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10. 07. 07

正しいフォーム

7月4日の日曜日の午後、
例によって高校生のにいちゃん3人の
国語と日本史の勉強を見たんですけどね。
前の時も気にはなっていたんですが、
やっぱりちゃんと言ったほうがいいと思って
それ、違うよ、って言ったんですけどね。

何かって、あまりに筆記具の持ち方が
むちゃくちゃだったんですよ。
Mochikata1


「ようもまぁ、こんな持ち方して、字を書いて
いるなぁ。」

正しい持ち方というのは何か、
といえば、その持ち方で書いたら、
分かりやすい字が、楽に、長時間
書ける、ということです。

不思議とアクロバットみたいな筆記具の持ち方を
している人、って、指先の持ち方だけだけではなくて
そういう持ち方をしている人の身体自体
書くときに体が捻じ曲がっていたり、
硬直状態というのかガチガチになっていて
特に肩と背筋に異常な力が入っていたりします。
指先に変な力がかかっている、だから
体全体がその指先に合わせて、
ねじれたままの状態になっていることが
多いです。

そんな持ち方だと、ちょっとしたメモ程度は
まぁともかく、原稿用紙5枚くらいのレポートを書いたら、
疲れ果てて、もう字は書きたくない、っていう
ことになるんじゃないか、って思うんですよ。

Mochikata2

俺がそういういうふうに「正しい持ち方をしたほうがいいよ。」
っていうと「そんな持ち方くらいどんなふうでも
ええやん。」っていう人が結構たくさんいて
俺のほうがびっくりします。

だけど、野球のピッチングには、ピッチングの
水泳の泳ぎ方はそれぞれの泳法の中での
それぞれの、きれいなフォーム、理想のフォーム
って指導されません?
あなたのフォームのここが悪いです、とか。
だってプロでも野球解説者に
「あ、今日は投球のフォームがよくないですねー。」
なんて言われるじゃないですか。

自然に流れるようなフォームで、とか
それぞれのスポーツ、それぞれの動作にあった
最適のフォームがあって、
そのためにイメージトレーニングしたり、、
またその人のどこがどう悪いのか、わざわざ録画して
それを自分で再生してチェックまでしているではないですか?

なのに、俺が字を書くときのフォームを言ったら、
「どうして字を書くのに正しい持ち方が要るの? 」って
言われるんですけど。

多分ね、どんな格好でもどんな持ち方でも
「とりあえず字が書ける」から「一々うるさく言うなよー。」
っていう意識があるんじゃないかなぁ、って俺は思っています。
で、最近は、わざわざ字を書く、っていう機会も
そう多くないですしね。
でも就活中の人は履歴書を書かないといけないし
いろいろな申し込み書とかを書くときもやっぱり
実際に書かないといけないですよね。

でもまぁ、字を書く機会は確実に減っていて、
日ごろ字を書かない人って、
申し込み書1枚書いただけで
「疲れた~」って言ってるのをよく聞きます。

たまに「現代なんて、ワープロだってあるんだから
なんで今更字を書かないといけないのか? 」という
質問を受けます。
そういうとき俺はいつも逆質問することに
しています。「じゃあ、何でスポーツするの? 」
自転車やバイクや自動車があるのに、どうして
必死で走ってその記録をとるの?
船やボートがあるのに何で「水泳習うの? 」です。
別にそういう機械を使えばいいじゃないの、どうして?
ということと同じなんですけどね。

運動音痴の謙介さんですが
どうしてスポーツをするのか、と言えば
確かに身体を鍛える、とか、病気にかかりにくい身体を
造る、とか、肥満・メタボ予防、とかいうこともありますが
俺は、身体的な「感覚」を養うことが大切なんじゃないか、
と想像しています。
ボールを蹴る、水の中で泳ぐ、トラックを走る、跳ぶ、
マットの上で回転する。
実際に身体を使ってそういう運動をしていくことで
はじめて分かってくる自分の身体の感覚、って
あるんじゃないかなぁ。スポーツをすることで
そうした感覚がはっきりと分かったり、練習していく
ことで、そうした感覚がより深く身体に覚えさせることが
できるんじゃないか、そのためにスポーツをする、
って大切なんじゃないか、と想像するんです。

