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09. 09. 11

島へ(その3)

さて。

見たかったものその1を無事に(笑)見ることもできたので、
今度は島の北側の浜に行くことにする。

しかし、暑い。
この日の最高気温が33度。
家々の重なりの中を縫うように
通っている道を暑さに堪えつつ歩く。

これが島のメインストリート。

Shima4

島の道は結構複雑で入り組んでいて、
自分の居るすぐ上の家に行こうとしても
単純に坂を上がっていったのでは着かない場合も
多々ある。
ぐるっと回って、でないとその家に行けなかったりする。

歩きながらおもしろい、と自分でも感心する。
この迷路のような道をどう行けば次の目的地に
行くのか、ちゃんと覚えていた。
あ、この道を右、とか、ここで斜め上に、とか。

やがて島のコンビニ、Y口商店の前に来る。

Shima5


日曜は休みだったかなぁ。

島で食べ物を買える店、というのは、とりあえずここと
浜にある農協の購買部くらいだった。
ここは食べ物だけでなくて、プロパンガスとか石油も扱ってたと思う。
(今はどうなんだろう。)

Y口商店からさらに道を進むと今度は

Postoffice1

郵便局。
島に郵便を出すときは、一応番地は書きはするのだけど、
配達のおばちゃんが全部家は分かっているので、
番地を書くのは要らないような、、。
(配達のおばちゃんは、たけこさんと言います。
もちろん、よく知っているおばちゃん。)

Postoffice2


左の道がメインストリート。
そうしてさらに家々の間を縫って歩く。


Shima6

よく見てもらったら分かるけど、この家に打ち付けてある木は
昔船で使っていた木を使ってある。
この船の木が打ち付けてある建物は何に使っていたかと
言うと、牛小屋だった。
以前はこの島、ものすごい数の牛を飼っていた。
その牛は、春から秋にかけての農繁期に他の地方に貸し出され、
田んぼの耕作や農作業とか、農家の荷物の運搬に
使われた。そうしてその牛の使用料と、米を稼いで牛は秋に
島に戻ってきていた。
そうして島で秋から冬、本来の持ち主の家で暮らし、
再び春に海を渡って、、ということをしていた。
借耕牛(かりこうし)という習慣があったのだけど、、。
今ではその牛小屋だけがこうして残っている。


道は緩やかに坂を登りながら家の間を縫うように通っている。
しかし暑い。
島なら風が吹くだろうと思っている人もいるかもしれないけれど、
そんなしょっちゅう風が吹いているわけでもない。
風の吹かない時だってあるわけで、、。
風はそよ、とも吹かず、ただただ油照りの地面が続く。

そのうち、集落を抜け、道は浜に向かって山の中腹を縫うように
続くようになる。

Shima7


↑の風景を見てくださっている方はどう見るだろう。
俺はこの風景を見て、悲しくてならなかった。
実は、以前はこの場所は段々畑がずっと続いて
いたのだ。 それが島の人口が急激に減ったのと
住んでいる人間がほとんど老人ばかりになってしまった結果
かつての段々畑、棚田、はこうして再び草の生い茂る
自然の中に戻っていこうとしているのだった。

Shima8

これもそう。道の右も左の一段低いほうも全部
段々畑だったのだけど、、いまやかつての面影は
全然ない。

道はうねうねと続いて浜へと向かう。

Shima9

ここはかろうじて軽自動車一台が何とか通れる程度の道の幅。

だんだん海が近くなってきた。道の下のほうから、潮騒の
音がはっきりと聞こえてくるようになった。

しかしさぁ、この道を、就職したての俺は、晩に懐中電灯ひとつでさ、
ずっと歩いていったんだよ。

こわくなかったの? って、
うーん。今にして思えば、よく覚えていない。(笑)

海が見えた!

Shima10

(以下 その4に続く)


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Comments

日記の内容とは
関係ないですが
お誕生日
おめでとう
ございます
僕も一日遅れて
年を取ります(笑)

Posted by: ともぞう | 09. 09. 11 at 오후 9:28

----ともぞうさん
 お言葉ありがとうございます。
前にも言った言葉の繰り返しになるかもしれないのですが、まぁ生きていたらいろんなしんどいことは年々増えるとは思うのですが、それでもたまに生きてて良かった、っていうことだってあります。ドキドキするようなことがまだまだありそうな気がします。いつか、またお会いしたいですね。そうして、奈良を歩きましょう。小津さんの映画の中のおじいちゃんのせりふではありませんが、「大和はええぞ。」ですよね。(笑)

Posted by: 謙介 | 09. 09. 11 at 오후 10:49

お誕生日おめでとうございます。(*^_^*)

Posted by: 新居浜より | 09. 09. 12 at 오전 5:08

----新居浜のお方
 どうもありがとうございます。
新居浜、祭りの準備でもう大忙しの時期になったんじゃないですかね。今年も、ものすごい熱気に包まれる時期が、もうすぐそこまで来ましたね。

Posted by: 謙介 | 09. 09. 12 at 오후 2:26

遅くなりましたが
お誕生日おめでとうございます。
幸せな歳でありますように。

海と空のきれいな島ですね、田舎の自然は本当にすばらしいですが、旅行で行くのが一番と思ってしまうのは、私が田舎育ちだからでしょうか。旅行記も楽しみにしてますが、謙介さんの写真も楽しみに待ってます。

Posted by: アリクイ | 09. 09. 13 at 오전 8:18

---アリクイさん
 お言葉ありがとうございます。いつも何かとお言葉をいただき、感謝しています。ありがとうございます。
 ポケットタイプのデジカメで撮ってもこんな具合に景色の美しさが出ます。夏の島、ってリゾート(笑)です。ホント、もう何にもないんですよ。でも、日常からかけ離れて、何もない、って言う場所に身をおくのが、本当の意味で贅沢なのかもしれませんね。でも、冬の気候の荒れ方も一流です。ホントはそれも見て欲しいようにも思うんですけどね。

Posted by: 謙介 | 09. 09. 14 at 오전 6:17

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