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09. 05. 27

1250周年記念

さて、ながながとひっぱってきた
シンポジウムの話、今日でおしまいです。
(さっさと書いてる人間も終わりたいと思っているんです。)

雨もぽつぽつしてきたので、
シンポジウムの会場へと急ぎます。
会場は立派なホールでした。


Hall1

入り口のところには
こりまたごりつぱなかんばんがありました。

Hall2

会場に入ったのが開会の15分前でした。
今回のシンポジウムは、前にもお話したかと思いますが

万葉○の一番最後に大伴の家持さんのお歌があります。

「あらたしき としの はじめの はつはるの 
  けふ ふる 雪の いや敷け吉事」


(というか、後半になるともうほとんど
万葉○って家持さんとその身内の歌集
っていうふうになってしまうのではありますが。)

意味としては、

新年の夜中に雪が降っている
せめてこの雪のようにいいことがあってほしい

という歌ですね。世の中ろくなことがないから、
せめてこの雪のように少しはよいことが
かさなってあってくれ、というような
本当に暗いどうしようもないような歌なのですが。(笑)
一応表向きは、雪が積もるように
よいことがあったらいいですねぇ、というような
めでたい歌だ、ということにはなっていますが。


それで今回のこのシンポジウムというのは
この歌が来年で出来てから1250周年になる、
ということです。つまりは1250周年記念の
イベントだったのだそうです。
しかし1250周年記念、って、、(笑)

それから、もちろん来年は奈良で
博覧会があります。例のせんとくんのあれです。

だもんで、
奈良→万葉集→古代のロマン→歴史・文学へのあこがれ
=奈良に行ってみたい←JR各社協賛 
というので
読○しんぶんやJR各社が、この会を開催
した、ということでした。


謙介、何度かお話をしたことがあったと
思いますが、これでも一応、万葉学○の
会員だったりします。
万葉学○の会員は全国で1100人です。
(古事○学会はもっと少なくて全国で400人)
で、全国でそういう人数ですから、俺の住んでいる田舎の
万葉学○の会員なんて、ホント少ないわけです。

だから田舎で万葉○を研究している人間なんて、はっきりいって
お互い大抵知り合いなわけです。
どこそこのだれそれさん、ああ、あの人ね、というようなものです。

ところが会場に入って驚愕しました。
1100人のホール、ほとんど満席だったのです。

どこからこんなに万葉○が好きな
人間がうじゃうじゃと湧いて出てきたのでしょうか?
謎です。

ひとりなので何とか空いている席を見つけて
座ることができました。見たところ老若男女というよりは
若い、なし、の老老男女という会場でした。
俺なんかでさえ、若い方でした。


定刻より5分ほど経ったころ場内の照明が消えました。


それに代わって舞台中央にスポットライトが当たり
そこに、元宝塚娘役の上原ま○さんが舞台中央に
出てきました。
謙介はずいぶん前に彼女の平家物語の琵琶の演奏を
聞きに行ったことがありましたから、
久しぶりにご尊顔を拝見する、ということになりました。

上原さんは宝塚調の発声で(笑)
山部赤人の歌を朗読しました。

巻3の322番とその次の323番の歌です。


 天皇の 神の命の 敷きいます 国のことごと
 湯はしも さはにはあれども 島山の 宜しき国と
 こごしかも 伊予の高嶺の 射狭庭(いさにわ)の 岡に立たして
 歌思ひ 辞思ほしし み湯の上の 木群を見れば
 臣の木も 生ひ 継ぎにけり 鳴く鳥の 声も変わらず
 遠き代に 神さび行かむ 行幸処

(反歌)
 ももしきの 大宮人の 熟田津に 
 船乗りしけむ 年のしらなく


伊予の高嶺は、以前は石鎚山のことをさす、と
考えられていました。
石鎚山は西日本では一番高い山です。
この会場の伊予西条の後ろが石鎚山になるのです。
西条の人は、この「伊予の高嶺」は石鎚山、
と思っていたようですが、
最近の解釈では、石鎚山ではなくて
道後温泉から見える後ろの高い山々、
という解釈になっています。


まぁねぇ、この辺の地元の
万葉○の歌、ということであれば
この歌か額田王の熟田津の歌かどっちか
とは思っていたのですが、、。

昔は言霊(ことだま)という考え方がありました。
文字通り言葉にたましいが宿っている、
という考えです。

旅をして知らない土地に
行ったとき、古代の人はまず何をしたかといいますと
旅の安全をお願いしました。
そのためには、行った土地の神さまに対して
その土地をほめて土地の神さまをよろこばし、
その代わり、安全にその場所を通してね、
という儀礼をしたわけです。

この赤人の歌はそうした歌です。
ただこの赤人の歌が画期的なのは
普通はその土地のありさまを褒める
(これを国ホメ歌といいます。)
のですが、赤人さんはここでは
道後温泉を直接褒めています。
温泉ホメ歌、というわけです。

伊予の国の神さまに、この土地に湧く温泉をほめて
旅の無事を祈った、という歌です。

こうして、万葉集のシンポジウムは
はじまり、予定時間をオーバーして終わったのでした。
ちゃんちゃん。

え?
どんな中身だったの? って?

