羅漢席(こんぴら歌舞伎おまけ)
今年のこんぴら歌舞伎には羅漢席が設けられた。
羅漢席というのは、舞台の袖、だからもちろん舞台上、
場所で言えば、浄瑠璃のお太夫さんの席の下あたりに、
客席に向かってもうひとつ客席を設けたもの。
だから普通の客席から見ると、相対するという位置の
席。
何でも、勘三郎丈が提唱して設けた席なのだそうな。
なかなか席が取れないので少しでも座席数を
増やしたい、ということと、先代の勘三郎丈が
羅漢席を作ったらどうか、ということをおっしゃっていたので
その意志もあって、今回はじめて設けられた、
と聞いた。
だけどね、こんぴら歌舞伎の場合、前にも何度か
言ったけどさ、何せ、舞台上の空間が狭いんだよ。
だから、羅漢席の前で芝居が続いてる、っていう
場合もあってさ。そうなると、見てて芝居に集中できないんだよ。
梅川と忠兵衛のすぐ後ろにカットソーのおばさんが
どてっと座っててごらんよ。見ててやれやれ、って
思うもん。
ええ。ご趣旨はよっーっく理解はできますが、
それこそ「芝居の進行を妨げるおそれがございます」ゆえ
あの羅漢席は今年限りにして欲しいと思った。
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