいましたが、
本当に野菜もたっぷりで品数も多く、とても充実していました。
しかも野菜はこの明日香で取れた野菜なのだそうです。
おいしかったです。
この写真のお料理に後、おすましのお吸い物とご飯が
つきます。(ご飯は食べ放題)

夜、ビールで酔っ払って寝てしまった友達を一人おいて
一人散歩に出ました。
実は今回、どうしても夜歩きたかったのです。
あたりは道路を照らす水銀灯以外は闇です。
実は今からウン十年前、大学最後の冬に
当時入っていた民俗学の学会の
発表会がこの旅館の近くの研修所であって
その晩も一夜、明日香で過ごしたのでした。

卒論の発表が終わって、みんなで夜、外に
出ました。あの時は12月の末。凍てつくような
寒い晩でした。
あの時の思い出は今も自分の中では
宝物です。 

まだそのとき俺は就職が決まってはいなかったのですが、
専攻が同じで、気心も知れた仲間と
夜中までいろいろな話をしました。それでその勢いで、夜中に
「じゃあ今から散歩!」ということになって、みんなで凍てつく
明日香の夜に出たわけです。
先のことはさっぱり分からなかったのですが
何とかなる、という変な自信と希望だけはありました。

月日の経つのは本当に早くて
あれからいつの間にかウン十年が経ちました。
そして今、また再び同じ場所を夜歩いているのです。

あの時のことは、もう時間が経ってしまってずいぶん過去のことの
ようになっていますが、それでもその場面のいくつかは
はっきりと覚えていました。
その時のことを思い出しながら、
俺は一人夜道を歩いていました。

そういえばあんなことがあったなぁとか。

晩の食事、てんぷらが出てたなぁ、とか。


確かに変わった部分もあったけれど、
相も変わらず進歩していない部分の自分もいて。

でも、自分がまたここに来れたことに
いろいろな感慨がありました。
この感情を簡単に一言で言ってしまうことは
できません。
この間、楽しかったこと、辛かったこと、
いろいろありました。
でもふりかえると本当にあっという間でした。

そしてまた元のこの場所に来ることができました。
なんだか自分をもう一度確認することができたことは
本当に良かった。
そんな気持ちになって再び旅館に戻ってきました。
時間はそう大して長くはなったのですが、
本当に豊かな気持ちになれた夜の散歩でした。

ああ、大阪なんかに宿を取らずに、
やっぱりここ明日香村に宿を取ってよかった、と
自分もそう思いました。
長くなりました。今日はここまでにします。

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Comments

>謙介さん
 奈良は東大寺や春日神社など、目で見る
所ですよね。明日香村は、心で感じると
いう気がします。NHKで放送された「あすか」を思い出しました^^;

Posted by: yoko | 10. 09. 14 at 오후 1:25

---yokoさん
そうなんですよね。やっぱり明日香は、ゆっくりと自転車で一木一草を眺められる速度でまわるのが一番だと思います。我々も最初は自転車で、とか言ってたんですが、何せ35度の気温で、、となったら「しんどい」「えらい」の連発で。(ホントに甲斐性なしの2人です。)それで今回はやむなく車の移動になりました。でも、本当は10月くらいの時期にゆっくりと2,3日かけて、明日香村を回る、ということが理想です。次はそうしようね、と話あったのでした。 そういえばNHKの朝のドラマ、あすか、ありましたね。お菓子職人の、、話でしたよね。

Posted by: 謙介 | 10. 09. 14 at 오후 2:34

明日香ですね~!僕も前に真夏に小浜のお寺を自転車で巡ったんですが、しんどかったですわ(笑)。秋くらいだと気持ちいいんでしょうけどね。奈良に行くと、京都とか大阪に戻って(?)泊まることが多いですが、奈良に、明日香に泊まるのも良さそうですね。宿分かりませんが。。。そして今年も、僕も謙介さんに一日遅れて年を取りました。これからもブログ楽しみにしています!

Posted by: ともぞう | 10. 09. 14 at 오후 5:51

---ともぞうさん
 ともぞうさん、お誕生日おめでとうございます。お元気ですか。謙介、お約束忘れていませんですよ。いつか、ぽりたかさんとともぞうさんと三人で奈良を回りましょうね。絶対ですよ。大抵の人が奈良では宿泊せずに大阪に、、ということになるのですが、奈良に泊まるのもおススメです。明日香村では民宿に泊まる、というのもできます。本当なら、もう結構涼しい時期で、自転車で回りたかったのですが、今年はまだ気温が真夏のようで、、泣く泣くあきらめました。でも、もう少し涼しくなってきたら、彼岸花の赤い花があぜ道を彩る中、自転車で、、というのは本当にいいなぁと思います。 奈良の話になると際限がなくなりそうで、、。今回もどんどん長くなってしまいました。 また是非にお会いしたいです。楽しみにしています。 
 

Posted by: 謙介 | 10. 09. 14 at 오후 11:00

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