龍田にて・確認の話
郡山から再びJRのバウンド電車(笑)に乗って
着いたのは王寺駅。ここで一旦途中下車。
実はちょっとここで確かめたいことが
あったんだ。電車を降りて、駅に隣接した
○友に。そうして一階の食品売り場に降りる。
その中のお惣菜のコーナーへ。
フライのところ。
「ないなぁ。」
まぁいいや。じゃあ、ということで、再び電車の人に。
え? 謙介、一体何を探していたのか? って?
今から分かります。
ここもさー実は次の駅までだから歩いても良かったんだけど、
やっぱり雨が降ってたんで、電車に乗って行ったの。
で、降りたのがここ。三郷駅。
(駅名表示板のうしろ、なにやら雑草が生い茂っていますが、
これは大和川という川です。)
地図を見ると、駅を降りて北東方向に歩けばいい、
って思っててさ。簡単じゃないか、って思ってたんだけど。
それが全然簡単じゃなくってさ。
地図ってそりゃ、山だったら等高線だってあるんだけど、
住宅地に等高線なんてついてないでしょ。
駅を降りて、北東方向に行こうとしたら、それがすんごい坂道で。
もうねぇ、目の前に立っているような坂道でさ。
ずーっとのぼり坂。ひいひい言ったけど、
がんばりましたぁ。
そうして着いたのがここでございます。
龍田大社。
午前中資料館に行った時に
戦前の日本の客船で龍田丸、っていうのがあった、って言ったけど、
その龍田丸の「龍田」の由来はもちろんここから来てる。
というのか、あの頃の日本郵船の客船名って、
神社の名前から取ってた、って結構あるのよ。
橿原丸に出雲丸に龍田丸に琴平丸に、、
龍田大社は「風」の神さま。
風、というのは、単に吹く風もあるけど
それ以外に、「空気」とか「気」の意味もある。
今みたいに新型インフルエンザが
流行っている時期、どうぞ、お守りください、と
お願いをした。
この龍田大社とかここから少し行った
龍田川の辺りは昔から紅葉の名所でさ。
ちはやぶる神世も聞かず 龍田川 からくれなゐに水くくるとは
(古今和歌集 在原業平)
嵐吹く三室の山のもみぢ葉は龍田の川の錦なりけり
(後拾遺和歌集 能因法師)
もう龍田と言えば、セットのように「紅葉」っていうような関係だからさ。
で、その紅葉みたいに、衣の中におしょうゆをたらした
ちょっと赤っぽいてんぷらのことを「龍田揚げ」という
名前にしたわけね。
そして、こうなると。(笑)
この「タツタ」のもとは、もちろんこの「龍田」。
でね、俺、学部のゼミの課題でさ、中世の私家集の短歌を
ひとつひとつ解釈していったことがあったんだ。
その時に調べたんだけど、歌に出てくる龍田川って、
純粋に龍田川のことかと思ったら、そうでなくて
さっき写真に出した大和川のことだ、って言ってる説も
結構あってさ。「まぁ要するに龍田神社近くの川、
ということでいいんですよね。」という結論になった。
なぜさっきわざわざ途中下車をしてまで
○友の王寺店に行って、お惣菜売り場を
見たのか。謙介の行動の理由が
これで明らかとなったのでありました。
龍田大社のお参りをして、再びJR三郷駅に戻る。
駅の西側に、ライ○三郷店があったので入ってみた。
もちろんお惣菜コーナーに直行。
え、っと、、
あ、ありましたありました。やっぱり龍田に龍田はありました!!
(ごめんなさい。さすがに夕ご飯の準備に来てるおばちゃんが
たくさんいて、混雑してる○イフのお惣菜売り場で
「竜田揚げ大盛りパック」の写真を撮るわけにもいかず、、
写真がありませんが。)
さすが龍田の地元にはちゃんとありましたよー。(笑)
何をやってんだか。
え?
ひょっとして、謙介は龍田に龍田揚げが
あるかどうか、確かめてみたかったの?
うん。
やっぱりなぁ、前からアホやアホやとは思っていたけど、、、。
ここまでアホやとは、、。
ということで、実際の確認も出来たし、
すっかり満足した謙介は再び電車に乗って
大阪へと戻ったのでありました。
ちゃんちゃん。
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