どうして運動音痴のくせにそんな想像をするのか
と、言えば、字を書くこともそうだから。
字を書くということは単に何かを記録する、
というだけではないんです。ホラ、最近
「字を書かなくなったから、字をよく忘れる。」
という言葉を聞くんじゃないか、と思います。
これはどういうことか、と言えば、「字を書かなく
なったために字に対する感覚が鈍ってきた」という
証左だと俺は思っています。
鈍感になったからこそ、平気で「ガチムチ体系」なんていう
間違いを書いてても気がつかないんじゃないですかね。

運動も字を書くことも「実際に身体を動かして
勘を養う(勘を失わないように引きとどめる)」という
点では同じじゃないか、って思うんですよ。
だから運動をすることの意味、っていうのも
全然運動しない文系の人間ではありますが
想像できるわけです。
(と、確信にみちた書き方をしてて
違っていたらアホですけど、、。笑)


たまには自分の身体の「勘」・「言語感覚」を
失わないようにさせるためにも、
字を書いてみたらいいんじゃないかなぁ、って
謙介は思います。

そしてそのときには正しい持ち方をして
書いてくださいね。
アクロバットみたいな筆記具の持ち方を
して字を書こうものなら、10文字くらい
書いたら嫌に(笑)なりますから。
正しいフォームは無理なくずっと書ける、
ということです。


最後に。
本日のうちのテレビです。
ソニーからは相変わらずうんともすんとも(笑)です。
いつまでうんともすんともかなぁ。
こうなると、向こうから何か言ってくるまで放っておいて
みようかなぁ、と思っています。

Tv


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Comments

謙介さんこんにちは。
今日の関東は猛暑という言葉がピッタリの暑さです。
正しいフォームラジオガールには耳が痛い話です。
誰だってきれいな字を書けるようになりたいと思っていると思います。
やっぱり書道やペン字の教室に通うと字が上手になれるのでしょうか?

話はかわりますが、選挙演説でウグイスさんがよく話[お訴えさせていただきます。]は日本語として正しいのでしょうか?半世紀以上日本語が母国語なのですがいまだにわからない事が多いです。

Posted by: ラジオガール | 10. 07. 08 at 오후 1:14

 「正しい持ち方」

 初めまして。謙介さんのブログを読んで
 非常に興味がわきましたので、自分なりに
 調べてみました。
 お恥ずかしい話ですが、知らないことだらけでした。
 虚掌実指、懸腕直筆、いやあ、奥深い。
 硬筆もそうですが、毛筆の世界がこれほどまでに深かったとは。

 そうして、改めて謙介さんのお書きになった
 「終着までは何哩?」を拝見しました。
  
 品格がおありです。やっぱり、謙介さんの字
 に比べると「龍馬伝」は下品かも・・・・
 
 

Posted by: 檸檬紅茶 | 10. 07. 08 at 오후 5:14

---ラジオガールさん
 この質問、すごく難しいのです。正直に言いますと、ひとつは先生に師事してその先生と合う合わない、という人間関係があります。嫌な先生にいくら習っても、、ですよね。それから、人間的に合う先生でも
指導方法が習う人本人に合わないと、上達しない、ということがあります。
それと、一番これが大きいのですが、10代の頃に較べて、習うほうが「飽きやすい」「しんぼうが続かない」ということがありますよね。そういうことで習ったとしても、10代の頃のように、目を瞠るような上達、というのはありません。1年かけて書いてきて、1年前の作品と較べて、「そういえば、ちょっとましになったかなぁ」というくらいの進歩ではあります。しかし、手を動かす、ということは、身体の感覚を失わないことだと思います。字を書いていると忘れにくいです。字が上達、というのは、なかなか難しいものがあることを正直に言います。しかし、あきらめずに続けると、生活の張り、とか、身体の感覚とか、人間の本質的な部分で絶対にプラスになるものはあると思います。
 それから、「お訴えさせていただく」というのはやはり変な言葉だと思います。
「させていただく」というのは、相手のリクエストに答える場合の言い方です。「好評につき販売延長させていただきます。」という言い方なら正しいと思います。ですが、相手が何のリクエストもしていないのに、一見丁寧を装って、「させていただく」というのは、間接的に「私はこれが言いたいんだからな。よく聞けよ。」という意図があるわけで、、実はよく考えたら結構上から、だったりします。(笑)