うーん。

ちょっと「ごーまんかましてよかですか?」(笑)
誰がこのシンポジウムの人選をしたのかは
存じ上げませんけれども、
こんなひどい内容でしかなかったのは、出席者の人選を誤った、
としか思えませんでした。

ここの会場のメインテーマは
「みずみずしい命」というものでした。
そう書かれると、そうしたら、
命にみずみずしいのと、そうでないのとあるんか?
という疑問が湧かれると思うのですが、

はい。みずみずしい命というのは
万葉○の中ではちゃんと存在します。

五月になりますと、新緑が出ます。
その新緑の枝を古の人は髪に挿したわけです。
そうして新緑の生命力を、自分の身体の中に
取り込もうとしました。

命は1年のサイクルがありました。春、新緑でよみがえり、
次第に活動的な時を迎え、次第に秋が来て冬になり
活動は弱まっていきます。そうしてまた春が来て
新しい力を得てが命が再生される、そういうふうに考えました。

だもんでみずみずしい命、というのは、ちょうどこの5月の
新緑の頃の命を指すわけです。ただまぁ、
謙介さんの命なんて、もう使い古しの経年劣化の著しいものですが。(笑)

だからみずみずしい命、というテーマというのは、誠にこの季節に
ふさわしいもののはずでした。

しかし、シンポジウムで特別講演をした某氏は
そういうことすら全然眼中になく
全然テーマとかけ離れた歌を持ち出してきては
関係のない話を延々としました。
だらだらと時間超過までして、話がすばらしかったのか
と言えば、周囲の人がみんな寝てしまうようなものです。
テーマはどうする? と思いながら見ていたのですが
そんなことですからテーマなんて全く関係ありません。
正直あまりにひどかった。
テーマを深化させる、とか発展させる、ということすら
できず、一体なんじゃあれは、というようなものでした。
そういうふうな話しかできないような人を選んできた時点で
(それは、その人の日ごろの言動を見ていたら
当然といっていいくらい予測がついた話です。)
あ、これはあかんわ、と決まったようなものでした。

あれは明らかに人選のミスだったと思います。
本当にひどかった。
もうちょっとテーマに沿った話を語れる人を呼べよ、
と思いました。 
だもんで論評はなしです。
(とはいえさんざん文句は書いたけど。笑)

最初から奈良の博覧会の人集め、
と言ったほうがまだマシだったんじゃ
ないか、とも思いました。
いっそせんとくんでも呼んできて
奈良観光フェスタ、でもやったほうがよほど
よかった、と思います。

でも、じゃかじゃかと琵琶を弾いて
「熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ
今は漕ぎ出でな」と額田さんの歌を、すんごい顔を
して歌った上原ま○さんは、おもしろかったです。

最初現代語訳で歌を歌ったのですが
それは西洋風のビブラートをきかせた発声法の
歌い方で、
後の原文のほうは、伝統的な琵琶に沿う
歌い方で、それぞれ相違があっておもしろかったです。
おもしろかったのはそれくらい。(やれやれ)


でも、相当動員がかけられていたのでしょう。
最初の基調講演が済んだら、
帰っていく人が結構多かったです。
しかもそういう人に限ってみんな土曜というのに
背広姿で。 たぶん誰かに行け、といわれたのでしょうね。

そういうことでシンポジウムの報告はおしまいです。


いなかのせいかつほうこく その1です。


24日の日曜日。
この西条のはずれにある産直市の店に
例の栄養士の友達が行ったんだそうです。
この産直市でいつもこの時期になると
おいしいメロンが出るとかで、買いにいったのだそうです。

すると、産直市に全然不釣合いな
黒塗りの高級自動車が何台も
停まっていたんだそうです。

なんだなんだ、と思って産直市の店の中に
入ったら、そこに石○農水相がいたんだとか。

いえ、まぁ、産直市を見てまわるのは、
農水大臣としては当然ではあって
何の不思議もないんですけど、、、。
でもなぜにこんな四国の辺鄙な場所の産直市なの?
と友達は言っていました。

でもやっぱり近くであのお顔を見たら
やっぱりちょっと、、ということでした。
すごかった、って。(何が)
女子高校生が「かわいー」とか
言ってたそうな。(ほんまか)

写真ではなく生で見ちゃった、のですから
そのインパクトはいかばかりか、と
思いました。


いなかのせいかつほうこくその2


このへんのでんりょく会社のコマーシャル、たまき○○○くん
がやっているわけです。うちのオフクロがそのコマーシャルを見て
吐き捨てるように言うわけですよ。
「たまき○○○が、この四国に住んでるのか。ほんま
うそくさいコマーシャルやわ。」って。

そりゃそうですよ。
どう考えたって、たまきくんが高知県馬路村とか
愛媛県大洲市に住んでいるはずがないでは
ないですか。
ただまぁ、美形がテレビに出てきたり、
新聞広告に出てきたりするので、出てきたら
おっ、という愉しみくらいはあるんですけどねー。

以上しょうもないいなかのせいかつ報告でした。

おつたえしたのは、けんすけ農事通信員ですた。

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Comments

せっかく足を運んだのに散々な内容の話では、ご落胆のほどお察しします。お疲れ様でした。
講演は論文よりも難しいですよね。書き直しも推敲もできない分、しっかり練習しておかないといけないですから。
ところで玉○君、痩せすぎじゃないですか?
ちょっと前にやってたドラマ・ラブ○ャッフルを見てたんですが、頬がペタンコで病み上がりか?と疑うほどでした。

Posted by: mishima | 09. 05. 28 at 오전 9:47

---mishimaさん
おことばありがとうございます。
もう発想の転換でですね、0系の電車を見てドリスパを食べに行った、ついでにシンポジウムにも行って、というふうに考えました。(笑)
 何かあの方、今度出演するものの役柄のために痩せた、ってニュースで見ました。役者さんも、いろいろとしなくちゃなんないの、大変ですよね。

Posted by: 謙介 | 09. 05. 28 at 오후 9:54

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