« 春へ | Main | 男の作った詞・女の作った詞(その2) »

10. 03. 15

男の作った詞・女の作った詞(その1)

さっき、がんセンター帰りの車の中で、
ラジオを聴いていたら、
エグザイ○の「ふたつの唇」が
流れてきたわけです。
で、歌を聴いていたら、あ、と
思いました。

その時は、この歌の詞は誰が作ったか、は、
知りませんでしたが、流れる詞を聞いていて、ほとんど
直感的に、「あ、これは男が作った詞だな。」
と思いました。(あとからちゃんと確認したら男性の作った
歌詞でした。)

なぜ、そう思ったのか。
では、男の作る詞と、女の作る詞に違いはあるのか。
以下、その分析をしてみたいと思います。
まず最初にネタ(笑)になる詞ですが、
こんな詞です。


ふたつの唇

君との時間だけが 本当の自分
服を脱ぎ捨てたのは心
ふたつの唇さえあれば十分
言葉じゃない方法で話そう

誰も生まれてくる星 選ぶことはできない
でもここで今君と出会えた
めぐり会えるまでに流れた時間くらい
僕の口づけで埋めよう Your Lips

抱きしめる強さで想いをはかれたら
きっとふたりは恋人以上なのに
迷路のような街 めぐり会えた奇跡
声に出さず ふたりで叫ぼう

唇をかさねたら まわる地球
ふたりを追いかけるMoonglow

夜の帳につつまれ 手さぐりで交わす愛
まぶたを撫でて魔法をかけるよ
僕の熱いものは君に届いているかい?
そっと口づけて灯そう Fire

(中略)

抱きしめる強さで想いをはかれたら
きっとふたりは恋人以上なのに
迷路のような街 めぐり会えた奇跡
声に出さず ふたりで叫ぼう

闇に光れ ふたつの唇


俺ね、この曲聴いたときに、あれまぁ、と正直思ったんですよ。
どうしてか、といいますと、
「唇」を歌ったものでありながら、
言葉を拒否しているんだもん。
「声に出さず ふたりで叫ぼう」なんだもの。

でもね、実は、そこんところで俺、この歌詞は
男が作った詞だな、って思いました。

というのが、何度かここで言いましたが、
男が自分の意志を伝えるのは
「発語」によるものではなくて、「身体言語」なわけです。

女性と男性のコミュニケーションの違いで何が違うか、と
言って、女性は見た状況を口に出して言うわけです。
だから「きれい」とか「かわいい」とか
女性は見たままを口に出して意識を伝えます。
でも男性はそうじゃなくて、身体の動作でもって
自分の意志を伝えるわけです。つまり「身体言語」です。
だから基本的に自分の意志を「口に出して言う。」ことは
非常に少ない。

そういうわけで混んだ電車の中で
「さわりに来る」のは基本的に男性ですね。
手を動かして触れる、という
動作として実際にするのは男です。
女の人だと、「謙介なんて全然いけてない。」
というふうにはっきりと口に出して言うわけですね。
なので、いくら電車の中でイケメンがいたって、
女性がそのイケメンくんに触りに行く、ということは
考えられにくい、と思います。

よく女性が付き合ってる彼氏について
「(彼は)一体何を考えているんだか。何も、言わないから
わかんないのよ。」と言っている話を耳にしますが、
そりゃ、そうです。
男は基本的に自分の気持ちを話さないんだよ、
ということです。
それで話さないかわりに「いきなり身体でもって、、」なわけです。

その「いきなり」がもとでカップルが別れる、なんてことも
ありますよね。
 「なによいきなり。」VS「俺はこんなにオマエのことが
好きなのに。」ですね。
その証拠にこの歌の中でも
「抱きしめる強さで想いをはかれたら」と歌っているではありませんか。
言葉ではなくて、黙って相手をぎゅっと抱きしめる。
その強さで自分の思いを相手に伝える。

でもね、これ、状況によっては気をつけないと
いけません。
女の子も少なからず相手のことを好き。
そういう状況で強く抱きしめられたら、
「嬉しい」となるのですが、

女の子は、もうそろそろ相手の男の子のことが
好きじゃなくなってきている。
その状況で強く抱きしめられてごらんなさい。
「ああ、暑苦しい。うっとしいから止めて! 」
って拒否されるわけです。
でも、それを男は分からない。
そこに到るまでに女の子に
自分がキミがとても好きだ。
キミの~というところがいい、
と一言、言っておいたなら、
相手と感情の行き違い、も少なくて
済みそうなんですけどねぇ、、。
いきなり強く抱きしめても、
逆効果のときだってあるんですよね。

つまり男性の「男は身体言語なのだ。」ということに
気がつかないままおつきあいをしていると、
とてつもない誤解を生んだりして
男女の間で非常に大きな問題に発展することだって
あるのは、もう日常茶飯的によく聞くことだと思うのです。
男同士のカップルだって、喧嘩になった後、
さらに説明がないまま、時間が経過する場合が
ないですか?
お互い、口に出して、、っていうのが苦手だと
なかなか歩み寄れなくて、意地の張り合い
になってこじれる、ってありませんか?


