バーバーまでは、何哩?
5月31日。
ちょっと前から散髪に行こうと思ってたんだけど、
あれこれといろいろな用事があったりして
行けていなかったので日曜日、ようやくのこと、意を決して
(おおげさだけど)散髪に行くことにした。
みんなはどうなんだろう。
俺の周囲の友達の意見を聞いたら、
美容院でカットしてる、っていう人も
散髪屋で切ってもらっているという人も
一度担当というのか、この人に切ってもらう、
と決めたら、あんまり他の人に代えたくない
って思ってる人が多いように思う。
でもね、そういう固定的にずっと同じ人、
っていう友達もいれば、どんどん違うところで
切ってもらって、いろいろ試してみるのが好き、
っていう人も、少数だけど、やっぱりいることはいた。
俺の場合は、一度、この人、って
決めたら、ずーっとお願いをする、という
ことにしてたんだけどさ、、、。
それがね、もう20年くらいずっと付き合いの
あった散髪屋の大将が、3年ほど前に
「もうしんどくなったし、ワシ、店畳んで
田舎に引っ込みますわ、って言って
本当に店を畳んで、実家に戻ってしまったんだ。
それまでは、そのお店に、日曜の10時、
って連絡をしておいて、その時間になったら
店に行って髪を切ってもらって、、っていう
ことで、全然悩まなくて済んでいたのに、
急遽、次のまた頼める散髪屋さんを探さなくては
ならなくなってしまった。
で、あちこち、行ってみてみた。
実家の近所の1750円で全部やってくれる店から
本当に髪を切るだけ、という店から、
以前からあるような赤と青と白のねじりんぼうの回っている
看板の普通の散髪屋さんまであれこれと試行錯誤の
日が続いた。
そうして、ちょっと実家からは遠いのだけど
丁寧な仕事をしてくれる散髪屋さんをようやくのこと
見つけることができた。
で、そこに今年の1月から通っていた、ということだったの。
もちろん31日もその店を目指して出かけたわけ。
その店は、実家からちょっと遠いのと、田んぼの真ん中
で、近くをバスも何も通っていないので、もちろん車で
出かけないといけない。
で、その店の駐車場に行ったら、
がーん。駐車場のスペースはすでに先客の車が8台
とまっていた。
もちろんもう他に停めるスペースもなかったし、すでに
客が最低、8人はいるわけで、、。
(親子連れなんていう場合だってあるし、それなら10人とか
11人とかだって考えられるわけ。)
その店のカット用の椅子は3脚しかないわけで、
そうしたら、いくらさっさと効率よく、たって、
お昼までには済まないような気がした。
まぁ念のために、って思って、店を覗いてみたら
待っている人が5人くらいいて、、
こりゃあかんわ、と、引き返すことに。
その店は仕事が丁寧でさ。だからそういう
お店は、少々ロケーションが悪くても、評判がいいから、
そうやってみんな遠くからでも行くもんね。
次に行ったのは、その次にまぁまぁ、ここでも
いいかなぁ、という店。ここは実家からそう遠くない。
「げ!」 その店も駐車場は車でいっぱい。
だめだこりゃ。
しかし、どうした、というのだろう。
5月31日という日は、
この辺の人間がいっせいに散髪に行く
という特異日ででもあったのか。
それとも、5月31日、という切りのいい日
だったから、みんな出かけたのだろうか。(笑)
仕方がない、次の店に行く。
この店は駐車場に車が数台。
お、大丈夫そう、、。
ドアを開けると、
待っている人が5人。
「あ、ごめんなぁ、今、ものすごく混んでるんや。
午後だったら何とかなるとは思うんやけど、、。」
さよか。
俺はもう散髪はできないのだろうか。
それとも、今日はもう散髪をしてはあきまへん、
という神さんのお告げなのか。
家に帰って、自転車に乗り換えて、
今度は実家からそう遠くない、1750円のお店に
行く。
入ってみる。
「何人くらい待ってはります? 」
「5人。」
「待ち時間どれくらいかかります? 」
「30分くらいかなぁ、、」
「そうしたらお願いします。」と言う。
30分なんて、そんなもの、もう、、、(笑)
ここは本当に早い。
椅子が7脚くらいあって、カットの係りの人はカットだけ
顔そりの人は顔そりだけ。シャンプーの人は
シャンプーだけ。という完全分業体制。(笑)
だから、すごく効率がよくて5人待ちでも
そうかかりはしない。
おじさんは30分待ち、と言ったけれど
15分で自分の番が回ってきた。
「夏なので短く切ってください。」
「よっしゃ。ほんならスポーツ刈りやな。」
言うが早いかおじさんは髪を濡れタオルで
湿らせると、バリカンでばっさばっさ髪の毛を
刈っていく。
そして30分後、念願と切望の散髪は
終わった。
しかし、本当にどうした、というのだろう。
近所の散髪屋が一斉に混む、なんて
不思議な現象だよねぇ。
そんなことを思った日曜のお昼だった。
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Comments
スポーツ刈りですか?それは思い切り短くなさったんですね!男の人はカットのみでさっと終わるから、思い立ったら行かれるんでしょうが、私の場合カラーもあるので3時間は覚悟していきます。絶対予約ですよ。
昨日の記事を読んだあと、偶然娘と愛の兜の話をしたのですが、「愛染明王の愛でしょ」とさっぱりしたものでした(ホントかしら?)。ロマンのない理系女で、母としてはちょっと複雑です。
Posted by: アリクイ | 09. 06. 05 AM 6:00
約30年間、同じ理髪店(歩いてすぐの所)で切ってもらっています。「いつも通りでいいですか?」で始まり、「お疲れさまでした!」で終わるまで無言(眠っていることが多い)。私の好みに合わせてくれます。もう他の店を開拓する気にはなれません。閉店になったら困るなあ。
5月31日は、衣替え前の日曜日ということで多かったんじゃないですかねえ。
Posted by: エト | 09. 06. 05 PM 3:34
---アリクイさん
男性のヘアサロンというかカットハウスもいろいろあるんです。Q何とかハウスみたいに、ホントに10分でささっとカットだけします、っていう店もあれば、半日くらいかけてカットとか髪のカラーリングとかパーマ、っていうところもあるようです。ただ、この節、やはり不景気なので、そういう気軽な1000円カットとか、短時間で、という店が繁盛している、ようですね。でも、散髪屋のおじさんと世間話をしながらのんびり髪を切ってもらったり、蒸しタオルで顔を、というようなのんびりした以前の散髪屋さんの雰囲気も捨てがたいです。時間で買えない、何か貴重なものがそこにあるように思います。
Posted by: 謙介 | 09. 06. 05 PM 6:43
----エトさん
あ、エトさんもそうなんですね。
俺もこないだまでは、「どうしましょう? 」って聞かれて「いつもの。」と答えて、それで椅子でいつの間にか寝ていたり、、ということがあって、本当に散髪はらくちん、だったのに、このところ、新しい店探しで、ちょっと困っています。やはり自分の大切な部分を人にしてもらうのですから店選び、というか、店との相性、ってすごい重要ですよね。その代わり一度決めたら、あちこち「浮気」はしないんですけど。エトさんもそうでしたか。そういうお店、ってやはり貴重だと思います。
Posted by: 謙介 | 09. 06. 05 PM 6:47