焼豚玉子飯
月曜日、仕事帰りにスーパーに行ったら、精肉売り場に
これが置いてありました。
作ったのは、「日本食○」という会社です。
焼肉のたれで「晩餐○」名前の商品があると思います。
前に何かウシが出てきて「焼肉焼いても家焼くな」とか
いうコマーシャルをしてた会社です。
あの牛は「バンコ」という名前があって
本社に行くと、あの牛と社長の銅像があります。
それでもって、工場が宮殿みたいな工場です。
で作った焼肉のたれが「宮殿」。
この会社、入社試験にお顔の審査があります。
謙介のように「不細工な顔」の人はダメダメ、
ということになっています。
俺も最初聞いたときは、「うそぉん。」と思わず
言ってしまったのですが、
就活をしてる大学生が、大学の就職課の人から聞いた話だって
教えてくれました情報ですし。
うちの仕事場のパートのおばちゃんでさえ、
あの会社は入社試験で顔の審査があるんよー、と話して
くれたくらいです。
そういうニュースソースから推察するに、それって
実際本当にそうなのかもしれません。
顔の審査って、有名なところではスタ○もそうですけど、
そういうところ、最近ではちょくちょく聞きますよね。
(よかったーっと、きちゃない顔でも雇ってもらえる職場で。)
で、この日本食○という会社は、先日「こがねパ○」というお店のことを
書いた、今治という街に本社があります。
その今治が、最近B級グルメで焼き鳥の次に売り出そうとしているのが
「焼豚玉子飯」です。
もともとは今治の○松飯店という中華料理のお店の
まかない飯のメニューだったそうですが、それが
いつしかメニューに入って、いまやこの辺では
知られるようになってきました。
と、言っても、何年か前に、友達のIくんと
街中で「焼豚玉子飯」という看板の出てた店に
行ったことがありました。
だってそれまでそんなの、聞いたことなかったし、、。
で、その店に行って、とりあえずそれを注文しました。
で、出てきたのが、丼にご飯がよそってあって
その上に焼豚が載って、そうしてその上に目玉焼きが、、
というものでした。
思わず二人で言ったのは、「なんや名前の通りやな。」という
ことでした。
ちなみに、その店は二人が行ってしばらくしてつぶれてしまいました。
で、スーパーの精肉コーナーに焼豚玉子飯のたれ、というのが
あったので、早速買って帰って作ってみました。
(たって調理時間、うーん、こんなの調理というのかどうかは
知りませんが、、。たったの5,6分でしたよ。)
目玉焼きの上からたれをかけてみますと
そのたれ、きっと「増粘多糖類」をたくさん入れて
あるのでしょう。目玉焼きにかけても液体なのに
つーっと流れてしまわないのです。
つるつるの目玉焼きの表面にしっかりかかったまま
キープされています!
早速官能検査です。
すいません。以下雑な批評ですが。
正直、まぁこんなものやろ、という程度のものでした。(笑)
予想も裏切らないかわりに、かといってまずいか、といえば
そんなこともない。いわゆる「想定の範囲内」のお味でありました。
多分このたれ、って、他所の県にはないんじゃないですかね。
だけどいまやいろんなところでB級グルメ花盛りですね。
あっちこっちでB級グルメが「造られて」います。
きっと食品コンサルタントの人が裏で、頼まれて、必死こいて
造っているんではないか、と想像したりします。
きっと讃岐うどんのように、食べ物で、人を呼んで
街に来てもらう、ということをしようとして
そういうことをしているんだとは思うんですけど、、。
でも、正直言って、俺みたいな経営なんてわかっていない
しろうとが見てもそれはうまく行くとは思えません。
今はちょっと性質が違ってきちゃったんですが
最初のほうで讃岐うどんのツアーが成功したのは、
店、それぞれに強烈な個性があったからです。
こないだのパン屋さんみたいに、山の中を探しあぐねて
行かないといけないようなうどん屋とか。
いまどきカマドに薪で、、うどんを打っているうどん屋。
時間が止まったみたいに昭和30年代がそのまんまの
ようなうどん屋。
おばさんが出てきて調理バサミでねぎを切って入れてくれる
うどん屋。
外に川に張り出したベランダがあって、下は川で、そこに
いる鯉にえさのうどんの切り端をやりつつ、うどんを食べるうどん屋。
名物ばあちゃんのいるうどん屋。
しかも最低限、どのうどん屋もうどんの質は一定水準以上です。
味はおいしい上に、各店、そういう「変な」売りがあったから
みんな、そんな変なうどん屋だったら一度行ってみようか
ということになって、うどんツアーって始まった、ということです。
ところがあちこちのB級グルメの地域ってどうでしょう?