男は口に出して話すことはしないけれども、
態度で理解せよ、と基本的に思っています。
しかし、女性の側にしてみたら、
そんなこと言ってもらわないとわかんないじゃないの、
って思っています。(よね、たぶん。)


以上を踏まえた上で、この歌の詞です。
そうすると実に身体による表現が多いのが
分かります。


 口づけで埋める
 抱きしめる強さ
 唇をかさねる
 手さぐりで交わす
 まぶたを撫でる


比喩的に使われているものもありますが
これらは身体の動き、つまり動作であって
「言語によるもの」ではありません。
だって前に言ったように、この歌は明確に
言葉を拒否しているではありませんか。


言葉ではなくて、身体の動きによってその意志を伝える。
もう「身体言語」そのもの、というような詞ですよね。(笑)
さて。長くなりました。

今日は男の詞、ということを見ました。
次では女の詞ということで考えてみたいと思います。


(今日聴いた音楽、、もちろん 「ふたつの唇」 エグザイル
 アルバム 愛すべき未来へ 2009から)


|

« 春へ | Main | 男の作った詞・女の作った詞(その2) »

おげいじゅつ」カテゴリの記事

Comments

謙介さん!謙介さん! そうですね、ほんと、そうです。この歌詞の中では「唇」というものは、人に言葉を伝えるための器官としては扱われていませんね。ほんとそうです。謙介さんの解説を読んで、何かこころから納得したしました。と言うのも、以前自分の日記でも書いていましたけど、自分この歌が大好きなんです。もう毎日毎日聴き続けても飽きることは無いんです。ボーカルのあっちゃんの声もさることながら、この歌詞がなんともいやらしくて好きなんですね(笑)それは決して色っぽいということとも違う下世話なえろなんですよ。自分そんなの大好きなんです(笑)「抱きしめる強さで想いをはかれたら」なんて歌詞素敵すぎます。ここで自分思うのが、恋愛ということにおいてこの自分は「言葉」というものを案外信用していないのかなぁと思いますね。恋愛ごとにおいてのこの「言葉」っていうものはいつかは裏切るものだと、そんな事をこの自分は思っているのかもしれません。真夜中に確実に伝わる相手の体温や身体の動きそして匂い、そんなものこそがひょっとしたらこの自分が信頼しているものの相手なのかもしれないと、謙介さんの解説を拝読しながら思いました。自分でもなんと愚かで馬鹿だなぁって思いますけど(苦笑)
次回の女性のつくる詩についてのお話し、今か今かと楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。

Posted by: b-minor | 10. 03. 16 at 오후 4:15

---b-minorさん
ねぇ。この歌詞って、もう下半身直撃ですね。(笑) エロですよね。大体小学校の学級会からもう勝負はついているわけです。女の子が「○○くん、その理由をちゃんと説明してください。」とか言うわけですけど、その○○くんは、理由なんて説明できないんです。どちらがどうか、ということを客観的に説明はできない。でも、AかBかどっちがいいか、と言われたら、本能的な感覚で「こっち! 」って言うことはできるんですね。男の子の意志ってそういうふうな出し方、出され方をするんだと思います。
 何に「リアル」をおくか、というのは本当にいろいろですね。前に俺、自分の書いた小説で、セックスをしているときの相手の体温だけしか自分が生きている、という「現実感」をもてない男の子の話、というのを書きました。そういうヤツだっていると思うんです。本当にどこに「リアル」を持てるのか、というのは、本当に性別、それからその人の考え、生育環境、と、いろいろな要素がかかわってきて人それぞれで多種多様ですね。b-minorさんのお話を伺って改めてそんなことを思いました。

Posted by: 謙介 | 10. 03. 16 at 오후 10:49

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/47789049

Listed below are links to weblogs that reference 男の作った詞・女の作った詞(その1):

« 春へ | Main | 男の作った詞・女の作った詞(その2) »