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09. 03. 16

見せたい本棚って?

雑誌のエスクワイ○の2月号だったかの特集が
見せたい本棚の作り方、ってあったんだけど、、。
思わず、「はぁ? 」って思ってしまってから、
「あ、そうか。」って気がついた。

たぶんうちのブログによくお話を寄せてくださる
Ikunoさんもそうだと思うんだけど、とりあえず増えていく
本を置くための「何か」はもう必要だとは思うんだ。
増えていくのを何とかしなきゃ、っていうのがあるし、、

俺の仕事場の街のほうの部屋の
本棚というか書架なんて
ちょっとお見せするとこんな感じですね。
(見ていただきありがとうございました。笑
終了させていただきました。)


本が増えるのは、謙介の場合国文学の古典が専門分野なので
仕方がないですね。買わないと勉強にならないし。
それから文学とか古典なんて過去に遡って
いろいろと調べる必要があるんですよ。
最新の研究も見ますけど、過去の研究史とか
誰がどういう解釈をしてきたか、なんていうことは
見ておかないといけません。

国文学の研究に関して言えば、
理工学系の研究のように電子化されたデータなんて
まだまだ少ないから、勢いそういうものは、まず本
を買わないと話にならない、っていうのがありますんですよ。

それが理工学の勉強なら、最新の資料を追いかけていくでしょうし、
ネットで最新の報告書を読む、とか、紙でできた媒体を見るにしても
本より雑誌、というもので見る場合が多いんじゃないか、
って思います。
まぁ分野の違いがそういうところにも出ていますね。

だけど、そのエスクワイ○誌の特集に戻るのですが、
おしゃれな雑誌のおしゃれな特集では
書架もお部屋のディスプレイの対象なんですね。(笑)

俺なんか、もうとりあえず今、調べていることに合わせて
本の必要度が全然違うものになってくるので、専門書の部分
書架の並びも変わってきますしね。そんな見せるとか、
優雅に本の大きさを揃える、とか、棚に置いた
本の色目を調和の取れたものにする、なんて
やっていると、とてもじゃないけど
仕事になりません。
そういう人は、本を並べて人に見せるために置く、
というのが本の役割であって、本を実際に使って
調べたり考えたりする、とかいうような人じゃないのでしょうね。


今の謙介はとにかくセンセイの本の校正作業です。
なので、センセイの専門に合わせた本が書架の前のほうに
出ています。
あ、そうそう。この書架全部二重に本を置いています。
うしろにもう一種類、あまり見ない本を置いています。
もう謙介の書架は実用一本ですね。(笑)

で、そのエスクワイ〇誌の見出しを見た時、
気づいた、というか思ったわけです。(冒頭に戻る)
「見せたい本棚の作り方」ってあったんだけど、、。
「本棚」の部分を「身体」にして
「見せたい身体の作り方」にしたら
そのまま筋トレじゃないか、って。(笑)

見せるための本棚、じゃなくて、
俺にとっては、仕事で使うから、本棚は大げさに言えば
実用の道具のひとつだから、見せるといった
ディスプレイっていうんじゃなくて、
やっぱり今の自分にとってどう使い勝手がいいか、
っていうことがまずあって、ということです。


あ、そうそう。本といえば、、
何か近頃、本を返却しないと卒業ができない
っていうことがニュースになっていますよね。

だけどそんなの、たとえば、
三鷹のIC○の図書館なんか
もう7、8年か前にIC○の図書館の人の話を
直接聞いたことがありましたが、あそこは未返却の
本が一冊でもあると卒業できない、って聞きました。

「以下の学生を卒業させてもいいか」という決裁の書類が
教務課とか学生課に回って、図書館にも来るんだそうです。
そのとき図書の返却のできてない学生がいたら、
その学生だけ図書館長が、この学生は
卒業不可、で決済を出すそうです。本を返していない以上
卒業は認めません、って。
不可の印がひとつでもあったら卒業できないそうです。
IC○はずっとそういうシステムだよ、ってそこの図書館の
人に直接お話を聞いたことがありました。

それから名古屋の南○大学の図書館は
図書の返却が遅れたら、一日あたり100円取られるんだそうで。
(実際図書館案内にもそう書いてあります。)

その本を返さない、ということでネットの掲示板を見たら、
大学の下らない講義を聞かされて
本くらい返さなくたって、そんなものいいじゃないか、
という意見があったり、逆にそんなネコババする不心得な
ヤツなんて処罰するのが当然じゃ、
という意見もあってさまざまのようでした。