その店だけの濃い変な売り、ってあります?
たいていのB級グルメって、ひとつの地域に
同じ料理を提供する店が固まっているだけ、
っていうことないですか?
そうじゃなくて、その店、その店の「変な売り」というのか
特色がないと、これだけの店に回りました。
全部食べました。めでたしめでたし、っていう具合で
それっきり、になっちゃう、って思うんです。
ディズニーラン○は、短い周期で
どんどん新しい出し物、施設を構築していって飽きさせない
ですよね。
香川県のうどん屋は新しい出し物は構築できません。
しかし、その分は、数で勝負です。
全県下で900軒あるうどん屋、
いくら必死でまわると言ったって、
そう簡単に全軒制覇は無理でしょう。
かくして「変なうどん屋めぐり」がはじまった、と。
だから、一定の地域に同じメニューを出す店が
集まるようなB級グルメでは、力を入れて
宣伝する2、3年の間は人がくるかも
しれないけれど、その期間が終わったら、、さーっと
人の波が消えていってしまう、ということが多いんじゃ
ないですかね。一過性に終わってしまう、というのか、、。
だから、もちろん食べ物ですから食べておいしい、
という上に、何かその店でなくては、という強烈に
引っ張るものがないと、もう一度、お客が来る、
ということにはなんないんじゃないか、と
いろんなところのB級グルメのなんとか、という客よせを
見てて思ったりするのです。
今治、鉄板焼き鳥の次は、この焼豚玉子飯、
だそうですが、、果たしてどうなりますかねぇ。
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Comments
お顔の審査…どこの会社でも美人はお得っていうのは本当らしいですよ。美人で、ニコニコして明るい雰囲気の子は成績が振るわなくてもたくさん内定をとりつけるそうで(教授情報)。確かに、音楽だって同じに歌ったら美人の方が上手く聞こえますもん。
焼き豚玉子飯、お家で簡単に同じようなのが作れちゃったら食べには行かないような気がしますけど。これ、本当に家ですぐ作れるのでは?
Posted by: アリクイ | 10. 06. 29 AM 6:45
日本食〇の宮殿は、「宮殿のような豊かな環境でないと、豊かな食を作れない」って理念らしいですね。
営業マンとか受付嬢ならともかく、研究所でもっぱら味の調合してる人は、外見って関係あるのかしらん(´ρ`)ぽか~ん
とは言え、外見はよいに越した事無いわけで。ジムの受付に、かっこいいバイト君が入ったので喜んでいるmishimaでした(*゚▽゚)ノ
Posted by: mishima | 10. 06. 29 PM 12:55
---アリクイさん
そうかもしれませんね。そこそこさわやかな男子がニコッと笑って「承知しました。」と言ってみたり、垢抜けた感じの女の子が「はい。」とにこやかに返事をしたりすると、人事担当の見る目も、違ってきますもんね。もっさりしたヤツが言っても、。それとかちょっとお話はずれますが、今回の相撲のばくち問題にしても、やってた、っていう力士の顔見たら、失礼かもしれないけれど、あ、やっぱり、っていうのがありました。そういうことで内面とかその人のいろいろなものが顔に出てくる、というのもあるかもしれません。
それから焼豚玉子飯ですが、そうなんですよ。わざわざ今治まで行かなくても、札幌であろうと那覇であろうとこんなの簡単にできる、と思います。だからわざわざ行って、、というユニークさも無さそうですし、、。精々県内のちょっとした盛り上がりで終わってしまいそうです。
Posted by: 謙介 | 10. 06. 29 PM 6:57
---mishimaさん
実はあの宮殿を見て謙介何を連想したか、と言えば、あのルーマニアの独裁者だったチャウシェスクの建てた宮殿です。なんだかイメージ的に似ているような気がして、、。社内の研究職の人もイケメンを、ということのようです。それでこの職場は社内恋愛を社長が奨励しているんだとも聞きました。まぁねぇ、謙介が仏頂面で、「あいあい。」と言ったらホントにもうこいつダメ、っていうことになりますが、さわやかなお男子がにこやかな笑顔で「ハイっ。」って言ってくれたら、そりゃいいですよね。
Posted by: 謙介 | 10. 06. 29 PM 7:03