元町にて・ある船乗りの話(その1)
長らくのご無沙汰になってしまいました。
この間、出張が3回ありました。
そのうち最後の出張が、前々から言っていた、
事前自主学習・見極めテストで合格を必修条件と
いう研修会でしたが、おかげさまで無事に研修会
最後まで受講科目をこなしました。
研修会も、毎日研修会終了後に見極めテストがありまして
全体の理解力をチェックされる、という結構ハードな
ものではありましたが、それ何とか最後まで受講もしたし
見極めテストもクリアすることができて、
なんとか修了証書もいただくことができました。
ひとまず謙介の今年の夏も、この修了証書でひとつの
結果が出た、ということになりました。
もう事前学習、テストは本当にしんどかったし
研修会も毎日毎日英語・ドイツ語の文献と
にらめっこの日々でしたが、それも終わってみれば
いい経験だったなぁ、と思っています。
今日から何度かに分けて、その時のご報告を
していこうと思っています。
よろしければお付き合いの程を。
× × ×
9月15日、朝9時。
バスは定刻に大阪難波のOCATに到着した。
いつもならば、ここから歩いて地下鉄の御堂筋線の
難波駅まで行くのだけど、今日は荷物が多いので、
そのまま地下に降りてJRに乗る。
先発は奈良行きの大和路快速。2駅先の
新今宮で一旦降りる。びっくりするくらい涼しい。
天候はどんよりとしていて今にも雨が降ってきそうな
雰囲気。
今度は環状線に乗り換えて大阪へ。
大阪駅から歩いて阪急の梅田へ行く。
今、阪急百貨○本店の改築工事中なので、
なんだか行く度に通路が変わっていたり
それまでの通路が通行禁止になっていたりで
訳の分からない状態になっている。
今回は変わったところはなかったのだけど、
今まで慣れ親しんでいたJR大阪駅から
阪急百貨店の前をって梅田の駅に行く通路が
「9月24日から通行できなくなります」という
表示があって、ちょっと寂しかった。
その通路、しょっちゅう通っていたしなぁ。
またひとつ懐かしい場所がなくなるような気がした。
人の動きのままに阪急梅田駅に。
一番早くに出る電車は? と思って見ると、
雲雀丘花屋敷行きが一番早そうなので
それに乗ることにする。
とりあえず今晩からお世話になる
ホテルに先に行って荷物を置こうという算段。
乗る電車は、
新開地行きでも、北千里行きでも、河原町行きでも
何でも良かったのだけど。とりあえず雲雀丘花屋敷行きが
先発なので、それに乗る。荷物を担いでどっこいしょ、
と車両に入ると背中でドアの閉まる音がした。
電車はゆっくりと静かに動き始める。
中津を過ぎて、電車は淀川を渡る。
到着したのはここ。
十三、と書いて読みは「じゅうそう」
この駅から阪急の各線は3つに分岐する。
なので、逆に言えば、梅田から十三まではどの方向に行く
電車に乗っても、必ずこの十三に止まるので、どれに乗っても
同じ、ということ。
実は、そういう意味で、十三ならどこに行くにもアクセスがいい、と
考えて、今回のベースキャンプは、この駅近くの
ホテルにしたのだった。(今回は阪急沿線の移動になるので)
それと、梅田ならホテルの料金が結構高いのだけど、
十三だと若干値段も安いし、それとここは大阪市内より
おいしくて個性的でしかも値段が安い食べ物屋さんが
結構多い、ということも選んだ理由だった。
大学の時に仲の良かった友達が、この先の三国に
住んでいて、それでよく十三を案内してもらってたし
それ以降もよく来てたこともあって多少の地理も
分かったし。
(その友達ももう今では亡くなって17年になるけど。)
一旦ホテルに行って宿泊の手続きをして、荷物も
とりあえず預けて、再び電車に。今度は神戸線に乗る。
うまい具合に新開地行きの特急に乗れた。
電車はすべるように走っていく。
20分ほどで三宮に到着。
電車の中で本を読んでいたら、
「何しとう? 」
という言葉が聞こえてきた。
三宮のあたりまで来ると、さすがに電車の中の
会話も神戸弁になるよなぁ、と思う。
三宮で阪急を降りて、今度は急いで階段を下りて
一度改札を抜けて阪神の三宮駅に。で、プラットフォームには
山陽電車の姫路行きが止まっていた。(神戸高速鉄道で
相互乗り入れしているので)
急いで乗って次の元町で降りる。
元町までなんて一駅だし、ホントは大した距離ではないから、いつもの
謙介ならこんな距離なんて歩くのだけど、今日はどうしても
10時半に人と会う約束があったので、一区間だけど、
電車に乗ることにした。
ここで問題。「果たして謙介は
今からどこに行こうとしているのでしょうか? 」
元町、というとまぁ普通なら、反射的に中華街
ということになるのだけど。何せへそ曲がりの
謙介のことですからね。普通の観光地には、、(笑)
正解だった方には、抽選で、、、(笑) とは
ならないのだけど。
多分今から謙介が行こうとしている場所なんて、
え? こんなのあったの? って、
いう人が多いかもしれないし、神戸に住んでる人だって
こんなとこ、聞いたことなかったわ、っていうような場所かも
しれないなぁ。
元町なんて三宮から一駅なのですぐ。ここで降りて
どんどん南に南に下っていく。
途中で中華街の前を通ったけど、これも横目をかました(笑)
だけで、無視してどんどん南に。
すると、目の前にホテルオーク○の建物が
道を隔てて高速道路越しに見えはじめる。
その右はポートタワー。
角に神戸華僑博物館があって、その角を右折する。
この辺は本当に港町らしい建物がたくさんある。
なんだかいい雰囲気。そうして、到着したのがここ。
ここは、太平洋戦争中にアメリカ軍の攻撃で撃沈された
日本の商用の船の資料を集めている資料館。
「戦没した船と海員の資料館」
「ここ、知っとうぉ? 」(と、神戸弁で。笑)
この資料館の学芸員の方に10時半に参ります、という電話を
していたので、謙介は少し慌てていたのだった。
長くなりました。今日はここまでにします。
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