こんなことしてるからばったり倒れるんだよツアー
ただでさえ仕事が忙しいところに、
実家で、オフクロから
「おばさんが会いたい、言うてはるえ。」
と聞いたのです。
あ、そうや、おばさんにもう長いこと会うてないなぁ
と、言う気持ちと、そのちょっと前に悠太さんのところで
読んだ王○の記事が謙介の頭の中で変に響きあって
しまったのでした。
「そうしたら、一緒に行くわ。」ということで、善は急げ
となって、うちのオフクロの妹であるおばさんのところに
行くことにしたのでした。
前にも言いましたが、うちの両親もそうだし、父方母方親戚一同
そのほとんどが理工学系統の勉強をずっとしてきた
人間ばかりだったわけです。
その中で、鬼子のように文学部の国文科に行きたい、
という人間が出てきたとき、親戚一同を説得して
俺が国文に行ける道筋をつけてくれたのがこの
おばさんでした。「かまへんがな。一度
やらせてみたら。」と言い、両親を説得してくれたのが
このおばさんでした。
そういうわけで、俺が国文に行けたのは、このおばさんの
口添えが大きいわけです。そのおばさんが久しぶりに
会いたい、と言っているのですから、もう会わないわけには
行きません。
ということで、おばさんに会いに行くことにしたのでした。
今回はバスで行きました。
で、着いたのがここでした。
ここから電車に乗り換えです。
なんだかこのアングルで見ると、古い日本建築の
蔀戸(しとみど)のように見えません?
(どこだか分かります? )
で、いつものように電車の出るホームに行くと、
先発の電車が止まっていたのですが
その電車が、もう超満員で、、。
俺、生まれてはじめてあの線の電車があんなに
混んでいるのを見ました。
ちょうどその時、アナウンスがあって、どうも途中の
並河駅から千代川駅の間で
飛来物があってその除去作業に時間がかかった、と、
それでこの線の電車、すべてが遅れている、ということでした。
うーん。男前豆○の本社の看板でも
飛んだのでしょうか。(笑)
それでも何とか一番前の車両に乗ることができました。
しかし、身体がよじれそうなほど混んでいます。
しかも電車の出発時刻は、「まだ分からない」ということです。
一体いつまでこんな姿勢のまんまで、と思っていたら、さらに
人が乗ってきて、もうすごい格好になってしまいまhした。
アクロバットみたいです。
ひええええ。
と思っていたら、再びアナウンスがあって、後3分したら出ます、
と言われました。
3分やな。3分、3分。
いやはやその3分の長いこと。
で、その3分が経ちました。
電車はうんともすんともです。
「お急ぎのところ恐れ入りますが、上り特急列車の到着が
遅れております。特急が到着し次第
出発いたしますので今しばらく、、。」
『おどれはどたまかちわっそ。』
上り特急が到着したのは、それから更に8分後でした。
やれやれ。
そうして電車はようやっと出発したのでした。
電車は超満員でしかもアクロバット姿勢の謙介さんですから、
首を180度ねじりでもしない限り、外の風景は見られません、
それでもまぁ、何となく、時間の経過から今はこのあたりかなぁ、とか
想像をつけながら、電車に揺られていたのでした。
そうしてようやっと京都市右京区花園に到着したのでした。
駅に着いて扉があくやいなや、もう電車の車体から放り出されるように
出ました。
ホームに出ると、雨粒が顔に当たります。
あれれ。お天気、持つって言っていたのに、、。
まぁ、しゃあないな。降り方がひどくなったら
コンビニででも傘を買うとしますか。
そう思って駅を出たら、、
何のことはありません。
雨は止んでいました。
もうねぇ、この時期、京都って、10分おきくらいに天候が
変化することがよくあるのでね。
ちょっと待ったら、またすぐ天候なんて変化します。
急いでおばさんの家に。
久しぶりにあれこれといろいろな話をしました。
午後から、修学院のほうに行く、というので、昼前に
失礼します。
