花に嵐のたとえもあるぞ
謙介です。
しばらくお休みします、とご報告して以来、
さまざまな方からメールや書き込みで
こんなにたくさんの励ましをいただいたこと、
本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。
俺が就職した時に目指したことは、
「余人にかえられない仕事をする人間になろう。」
ということでした。
誰でも他の人に代わりができる仕事ではなくて、
謙介でなければ、と言われる仕事をしたい、と思って
今までやってきました。
ちょうど今、年度末で、ひとつに自分の仕事のまとめを
抱えてふうふう言っていたのですが、
同時進行でよそのセクションから仕事の依頼がきたわけです。
「ソウルから来たこの書類、大至急で日本語に訳してくれる? 」
というので、書類が5通。
「申し訳ないんだけどさ、この文書、北京語に直してくれない?
来週中に台北に送りたいの。」
というので書類が3通。
「明日までに、この賞状10枚書いてくれる? 」
というふうに他からのご依頼が、どーっと来てしまいまして。
うちの仕事場ではこういう仕事、
他の人が代わってできない仕事ばかりで、ですから
それはそれで、自分の目指す方向になっていて
いい、ということなのですが、、、。
でもまぁ大体がですよ、1デシリットルしか
入らない容積のコップに、いきなり18リットルくらいの量が
ドーンと来てしまったわけです。
それで、やってもやっても仕事が横から入ってきて、
片付かない状態になってしまいました。
それが仕事場の状況で、
さらに自分の家では、親戚の家に用事があって
どうしても行かなくてはならない、ということがありまして。
↓なところに急に日帰りで行ったり、ということもあったわけです。
(どこだかおわかりになりますか? )
行ったら、行ったでどうせですから、ついでにあちこち寄りたいし、、。
というわけで、要するに身体のことをすっかり横に措いて
しなくてはいけないこと、自分のしたいこと、を優先してしまった結果、
まぁ、当然と言えば当然なのですが、
ばったり倒れてしまう、ということに立ち至ってしまったのでした。
先週の水曜日、診察日だったのですが、行ったら、
さすがに主治医からも「こらあかん。」と言われ、一晩、病院に
留め置かれて帰ってきたようなことでした。
もうちょっと自分の身体の自覚を持ってね、と
こんこんとお説教をされました。(一行反省)
おかげさまで先週ばったり倒れてから、お休みももらったり
一番忙しい仕事の山も片付いたので、
ようやく俺のほうも、何とか立ち直りつつある、と
いう状況です。
自覚しなさいね、と言われた謙介ですが、4月は4月で、
個人的に用事があったり、またなにやら仕事が重なってきそうです。
でも、今回のこともあるので、もうちょっと自分なりに
仕事のこと、身体のこと、見直していきたい、と切に
思っています。
またすこしずつ更新していきたいと思います。
今日は3月31日。
学校や職場で年度末の一区切りを迎えた
という人もおいでかもしれませんね。
うちの仕事場でも今日で何人かの人が退職されました。
去年、今年と、特に仕事場で仲の良かった人が
退職してしまって、(予想はしていたものの)
心に大きな空洞ができてしまったみたいで、
しばらくの間は、このままの気持ちを抱えていかなければならないのかな、
とため息ながらに思っているところです。
謙介にとってのこの時期は、そんなふうに「ひとつの区切り」と
いうことで、ついつい時間の流れとか、今までのことを振り返ったり
思い出したりしてしまいます。
みなさんの春はいかがでしょう?
季節は移り、カレンダーはまた1枚、新しくなりますが、
このブログはここでもうちょっと続いていくと思います。 たぶん。
うちのこのブログによくお話を書き込んでくださる
b-minorさんにお会いしたとき、彼が
「ほら、よくいるじゃないですか。それまで書いていた
ブログを止めては、どこかに移転したけど、すぐに飽きてやめて、
また他所に行って、新しくはじめては、またすぐ飽きて止める、
そうしておいてまた別な場所ではじめる、そういう中途半端な
やり方って自分は大嫌いです。」
とお話くださったのを覚えています。
「そんなのだったら、しばらく休んで、その場所でまた再開したら
いいじゃないですか。あちこちに移動して書いては途中でやめ、
書いてはやめを繰り返す、そんな中途半端なやりかたをする人間なんて、
僕は信用できないです。」と、強い力を
こめてお話されたことを思い出します。
俺の朝鮮語の先生も「嫌になって休むときって
あると思う。けど、大切なことは、休みながらでも
息長く続けること。」 とおっしゃいました。
(まぁこれは語学の勉強について、でしたけど。)
今日のタイトルは、改めて言うまでもありませんよね。
中国晩唐時期の詩人、 于武陵の『勧酒』という
五言絶句の詩から、です。
勘酒 (酒を勧む)
勧君金屈巵 (君に勧む金屈巵<きんくつし>)
満酌不須辞 (満酌辞するを須<もち>いず)
花發多風雨 (花發<ひら>けば風雨多く)
人生足別離 (人生別離足る)
この詩を井伏鱒二がこう訳しました。
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ
「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ。」
