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09. 10. 01

甲東園にて・研修会の話

いよいよ当日の朝。
事前の連絡メールを見ると、
「研修会の開始は9時30分ですが
初日は9時20分までにお越しください。」とあったので
ちょっと早めに、8時過ぎにホテルを出た。

阪急の十三の駅に着くと、中のホームに新開地行きの
特急が止まってる。
ここが田舎者でさー。都会の人間は、どうせまたすぐに
後から電車が来るからあわてなくったって、と思うのだけど
田舎者はこの電車に乗り遅れたら、今度はいつ電車が来るか
わかんない、という生活が日常なので、つい走ってしまう。幸いに
改札口から一番近いホームが神戸線のホームだったので、さっと
乗ることができた。待ち時間0分。さすが都会やわ、と
思う。
特急だったので、謙介の降りる西宮北口まではノンストップ。
電車は10分ほどで西宮北口に着く。
ここで今津線に乗り換え。

Nishinomiyakita

だけどさー、阪急電鉄って、一体いつまで今津線を
ぶち切ったままで放置しておくつもりなんだろうか。

以前は今津から宝塚まで通しで電車が走ってたんだ。
それで途中の西宮北口で、神戸線の線路と今津線は
平面交差を(鉄ちゃん用語でダイヤモンドクロスって言う)
してたんだけど、平面交差だから、お互いのダイヤを自由に
組めない、っていう支障がずっとあって、今津駅の改築による
暫定的な事情、いうような理由で今津線は今津から
西宮北口までと、西宮北口から宝塚までとの二部構成に
なってしまった。阪急の言い分としては、今津から宝塚まで
全区間乗る客は少ないから、ということのようだけど、、。

でもさぁ、神戸線から、今津線に乗り換えようと思ったら、
一度ホームから階段を上がって2階に出て、また宝塚行きの
電車のホームに降りないといけないんだよ。すんごく面倒くさい。
一旦上がって、また意味も無く歩いて降りる、って、以前みたいに
平面上で移動できるようにして欲しい。

起点の阪急の今津って、阪神電車の今津と同じ駅なん
だけど、元々阪神と阪急ってすんごい仲の悪い会社
同士でさ。
だからお互い、ぜーったいに乗り換えに便利な
ダイヤ接続なんてしてなかったもんね。
阪神は阪神のダイヤで勝手に走るし、
阪急は阪急で勝手に走ってるし。
乗りたきゃ、そのうち電車が来るから待って乗れば? 
そんな感じで。だもんで利用客にはすんごい不便な
ダイヤだった。

大体阪神が宝塚に路線を伸ばそうとしたら、その近くに
阪急はわざと新線を作って邪魔したりしてたし。

そんな不倶戴天の敵同士の会社だったのがさー、
村上ファンドが余計なちょっかい出しちゃったせいで、
今や阪急・阪神はひとつの会社になっちゃって。
もう驚天動地よ。

だから何度も行くけど、いまだに阪急の梅田の駅に
阪神タイガースの広告があるの、すんごく違和感があるし、
阪神の梅田駅のホームに宝塚歌劇の広告のある、って
いうのも、なんだかなーなんですけど。(笑)


一度登った階段を「あーめんどくさー」と思いつつ下りて
宝塚行きの電車に乗る。
宝塚歌劇へ行く人って、大抵は梅田から宝塚線に乗るのだけど
あの線の電車は結構混むし、以前はカーブが多くて乗り心地が
悪かったから、「宝塚へ行くホンマの通の人は宝塚線やなくて、今津線に
乗るねんで。」と、学校の授業のない日は毎日宝塚大劇場に通いつめて
「歌劇」に劇評を書きまくっていた、俺の国語学の指導教官は
話してたんだけど。果たして宝塚通が乗る今津線、というのは
本当なのかどうか。(笑) 
まぁ確かに今津線は地味な路線ではあると思うけど。

でもその地味だった今津線、いまやこの小説のおかげで


Arikawa

すっかり有名な路線になってしまいましたですね。(笑)
この小説の舞台はこの今津線の各駅。

西宮北口を出た電車は門戸厄神に止まった後、甲東園駅に。
「もんどやくじん」っていうのが正しい発音なんだけど、
この日の車掌さん、「も」と「じ」にアクセントを置くから
「次はもーじん、もーじん。」って聞こえた。

謙介はここ甲東園で下車。


Kotoen


Hankyu4


この辺は、六甲山系のちょうど東の端。なので、電車の駅から西に
行こうとすると道は勢い全部上り坂に。

Kotoen2


一体昨日の龍田大社も、今日の甲東園も、何の因果で
坂を登らないと、いけないのか、とブツブツ。(笑)
閑静な住宅街の中をうにょらーと曲がりつつ坂を登って、
到着したのがここ。

Nii1

(三日月マークの、、ね。)

ええ。ここで3日間の研修会があったわけで。


Nii6


Nii2


Nii4


中はこんな感じ。
後から、ここの職員の方にお伺いしたら、
植木のメンテナンス料だけでも結構かかってますねん、
っていう話だったけど、これだけ美しいキャンパスなら
その丹精の甲斐だってあると思う。

Nii3

だけどさー、この建物を建てた会社も謙介の今の仕事場の
建物を設計建設した会社も同じ○中工務店なんだけどさー、
なんでここの建物はこんなにおしゃれでさー、
うちの仕事場はダサいんだ。 まったく。
そうぶつぶつ思いながら研修初日、会場に到着したのだった。


えー三日間の研修も何とか終わり。修了証書もいただく
ことができました。ほらね。
Shousho


(え、研修会の報告ってそれだけ?)
毎日朝から晩まで英語とドイツ語の訳のわかんないよう
資料を読まされて、その分析をしたり、幾つかのグループ
に分かれてその分析の表を作って発表しあったりしたしさー。

おまけに毎日毎日、最後に見極めテストがあって、
どこまで理解できてるかチェックがあるし、ホテルに戻っても、
その日のまとめと次の日の予習をして、大体次の日にする
ことを一通り頭に入れておかなければ
ならず、頭がくらくらするような三日間だった。
とはいえ、長いと思った三日間のプログラムも、振り返って
みるとあっという間だったけどね。

終わってから、同じグループで仲良くなった人たちと
梅田に出て、打ち上げをやって研修会は終了。
なんだかずーっとかかっていた夏休みの宿題を
ようやっと提出し終えることができて、ホッと
した気分だった。
これで研修会も無事終了。
明日はいよいよ帰るだけ、と
いうわけにはいくものか、って。(笑)
もうちょっと、お付き合いのほどを。
ひとまず今日はこれにて。

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Comments

三日月マークの学校は、「ボンボン、お嬢様の行く学校でオシャレ」ってイメージがあります。キャンパスもきれいなぁ。
天気も良さそうだし、研修受けるのもったいない感じですね(^-^;
この学校の呼称ってちょっと変わってますよね。キリスト教系と言うこともあり、旧来の呉音を嫌って漢音で呼んだというのは本当なんでしょうか??

Posted by: mishima | 09. 10. 03 AM 10:13

---mishimaさん
 本当にキャンパス、「整備費がかかりますねん。って、会場の方もおっしゃっていましたが美しいものでした。それと校舎の建て方がすべて統一されている、というのも美観形成のポイントだと思います。
 漢音、のこと、確かめていなかったのですが、そういうことはあるかもしれません。ローマ字表記も「kwansei...」としています。研修会のときは、本当にお天気がよくて、部屋の中で一日中ディスプレイの画面を見ているのがあほらしい、(笑)というような日でした。

Posted by: 謙介 | 09. 10. 03 PM 5:12

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