Posted by: 謙介 | 10. 07. 08 at 오후 11:15

---檸檬紅茶さん
 はじめまして。ブログ管理人の謙介と申します。お読みくださって本当にありがとうございます。お読みいただいて筆の持ち方をいろいろとお調べになったのですね。
そうなんです。筆の管について指をどう持つのか、本当にさまざまな持ち方があってびっくりなさったのではないか、と思います。持ち方なのですが、ひとつは、書く字との関連があります。漢字のように真上からピンポイントで筆の線の中央に力を込めさせたい場合、それから、かなのように連綿の線が続く場合、持ち方が違ってきます。次に、筆の毛によっても持ち方を変えます。イタチとかウマのような毛の堅い筆ですと、筆を立てて持ちます。そうして、時には筆の運動の反発力を使って字を書いていったりします。ですが、羊毛のように柔らかい質の毛になると、筆を少々傾けても大丈夫です。というふうに、書く字、筆の毛の質によって筆の持ち方も変化させていく、ということがあります。(これは墨の字の場合です。)あと、鉛筆とボールペンも実は持ち方が違います。ポールペンは先端にボールがあってそれが転がって紙に印字されていきますからやや立てて持つ、ということです。
正しい姿勢、姿勢というので、なんだか背筋を伸ばしてあごを引いて、、、とそれだけでなんか書くの嫌になりそうなのですが、要するにスポーツのフォームなんですよ。フォームが狂うと例えばピッチャーでも球筋が変化しますよね。あれと同じです。きちんとしたフォームで書くと、疲れにくいですし、腕がゆったりと大きく運動できるので、いい字が書けます。
 タイトル、お褒めいただき、ありがとうございます。

Posted by: 謙介 | 10. 07. 08 at 오후 11:27

ペンの持ち方、箸の持ち方は大丈夫だと思います。たぶん・・・
戦前生まれの母から習いましたから。
最近は「正しい持ち方のできるペン」や「疲れにくいペン」が色々売られていて、私も疲れにくいシャープペンを使っています。普通より軸が太いんです。
昔の小説家=ぶっといモンブランのイメージがありますが、モンブランというステータスと疲れにくいという実利があったのですね。

Posted by: mishima | 10. 07. 12 at 오후 1:03

---mishimaさん
mishimaさんはちゃんとしたお箸の持ち方でした。やっぱりおかあさまのご薫陶ですね。本当に最近、筆記具の持ち方もムチャクチャな人が多いです。書く、っていうのは、確かに筆記具を握って、紙にその先を押し付けたら印字される、というようなもので、だからいい加減に軽んじられる、ということなのでしょうが、書くことはやはり文字に対する神経を敏感にさせる意味があります、「運動神経」のような「文字感覚神経」っていうのがあると俺は思っています。そういう神経が鈍磨されてしまう方向にいまやどんどん進んでいると思うのです。表音文字の西洋の人は、そういうことが分からない、と思います。字を見て内容を想像できる、というのは、本当に漢字のおかげです。そのセンスをやっぱりいつまでも持ち続けていたい、と思います。
 本当に最近はいろいろと筆記のストレスを軽減させてくれる新商品がどんどん出ていますよね。文房具屋の店頭でどれにすべきか迷ってしまいます。(笑)

Posted by: 謙介 | 10. 07. 12 at 오후 10:30

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