友達とそのことを話をしました。
彼が言ったのは、おもしろくない講義を聞かされて
それが理由で本を返さない、っていうのは、
論理のすり替えというか自分に都合のいい
言い替えにしか過ぎないんじゃないか、っていう
ことでした。借りた本を返さない、という一点に
絞って見たら、そんなの返さない奴が悪いじゃないか、って
彼は言っていましたが。

それはともかく、
実際的な問題として、
大学の図書館の本っていうのは、学術書が多いのです。
学術書、というのは、発行部数が限られていて
その本がなくなったから、と言って同じ本を
後から書店に注文したとしても、もう手に入らないことが
よくあります。
今、俺が校正をしている俺のセンセイの本だって、200部しか
出版されません。 学術書の発行部数なんて
そんなものです。非常に発行部数が限られています。
専門書は、同じような分野を研究している人だけしか
買わないので、本当に限られます。
俺と同じ分野の研究をしている人は
この日本の国内に後、3人しかいません。
俺を入れても4人です。(笑)
そんな人数しかいないので、
そういう専門書を出しても200部でさえ
出しすぎで売れない、という意識だって一方ではあるわけです。

よく限定なんとか、とか、今だけ、とか、
ここにしかない、なんていう言い方で売り出された
限定商品っていうのがありますよね。

こないだ東京に行ったら、羽田空港に
東京限定 きなこ味のキットカッ〇っていうのが
ありました。何ゆえ 東京土産がきなこ味なのか
ちょいと分かりかねたんですけどね。


限定、っていうことで言えば、そんなもの
学術書の世界なんて全部限定商品です。
全国で200部の本だなんて、立派に限定じゃないですか。
俺がああいう「限定」をネタに売ってるものに
全然興味がないのは
たぶん、学術書っていうものが当たり前のように
すべてが限定品で、謙介がそういうことに慣れすぎていて
だから、限定限定、って言われても
ほとんど特別感がなくて、それよりむしろ
「それがどうしたの?」って思ってしまうから、
かもしれません。


だから、学術書っていうのは
一度なくしてしまうと、後から古本屋さんで注文しても
あるとは限らない。再入手ができないかもしれないのです。
なくすとか返さずにいて、図書館のその本が
無くなってしまった、と。 もう手に入らない。
じゃあ、その責任はどう取ります? っていうことにだって
なるわけです。

それから法的にいえば、大学の図書館の本というのは、
大学の「資産」として台帳に登録されています。
大学の資産を自分のものにして返却をしない、ということは、
法律上問題になりますよね。


おそらくどこの図書館でもそうですが
本の返却が遅れたら、まず、お知らせを
出します。「あなたは本の返却が遅れています。」という
連絡ですね。それでも返さない場合は
直接本人に電話で連絡をして、口頭で持ってきてね、
とか知らせてくるでしょう?

それでいろんな方法でコンタクトを取って、
返してね、と言ったり、知らせる、と。
ですがそんなふうに何度お知らせをしても、無視をして返さない、
となったら、やむをえない最後の手段として、
ということになるのだろうと思います。
ただ単に遅れた、返さない、
だから即卒業させない、なんていうような
ことではない、と別の記事にもありました。

ああいう記事って
時間の枠の関係なのか、原稿の字数の関係
なのか、はたまた記事を書いた記者の理解不足なのか
は知りませんけど、一番目立つ部分の
ことしか書かれていないことがあります
だから時々、よく記事を読むとか、
確認をしていかないと実情と記事の見出しが
違ってる、なんていうことも起きます。
だから見出しだけ見ないで、記事もよく読むとか
他の同一内容の記事にもあたって
補足しておかないと、一方的な理解になって
結果的に誤解をしてた、なんていうことも
起こりえますよね。

まぁそれは措くとして。
しかし、謙介のこの本。
この先一体、、、。(笑)
考えると結構やれやれ、なのでございます。


           ×          ×


月曜日なのでがんセンターに行く。
特段変わったことはありません、と
いつものように主治医に話をして、
言わなかったけれど、やはりふと思ってしまった。
いつまで、この状態が続くのだろう、
この状態を続けなければならないのだろう、と。
自分の身体の状況はわかってはいるのだけど、
それでも、そういう状況が不意にものすごく
しんどくなるというか、嫌になってしまうことがある。

でも、それはたぶん、今の状態が
悪いとはいえ、急を要する状態ではないから、
そう思えるのだろう、と思いなおしたけれど。

それから今日は主治医から
「にんにんかいご」という言葉を聞いた。
「にんにん介護ですか? 」
「そう。認知症の人が、認知症の家族の介護をする、ということ。
もうへき地の山村とか離島に行くと、老老介護なんていう生易しい
ものではなくて、認認介護、というご家族だって増えているから。」
という話だそうな。