まったくもってその通りだと思います。
先のことなんてどうなるか分かりません。
けれども、今、こうして自分はここに居て、
目の前には友達がいます。
その事実は確かなものです。
ひととき、同じ時間を共有しあった、という現実は
確かにここに在ります。
中国にいたとき、いつも思ったのが「今」ということでした。
日本では「将来」、とか「先々のこと」を考えさせられるのですが
中国は徹底的に「今」でした。
今、こうして会っているじゃないか。
この今の時間を楽しもうではないか。
中国の人の考えは徹底的にそうでした。
うちのブログは、進歩とか前進、というような
ことはあんまり(というのかほとんど)
ありませんけれども、(笑)
それでも自分が生きた記録として、
俺はこの場所で棒を折らずに「今」を重ねていきたい、
と思っています。
ご心配いただいたこと、励ましてくださったこと、
本当に自分にとって大切な宝物だと思っています。
どうもありがとうございます。
心からの感謝の気持ちをこめて
今後ともよろしくお願いいたします。
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Comments
RSSで新着チェックをしているのですが、こちらのブログの新着が入り、こんな嬉しいことはありません!律儀な謙介さんのこと、メールもコメントも返事が負担になるしと、思い悩んでいるうちに日が過ぎてしまいました。どうぞこれからも、お体やご気分と相談して、更新してくださいね。
それはさて置き、今日は年度末で銀行のシステムが大混雑でした。送金も着金も手続きは早くに済ませてるのになかなか相手方に反映されず、やきもきしておりました。明日から4月。ジムでのプールレッスンも進級で、また新たな課題に挑戦できるのを楽しみにしています。
Posted by: mishima | 10. 03. 31 PM 10:15
----mishimaさん
先週はあまりにひどくて、病院に留め置かれるわ、主治医に叱られるわ、、もう反省します、の状態でした。
いつも本当にありがとうございます。
またぼつぼつ書いていこうと思っています。
今日で年度も終わり、明日から平成22年度の開始、ということですね。今日、郵便局に行ったのですが、郵便局もすんごく混んでいました。
変る、というのは今までの慣れ親しんだ方法とは違う、ということもありますが、新しい何かも始まるわけで、そう考えたら、心躍る、ということもありますね。
今までNH○の松山放送局にいた○谷アナウンサー、東京に戻って「芸能花舞○」の司会に戻ったようです。
Posted by: 謙介 | 10. 03. 31 PM 11:13
古くはホームページで書き、別のブログに書き、mixiに書き、twitterに書き、転々として中途半端な私ですが、年が明けて始めたスクワットは三ヶ月続きました(笑)年度が改まって朝鮮語の勉強をしようかなと思って、本を借りてきましたが、これは続くかどうか怪しいです(汗)写真は京都駅ですか?
Posted by: ともぞう | 10. 04. 01 AM 10:44
---ともぞうさん
まぁ記述の方式がいろいろ違っていますし、、。(笑) 謙介の場合は単に不器用で、へんくつものなだけなのですよ。ともぞうさんのその柔軟さ、うらやましいです。朝鮮語の勉強ですか? できたら最初の発音だけでも、本当は誰か人について習ったほうがいいと思います。「濃音」っていってノドを締め付けて発音する、っていうのがあるのですが、これとか、二重母音の発音とかは、やはり日本語にない発音なので、できれば発音するときの口の形とかを見る上で、誰かに習ったほうがいいんですけどね。写真は、そうです。京都駅です。
Posted by: | 10. 04. 01 PM 10:45
謙介さん、おつかれさまでした。
いろいろとお仕事のことやお身体のことなど、陰ながら気を揉んでおりましたが、お早い無事のご復帰嬉しい限りです!他の方が書いていらっしゃるようにこのブログの更新はすごく楽しみにしていますので、こうやって新しいエントリーが追加されることは本当に嬉しいです。と言いながら、自分もちょっとだけこういったブログを覗かせていただくことのようなネット関係をお休みしていまして、何日か振りに訪問しましたのでコメント遅くなりました。どうぞこれからも無理をなさらずに、でも、更新楽しみにしてますです!と、ちょっとだけおねだりもしつつ・・・(笑)、よろしくお願いいたします!
Posted by: b-minor | 10. 04. 07 AM 10:33
---b-minorさん
いえいえ、いつもこちらの長話にお付き合いくださっているb-minorさんをはじめ、読んでくださっている方々に感謝しているのです。長いわ読みづらいわ、と、本当に読み手のことを考えたことあるんか、と言われて、その時はその時で、反省はするんですが、気がついたら長話になってしまって、、、。でも、ありがとうございます。こうして、「楽しみだ。」なんておっしゃってくださったら、また舞い上がって、調子に乗ってしまって、、ということになるので、自戒をしながらも好きなことをこれからも書いていきたいと存じます。 お江戸の桜もそろそろ染井吉野はおしまいでしょうか。気候の定まらない時期です。どうぞb-minorさんもご自愛ください。 ありがとうございました。
Posted by: 謙介 | 10. 04. 07 PM 9:47