おばさんの家に来たついでに、懐かしい「その辺」を久しぶりに
歩いてみました。
かつての友達の家の前に来ました。
ここにはもう友達の家はありません。
ひとりで住んでいたオフクロさんもちょっと前に
亡くなってしまって、友達も結婚してしまって
今は、もうちょっと街中のマンションに住んでいます。
こうして写真に撮ってみると、何の変化もなさそうな
住宅街ですが、この界隈の10年前、いや、30年前を知る
者からすれば、わずか5年前と今でさえ、
すっかり様変わりしてしまって
います。(でも、これ、京都でっせ、って言われても、全然京都のイメージが
わかないような建物ばかりでしょ? 笑)
友達のオフクロさんが、木が茂ってもう
何や汚い感じやし、切ったらええのよ、
と言っていた木は今も残り、この木の前に
あった友達の家はなくなってしまいました。
川を流れる水の音と、川に張り出した木は、以前と変わらずそこに
ありますが、謙介自身としてもうこの辺で知っている人を探すのは
無理になってしまいました。
ちょうど季節がいろいろな時期を経て、また始まりの
時期に戻ってきたせいでしょうか。
それとも、今年も自分の知っている人が
仕事の区切りをつけて辞めていく、という知らせを
もらったからでしょうか。
時間の流れ、ということを思います。
30年、といえば、長いなぁ、と思ったりするのですが、
自分の中での30年前、というと、、なんだあの頃か、
とも思い直して、じゃあ、そうそうはるか昔のことでも
ないなぁ、と思ったり、、ちょっと時間の流れって
不思議だなぁと思います。
しかし、写真を見ていただいてもお分かりだと思うのですが
全然イメージとしての京都、っていう感じがしませんよ、ね。(笑)
町屋もなければ、辻のお地蔵さんもありません。
ですが、右京区のこの辺って、郊外の住宅地なので、
まぁこんなものです。
でもね、この辺は、双が岡から西の地域なので
大きな意味で言えば、「嵯峨野」に相当します。
嵯峨野、って、実は双が岡から西、一帯を
指す結構広い地域ではあります。
ただこの辺は古都景観保存法の対象外地域なので
普通に住宅が建っています。
やっぱりこういうときには、つらゆきさんのお歌です。
「人はいさ 心もしらず ふるさとは、、」ですね。
時間の流れを思って、ちょっとため息が出ました。
さて、花園駅のほうに戻ろうと思ったときに
ああ、とある思いがふつふつとわきあがってきたのでした。。
そうだ、今日は久しぶりに双が岡に登ってみようではないか、と。
(左の茶色の建物は双が岡病院で、右の木の繁っているのが
双が岡です。)
ええ。思いつき登山です。
ねぇ、、。ふらふらのからだで、登ろう、なんて考えるから、
ばったり倒れるんですけど、、。
(その時は、行こう行こうあの山へ~♪ とくらいにしか思っていなかった)
そうだそうだ。久しぶりに
双が岡、と思って、早速登ってみることにします。
長くなりました。今日はここまでにします。
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Comments
蔀戸・・・確かに!
まさか本当に下半分がぐーんと持ち上がったり・・・?(笑)
あとシルエットとしてはなんだかお仏蘭西な雰囲気も感じますねえ(微笑)
Posted by: Ikuno Hiroshi | 10. 04. 02 PM 7:21
---Ikuno HIroshi さん
それでですね、設計の方が言うのは、
改札口の位置が前の京都駅と違えていない、同じ場所に作った、っていうんですけど、内部なんてすっかり変ってしまってて、同じ場所っていわれたって、 そんなもの、分かりません。そうですね。おフランスの「ラ・ガール」といふ感じもいたします。とか言いながらこの駅、怪獣映画で破壊されてしまう、という話になっているんですけど、、。(笑)
Posted by: 謙介 | 10. 04. 02 PM 10:54