今日の病院はいろいろ考えたり思ったことが大きかった。


(今日聴いた音楽 雨に濡れても B.J.トーマス歌 
 1978年盤 音源はレコード)

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Comments

我が家は夫の部屋に小さな書庫、最上階すべてを物置プラス書庫という本の収納第一(泣)の家です。加えていたるところに本棚がありますが、追いつきません。見せる本棚、考えたこともありませんでした、謙介さんちと同じく、前後にいれるのは勿論、棚のサイズに合わない本は積んでありますし…最低なのは夫婦で知らずに同じ本買ってたりするんです(何度もです)。夫の友人宅では床がぬけたという笑えない話もありますので、謙介さんも気をつけて下さいね。
本を返さないって、卒論用に借りて書き上げたあとそのままってことが多いと聞きました。卒業に合わせて引っ越したりしていて、連絡も取りにくいのでしょうか。後輩のためにもちゃんと返してほしいですよね。
謙介さんがきちんと健康管理なさっているからこその安定でしょう、ストレスを溜めないように適当に手を抜いて生活なさって下さいね。

Posted by: アリクイ | 09. 03. 17 at 오전 9:06

---アリクイさん
あ、アリクイさんのところもそうですか?うちも親子で同じ本を、っていうのがあります。こないだも、キッチンで本を読んでいたら、オヤジが「お前、それ、買うたんか? ワシ持ってたのに。」というふうなことがありまして。(笑)一体この先、どうなるだろう? と思います。最近は図書館に寄贈しようと思っても、どこの図書館も、もう収蔵スペースがないので、寄贈はお断りです、っていうところが多いです。
むしろ消耗雑誌なんかはフリマの時に、一般の人に持って帰ってもらってるくらいですもんね。時々、将来の本のこととか考えます。それでため息をついて、しばらく寝て、また都合よく忘れて、あ、これこれ、とか言って本を買ってるのです。(ホンマ懲りないヤツです。)

Posted by: 謙介 | 09. 03. 17 at 오후 10:50

>羽田空港に東京限定 きなこ味のキットカッ〇

東京の場合、空港やら新幹線口ちかくやら駅構内やらに置いてある「お土産」というのは土産産業の品であり、本当の「東京という土地ならではの品」というものとはかけ離れていますから(笑)
それにしても取りあえず限定ってつけてみよう、という風潮の品が多いですよね、最近。また人は限定という言葉に弱い、私もつい買っちゃいます(コンビニのチロルチョコ位ですけど)。
「限定」という言葉が持つ魔力ってあると思います。特別なモノを手に入れたいという人の欲を煽るというか、欲が絡むというか。
学術書の場合は魔力というよりも、本来の限りのある貴重さを表している感じですかね。本当にその現定数でしか出あえない知識が書かれているのでしょうから。

図書館の本ですが、借りた物を返さずに卒業って借金の踏み倒しのようですね。自己破産という手続きがありますから、踏み倒しなら卒業許可しないというのは妥当な気もします。マスコミって問題提起はたっくさんしてくれるのですが、無責任な煽りも(が?)多いので、受信側が試されている気がし、読んでいて落ち着かなくなる時があります。多面的に記事を読まねばならないってなんだか新聞の趣旨ってなんだっけ?と分からなくなる時があります。

話しかわって、家にある綺麗な既読本を中学校に何冊か・・・と思ったら断られてしまいました。寄付とか寄贈とか、授受になることはダメだそうです。小学校だとOKなのに(むしろ読まなくなった本を集める時がありました)
難しいですね~。

Posted by: 百 | 09. 03. 18 at 오후 12:02

---百さん
そうですね。東京ときな粉ったって、一体何の関連があるんだ、っていうことですよね。でも日本人って、限定というのに、特別な感慨とか情緒が刺激されるところがあるんじゃないですかね。こないだのブルートレインのあのありさまを見てそう思いました。これがもし、他の国だったらどうだろうか? とか。いや、別れを惜しむ、というのはあるとは思うのですが、あれほどまでに盛り上がって大騒ぎになる、ということは、よその国ではちょっと考えられないんじゃないかなぁ、って思いました。
学校への本の寄贈、最近は結構難しいみたいです。図書館の収蔵スペースもありますし、そういう登録のこととかでも結構難しいことを言われます。俺も前にそれを経験して、はい、そうですか、とひっこめました。(笑)

Posted by: 謙介 | 09. 03. 18 at 오후 8:23

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